安倍政権の破滅的リスクと参議院選挙の展望(67)

《【虚像のアホノミクス】安倍(経済音痴)総理:株価が高いと「アベノミクスの成果」低いと「一喜一憂しない」》

<安倍(経済音痴)総理の言う「ファンダメンタルズ」とは何なのか>

〔「日々の株価に一喜一憂するべきではない」〕

案の定と言うか、予想通りと言うか、安倍政権は「新たな財政出動論」は封印との事だ。

[安倍首相は17日、首相官邸で公明党の山口代表と会談し、2016年度予算案の3月末までの成立を目指す方針を確認した。政府・与党には円高・株安で内閣支持率への影響を懸念する声があるが、当面は新たな財政出動論を封印。追加の経済対策の議論は予算案の成立にメドが立った後になる:出典:『財政出動論、今は封印。 円高・株安 政府・与党、予算審議を優先 – 日本経済新聞]日経新聞だけでは「円高・株安」しか問題になっていないかのように読めるが一応、後略部で「円高・株安に加え、10~12月期の実質国内総生産(GDP)が速報値でマイナスになり、不透明感が広がる」とある。さて総理は15日の国会で「1カ月、1カ月半の値動きに囚われるべきではない。日々の株価に一喜一憂するべきではない」と、株価上昇を殆ど唯一の成果として誇っていた政権とは思えないほど、素晴らしい正論を語った。その通り経済政策が株価に一喜一憂するのは奇妙な話。また今後、株価が上昇した際に「1カ月、1カ月半の値動き」に囚われ「日経平均が2万円を突破した!これは政権の成果だ!」等と奇妙奇天烈な主張をするのも、ぜひとも控えて頂きたい。

<株安の原因は海外、日本経済はしっかりしている?>

それはともかく総理は続けて「中国の景気減速懸念や原油価格の下落、米国の利上げなど海外要因が背景」と、現在の景気失速の原因を外に押し付ける解説をし「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は確かなもの」と、例により「ファンダメンタルズ」という抽象的用語で、日本経済の「堅調」を訴えた。

<10-12月期マイナス成長の原因は国内消費低迷>

何なのだろうか、ファンダメンタルズとは…。そもそも10-12月期の経済成長率がマイナスになったのは、民間最終消費支出の落ち込みが原因。別に外国のせいではない。

<最大の原因は消費税―安倍政権の失政>

2015年の民間最終消費支出は実質GDPベースで306.5兆円と、安倍内閣が発足した12年の308.0兆円から1.5兆円縮小してしまった。13年は313.2兆円と増えていた(消費増税前の駆け込み消費の影響もあったのだが)のが、14年は310.4兆円に落ち込み、15年は306.5兆円と、野田政権期を下回ってしまった訳だが、改めてパーセンテージを計算すると、日本国民は13年から15年にかけ、6.7兆円、消費を減らした訳だ。日本国民の実質賃金の落ち込みや、実質消費の激減の「最大の原因」は、もちろん消費税の増税-つまり安倍政権の失政なのだ。

<アベノミクスの失敗を認められない安倍政権>

日経の記事の後略部に、非常に気になる一文があった。[財政出動をすれば『アベノミクスの失敗』と受け取られかねない(経済官庁幹部)] いやいや…。アベノミクスは「失敗」したのだ。失敗を素直に認め、金融政策に「加えて」財政政策を講じるというならば、ともかく失敗とみられる事を恐れ、正しい政策に踏み出せないとは…。怖いのは、日経の記事の最後に、[2月18日の経済財政諮問会議では民間議員が「必要と判断される場合は機動的に対応すべきだ」との提言を示した。内閣府幹部は「財政出動を連想させる、と批判はあったが『緊急時にはあらゆる対策をとる』というメッセージも必要だ」と語る。] とあった点だ。いつの間にか「財政出動」はタブー化してしまったのだろうか。何となく、そんな気がしたが、本当にそうとは…。異様だ。(殆ど)これまでの経済政策を「封印」「タブー化」するだけでは、日本経済がデフレから脱却し、堅調な経済成長路線を歩み始める日はやって来ない。(参考文献:MONEY VOICE-三橋貴明/文責:管理者-民守 正義)

《【腐蝕する安倍内閣1】安倍(戦争)首相補佐官の暴行を元秘書が実名告発》

安倍(戦争)総理の補佐官を務める河井克行衆議院議員が、秘書に暴行を働き、刑事告訴されていたことが発覚した。「河井議員は当選六回で広島県選出。昨年十月より首相補佐官として、日本政府の立場を諸外国に説明するスポークスマン的役割を果たしています。

今年一月には安倍(戦争)総理の特使として、慰安婦問題を巡る日韓合意を米国政府関係者に説明する等『地球儀を俯瞰する外交』を掲げる安倍政権のキーマンの一人です」(政治部記者)だが、その河井氏には“裏の顔”があった。「秘書や役人に対するパワハラがヒドい。霞が関では『河井=役人を怒鳴る政治家』という位置づけですが、秘書が次々と辞める事でも有名です」(同前)「あの人(河井議員)だけはどうしても許せない」という男性がいる。男性の名前は中村秀雄氏。1999年の4月から7月にかけて河井議員の秘書を務めた人物だ。「あの人は私が運転していると、運転の仕方や言葉使いが気に入らないと『このやろう』と罵声を浴びせて、ハンドルを握る私の左腕を蹴りまくるのです。毎日のように蹴られました」中村氏が取り出した一枚の写真には、左上腕部を痛々しいアザに覆われた当時の姿が写っていた。診察の際、看護師に撮って貰ったものだという。更に選挙における対立候補のポスターを剥がす事を河井議員に強要された中村氏は、秘書を辞める事を決意。先の暴行事件について告訴状を提出して広島県警に受理された。だが中村氏は退職後、河井議員のポスターをカッターナイフで切り裂いたとして、器物損壊で現行犯逮捕されてしまう。「私には、どうしても我慢がならなかったのです。今となれば自分がやった行為については深く反省していますし、私が逮捕された事で、告訴した暴行の件も立ち消えになってしまいました」河井議員は弁護士を通じて〈(河井議員が)事務所に勤務していた者らに対し、暴力を振るった事実はありません〉〈(河井議員の)暴力により中村氏が怪我を負った事実もありません〉と回答。だが改めて河井議員に国会内で「被害者がウソをついているのか」と尋ねても、目を合わせる事無くこれを無視した。

河井議員に日本政府の代表として外交を担う資格はあるのだろうか。【管理者:なお、この河井議員の「暴行・脅迫・パワハラ事件」は最初に「週刊文春」が取り上げ、その後「日刊ゲンダイ」と「IWJ」が報道したが、大手メディア等は全く報道していない。また安倍(戦争)総理と大手メディア幹部等の「夜の会食・接待」の効果か!?】(週刊文春/管理者部分編集)

《【腐蝕する安倍内閣2】大竹しのぶが安倍首相の戦争政策を真っ向批判! 元夫の明石家さんまも「戦争のために税金を納めてるのじゃない」》

失言、不祥事、そして円高・株安で露呈した虚像のアベノミクス─。普通に考えれば、かなりピンチな状態に陥っているはずの安倍政権だが、当の本人は気に留める様子もなく、昨日はお友達である辛坊治郎のラジオ番組に出演。「(いま)民主党の政治家なら(自分は)政治家を辞める」「民主党は共産党に似てきた」等と野党バッシングに精を出した。

どうやら、この総理、自分の責任が問われる問題を無視し“何も問題など起こっていない”と決め込む事で政治の異常さを常態化しようとしているようだ。だが、こんなままで黙っていられるはずがない。そう言わんばかりに、あの女優が安倍政権批判を果敢に行った。「私は『ずっと戦後でいいんじゃないの?』と思います。戦後70年、100年、200年…。『戦後』が続く事は、日本が戦争しないという事だから。『もう“戦後”じゃないんです』みたいな言葉には危機感を覚えます」「戦後レジームからの脱却」なんてしなくていい。こうハッキリ言い切ったのは女優の大竹しのぶ。「しんぶん赤旗」日曜版のインタビューでのことだ。大竹といえば山田洋次や是枝裕和、高畑勲、大林宣彦、岩井俊二らという世界的な監督や、吉永小百合や倍賞千恵子、野際陽子らといった俳優達と共に「戦争法案」反対アピールを行った一人。また朝日新聞の連載エッセイでは、参院での「戦争法案」可決の数日前に国会前の反対集会に参加した事を明かし、こんなふうに綴っていた。

〈その中(抗議集会の参加者)の一人に、牧師さんがいらっしゃった。そして聖書の言葉を引用して話された。平和を作りし者は幸いです、平和とは祈るだけではない、作るものなのだ、と。この声を、想いを、安倍首相はどのように思っているのか〉(2015年9月18日)安倍(戦争)総理を名指しして平和の意味を問う…。かなり踏み込んだ政治への言及だが、実は大竹は特定秘密保護法案が議論になっていた13年の段階から、かなり強い言葉で危機感を表明している。「いつの間にか、大きな力に巻き込まれていく怖さを感じる。なんだろう、今聞こえてくる足音は」「あの戦争も、人々が『変だよね』と感じている内に始まってしまったのではないのか」(共同通信インタビュー、13年12月29日付)そして今回の「しんぶん赤旗」での発言。こうした活発なメッセージの発信について、大竹は「自分の名前を出して意見を提示し、責任を持てる年齢ですから、それはやっていきたいと思っています」(しんぶん赤旗より)と語っている。バラエティ番組等で観る大竹は、どこか天然ボケのような、のほほんとした空気を醸しているが、実際は、かなりシッカリとした考えの持ち主。このような大竹の原点には、定時制高校の教師だった父親の存在がある。大竹が20歳のときに亡くなった父の口癖は「死ぬまで勉強だよ」「ノーと言える人間になりなさい」だったという。更に大竹が影響を受けてきたのは、劇作家の故・井上ひさしだ。例えば02年に作家・林芙美子をモデルにした井上作品『太鼓たたいて笛ふいて』に大竹は主演。従軍作家として戦争に加担したが、戦後は、その後悔を胸に反戦を訴えた林の姿を大竹は熱演した。13年の再演の際にも大竹は「いつの間にか創られた物語に、私達も組み込まれている。作品で書かれた言葉に真実味が増してきた」「皆、絶対に戦争をしてはいけないと伝えるため、映画や演劇を作ってきた。そういう思いの籠った作品の力を信じたい」と訴えていたが、同時に靖国神社へ参拝したばかりだった安倍(戦争)総理にも、こう苦言を呈している。「特攻隊の人達は、自分が死ぬ事で(戦争を)止めてくれ、という思いだったと思う。安倍(戦争)総理は「御霊を労うのが何故、いけないのですか」という事を仰っていた。しかし特攻は美しい事ではなく、残酷で二度とあってはいけないこと。それを、もっともっと知らせる事の方が大切なのではないでしょうか」

 戦後であることが大事。今回インタビューで大竹がそう語ったのは、彼女は戦争を直接知らなくても、数多くの作品で、役として、その時代を生きてきたからだ。そして、だからこそ現在の戦争を是認するようなムードに「ノー」と声を上げ続けるのだろう。

それは現在の空気を、いち早く察知し警告を発しながら亡くなった井上の意志を引き継ぐ事でもある。大竹は前述の『太鼓たたいて笛ふいて』を08年に再演したとき、観劇にきていた小学生に井上が話した一言が忘れられない-という。「「これは昔の話じゃないのだよ。10年後の日本の話だから」って。その後、再演した時(14年)、高校生になった彼らが来てくれて「井上さんが仰った意味が、今になってよく解りました」「皆で日本について語りました」と私に話してくれました。もし先生がいらしたら、凄く喜んだと思います」(前出、しんぶん赤旗)また大竹は、憲法改悪についても大きな危惧を抱いている。「国の事を考えるのは、私達が選んだ国会議員。皆の意見の代表のはずなのに、私達が考えている事との間に差が有り過ぎる。井上さんが、ずっと叫んでいたように憲法が変わる事は絶対に阻止しなくちゃいけないと思う。知らない内に『あれ、ちょっと言葉が変わってない?』みたいな事にならないように」(前出、朝日新聞インタビューより)

〈唯一の被爆国として、ノーベル平和賞の候補にもなった「憲法9条」を、こんなに簡単にないがしろにしていいものなのかという事も、誰もが思う事だと思う〉(前出、朝日新聞連載エッセイより)社会全体が政治的発言に対するタブー視を強める中、特に芸能人は発言を慎みがち。だが大竹は沈黙しない。何故なら“自分の意見を口にすることができる世の中”でなければ、平和はあり得ないからだ。大竹は前述の朝日新聞での連載エッセイに、こう記している。〈仏陀の説いた個人個人の幸せについて、今考える。宮沢賢治や井上ひさしさんも仰っていた、そうでなければ世界の平和は有り得ないという事について。

 が、今の日本の状況を考えると少し不安になってくる。一人一人が自分の意思を持ち、自分の意見をキチンと言える世の中でなくてはならない。そして誰もが、金色に輝く、あの葉っぱを握りしめる世界でなければならないと強く思う〉(13年12月20日)

 メディアを通して反戦・平和を訴える、この大竹の姿勢を、ぜひ今後も貫いてほしいものだが、因みに大竹が離婚した明石家さんまは以前『さんまのまんま』でこんなエピソードを明かしている。「僕は昔、日本からアメリカに、戦争のためにアメリカに寄付するという事があったとき、さすがに怒って国税局に行ったんですよ」「俺は戦争のためとか、人殺しをアシストするために働いているのじゃないって。そのために税金を納めているのじゃないって言いにいったのです」(14年2月15日放送回)離婚はしたものの、戦争を許さない意志という点では、二人は今も通じ合っているのかもしれない。(リテラ)

【ご案内1】

ラッキィ池田さんと踊って憲法学んじゃおう!

日 時:2016年4月2日(土)午後3時~午後4時45分

(開場:午後2時30分)

会 場:大阪弁護士会館2階ホール(大阪市北区西天満1-12-5)

定 員:600名(事前申込制・先着順)

     (但し大人のみ、子どものみでのお申込みはできません。)

参加費:無料

大阪弁護士会主催 あすわか共催

お申し込みは、こちらから[http://www.osakaben.or.jp/event/2016/2016_0402.php]

【ご案内2】

「沖縄に『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」

◎活動のご案内と寄付のお願い

  *詳しくは【サイト/[島ぐるみ会議]http://shimagurumi.org/】をご覧ください。

【ご案内3】[ナビラ募金への御協力のお願い]

パキスタンでの戦争やテロによって教育を受けられなくなったナビラさんの兄妹たちが、教育設備の充実したペシャワールの「Smart School等」で寄宿舎生活により教育を受けることができるよう「ナビラ募金」を起ち上げ、早急な支援を実施していくことといたしました。年間で二百万円ほどの資金が必要です。募金先は、三菱東京UFJ銀行赤坂見附支店、普通預金口座0280580「一般社団法人現代イスラム研究センターナビラ募金」。

問い合わせは当センター☎042(426)8280までお願いいたします。多くの皆様にご賛同頂き、ご協力を賜りたく思います。[一般社団法人 現代イスラム研究センター]

*なお「現代イスラムセンター」理事長 宮田律さんは、「リベラル広場」にも投稿していただき、イスラム諸国の平和立国としての日本の価値と非武装・非軍事援助の重要性を「戦争関連法」反対の中で力説しています。

【ご案内4】

【動画】「韓国人です。いっしょにハグしませんか?」と、京都で呼びかけてみたら…

[http://blog.goo.ne.jp/koube-69/e/004d86e724dc88b155bd1cadb25f8c3b]

ぜひ、ご覧ください。感動しますよ♪

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(民守 正義)