リベラル勢力総結集で政権交代!(211)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【人権崩壊-防大】暴力、苛め、虐待、犯罪が横行する無法地帯:裁かれる「絶望の防衛大学校」/三宅勝久(ジャーナリスト)》
防衛大学校(神奈川県横須賀市、國分良成校長)に在学中、上級生や同級生らから「指導」に名を借りた多数の虐待を受け、多大な精神的苦痛を受けたとして、福岡県内の男性Aさん(20歳代)が国と元学生8人に対して賠償を求めた裁判の第1次判決が、2016年の提訴から3年の審議を経て、2月5日、福岡地裁で原告側の「違法性主張」を認め、足立正佳裁判長は加害学生7人について違法行為を認め、計95万円の支払いを命じた。また元防大生は国にも損害賠償を求めており、この訴訟は、加害学生への損害賠償請求とは分離されている。Aさんは水害の救援活動を行う自衛官に憧れ、2013年春に防衛大学校に入った。「学生隊」の一員としての寮生活が始まったが、待ち受けていたのは想像を絶する世界だった。裁判で明らかになった、入学から2年生の中盤までAさんが受けた主な被害は次のようなものだ。
【性器火傷事件】
粗相ポイント制(*)のポイントを消化するため、風俗店で性行為を行ない、写真で報告するよう4年生が要求。拒否するとAさんの性器付近に消毒用アルコールを吹きつけライターで点火した。火が大きく燃え上がり、強い痛みを感じた。更に焼けた陰毛をカミソリで剃るよう命じられた。
【寝過ごし逆ギレ暴行事件】
早朝寝過ごした3年生の先輩(ボクシング部)が、逆ギレしてAさんの顔面を拳で殴打、口の中を切る怪我を負わせた。この先輩は更にAさんの性器を電気掃除機で吸引する虐待を約2カ月間計10回前後行なった(3年生の言い分は「3回」)。
【部屋を無茶苦茶に荒らす】
先輩がAさんの部屋を、連日3回にも亙ってメチャクチャに荒らした(「台風」「飛ばし」と呼ばれる伝統)。Aさんは片付けに時間を奪われて、他の作業ができなくなり、理不尽な指導を受けた。アイロンがけを何度もやり直しさせる嫌がらせもあった。
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以上は、ほんの一例だ。Aさんが家族に送ったメールは、毎日のように暴力や虐待があったことを生々しく物語っている。これらは全て「学生間指導」の名で行なわれ、教官らも事実上、黙認した伏がある。Aさんの性器を掃除機で吸引した3年生は、その理由を尋問でこう答えている。「一斉給食(昼食)のとき、お代わりを頼んでおいたのに、おいていなかったというのがあって…」気遣いが足りなかったから「吸引」をしたというのだ。
Aさんに危害を加えた上級生らは、これらの犯罪的とも言ってよい行為について、自分もかつて受けたのだと法廷で証言した。審理を通じて浮かんだのは、防衛大学校の深刻な病理である。約1年後、Aさんは鬱病になり、一時は自殺を考えるまでに追い詰められる。
幸い家族の介入で休学し、自宅療養を始めた。そこに追い討ちをかけるような仕打ちがなされる。中隊(約120人)のレクリエーションの出し物として、事もあろうに病気休学中のAさんの遺影を、あしらった「展示物」を先輩が作り、同級生らが、それを使って場を沸かせるパフォーマンスをやったのだ。同級生の悪のりはエスカレートし、その「展示物」を写真にとってラインで拡散した。被告になった隊員8人の内3人が先に暴行罪の罰金刑を受けた。
それでも退学した1人を除く7人全員、任官し、幹部自衛官として部隊を率いている。
この事実に戦慄を覚えるが、防衛大学校の恥部に微かなりとも光が当たった意義は大きい。自殺が多発している実態も解った。なお国を被告とした部分は審理が続いている。
教官らは「粗相ポイント」など知らなかったと証言、国側は責任を否定している。
*1年生の行動について先輩らが罰点を加算していき、罰ゲームで清算させる「伝統」。(週刊金曜日)
《【マスコミの歪】テレビ報道、強まる同調圧力:金平キャスターが語る今(要約版)》
テレビ局の報道現場で今、何が起きているのか。TBS「報道特集」キャスターの金平茂紀さんに話を聞いた。
――テレビの報道ニュース番組が偏向している、という声が出ています。
A:「だれが偏向だと判断するんですか。お上ですか、政治家ですか。日々の報道が公正中立かどうかを彼らが判断できるとは思わないし、正解もない。歴史という時間軸も考慮しながら、社会全体で考えていくしかないでしょう。議論があまりにも粗雑過ぎます」
――本当に圧力とは関係ないのですか。
A:「会社は『関係ない』と説明しています。岸井さんも『圧力はなかった』と記者会見で発言しました。しかし、もし視聴者の皆さんが納得していないとすれば、反省しなければなりません」
――金平さん自身、3月31日付で執行役員を退任されます。何かあったのでしょうか。
A:「会社の人事ですから、その質問をする相手は、僕ではなく、会社でしょう。事実として残るのは、TBSで最も長く記者をしてきた人間の肩書が変わったということです。いずれにせよ僕は、どのような肩書であろうが、なかろうが、くたばるまで現場で取材を続けるだけですが」
――政治、とりわけ自民党による放送番組に対する圧力は歴史的に繰り返されてきました。
A:「1967年7月、TBSの報道番組『ニュースコープ』のキャスターだった田英夫さん(故人)が、北ベトナムに日本のテレビとして初めて入りました。ベトナム戦争で、米国に爆撃されている側からリポートするためです」「その取材を基に特別番組を放送したのですが、放送行政に影響力を持つ、いわゆる『電波族』の橋本登美三郎・自民党総務会長が、当時のTBS社長に『何故、田君にあんな放送をさせたのか』とクレームをつけた。様々な経緯の末、田さんは実質的に解任され、社を去りました。田さんの報道は、当時は反米・偏向だと政権に睨まれたのかもしれません。が、ベトナム戦争がたどった経過を考えれば、事実を伝えたとして評価されこそすれ、偏向だと批判される謂れはありません」
――当時TBS社内は、田さん降ろしに抵抗したと聞いています。岸井さんの件で今、社内はどうなのでしょうか。
A:「大っぴらに議論するという空気がなくなってしまったと正直、思いますね。痛感するのは、組織の中の過剰な同調圧力です。萎縮したり、忖度したり、自主規制したり、面倒なことを起こしたくないという、事なかれ主義が広がっている。若い人達は、そういう空気の変化に敏感です」
――同調圧力ですか?
A:「記者一人一人が『内面の自由』を持っているのに、記事を書く前から社論に逆らってはいけないという意識が働いている。それが広く企業ジャーナリズムの中に蔓延している。
権力を監視する番犬『ウォッチドッグ』である事がジャーナリズムの最大の役割です。
しかし現実には記者の方から政治家や役人にクンクン擦り寄り、おいしい餌、俗に言う特ダネを漁っている。こんな愛玩犬が記者の多数を占めれば、それはジャーナリズムではない。かまない犬、吠えない犬に、何故だといっても『僕らは吠えないように躾けられてきた。噛みつくと損になるでしょ。そう教えられてきた』。そんな反応が現場の記者から返ってくるわけです」
――報道の現場は深刻ですね。
A:「ジャーナリズム精神の継承に失敗した責任を痛感しています。僕自身も含め、過去を学び、やり直さないといけない。戦争法制、沖縄の基地問題、歴史認識や福島第一原発事故等、僕らの国のテレビは独立・自立した存在として、報じるべきことを報じているのか。
自責、自戒の念が沸き上がってきます」「戦争の翼賛体制下でメディアは何をしてきたのか。放送も新聞も権力の言いなりとなり、国策と一体化した報道をやった『前歴』がある。
戦後、その反省に立ち、放送局は政治権力から独立し、国家が番組内容に介入してはならぬ、という精神で放送法が生まれた。電波は国民のものであり、自主・自律・独立でやっていく。放送の原点です。ところが、政権側には、電波はお上のものであり、放送局を法律で取り締まるという逆立ちした感覚しかありません」「自民党が選挙報道の『公平中立』を求める文書をテレビ各局に送りつける、という『事件』もありました。その事自体が僕の感覚ではニュースです。でも社内の会議で話題にはなってもニュースとしては扱わない。
危機管理ばかりが組織で優先され、厄介事はやりたくないという事になる。僕は、それが耐えられなかったから、担当の番組でコピーを示し、こういう文書が送りつけられたと伝えた。中には『あんな事をやりやがって』と思っている人もいるかもしれませんが」
――危機管理優先がジャーナリズムの勢いを削いでいます。
A:「朝日新聞がそうですね。とりあえず違う意見も載せておこうと、多様な意見を紹介するとのお題目で両論併記主義が広がっていませんか。積極的に論争を提起するのではなく、最初から先回りし、文句を言われた時のために、『バランスをとっています』と言い訳ができるようにする。防御的な発想ではないですか」
――「NEWS23」の初代キャスターだった筑紫哲也さん(故人)とは長い間、一緒に仕事をされたそうですね。
A:「2008年3月、筑紫さん最後の出演で語った言葉が忘れられません。『大きな権力を持っている者に対して監視の役を果たす』『少数派であることを恐れない』『多様な意見を提示し、社会に自由の気風を保つ』。筑紫さんは、この3点を『NEWS23のDNAだ』と遺言のように語って、逝きました。それが今、メディアに携わる人達に共有されているのかどうか。責任を感じています」
――記者の原点を忘れ、組織論理に流されてしまっている自分自身に気付く事があります。
A:「記者の仕事は孤独な作業です。最後は個ですから。過剰に組織の論理に流れ、全体の空気を読んで個を殺していくのは、記者本来の姿ではありません。それでも一人一人の記者達が、会社の壁を越え、繋がっていく事もできる。声を上げるには覚悟がいるけども、それを見ている次の世代が、やがて引き継いでくれるかもしれない。萎縮せず、理不尽な物事にきちんとものを言う若い仲間達が実際に育ってきているのを、つい最近も目撃しました」「『報道なんてこんなもの』とか、『視聴者や読者は、そんなもん求めてねえよ』と、シニシズム(冷笑主義)に逃げ込んではいけません。僕らの仕事は、市民の知る権利に応えるためにあるのです。報道に対する市民の目が厳しい今だからこそ、一番の根本のところを考えてほしいと思います」(聞き手=編集委員・豊秀一)
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金平茂紀さん:53年生まれ。77年TBS入社。モスクワ、ワシントン両支局長、報道局長などをへて、執行役員。04年度「ボーン・上田記念国際記者賞」受賞。(参考文献-朝日新聞デジタル/文責・監修:民守正義)
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《中国人強制連行:大阪・花岡-国賠訴訟判決!報告/連帯集会》
◎主催:中国人強制連行受難者「聯誼会連合」を支える会
(電話080-5634-3553/E-Mial:jo.mormen@ℊmail.com)
◎日時:2019年4月14日(日)午後1時30分開会(午後1時開場)
◎場所:エルおおさか南館734号室(大阪市中央区北浜東3-14)
●Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)谷町線・京阪天満橋2番出口より徒歩約670m)
◎資料代:500円
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
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◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp(なおツイッターでの投稿は①匿名性が高いこと、②ウイルス対策上等、業者助言により一切、開封・受付いたしません。)
(民守 正義)
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