「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-50)
《Ken Sway Kenと管理者の【憲法改悪・戦争体制阻止】》
《権力者の精神性/柳田邦男(作家)》
<心に響かぬ言説の貧困>
古今東西を通じて、権力の座につく人物の中には、歴史に残る名言・名句を語った者が少なくない。例えば1961年に米大統領に就任した若きジョン・F・ケネディが、就任演説の最後を締めくくる形で国民に訴えた、この言葉だ。「国民の皆さん、国家が君達のために何ができるかと問うのでなく、君達が国家のために何ができるかと(自らに)問うてほしい」この言葉は、その後、様々なところで何度引用されたか分からないほどの名言となった。
言葉を表面的にのみ読むと、国家の指導者としての責務をどう考えているのか、社会的な問題を個人の自己責任に帰そうとするのか-等といった疑念を抱く人も出てくるだろう。
だが演説は、第二次世界大戦で戦場となった西欧諸国が、いまだ完全には立ち直れない中、本土が戦場にならなかったため、経済的な繁栄に浴していた米国で、43歳という若さで大統領の座についたケネディが、世界の未来に絶大な影響力を持つ事になった誇りと興奮を胸に、若い世代に向けて「新しい国づくりの主役になる意識を持ってほしい」と呼びかけたものだった。そうであればこそ、この言葉は多くの米国人の心を揺さぶったのだ。
米国の指導者の言葉として最近、感動を呼んだのは、オバマ前大統領が8月、米南部バージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者による人種差別反対派に対する殺傷事件に関してツイッターでコメントした言葉だ。
オバマ氏はこの中で、南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離政策)と闘った故ネルソン・マンデラ氏の名言を即座に紹介した。「例え、肌の色や生まれや信仰が違っていても、他者を憎むように生まれついた人はいない」この言葉は、マンデラ氏の自叙伝「自由への長い道」で語られたもの。オバマ氏による引用は、こう続いた。「人は憎む事を学ぶのだ。そして憎む事を学べるのならば、愛する事も学べるだろう」
この事件では、白人の若者の運転する自動車が反対派の群衆に突入し、女性1人がはねられて死亡、10人以上が重軽傷を負った。就任以来、人種差別的な言葉を乱発してきたトランプ大統領は、事件について「双方に非がある」と人種差別主義者擁護ともとれる見解を示し、メディアや一般市民から厳しく批判された。こうした状況下でのオバマ氏の言葉は、世界中で多くの共感を呼び、ツイッターでは史上最多の「いいね」がついたという。
重大事件に直面した時、こういう根源的な人間観の至言を、とっさに提示できる事こそ、教養豊かな政治家の条件であり、資質であると言えよう。
そして、こういう資質がある政治家だからこそ、現職大統領として初めて被爆地・広島の慰霊訪問を決断し、被爆者を自然な形で抱擁する事までしたのだと思う。
翻って日本である。悲しいかな、日本の戦後史を振り返ると、彼らのように多くの国民、とりわけ若者達の心を揺り動かす言葉が、最高権力者である首相の演説の中で発せられた事はないと言っていい。同時代を生きてきた私の記憶を辿っても、残念ながら、うなるような名言は思い浮かばない。特に安倍政権の酷さは目に余る。
安倍晋三首相自身をはじめ、閣僚や官僚の国会等での発言が「記憶にない」「記録はない」「法規に則って処理している」等々、まるで壊れたレコードを延々と再生しているかのような空疎な単文で終始している事については、この欄で何度も書いてきた通りだ。
情けない事に、この国の政治家にも官僚にも、国民のための奉仕者たらんとする資質が欠落しているとしか思えない。その安倍首相が9月18日、国連総会に出席するためニューヨークに乗り込んだ。首相は、国連総会の一般討論演説で、北朝鮮の核・ミサイルの放棄に向けて「必要なのは対話ではない。圧力だ」と罵倒する言葉を並べると共に、武力行使を含む「全ての選択肢がテーブルの上にある」という米国の方針について「一貫して支持する」と断言した。「トランプのアメリカ」と運命共同体になる事を明言したのだ。
この発言は「日本を米国と同列の攻撃目標にしなければならない」という口実を、改めて北朝鮮に与えた事になる。仮に米国が北朝鮮の基地を攻撃すれば、北朝鮮は核弾頭を搭載したミサイルを日本に撃ち込んでくるかもしれない。1発でもミサイルが撃ち込まれれば、その被害は計り知れないものとなるだろう。
それでも安倍首相は「米国と共に」という軽率な発言を繰り返すのか。
更に、ここへ来て突然登場したのが、衆院解散と総選挙だ。しかも臨時国会の冒頭に、所信表明演説すら行わず、即解散した。この国の政治には、言葉は要らないと言うのか。北朝鮮の脅威を、解散の「錦の御旗」にすればいい。「安倍1強」を維持するためには、野党が弱体化している今しかない-と判断したとしか思えない。
安倍首相はこれまでの選挙では、安全保障関連法も「共謀罪」法も主たる争点として明確には訴えず、選挙で多数の議席を獲得するや、選挙で民意を問うていない、これらの法案を国会に提出し、強行採決で成立させてきた。なぜ今、解散なのか。
今度は選挙後に何を企んでいるのか。政治における究極の「言葉の貧困」という危機的な状況の中で、私達は暗い霧の向こうに何が蠢いているのか、しっかりと見極めなければならない。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)
《【衆議院選挙】シリーズ》
<改憲、対北朝鮮・アベノミクスに並ぶ柱に:自民公約重点見直し>
自民党が2日に衆院選公約を発表した。焦点となっていた憲法9条改悪では、安倍(戦争)首相が提案していた「自衛隊の明記」が盛り込まれた。首相は改憲での「小池新党」との連携に期待を滲ませる。衆院選の結果は、今後の改憲論議を左右必至だ。
公約の特徴は、憲法改悪の項目が、北朝鮮問題への対応やアホノミクス等と並び、公約集の前半部分に大きな柱として強調された点だ。岸田文雄政調会長は2日の記者会見で「国民に憲法を意識し、考えて頂くためにも、目に付きやすい形で考えを示す必要があると考えた」と憲法を強調した狙いを語った。2012年に「安倍」が総裁に復帰して以降の自民党が、国政選挙で前面に掲げたのは経済だった。今回の公約では改悪を目指す4項目も具体的に書き込んだ。首相が拘る9条については、5月3日の憲法記念日に首相自身が示した「1、2項を維持したまま自衛隊を明記する」案を受け「自衛隊の明記」とした。
「国民の理解を得つつ『憲法改正』原案を国会に提出」を掲げながら、具体案は示さなかった14年の衆院選姑息公約との違いは鮮明だ。ただ党内に残る異論への首相の譲歩も見える。首相提案にあった「1、2項維持」については公約には書かれなかった。
自民党内には、2項にある戦力の不保持を削除して「国防軍」を保持する12年の党改憲草案に拘る声が根強い。6月と9月の「憲法改正推進本部」では首相提案に異論が噴出。
議論がまとまらないまま衆院が解散された。改憲の公約作りを任された保岡興治推進本部長は、2項の扱いに触れない形で自衛隊の明記を目指すという案を示し、異論を持つ議員への根回しに動いた。「足を運んで説明したい」。保岡氏が連絡したのは、首相提案に批判的な発言を繰り返していた石破茂元防衛相だった。保岡氏が、1、2項を残す首相案をそのまま公約にはしない事を説明すると、石破氏は「いいものができましたね」と受け入れた。
東京都議選の惨敗で「安倍1強」が崩れ、小池百合子・東京都知事の新党-希望の党も参戦する中での衆院選。「首相の下で憲法改正をやると言ったら、票が減るだけ」(ベテラン議員)という空気も漂うが、2日に党本部であった総務会でも強い反対論は出なかったという。ある中堅は言う。「選挙までもう時間がない」公約には「党内外の十分な議論を踏まえ」という表現も盛り込まれた。首相の解散表明から一夜明けた26日、高村正彦副総裁は推進本部事務局長の岡田直樹参院議員と面会し、各党と協議を進める趣旨の文言を入れるよう指示したためだ。推進本部幹部は「衆院選の結果がどうであれ、自民党案で強引に進めないという事を示した」と話す。
■希望との連携に期待
首相の目指す憲法改悪発議には衆参共2/3の勢力が必要だ。衆院選では、実質上の勝敗分水嶺になる。その判断のポイントの一つが希望の党だ。代表の小池都知事は民進党から希望の党への「移籍組」に公認を出す基準として「憲法観」を挙げた。
安倍(戦争)首相は衆院解散当日のテレビ番組で「改憲については小池さんも基本的に前向きな方」と言及。連携に期待感を示している。また首相は日本維新の会にも期待を寄せる。維新は今回の公約で教育無償化など従来の3本柱に加え、首相の提案に呼応するように新たに「9条改正」を盛りこんだ。ただ連立与党の公明党でさえ「9条(改正)は国論が大きく分かれ、政権そのものの維持にリスクが生じる恐れがある」(山口那津男代表)と改憲への慎重姿勢を強める。しかし小池は、全面改憲を口にしており、「極右レース」のようだ!改憲の行方を左右するのは自民党+希望の党の獲得議席だ。
自民党が現有議席を一定程度(40~50程度)、減らしても、その分、希望の党等改憲勢力がカバーすれば改憲は、相当に現実味を帯びてくる。しかし自民党が同程度以上に議席数を減少させ、希望の党が、支持率も「鳴り物入り」の割には然程、高くない(投票日予測支持率5%前後:NHK調査-参考)事から、改憲勢力全体でも200を大きく下回る事(2/3未満194以下)になれば、「改憲阻止」できる事になる。但し、これを現実化するには①護憲リベラル勢力が共産党単独も含めて、市民団体も巻き込み、全ての小選挙区で一本化を図る事、②加えて40%前後はいると言われる無党派層の2/3以上は取り込むこと、③そして何よりも「投票率全体を上げる事」が極めて重要である。
おりしも「立憲民主党(仮称)」の注目度が急上昇し、今や「リベラルの風」が吹きつつある。小選挙区制は、風が吹いた方に「オセロ」のように引っ繰り返っていく。
こうした条件を「魂」を込めてリベラル護憲勢力が結束すれば、少なくとも「改憲阻止」以上の成果を上げる可能性は、十分にある。但し油断はならぬ。
こんなときこそ「ゲッペル菅」は陰謀を仕掛けてくる。
「脇を締めて、魂を込めて結束!」これが勝利への合言葉だ!(文責:民守 正義)
<細川元首相でも小池批判:「選別、こざかしい」>
■前原代表は「名も実も魂も、渡してしまうのでは…」
細川護熙元首相は2日、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党について「(安倍政権を倒す)倒幕が始まるのかと思っていたら、応仁の乱みたいにぐちゃぐちゃになってきた。政権交代までいかなくとも、せめて自民党を大敗させて、安倍晋三首相の党総裁3選阻止まではいってもらわないと」と語った。小池が衆院選に立候補する可能性は「恐らくないだろう」とも述べた。小池は日本新党結党以来、折に触れ、細川氏からアドバイスを受けてきた。希望の党の公認を巡り、リベラル勢力や首相経験者を選別することに「同志として小池氏を手助けしたいと考えてきたが、排除の論理を振り回し、戸惑っている。公認するのに踏み絵を踏ませるというのは何とも、こざかしいやり方で『寛容な保守』の看板が泣く」と強く批判した。同じく日本新党出身の前原誠司民進党代表については「名を、捨て実を取ると言ったが、状況をみていると、名も実も魂も渡してしまうのではと心配になる」と述べた。更に自身が日本新党を結成したことを振り返り「政権交代という大目標に立ち向かうときは怒濤のように攻め立てなければ成功しない」と、候補者擁立等で混迷する「小池の乱」に苦言を呈した。(文責:民守 正義)
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《「旅券没収と渡航制限付き旅券」撤回訴訟:緊急支援のお願い/
本ブログ読者:フリーカメラマン杉本祐一さんから》
<「旅券没収と渡航制限付き旅券発給の経過と争点/旅券強制没収の経過/裁判の経過と情勢報告等」については、9/10の本ブログ【「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-27)】稿末「ご案内コーナー」を、ご一読ください。>
〔杉本祐一裁判支援カンパを、よろしくお願いいたします。〕
①フリーカメラマン杉本祐一の裁判を支える会 代表 杉本祐一
フリーカメラマン スギモト ユウイチ 店番231 普通 口座番号1691517
/第四銀行白山支店
②他銀行からゆうちょ銀行への振り込みの場合
ゆうちょ銀行 口座名義フリーカメラマン杉本祐一と友の会 店名一二八 店番128
普通 口座番号3551231
③直接ゆうちょ銀行に出向いて振り込む場合
郵便振り込み口座は11200-3-5512311 「フリーカメラマン杉本祐一と友の会」
《全国大学人権教育交流会の会員を募集、
及び「大学生等『公正採用』ホームページUPについて》
◎【全国大学人権教育交流会の会員を募集】
ご希望の方はg_jinken@yahoo.co.jpまでご連絡ください。
詳細は全国大学人権教育交流会のホームページをご覧下さい。
【http://zdaigakujinkenkyoikukoryukai.web.fc2.com/】
◎大学生等就職活動において、就職差別に繋がる問題事象に関する知識啓発と告発システム等を掲載した「大学生等『公正採用』ホームページ」をUPしました。
ぜひ、大学生等(高等専門学校含む)の方、また、その家族に方に周知して頂きますよう、お願いします。同HPアクセス方法は、下記アドレスをアドレスバーに転記(貼り付け)してください。なお不明な点があればEメール【yutan0571@yahoo.co.jp】にご連絡ください。:同HPアドレス[https://yutan0571.wixsite.com/daigaku-kouseisaiyo]
*本ブログ管理者(民守)は同交流会事務局・同HP管理者を担っています。
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
*著作「採用面接」労働条件確認
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
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