リベラル勢力総結集で政権交代!(295)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【法規制無きDNA捜査】無法状態の採取に法のルールを/片岡 伸行(記者)》
「(D)どんなに(N)逃げても(A)足が付く」と形容されるDNA鑑定。 その精度は飛躍的に向上し、未解決事件捜査の“切り札”になると期待されている。犯人逮捕は誰もが望むところだが、法的な裏づけなく拡大するDNA捜査の問題点が噴出している。
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「では、協力できないということを確認してもよいか」柴又三丁目女子大生殺人放火事件に絡み、DNAの提供に応じなかった斉藤利雄さん(75歳)は、警視庁捜査一課の警部補の言葉を「脅し」にように感じた。
<DNA捜査の網>
2カ月後の2017年7月、首都圏に住む斉藤さんの息子・一郎さん(仮名)の自宅ポストに「捜査協力のお願い」と書かれた書面が届けられた。事前に連絡もなく、対面することもなかった。書面には前述の警部補と亀有警察署の巡査部長の名が記されていた。
柴又事件の被害者である小林順子さんと一郎さんは共に葛飾区立常盤中学校の卒業生だった。しかし学年は小林さんが二つ上。一郎さんは小林さんと面識がなく、顔も名前も覚えていなかった。一郎さんには家族がいて、職場もある。弁護士に相談すると「連絡する必要はない」とアドバイスされた。その後、警察から連絡が来ることはなかった。
翌月8月3日、他県に住む斉藤さんの実兄から「警察官2人が来た」と連絡が入った。
警官は兄に「20年ほど前の殺人事件の捜査で、弟さんがDNA鑑定に協力してくれないので、兄さんの住所を調べて来た。鑑定に協力してくれますか」等と言ってきたという。
兄は、弟が協力していない以上、自分も「応じられない」旨を告げた。
すると、警察官は利雄さんに言った同じ言葉を口にした。「協力できないということを確認してもよいか」その3日後(8月6日)、亀有署の警官2人が斉藤さん宅を再度訪れた。
斉藤さんが捜査のやり方に抗議すると、警官は「協力要請なので大丈夫」と応じた。
「大丈夫」というのは、警察が法的に責任を問われないという意味だろう。
その際、警官は調査票にある妻と息子の名前を口にした。協力しないと捜査リストから消えないのか….斉藤さんは暗然となった。斉藤さんは言う。「犯罪は、もちろん許す訳にはいかない。1日も早い犯人逮捕を願っている。しかし何度も知らないと言っているのに、他県にまで足を運んで執拗にDNA提供を求めるのは異常ではないのか。本人、家族を含めて心理的な圧迫を受けている。個人情報の最たるものであるDNAを協力要請名目で集めて回るのは人権上問題だと思う」
<亀有署に抗議の申入れ>
DNA提供を求められたのは、もちろん斉藤さんだけではない。同時期、日本国民救援会葛飾支部には同様の報告や訴えが相次いだ。国民救援会は冤罪や弾圧事件、人権侵害等の犠牲者を支援する人権団体だ。同支部事務局長の小松伸哉さん(76歳)は言う。「その年(17年)、被害者と同じ常盤中学校出身の子供をもつ親等から次々と不安を訴える内容の電話が寄せられました。福島や埼玉からも連絡が入り、子供本人が自宅にいて体調が悪くなったという声もありました」暮れも押し迫った同年12月26日、国民救援会葛飾支部(野島英夫支部長)は亀有警察署に文書で抗議の申し入れを行なう。申し入れでは、事件解明を強く望んでいる事を強調した上で、こう訴えた。〈犯罪と何の関係もない人達から、公的機関である警察が、然るべき手続きもないままに、DNA提供を求める事自体が大問題です。これは警察によるプライバシーの侵害というべき不当な捜査であり、直ちに中止すべきです〉
亀有署側は刑事課と警備課長らが応対し、次のように発言した。「公開捜査なのでオープンにしてやっており何の問題もない。犯人性がある秘密調査なら本人に知られないようにやる。DNA型を照合して関係なければ廃棄している。今後も小学校、高校、大学(の関係者)も全部やる。どんどんやる」警備課は過激派や右翼、政党、労働組合等の情報収集や監視を役目とする「公安」警察だ。小松事務局長は言う。「唖然としました。警察は自分達の、やり方を正当だと思っている。実際、その後もDNA捜査は続き、『息子が採取に応じたが、大丈夫か』『無関係なアパートの大家さんまでDNA提供を求められた』等の不安の声が届いています」「どんどんやる」という宣言どおり、18年に入って捜査本部は被害者の通っていた上智大学の卒業生に捜査の網を広げた。その一端は本誌「政治時評」の筆者で『沖縄タイムス』記者・阿部岳さんが18年7月27日号同欄で「拡大するDNA捜査-あなたも突然対象に」と題して紹介。自身もDNA提供を求められた経緯を明かし〈警察による無制限な個人情報収集は許されない〉と警鐘を鳴らした。
<一刻も早く法制化を>
何が問題なのか。「明るい警察を実現する全国ネットワーク」代表の清水勉弁護士はこう指摘する。「究極のプライバシーとも言うべきDNAの取り扱いについて、法律で定めていない事が一番の問題。『取扱規則』はありますが、その第1条に、収集される側のプライバシーへの配慮が全く書かれていません。これではやりたい放題です。収集の手続きもなければ、原則として本人の同意が必要だということさえ書いてない。さらに、利用中止請求や抹消請求についても何も書かれていない」北海道警察の元警視長で前出の「全国ネットワーク」元代表の原田宏二さんも、著書『警察捜査の正体』等で、▽DNA鑑定は警察の科学捜査研究所ではなく鑑定技術に優れた公正な立場の第三者機関が実施すべき▽DNA採取に関する法律上の根拠がなく憲法が求める令状主義に違反している事から一刻も早く法制化を─と訴えている。DNA型データベース運用開始から15年近く。警察庁によると、18年12月末現在の登録数(累計)は事件現場に残された遺留物3万6024件、被疑者116万5666件の計120万件超に達している。国家が管理する膨大な個人データは今後も増え続ける。第二、第三の斉藤さんも出てくるだろう。採取や抹消に当たり基本的人権を守るルールを定めるのは当然のことだ。
やましい事がないならDNA提供に応じてもいいだろう等という声もあるが、順序が逆だ。
警察にやましい事がなければ、例えばドイツのように、本人の同意、裁判官の命令、捜査機関以外の第三者による鑑定等を定めた法律と体制を整えるべきだろう。
歯止めなきDNA捜査の拡大は、新たな人権・冤罪被害を生む危険性がある。
DNA捜査に関し警察庁に質問をすると、亀有署への抗議については「お答えを差し控えます」、法制化については「適切に取り扱っているところです」として、「警察権力の無制限自由」を本音に法整備の必要性を認めなかった。(基本文献-週刊金曜日/管理者:部分編集)
《【年金トリック】まるで悪徳商法-年金増額“騙しのトリック”根本答弁で発覚》
少々、古いニュースだが、6月10日の国会で、年金支給開始年齢を巡るトリックが明らかになった。参院決算委で大塚耕平議員(国民民主)が取り上げた「年金請求書」の事だ。
年金請求書は年金支給が始まる65歳の3カ月前に受給予定者に届けられるが、今年4月からコッソリ文面が変更されていた。最新の年金請求書を見ると「年金額を増額させますか?」等の設問があり〈老齢基礎年金・老齢厚生年金両方の繰り下げ(66歳以降に増額した額を受け取ること)を希望される場合には、この請求書を提出する必要はありません〉と書かれてある。要するに「年金額を増やしたい人は、請求書を送らなくてよい」という事だ。
■請求書に返信しなければ自動的に70歳支給
大塚氏は「これを読むと誰でも増額させたいと思うのが人情だ。総理もそう答弁した。
しかも提出不要と書かれている。提出不要の方を普通、選びますよ。面倒くさいから。
提出しなかった人の年金支給開始年齢はどうなるのか」と質問。根本匠厚労相は「(提出せずに)そのままにしておくと、70歳からになります」と答えた。つまり年金請求書を提出しなければ、年金の支給開始年齢は自動的に70歳に引き下げられるのだ。
安倍政権が、65歳支給ではなく、70歳支給に誘導しようとしている事は明らかだ。
さすがにネット上では〈甘い言葉通りに進むと「提出不要」になり、そのまま放置していると支給年齢が70歳〉〈年金請求書のやり口、殆ど詐欺まがい〉〈勉強になるなあ。どんどん国会中継しようぜ〉と大炎上している。問題なのは、65歳支給よりも70歳支給の方が、トータルでは損をする恐れが強い事だ。年金問題に詳しい立正大客員教授の浦野広明氏(税法)が言う。「安倍政権は70歳支給開始なら年金受給額が増え、“バラ色”かのように喧伝していますが大いに疑問です。70歳支給だと、長生きしないと受給期間が短くなり、その先どれだけ生きられるのかのリスクを負うし、受給の額増によって、住民税非課税世帯でなくなり、住民税や社会保険料を払うようにもなりかねない。繰り下げ受給は慎重に検討して、国民が主体的に選択すべきことです。返信がなければ自動的に繰り下げというやり方は、国家ぐるみの悪徳商法と言っていい」65歳よりも60歳、70歳よりも65歳と受給開始を早めた方が得だとの試算もある。一方的に商品を送ってキャンセルの連絡がなければ“購入”と見なす「送り付け商法」にソックリの手口だ。「年金100年安心」の正体は、「騙し・トリックの年金100年安心」だったのだ。(基本文献-日刊ゲンダイ/管理者:部分編集)
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《-ヒロシマの継承と連帯を考える<核と人類は共存できない>》
◎日時:2019年8月6日(火)開場12:20/開会12:50
◎場所:広島YMCA国際文化ホール
◎参加費1000円(高校生以下・福島避難者-無料)
◎内容
●平和講演「ヒロシマ、フクシマ、原発再稼働」講師:河合 弘之さん
(弁護士・映画監督・脱原発弁護団全国連絡会-共同代表、等)
●被曝証言-切明 千枝子さん
●沖縄から-高里 鈴代さん
●うたと演奏-SETOMAYU(せとまゆ)さん
●福島、被ばく・避難-水戸 喜世子さん/安倍 ゆりかさん
■まとめ-米澤 鐡志(広島・電車内被爆者)
■コーディネーター‐河野 美代子さん(広島被曝二世・産婦人科医)
◎主催:8・6ヒロシマ平和の夕べ
●連絡先:〒730-0031広島市中区紙屋町2-2-25大野ビル5F河野クリニック気付
℡090-2063-9452/Fax050-3730-6587/E-mail【86h@heiwayube.org】
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*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
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(民守 正義)
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