安倍政権の破滅的リスクと参議院選挙の展望(69)

《【虚像のアホノミクス】日銀黒田総裁の「マイナス金利-鼓舞」も市場反応なし》

日銀黒田総裁が先月23日、衆議院財務金融委員会でマネタリーベース(資金供給量)の増加と物価上昇率の相関関係について改めて問われ「マネタリーベースそのもので直ちに物価、あるいは予想物価上昇率が上がっていくということではない」と言い放ち事実上「マイナス金利の効用」を否定し「これ以上の方策無し」と言わんばかりのギブアップをした。(「安倍政権の破滅的リスクと参議院選挙の展望(57)2/28UP」既報済み)この日銀黒田総裁の「ギブアップ宣言」で株価が軒並み下落。ここで浜田宏一教授や竹中平蔵パソナグループ社長のように「安倍」から逃げ出さない日銀黒田総裁は本月7日、講演で「ギブアップ宣言」から「マイナス金利政策の導入で株高・円安方向に力を持っている」「最近は株安・円高に振れる場面も目立つが、世界的なリスク回避傾向が収まれば市場は落ち着いていく」との楽観的見解を示し、更に「マイナス金利政策を続けることでデフレに戻ることはない」とまで言い切り再度「アベノミクスの起死回生」を強調した。同日、安倍(経済音痴)総理も参議院予算委員会で「マイナス金利で住宅ローン購入が堅調で消費が拡大してきている。デフレ不況から脱却した」と強弁した。しかし「マイナス金利政策の副作用」を危惧する声は根強く、また住宅ローン購入が伸びている事は事実だが、その他の一般消費購買力・実質賃金は下がり放しで、とても「デフレ不況から脱却」とはお花畑過ぎる。現に7日午後の東京外国為替市場では様子見気分が強く、日銀黒田東彦総裁の「マイナス金利政策なお有効」の講演発言には無反応、特段の取引材料にはなっていない。

むしろリベラル経済学者や日銀政策委員の中でさえ「マイナス金利による海外株式・為替差益の投機・国債の乱発による信用下落による恐慌の恐れ」を警告する意見は多い。

参議院選挙前で、少しでも「明るい経済展望」を演出したいのだろうが、経済だけはウソをついても一般国民の「生活実感」まで騙せない。それよりも参議院選挙前の金融恐慌の心配をした方が賢明ではないか。(文責:管理者-民守 正義)

《【国民管理のマイナンバー】障害頻発・カード交付遅れ‐運用2カ月》

マイナンバー(社会保障と税の共通番号)制度の運用が今年1月に始まって2カ月以上が経った。顔写真付きの「個人番号カード」(マイナンバーカード)の申請数が890万枚に達する一方で、カード作製を担う地方公共団体情報システム機構でシステム障害が相次ぎ発生し、カードの交付には遅れも生じている。一般市民には、あまり関係ないが、マイナンバーの登録が必要になった証券口座の開設でも一部混乱が起きている。総務省によると昨年10月下旬以降、世帯別に送付された通知カード5866万通の内、約1割が配達できずに各自治体に戻った。その後、自治体が未配達先にハガキで通知したり、簡易書留で再送したりした結果、各自治体に残る通知書は240万通(全体の4.1%、2月26日現在)に減った。一方、希望すれば交付されるマイナンバーカードの申請数は、3月2日現在で890万枚。この内、581万枚が自治体に発送済みで91万枚は住民に交付されている。

 カードの交付数が申請数の約1割に留まるのは、情報システム機構のシステム障害の影響が大きい。障害の発生は機構が発表しただけでも1月以降7回。パスワードの設定等、交付のために必要な自治体側の作業ができず、住民への交付作業は遅れがちだ。障害がない日でも「システムの画面が重く、よく固まる」(東京23区の担当者)との苦情は多い。

 株式取引では、証券口座の開設にマイナンバーの登録が必要になった事で、口座開設に手間取る投資家も出ている。ネット証券の場合、通知カードの提示も含め、口座開設の手続きはウェブ上で完結するところが多く、最速だと3日程度で取引が始められる。ネット証券最大手のSBI証券では、相場が荒れた1〜2月の口座開設は通常月に比べて多めだった一方、記載不備率が1月は通常月の2倍の15%に達したという。1月以降、生活保護や児童手当の申請にはマイナンバーの記入が必要になったが、通知カードを持たずに窓口に行く人も多い。しかし役所が代わりに記入する事が多く、別に直ちに不便を感じる事は少ない。因みに元公務員として証言すれば、マイナンバー制度の導入理由は①一般市民より役所の担当事務の便利性・簡素化の方が圧倒的に高い②税・社会保障等をはじめとした国民一元管理③一種の公共事業としての利権、にあると言える。その証拠に2002年8月稼働の住基ネットはシステム構築費が約391億円。一年間の運用コストが191億3600万円と巨額の税金を投じてきたが、マイナンバー制度の導入で殆ど、活用する事はなくなった。更にマイナンバー制度導入費については、政府は正確な費用額を明らかにしていないが3000億円程度と言われている。これだけの巨額の税金を住基ネットも含めて2回も投じる必要性が直ちにあるのか?少なくとも不要と言わずとも不急で、もっと国民的理解と合意が必要であったのではないか。こんな大事な血税の使い方も勝手に決めてしまう安倍政権。我々国民も安倍政権の独裁性に慣れてしまっているのではないか。

因みに私は、まだマイナンバーカードを受け取っておらず放置しているが何の不便もない。(文責:管理者-民守 正義)

《【腐蝕する安倍内閣】高市総務相の経歴詐称等、安倍政権-問題閣僚だらけ》

<高市総務相の経歴詐称>

高市総務相が経歴詐称をしているのを鳥越俊太郎さんが暴露した。暴露したのはジャーナリスト6人が「私たちは怒っています」抗議会見のとき。その要旨は以下のとおり。

[鳥越さんの発言]

「趣旨からは少し外れるけど『これは言っておかないといけないな』ってと思って。高市早苗さんっていったい、どういう人ですか。あんな偉そうなこと言える人かなっていうのが、最近あの発言、見たとき思ったんです。というのは僕は高市早苗さんがテレビの世界に入ってきて、名前を売り出した頃の事をよく知っているからです。私はプロデューサーから『この人を次の僕の相棒にどうですか?』って言って紹介されましたけども私、断りました。何故、断ったというと、それは言いませんけど。僕が言いたい事は、ただ1つ。

高市早苗さんはアメリカの下院議員でパトリシア・シュローダーという人、この人はリベラルでフェミニズム運動を行っていた有名な議員さんですが、そこの『議会立法調査官、英語でいうとコングレッショナルフェローを行っていた』という触れ込みで日本に帰ってきて、最初に田原さんの『朝まで生テレビ!』に出たのですよ。それで名前を少し売ってね、その内、自然と入り込んでいって、最後は政治の世界に入って、気が付いたら総務大臣になっている。実は、よく調べてみると議会立法調査官でなくて、彼女は見習い待遇で、無給で未契約のフェローで、つまりコピー取り程度の、お茶汲み程度の役しか行っていなかったのが現実だということ。議会立法調査官のフェローになるっていうのは、それなりに経験積んでなきゃ駄目なの。それなのに高市さんは、そんな経験も積まないで、パッとアメリカへ行って、そこに飛び込んだだけの人ですよ。だから経歴詐称だよね、僕に言わせれば。『経歴詐称』これで、もし私が名誉毀損で訴えられたら受けて立ちますけど、経歴詐称なんかをしている人が、あんな『テレビ局の電波止めるとか止めないとかいう事を言う資格があるのかね』と言うのが先ず最初に僕、思ったことです。」そこで高市総務相のブログでプロフィールを調べてみた。【https://www.sanae.gr.jp/profile.html】

他の経歴は省略して問題の経歴には、なるほど「米国連邦議会Congressional Fellow(金融・ビジネス)」と記載してある。明らかに経歴詐称だ。どうりで「憲法-表現の自由」「放送法・電波法」「所管省と『行政指導権限等』との混同」等々、無茶苦茶な理解と道理でシャアシャアと言うはずだ。要は「行政法学の基礎も知らない無知」だったようだ。しかし、この経歴詐称は結構、罪深い。先ず「放送法第4条3項:報道は事実をまげないですること」を、それこそ所管大臣が趣旨において犯している。それから労働相談-労働法を専門的に勉強した立場から言うと労働者側の「経歴詐称(但し能力・適性判断に関わる事項)」は「不法行為」として、裁判では労働者側敗訴が確立している。

つまり国民と国会議員の関係は、もちろん労働契約ではないが、高市総務相は「経歴詐称」によって自らの能力・適性を国民に欺罔に陥れたのだ。明らかに大臣どころか議員失格。しかし大手メディアは、また「安倍」との「夜の会食・接待」で国民に、こんな重要問題を知らせようとしない。そこで心あるリベラル野党議員は、ぜひとも国会で質問・追及してほしい。そうでないと国民は騙され損だ!勇気あるリベラル野党議員の追及を望む。

<岩城法相の答弁-立往生>

岩城法相が、TPPについて全く理解していない事が明らかになった。2月9日の衆院予算委員会で、外国企業と訴訟になった場合、国際機関と日本の最高裁判決のどちらが優先されるのか野党議員に問われたが、答えられず審議が度々ストップ。岩城大臣はシドロモドロになりながら「どちらも有効。当事者が選択する事も可能だ」と答えた。竹下予算委員長も「答弁できますか?」と呆れ顔だった。8日の予算委でも「国際交渉だから法務省には答えられない」「国内では最高裁判決が優先する」と意味不明の答弁を連発していた。野党にとっては格好の標的だ。

<丸川環境相は問題発言を謝罪>

 丸川珠代環境相も“問題発言”を国会で追及され謝罪した。問題になっているのは、丸川大臣が7日に長野県松本市で行った講演での発言。原発事故に伴う除染で国が長期目標として示している年間追加被曝線量1ミリシーベルトについて「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だと言う人は世の中にいる。そういう人達が騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」等と発言した。しかし「1ミリシーベルト」は、民主党政権が、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づき定めたもの。科学的根拠は示されている。9日の衆院予算委で追及された丸川大臣は「もし誤解を与えるようであれば、言葉足らずであったということについてはお詫びを申し上げたい」と陳謝した。

(参考文献:日刊ゲンダイ等/文責:管理者-民守 正義)

《【腐蝕する安倍内閣】ハチドリのひとしずく》

▼「私にできることをしているだけ」

 あたしなんぞは、ずっと長く人間をやっているが、知らないことばかりだ。でも知らないことは、ちっとも恥ずかしいことではない。知らなきゃ教えてもらえばいい。聞けばいい。今日もラジオで素敵なことを教えてもらった。「ハチドリのひとしずく」―。初めて耳にした。これは南米アンデス地方に昔から伝えられてきた民話だそうで、学者の辻信一さんが翻訳し、広く知れ渡ったという。これである。「森が燃えていました。森の生き物達は我先にと逃げていきました。でもクリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり。口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。

 動物達が、それを見て、そんなことをして、いったい何になるんだ、といって笑います。 クリキンディはこう答えました。「私は、私にできることをしているだけ」。

 いい話だ。クリキンディに教えられた。「私は、私にできることをしているだけ」-。

 日本は今、安倍晋三と言う火山が噴火の真っ最中。このまま放っておくと噴き出した溶岩流が麓まで流れてきて、私達を飲み込む勢いだ。SOSを発信してもマスコミという消防署は聞こえないふりをして消火に来てくれない。溶岩流が目前に迫った人々は「何故、火を消しに来ないのだ」と怒っている。いつまでも、ぼやいてもラチが明かない。自分達の手で消すしかない。安倍政権の暴走を止めるために、私達は出来ることをしているだろうか?一人一人が原点に立ち返り「私にできること」をやろうではないか。(半歩前へ)

【ご案内1】

政治家に放送法の遵守を求める視聴者の会: 岸井さん応援署名に続く第二弾!

「【高市総務大臣「電波停止」発言に抗議する放送人の緊急アピール】を応援します」署名に賛同を!→https://goo.gl/TNskKX

 2/29にTBSの岸井さん・金平さんはじめ6人のジャーナリスト達が高市総務大臣の停波発言に抗議する記者会見を行いました。現役のキャスター達が、こうした会見をするのは、非常に勇気あることだと思います。これで他のジャーナリスト達も後に続くのか、政権のメディア圧力は異常だという声を大きくしていけるのかが今、問われています。ただ残念なことに、この会見を伝えるテレビニュースの多くは、短いものでした。報道ステーションもNEWS23も、短く伝えてコメントもありませんでした。これは視聴者が応援するしかありません。署名という目に見える形で、テレビ局に「高市発言はおかしい」という声をつきつけましょう。電波は、放送は、メディアは国民のものです。政府や、大臣や、総務省のものではありません。

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※2/29の会見で、岸井さん応援署名を岸井さんご本人が紹介してくれました!署名用紙も手に持って。その部分を書き起こしましたのでご覧ください↓https://goo.gl/O7blS

【ご案内2】

「沖縄に『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」

◎活動のご案内と寄付のお願い

  *詳しくは【サイト/[島ぐるみ会議]http://shimagurumi.org/】をご覧ください。

【ご案内3】[ナビラ募金への御協力のお願い]

パキスタンでの戦争やテロによって教育を受けられなくなったナビラさんの兄妹たちが、教育設備の充実したペシャワールの「Smart School等」で寄宿舎生活により教育を受けることができるよう「ナビラ募金」を起ち上げ、早急な支援を実施していくことといたしました。年間で二百万円ほどの資金が必要です。募金先は、三菱東京UFJ銀行赤坂見附支店、普通預金口座0280580「一般社団法人現代イスラム研究センターナビラ募金」。

問い合わせは当センター☎042(426)8280までお願いいたします。多くの皆様にご賛同頂き、ご協力を賜りたく思います。[一般社団法人 現代イスラム研究センター]

*なお「現代イスラムセンター」理事長 宮田律さんは、「リベラル広場」とも友好関係にあり、以前にも投稿していただき、イスラム諸国の平和立国としての日本の価値と非武装・非軍事援助の重要性を「戦争関連法」反対の中で力説しています。

【ご案内4】

ラッキィ池田さんと踊って憲法学んじゃおう!

日 時:2016年4月2日(土)午後3時~午後4時45分

(開場:午後2時30分)

会 場:大阪弁護士会館2階ホール(大阪市北区西天満1-12-5)

定 員:600名(事前申込制・先着順)

     (但し大人のみ、子どものみでのお申込みはできません。)

参加費:無料

大阪弁護士会主催 あすわか共催

お申し込みは、こちらから[http://www.osakaben.or.jp/event/2016/2016_0402.php]

【お願い】

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【ご案内5】

[動画]「韓国人です。いっしょにハグしませんか?」と、京都で呼びかけてみたら…

[http://blog.goo.ne.jp/koube-69/e/004d86e724dc88b155bd1cadb25f8c3b]

ぜひ、ご覧ください。感動しますよ♪

(民守 正義)