リベラル勢力総結集で政権交代!(201)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《【人権教育・啓発】体験的「人権教育・啓発」論-自分史を振り返りながら/藤田敬一(元・岐阜大学教授)》

 1958年春、京都大学部落問題研究会の創設に参画して以来、休み休みしながら「部落・人権・人間」をテーマに思索と実践を続けて、まもなく61年目を迎える。
 愛知県の中学生から「どうして、そんなに長く続ける事ができたのですか」と尋ねられ、「人々の優しさに支えられてきたから」と答えた事がある。大阪市矢田部落総合実態調査(1960年)に参加した後、大学院で中国近代史を研究していた私に「藤田くん、元気にしているか。一度、皆で遊びに来ないか」と、矢田から御誘いの電話が架ってきた。
 それが部落問題と再会するきっかけとなった。今、私は、岐阜県内の人権に関わる審議会の委員を務める傍ら、各地で「いのち・生き合う」と題した講演をさせてもらう機会も多い。そのとき、心している事を幾つか紹介したい。

<間違い・失敗から学ぶ>

 「自由という漢字二文字熟語は元々、どこの国の言葉か」という問いに、アメリカとかイギリスと答える人が結構多い。「漢字ですよ」と返すと、中国語(漢語)だと気がつく。
 「江戸時代の日本人は、平等という漢字二文字熟語を知っていたか」と問われて戸惑う人も多い。「京都府宇治市に国宝の建物があります」と伝えると、ようやく「平等院」を思い出す。「平等も差別も仏教語で、西欧の言葉を翻訳するとき、それらの仏教語を使ったという訳」と解説して納得してもらう。人権に関わる漢字二文字熟語は「わかったようで、わかりにくい」のだ。「人権」は、明治時代に造られた言葉だが、殆ど死語に近かった。
 戦後、日本国憲法や世界人権宣言を通して、初めて私達に届くようになる。
 だから私は、漢字二文字熟語から話を始めない。

<正解を覚えるように求めない>

 NHK放送文化研究所『現代日本人の意識構造』(第八版。NHKブックス。2015年)によれば、「思っていることを世間に公表することは国民の権利か」という問いに、「そう思う」と答えた人は36%に留まる。しかし「表現の自由は国民の権利か」と言い換えると、手を挙げる人が増えるのは何故か。それは漢字熟語で教えられ、それを覚えてきたことによるからではないか。古澤藍海さん(岐阜市立七郷小学校5年)の詩「わたしが思うこと」に、「人けんてなんだろう/わからなくて意味調べたよ/人間が生まれた時から持っている/自由・平等・生ぞんなどの/人間としてのけんりだって(略)意味調べたけどわかんない/だからわたしなりに考えたよ」とあった(原文のまま。『心の輪を求めて 第八集・岐阜市「人権に関する詩と標語」作品集』2013年)。大切なのは、正解を覚える事ではなく、自分の言葉で考え、自分の言葉で表現する事ではないか。

<身近なところから深く感じ、広く考える>

 私は「人権とは」といった「そもそも論」を語らない。そうではなくて、日常の身近な光景を題材に参加者と問答するよう心がけている。例えば点字ブロックの種類、障害者用駐車スペースの特徴、自動車のフロントガラスに貼られている「四つ葉マーク」の意味、女子トイレの行列、女性と参政権…。新聞記事から材料を拾う事もある。
 3歳の女児が「お片づけしなさい」と母親に叱られた途端、「手のひらを太陽に」(やなせたかし作詞、いずみたく作曲)の替え唄を歌いだしたという。「♪ぼくらはみんな 生きている 生きているから 怒られる♪」。6歳の男児が、母親に「人は、何のために生きているの?」と尋ねて、「知らないよ、そんなこと」と言われると、「自分の心を探すためだよ」と呟いたという。子供達の呟きに、もっと耳を傾けたいと思う。生徒の感想文には「話を聞いてほしい。決めつけないでほしい。同じ人間として向き合ってほしい。決めつけないでほしい。同じ人間として向き合ってほしい。『速く!速く!』と急かせないでほしい」という願いが込められている事に気づいた。どれも人間としての根源的な願いだ。
 こうした日常の見聞を大事にすることが、人権という漢字二文字熟語に「いのち」のを吹き込むと信じている。

<人権を考えるための三本の支柱>

 一本目は「人間をどう見るか」。人は皆、自由な意思で選んだ訳でなく、個人の努力だけでは変えることができないものを、いっぱい持って、この世に投げ出された存在である。
 生まれた後に病気や事故等で障害が残る事もある。そのような事柄を口実にして、人を避けたり、仲間はずれにするのは愚かだ。二本目は「人との生き合い方」。人は生き合う中で生きる力をもらっている。三本目は「生き方」。誰かに代わってもらうわけにいかず、誰かに代わることもできない一回限りの人生を、自分らしく人間らしいものにするかどうかは、先ずは本人の選択にかかっている。この三本の柱に支えられて初めて豊かな人権感覚が育まれるのではないだろうか。根底にあるのは「共通・共同の感覚と想像力」だと思う。
 これが、私が、ようやくにして辿り着いた地点だ。(月刊「同和教育」であい/管理者:一部語句字(不適切)修正)


《【小ストーリー】就活生・新社会人に捧ぐ!「働く事」と「生きる力」》

<「こんな仕事人間のゴミだよな…」トイレの清掃員に罵声を浴びせる就活生。そこに現れたおじさんの一言に凍り付く…>

 様々な企業や施設で働く清掃員の方々は、皆さんも一度は見かけた事があると思います。
 不特定多数の人間が使用するトイレがきれいに、清潔に保てるのも、こういった仕事をしてくれている方々がいるおかげですね。ですが自ら進んで、この仕事をやりたいと思う人は、ごく少数であり、この仕事をしてくれている方々に、感謝の気持ちを忘れてしまう人がいるようです。清掃中に入ってきた就活生に耳を疑うような罵声を浴びせられたという女性。怒りと悔しさを堪えながら清掃を続ける女性でしたが、そんな時入ってきた男性の一言に空気が凍り付きました。

<私は、トイレの清掃員をしています。>

 ビル清掃の会社でパートとして働き日々、トイレの清掃やビルの共用部の清掃を行っています。とはいえ、この作業が好きだからやっているなんて、カッコいい事は言いませんし、言えません。ただ一つだけ言える事は「仕事があるだけで、仕事を与えられているだけで感謝している」という事。元々、私は正社員として働いていたのですが、6年前に急にリストラをされてしまいました。当時、上司に言われた解雇理由は今でも忘れません。
「”女性だから”今後の事を考えて、優先的に切って行いく事にした」こんな無責任で酷い一言だけでした…。そんな経験を経てきた私にとって、どんな仕事でも差別されずに必要とされる仕事は有り難く、とてもやりがいのあることです。私は、来年で55歳を迎えますが日々、利用者が快く使用できるよう心がけて清掃しています。普段、利用者にとっては”空気”の様な存在である私達は特別、気にもしませんが気にもされていません。
 それぐらいが丁度いいのです。しかし丁度1年程前に、とても嫌な経験をしたのです。
 いつも通り男子トイレの清掃に入り、小便器をゴシゴシと掃除していた時でした。
 ちょうど新卒採用の面接を行っている時期でしたので、大学生など就活生達が頻繁に出入りしていました。私が丁寧に掃除していると、笑いながら、まだ初々しい姿の大学生2人がトイレへ入ってきました。そして、すぐに小便器を掃除する私を見つけると、酷い言葉呟いてきたのです…。「こんな仕事やだよなー。まじで無理だわ、俺。」「いや無理とかってレベルじゃないだろ!トイレの掃除とかキモいって!!!とりあえず、こうなったら人間のゴミだわ!(笑)」私は、知らないフリをして、聞こえないフリをしました。
 一生懸命悔しい気持ちと、怒りを食いしばり我慢しました。ここで言い返したりしては、私は、この大学生達の言うように本当の”ゴミ”になってしまう様な気がしたからです。

「言い返す=認める事」このような思いが、とっさに私の心で”我慢する”という選択を取ったのだと思います。しかし、この大学生二人組は、この後、凍りつくような、この大学生達のすぐ後ろから入ってきた一人の『おじさん』。このおじさんが、大学生が私の事をバカにした後、ボソッと大学生に言葉を掛けます。「君達は、就活生かい?だとしたら、0点だね。何故なら君達は、仕事の意味を履き違えているようだ。どんな仕事でも、仕事があるという事は、必要とされているからなんだよ。立派な仕事。誰にでも出来る仕事じゃないことをしてくれる人がいるから、君達は何不自由なく便利に使えたり利用できるんだ。いいかい?”ゴミ”なんて言葉を使うんじゃない。掃除をする方が、掃除をして給与をもらうだろ?これは、その仕事や人に対しての対価=ありがとうという報酬なんだよ。そこにお金という対価が発生しているという事は、必要とされているからなんだ。ゴミじゃないんだよ。でも、きっと雇う側も仕事を与える側も、君達のような価値観の人間には何も渡さないと思うが、どう思う?」そう言い、ふと大学生が首から下げている名札を見てさらに笑みを浮かべこう言います。「ふむ。面接か…楽しみだね。そのロゴは私の会社のシンボルだ。後で、面接室で続きを話そう。」一瞬この意味が私には理解出来ませんでした。しかし、大学生達は直ぐに、この意味を悟った様子…。どうやら、このおじさんは、彼達が、この後、面接を受ける会社の社長だったのです。私も、このビルの清掃をしていて、何度か見かけた事はある顔でしたが、まさか会社の社長だったとは知りませんでした。冒頭でも述べましたが、私は、この仕事を与えられているだけで感謝しています。
 与えられている事、任せてもらえる喜びを知っているから…。
 世の中に仕事や与えられる責務は、数えきれないほど種類があるでしょう。
 しかし、それをバカにしたり差別したり比べる事は、決して良くはない事だと思います。
 その職種、その責務には全てに”事情”があり、”原因”があり、”目的”があるという事を忘れてはいけません。この翌日から、トイレで用を足しながら、大学生へ説教をした”少しワイルドなおじさん”は、私を見るたびに微笑みながら、必ず一言声を掛けてくれるようになりました。「いつもご苦労様。」ただ、その二人の大学生を、このビルで見かける事は、あれ以来一度もありません。(Viralhighway/監修:採用コンサルタント-民守正義)
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《輝け憲法!平和といのちと人権を!:おおさか総がかり集会》

◎スペシャルゲスト:「安倍政権大失政の6年」
 ●講師:二宮 厚美さん(神戸大学名誉教授)
◎ミニコンサート:長野たかし&森川あやこ
◎主催:おおさか総がかり行動実行委員会
 ●連絡先:大阪憲法会議・共同センター(電話06-6352-2923)
     戦争をさせない1000人委員会・大阪(電話06-6351-0793)
     しないさせない戦争協力関西ネットワーク(電話06-7777-4935【SORA】)
◎日時:2019年5月3日(金)午後1時30分開会
◎場所:扇町公園(Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)堺筋線「扇町駅」2号出口すぐ
 /JR環状線「天満」駅西へ徒歩100ⅿ)


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
                  (求人・就職活動中の方には必見!)
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(民守 正義)