リベラル勢力総結集で政権交代!(313)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《【年金制度問題点】日本の年金制度の歴史と問題点─研究者の論文から:戦前から現代に続く国家的詐欺-賦課方式のカラクリ・国民の積立金、社会的に横領》

 金融庁が2000万円貯蓄して老後に備えよと報告書を発表し、年金制度の破綻が露わになる中で、「揺りかごから墓場まで」とも称される社会保障制度が、日本で、どのようになっているかに関心が集まっている。研究者が発表している論文から、日本の年金制度の問題点も見てみた。戦前、恩給制度が確立していた軍人や官吏、船員保険法に基づき年金制度が始まっていた船員を除き、民間企業で働く労働者には老後の生活を保障する制度がなかった。
 その中で第二次大戦中の1942年、10人以上の工業、鉱業、運輸業の事業所で働く男性労働者を対象に労働者年金保険が始まった。この制度は2年後に厚生年金保険と名前を変え、対象も従業員5人以上の事業所に拡大すると共に、女性や一般事務に従事する男性職員にも広げた。それによって被保険者は42年の346万人から、44年の832万人に増え、積立金も42年の1億4000万円から、45年には15億円と膨らみ続けた。年金制度創設当時、厚生省の官僚は「労働者の皆さんが軍需生産に励んで、この戦争を勝ち抜けば、老後の生活が年金で保証されるだけでなく、いろんな福利厚生施設によって老後の楽しみを満喫することができる」と言っていた。しかし実際に彼等がやった事は、年金制度で集まる膨大な資金を高速道路アウトバーン(勢力圏への輸送網。いざというときには滑走路にもなる)の建設に注ぎ込んだドイツのヒトラーに習って、膨れ上がる軍事費に注ぎ込む事だった。その結果、「老後の楽しみ」どころか国土は焦土と化し、労働者が積み立てた年金は敗戦後のハイパーインフレで紙屑同然になった。戦後、日本を占領した米国は社会保険調査団を日本に派遣し、「年金制度は賦課方式にせよ」と指示した。というのも「現役時代に払いこんだ年金を積み立てて老後にそれを受けとる」という積立方式を、「現在働いている現役世代が払い込んだ金を現在の高齢者に支給する」賦課方式にしてしまえば、年金を使い込んだ事を解らなくできるからだ。
 そして厚生年金保険の抜本的な改定が1954年に行われたが、そこでは「積立方式への復帰は困難」として、賦課方式への道筋をつけた。1959年には国民年金法が成立し、会社員以外の農漁民、自営業者、主婦からも保険料を徴収できるようにした。
 この積立金は、政府の財政投融資の資金として経済成長を支えるための道路や橋等のインフラ整備や工場の設備投資に注ぎ込まれ、また住宅金融公庫等の特殊法人に貸し付けられて食い潰された。為政者達は歴史的に、失業と貧困、健康破壊と疫病の責任を個人に被せようと、あらゆる手を尽くしてきた。従って年金制度を含む社会保障制度の一つ一つは、安心できる暮らしを守るために人々が闘いとってきた成果である。だがもう一方では、それは為政者が国民を欺瞞する手段になり、大企業の儲けのための手段に変わる。
 彼らは国民が老後のために零細な収入の中から積み立てている巨額の積立金に目を付け、これを社会的に横領し、大企業の利潤追求の資金として活用し続ける国家的な詐欺を働いてきた。それは安倍政府がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産運用を株式中心に変え、3カ月で15兆円の損失を出すという問題にも貫いている。
 年金制度を破綻させた者に対する国民の追及の声は高まらざるをえない。(長周新聞)


《【安倍-イージスショア「デタラメ演説」】安倍(戦争)首相が秋田で「イージス・アショアは必要」演説もデタラメだらけ!》

 秋田へのイージス・アショア配備計画を強行する安倍(戦争)首相は7月13日、参院選秋田選挙区に初めて入り、自党候補の応援演説を3カ所で行った。候補地の陸上自衛隊新屋演習場を抱える秋田市でもマイクを握り、「先ずイージス・アショアについてお話をします」と切り出して謝罪をした。「イージス・アショアについては緊張感を欠いた不適切な対応がありました。極めて遺憾であり、言語道断であります。先ず秋田県の皆様に心からお詫びを申し上げたいと思います」しかし秋田へのイージス・アショア配備方針は不変だった。
 安倍(戦争)首相は次のように必要性を訴えて理解を得ようとしたが、“フェイク演説”と呼びたくなるデタラメ発言のオンパレードだった。「私は日本の安全保障政策の責任者であります。国民の安全を守り、命を守り抜いていくためにはイージス・アショアがどうしても必要です。しかし安全保障政策を前に進めていく上においては、国民の皆様、地域の皆様の理解がなければ、進めていく事は出来ません。先ずは調査をやり直す。そして第三者と専門家を入れて徹底的に調査をしていく事を、お約束申し上げる次第です」
 デタラメ発言の一つが、安全保障政策を進めるには「地域の皆さまの理解」が不可欠と強調した部分。既に安倍政権は今年4月、イージス・アショア2基の購入契約を締結、秋田でも山口でも地域住民の理解が不十分な状態で見切り発車をしていたのだ。
 「口から出任せ」「言行不一致」と後ろ指を指されても仕方がない。2番目の嘘が「国民の安全を守り、命を守り抜いていくためにはイージス・アショアがどうしても必要」の部分。これは購入の経過に目を向ければ、一目瞭然だ。かつて4隻で現在は6隻のイージス艦を8隻にする倍増計画が進行中だった2017年11月、日米首脳会談でトランプ大統領の米国製兵器爆買要請を安倍(戦争)首相は快諾、翌12月にイージス・アショア購入が閣議決定された。
 イージス艦8隻で十分だったのに、米国に「NO」と言えない安倍(戦争)首相の“売国奴外交(政治)”のせいで莫大な国民の血税を貢ぐと同時に、日本の領土の一部を有事の際に攻撃対象になる危険エリアを作り出す羽目にもなったのだ。しかも歴代自民党政権とも密接な関係を有するジャパンハンドラーの米国民間シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)は昨年5月に、「Shield of the Pacific:Japan as a Giant Aegis Destroyer」(太平洋の盾 巨大な“イージス駆逐艦”としての日本列島)という論文を発表、イージス、アショア配備が日本でなく、米国を守るためものであることを明らかにしている。論文には、こんな内容が記されていた。〈今回、秋田・萩に配備されるイージス・アショアのレーダーは、米国本土を脅かすミサイルを遥か前方で追跡できる力をもっており、それによって米国の国土防衛に必要な高額の太平洋レーダーを建設するためのコストを軽減してくれる。 この事は日米同盟を強化するだけでなく、そのレーダーを共有することで、おそらく10億ドル(約1100億円)の大幅な節約が実現できる〉
 これらの事実をみれば、イージス・アショアが「日本の国民の安全を守り、命を守り抜いていくため」等という安倍(戦争)首相の言い分が真っ赤な嘘である事は明らかだ。
「日本国民や秋田県民の安全と命を守る事には逆行しますが、米国第一のトランプ大統領の御機嫌を損ねないためには、イージス・アショア購入が、どうしても必要でした」というのが本当だろう。秋田市に加えて大館市と横手市でも安倍(戦争)首相は同じ内容の釈明をしたが、秋田へのイージス・アショア配備の白紙撤回(イージス艦での代替等)に踏み込む事はなかった。「第三者と専門家を入れた徹底調査」と言っても、あくまで「新屋演習場配備」の前提は不変で、秋田県民の命や安全が脅かされる状況は同じなのだ。

<「イージス・アショアのせいで秋田が攻撃対象になっていいのか」との直撃に安倍(戦争)首相は…>

 事実歪曲としか思えない"フェイク演説”はこの後も続いた。「トランプ大統領にきちんと物が言える」かのようなエピソードを次のように披露したのだ。「(大阪で開催されたG20で)私は議長席を麻生大臣に譲り、トランプ大統領と直談判をした。『何とか、この地球の未来を守るために、G20でしっかりとメッセージを出していきたい。アメリカも少し妥協してもらえないのか』という話をしました。そうしたら『こういう案だったら、いいかも知れない』とアメリカが妥協案を出して来た。これを原点にして、最終的には難しいと言われた首脳宣言を出すことが出来ました。皆さん、『恐らくトランプ大統領は型破りの大統領だ』と思っておられると思います。トランプ大統領は意外と人の話を聞くのです。『意外』というのは少し語弊があるかも知れませんが、私の話の筋が通っていると思えば、『分かった、シンゾー、協力するよ』と言って協力をしてくれます。米国は日本にとって唯一の同盟国(管理者:逆に言えば「国際社会で米国だけがコバンザメ同盟国」)。
 日本がもし海外から侵略を受けたら、日本を守るために戦ってくれる唯一の国であります。この米国の大統領と信頼関係を持つ事は、日本の総理大臣として最大限の責任があると考えています」おかしいと思わないだろうか。「安倍首相はトランプ大統領と対等で信頼関係を有している」と安倍(戦争)首相は自画自賛しているが、それなら何故「日本はイージス艦倍増計画中だからイージス・アショア購入はする必要はない」と筋の通った話をしなかったのか。米国製兵器爆買要請を快諾した挙げ句、秋田と山口をハワイとグアムの米軍基地を守る米国防衛前線基地(「太平洋の盾」)にして日本の領土の一部を米国に献上するに等しい“売国奴的外交(政治)”が罷り通るのは、筋の通った話ができないからではないのか。
 そこで大館市での応援演説後、聴衆とのハイタッチを終えて「皆さん、ありがとうございます」と言った直後の安倍(戦争)首相を直撃、「総理、秋田が攻撃対象になっていいのですか、イージス・アショアで」と声をかけた。しかし安倍(戦争)首相は、こちらを一瞬、振り向いて手を振った後、直ぐに顔を背けて無言のまま車に乗り込でいった。
 イージス・アショアという米国製兵器爆買で秋田が米国防衛前線基地となり、県民の命や安全が脅かされるのは明白だ。安倍(戦争)首相は謝罪したものの、秋田への配備方針は不変で、米国に言いなりの“売国奴的外交(政治)”に邁進していることが露呈した形だ。
 形だけの謝罪で秋田県民の怒りは収まるのか。安倍は秋田県民を愚弄(差別)している。(基本文献-リテラ/管理者:部分編集)
***************************************

《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!

                  (求人・就職活動中の方には必見!)
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp(なおツイッターでの投稿は①匿名性が高いこと、②ウイルス対策上等、業者助言により一切、開封・受付いたしません。)

(民守 正義)