「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-45)
《Ken Sway Kenと管理者の【憲法改悪・戦争体制阻止】》
《忌野清志郎の「表現の自由を奪う圧力」との闘い、そして憲法9条への美しすぎるメッセージ》
2009年に忌野清志郎が亡くなった。しかし今でも未公開ライブ映像や音源等が定期的に発売される等、彼の人気は衰えない。阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら出演の『殿、利息でござる!』の主題歌にもRCサクセション「上を向いて歩こう」が使われる等、映画やドラマ、舞台等でも、今でも絶える事無く彼の歌は人々に求められ続けている。
そんな中、忌野清志郎の楽曲を巡って起きた発売中止、放送中止の圧力事件、その圧力に抗し続けた清志郎の言動にフォーカスを当てて、彼の歴史を振り返ってみたい。
周知の通り、日本は今、政権からの圧力は日増しに強くなり、メディアが為政者を批判することがどんどん難しくなっている。国境なき記者団が先日発表した報道の自由度ランキングでついに日本は72位にまで転落した。そんな状況だからこそ、忌野清志郎の表現の自由への姿勢に改めて触れてみたい。忌野清志郎の最初の「圧力」と闘いは、1988年、反核・反原発のメッセージソング「ラヴ・ミー・テンダー/サマータイム・ブルース」が発売中止になったことがきっかけだった。同曲は痛烈な社会風刺の歌詞が満載の過激な作品ではあったが、レコード倫理審査会の審査も通過し、シングルは6月25日、同曲を収録したアルバム『COVERS』は広島原爆投下の日8月6日発売で決定していた。
しかしシングル発売の2週間前、清志郎は当時所属していた東芝EMIの重役から呼び出され、シングル及びアルバム発売中止の通告を受ける。そして朝日、毎日、読売の朝刊に「素晴らしすぎて発売出来ません」というキャッチコピーと共に発売中止が発表される事になる。その理由について詳細は明かされなかったが、以下のような収録曲の歌詞に対し、親会社である東芝からEMI上層部に圧力がかかっていたというのが通説だ。
言うまでもなく、東芝は原発プラント企業である。〈何言ってんだー/ふざけんじゃねー/核などいらねー〉(「ラヴ・ミー・テンダー」)〈熱い炎が先っちょまで出てる/東海地震もそこまで来てる/だけどもまだまだ増えていく/原子力発電所が建っていく/さっぱりわかんねぇ 誰のため?/狭い日本のサマータイム・ブルース〉(「サマータイム・ブルース」)かなり直接的な歌詞だが、RCサクセションというバンドは、それまで政治的なメッセージを掲げているバンドではなかった。それが何故、原発や核に関する歌を歌う事になったのか。その理由について、彼は後にこのように語っている。「70年代の途中から、反戦歌とかメッセージソングっていうのが一挙になくなったじゃないですか。でフォークなんかも、どんどん軟弱になって、そのまんま延々きちゃったでしょ。ふと、それはおかしいと気づいたんですよね」「外国ではスティングがレーガン大統領のことを名指しで歌ったり、とかいうことがたくさんあるのに、日本の音楽界はおかしいぞって思ったんですよね」(「Views」95年2月号)この発売中止騒動の後、アルバム『COVERS』は、発売を強く求めるファンの声に応え、キティレコードから発売されることになるが、この一件が、表現の自由を規制しようとする体制側に対する清志郎の反骨精神に火をつける。
それが形となったのが、この直後に結成された覆面バンド・タイマーズだ。
タイマーズというバンド名は、「大麻」と「タイマー」をかけたダブルミーニングなのだが、その名前が生まれたのは『COVERS』騒動の後、行われたレコード会社側とのある会議がきっかけだった。〈「じゃあ今後、何と何を歌っちゃいけないのか、きちんと教えておいてほしい」と清志郎は単刀直入に聞いた。「原発のこと、そして天皇を侮辱するようなこと」と、東芝の人間は答えた。「あ、そうですか。じゃあ、マリファナのことは歌ってもいいんですね」と清志郎が言うと「いいですよ」という答えが返ってきたという〉(「週刊プレイボーイ」99年10月19日号)その結果、〈Hey Hey We’re THE TIMERS/Timerが大好き/かわいい君とトリップしたいな〉(「タイマーズのテーマ」)というテーマ曲を携えたバンドが誕生。彼らは89年にアルバム『TIMERS』をリリースするのだが、その作品は、表現の自由を奪ったレコード会社に対する皮肉に満ちた作品となっていた。
〈もしも僕が偉くなったなら/偉くない人の邪魔をしたりしないさ(中略)もしも僕が偉くなったなら/君が歌う歌を止めたりしないさ〉(「偉人のうた」)〈冗談の一つもいえねぇ/好きな歌さえ歌えねぇ/替え歌の一つにも一々、目くじらを立てる/いやな世の中になっちまったもんでござんすねぇ〉(「ロックン仁義」)そして怒りが治まらない清志郎は、そのアルバム発売直前の10月13日深夜に出演した『夜のヒットスタジオ ROCK&MUSIC』で事件を起こす。生放送の番組のゲストライブコーナーに出演した彼らは、リハーサルで歌った楽曲を突如変更。いきなりこんな歌を歌い始めたのである。〈FM東京腐ったラジオ/FM東京最低のラジオ/何でもかんでも放送禁止さ/FM東京バカのラジオ/FM東京こそこそすんじゃねぇ/おまんこ野郎FM東京〉FM東京への執拗な悪罵と共に〈おまんこ野郎〉という放送禁止用語が叫ばれスタジオは騒然。生放送のため演奏を途中で止める事もできず、ライブ後、司会の古館伊知郎が「放送上、不適切な表現があった事をお詫びいたします」と謝罪する事になった。ここで清志郎がFM東京を罵ったのは、先の発売中止騒動に原因がある。
シングル「ラヴ・ミー・テンダー/サマータイム・ブルース」が発売中止となったのは、あまりにも直前だったため、各放送局にはもう既に見本盤シングルは配られていた。だがEMI側はそのサンプルを回収せず、エアプレイに関しても通常通り放送して貰って構わないとしていた。実際、日本有線、ニッポン放送、文化放送等ではリクエストに応じてオンエアしていたのだが、そんな中FM東京は「教育番組を流している会社であり、相応しくないと判断した」として放送を自粛した。局側は「圧力があった訳ではない」としているが、実際はFM東京が番組を売っている地方FM局の中には原発誘致に積極的な地方の局もあり、その事が放送自粛に影響していたのだろう。この大騒動の後、91年にはRCサクセションが活動を休止し、その後の清志郎は数々のユニットを渡り歩くなど流動的なキャリアを歩む時期となるが、それでも彼の反骨精神は消えることはなかった。そして起きた騒動が99年、忌野清志郎 Little Screaming Revue名義のアルバム『冬の十字架』が、「君が代」のパンクアレンジバージョンを収録している事により「政治的、社会的に見解が別れている重要事項に関して、一方の立場によって立つかのような印象を与える恐れがあり、発売を差し控えた」として、当時所属していたポリドールがアルバムの発売を中止した一件だ。
これは大々的にニュースにも取り上げられ、当時官房長官だった野中広務まで「君が代の演奏のあり方については、我々がとやかく申し上げるべきことではないと考えている」と記者会見で発言するほどの騒動にまで発展する。
結果として、このアルバムはポリドールからの発売は諦め、インディーズのSWIMレコードから発売されることになるのだが、清志郎がこの時期にあえて「君が代」をパンク風にアレンジして歌ったのは、国旗・国家法が十分とは言えない議論の果てに、どんどん採決へと動いているにも関わらず、世間、特に若い世代が無関心だった事に危機感を覚えたからだと言う。「若者とかサラリーマンとか世の中の人達がさ、『政治家が勝手にやってんだから口も出せないし、関係ないや!』って諦めてる感じがしちゃったの。とりわけ若者が、昔の若者みたいにもうちょっとだけでも政治に興味を持った方が健全なんじゃないかと思ったわけ」(「ロッキング・オン・ジャパン」99年11月号/ロッキング・オン)
しかし忌野清志郎という歌手が優れているのは、単に社会的メッセージを発するだけでなく、そこにロックファンを刺激、熱狂させる仕掛けを仕込み、エンタテインメントとして成立させていたところだ。例えば当時「君が代」はライブハウスの中で、このように歌われていたようだ。〈「きみがあ、よおわー」キヨシローが、マイクに噛み付きそうな凄い形相で、割れ鐘のような声を張り上げた、パンクロック風『君が代』だ。(中略)「苔のむうすう…」というところまでくると、キヨシローは、突然ムースを取り出した。
そして「ムース、ムース」と叫びながら、逆立てた自分の頭髪に目いっぱい塗りたくった。櫛を出して整髪し、スプレーをかけまくる、もう止まらない。「スプレー、スプレー、スプレー。古色蒼然とした『君が代』の歌詞は、完全に脱線。使い終わったムースと櫛をキヨシローが客席に向かって投げた〉(「AERA」01年7月16日号)こうした仕掛けは、もちろん意識的なものだった。著書の中で清志郎はこのように綴っている。
「かつて反戦歌があったけど、やっぱりユーモアが欠けていたところがあったと思うし、ユーモアが大切だと思いますよ」(『生卵』)その「ユーモア」精神が最も突き抜けていたのが、タイマーズの「原発賛成音頭」であろう。この曲は、原発反対のメッセージを出してトラブルに巻き込まれたことを逆手に取り、敢えて原発賛成と歌ったものだった。
〈さあさ皆さん聴いとくれ、ゲンパツ賛成音頭だよ/これなら問題ないだろーみんな大好き原子力/ゲンパツ賛成!ゲンパツ賛成!/嬉しいゲンパツ楽しいな日本のゲンパツ世界一/何にも危険はございません、みんな仲間だ原子力〉ライブでは、このような歌詞を完全にバカにしきった歌い方で歌われ、〈一家に一台、原子力〉という一節まで登場する。
そして観客は音頭調に合わせ笑いながら〈ゲンパツ賛成!ゲンパツ賛成!〉と歌う。
〈自衛隊に入ろう、入ろう入ろう/自衛隊に入ればこの世は天国/男の中の男はみんな/自衛隊に入って花と散る〉と歌った高田渡「自衛隊に入ろう」にも通ずる諧謔的な表現手法である。彼の死後に起きた東日本大震災では福島第一原発が放射能事故を起こし、また、そんな大事故が起きたのにも関わらず、その反省を活かそうともせず、この国は原発再稼働へと急速に歩みを進めている。また一昨年は、十分な議論もなされないまま「戦争法案」が強行可決され、憲法9条の存在すら危ういものとなり始めている。
天国の清志郎が見たら、さぞや嘆き悲しむであろう状況に我々はいる。
そして、おそらく私達が彼ほどの過激な行動をとり続けることは無理だろう。
どんな圧力を受けても、決して自分のメッセージを曲げなかった清志郎のような強さを持ち続けることも常人には難しい。しかし、それでも忌野清志郎のことを思い出し、彼の言葉に触れたら、少しだけ勇気が湧いてくる。清志郎はこんなメッセージも残している。
〈この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?戦争を放棄して世界の平和のために頑張るって言っているんだぜ。俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう。きっと幸せになれるよ〉(『瀕死の双六問屋』)(基本文献-リテラ/管理者:総合編集)
《【反原発】福島終わってないのに…規制委の東電「容認」に怒り》
「福島で未曽有の原発事故を起こした東京電力に再び原発を運転する資格はあるのか」
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働審査で、原子力規制委員会は13日、条件付きで適格性を認めた。事故から6年半。原発の再稼働に繋がる判断に傍聴人や地元からは反対の声が上がった。「私が思っていた事を、だいたいカバーしてくれた」。
午前11時22分、規制委の田中俊一委員長がこう述べ、東電に対して条件付きで適格性を認める事が決まった。委員長以外の4委員もいずれも了承した。「福島の人をどう思っているのか」。定例会の終了後、傍聴席にいた女性が声を上げたが、田中委員長らは、そのまま退室した。規制委の議論を聞くため、約50の傍聴席に25人ほどが座った。
最前列に座った無職の片岡洋子さん(75)は「福島の事故処理が全く終わっていないのに、なぜ柏崎刈羽を動かそうとするのか」と規制委の対応を批判。
市民団体のメンバーの小川幸子さん(67)は、条件付きで適格性が認められたことを受け「福島で事故を受けた人達が聞いたら、どんな思いをするだろうと、怒りが抑えられません」と話した。柏崎刈羽の他にも、関西電力の大飯(福井県)や中部電力の浜岡(静岡県)など審査中の原発が控える。団体職員の高地秀征さん(73)は「福島の事故処理が全く終わっていないのに、これで潮目が変わって、再稼働の流れに拍車がかかるのでは」と不安を示した。規制委が入る都内のビル前では午前10時頃から抗議行動が始まり、昼過ぎには約40人が参加。「原発反対!」と書かれたボードを手に「柏崎刈羽の再稼働を許さないぞー」等とシュプレヒコールを上げた。「再稼働阻止全国ネットワーク」のメンバーの木村雅英さん(69)は「審査の過程でも、免震重要棟の耐震性不足を隠していたことが明らかになっており、東電の体質は変わっていない。再稼働を認めることは、東電を初め電力会社の事故責任を不問にすると国がお墨付きを与えることになる」と訴えた。また立地する新潟県柏崎市で活動する脱原発グループの中心メンバー、竹内英子さん(48)は「2日前に原子力規制事務所を訪ね、審査書案取り纏めの見直しを求める要望を原子力規制委員長宛に出したばかりだ」と指摘。「地元で東電体質への不安が渦巻いている事を、規制委はどう考えているのか」と憤った。
◇
<NPO「原子力資料情報室」の山口幸夫共同代表>十分な審査とは到底思えない。
東電の「経済性を優先させない」という言葉は、トラブル隠しの歴史を考えると非常に疑わしい。また技術力に関する評価も甘い。いざという時に冷却装置が機能するのか等、安全性を複数の機関でチェックするのが福島事故の教訓だったはずだが、なされていない。(朝日新聞デジタル/管理者:部分編集)
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《「旅券没収と渡航制限付き旅券」撤回訴訟:緊急支援のお願い/
本ブログ読者:フリーカメラマン杉本祐一さんから》
<「旅券没収と渡航制限付き旅券発給の経過と争点/旅券強制没収の経過/裁判の経過と情勢報告等」については、9/10の本ブログ【「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-27)】稿末「ご案内コーナー」を、ご一読ください。>
〔杉本祐一裁判支援カンパを、よろしくお願いいたします。〕
①フリーカメラマン杉本祐一の裁判を支える会 代表 杉本祐一
フリーカメラマン スギモト ユウイチ 店番231 普通 口座番号1691517
/第四銀行白山支店
②他銀行からゆうちょ銀行への振り込みの場合
ゆうちょ銀行 口座名義フリーカメラマン杉本祐一と友の会 店名一二八 店番128
普通 口座番号3551231
③直接ゆうちょ銀行に出向いて振り込む場合
郵便振り込み口座は11200-3-5512311 「フリーカメラマン杉本祐一と友の会」
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*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
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(民守 正義)
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