リベラル勢力総結集で政権交代!(192)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【小さな独裁者】<インタビュー>ロベルト・シュヴェンケ監督に聞く:右派ポピュリズムタイトの警告として、ナチズムを機能させていた草の根の力学を抉り出す》
第2次世界大戦末期のドイツ。「借り物」の軍服によって大尉を騙った脱走兵の実話を、10年のリサーチを経て劇映画化したロベルト・シュヴェンケ監督。
その端緒は、教えられてきた歴史の「神話」が崩れたことだった。
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〈ジョデイ・フォスター主演『フライトプラン』(2005年)や、ブルース・ウィリスとモーガン・フリーマン共演の『RED/レッド』(10年)等、ハリウッドの娯楽大作で知られてきたロベルト・シュヴェンケ監督。最新作の劇映画『ちいさな独裁者』は、祖国ドイツへ戻っての会心作だ。その動機を、このように切りだした。〉
「国民社会主義というナチスの体制を支えていた力学とはどういうものか、自分の考えを示せるようなテーマを、ずっと探していたのです」。
〈本作は、二十歳そこそこの脱走兵ヴィリー・ヘロルトが、憲兵隊に追われて必死に荒野を走るシーンから始まる。からくも逃れたあと、遺棄された軍用車両に将校の軍服を見つけ、それをまとって大尉になりすます。そして、行く先々で出会った敗残兵を従え、自らの「親衛隊」を組織する。敗色濃厚になっていた1945年4月のドイツで、本当に起きた事件だ。〉
「これまで、ナチス時代を描くドイツ映画というと、レジスタンスのように体制に抵抗した人々を描くものばかりでした。そういう物語では、観客は主人公に容易く感情移入できますよね。けれど本作には、そういう対象が全く出てきません。初めの内こそヘロルトに同情するでしょうが、それは、まもなく消えるはずです。一般的な映画の創りとは逆に、観客との距離が、どんどん広がっていく。そういう隔たりを意識的に創りました」。
〈ヘロルトは「ヒトラー総統の命令で、多発している脱走や略奪の実情を調査している」という大義名分をでっち上げる。実際には「親衛隊」と共に略奪や暴行を繰り返し、ついには大量殺戮にまで手を染めていくのである。〉
「ドイツでの公開時、『こういうものが見たかった』と歓迎されましたが、ヘロルトの事件そのものは、殆ど知られていませんでした。彼を裁判にかけて処刑した英国が、記録を破棄したからです。冷戦時、西側陣営を担った英国や米国にとって、対共産圏の『盾』となる西ドイツとは友好関係を維持する必要がありました。そのため、『ナチス時代でも、全てのドイツ人が悪かったわけではなく、残虐行為の責任はヒトラーなど高官にある』という『神話』が創られたのです。その『神話』が冷戦終結時に崩れました。旧ソ連の戦争捕虜になったドイツ兵保有の記録が公開され、一般の兵士も多くの戦争犯罪を、犯していた事が明らかになった訳です。それまで親や学校に教えられてきたことは何だったのかと、ドイツ人は皆、衝撃と怒りを覚えましたね」。
〈監督にとっては先述の、ナチズムを機能させていた力学を捉え直す端緒にもなった。
本策は、その力学を考える上で、様々な角度からの材料を提供する。焦点の一つは、オランダ国境に近いエムスラント収容所の描写だ。ここには脱走や略奪を犯した兵士が収容されていた。〉
「エムスラント収容所が、他の同種の収容所と異なっていたのは、所長等の管理者が司法省の職員、つまりシビリアンだったことです。そのため被収容者の処遇に関して司法手続に拘り、実務を取りしきる突撃隊(SA)、即ち軍人と対立していた。この構図は、ナチスが非常によく使った手です。ある任務に対して二つの組織を競わせる。一方が他方を凌ごうと手段を選ばなくなっていき、通常ならありえないような結果を招いてしまう。
エムスラント収容所でも、司法省とSAがそういう『競争関係』にありました。
そこへやって来たヘロルトは、『どうせ処刑するのだから司法手続など省く方が国費節約になる』とSAの肩を持ちます。それが大量殺戮に至るのです」。
〈それにしても、将校や官僚らを前に、ヘロルトの詐称が何故、通用したのか。
最初は不思議だったが、現代でもよくあることだと気づいた。軍服とそれが象徴する権威に、条件反射するからだ。その権威の尻馬に乗っていれば「いい思い」ができるのだから、「親衛隊」の思惑も解り易い。だが、疑問はヘロルトのそれだ。彼は何故、暴虐化したのか。「人間は環境の産物」だからか。〉
「私はそのように考えませんね。といいますか、人間の本質には両面があると思います、善の部分と悪の部分と。生存競争に勝つためには、どんな凶悪行為も許されるという考えもあるかもしれません。しかし人間には良心もあるし、選択肢もある。エムスラントのような殺戮事件が起きたのは、その場にいた者が皆、そういう選択をしたからです。
誰かが違う選択をしていたら、起きる必然性等なかったのに」
〈エンドロールでは、ヘロルト一味が、現代ドイツの街角に現われ、市民から金品を強奪する。ヒトラーが現代に復活して人気者になるドイツ映画『帰ってきたヒトラー』(2015年)を連想したと言うと、監督は「そうでしょう」と力を込めた。〉
「右派ポピュリズム台頭の警告として、ナチズム勃興期の行状もヘロルト一味のようなものだったことを思い起こすために、あのようなエンドロールにしたのです。彼らは過去の存在ではありません」。
〈考えてみれば、ヘロルトにとっての軍服が、右派ポピュリストにとってのソーシャルメディアにも思える。ヘロルトは軍服によって「権力」を手にしたが、現代は誰もが「第4の権力」であるメディアを駆使できる。それをどう使うかという選択のあり方が、やはりそこで問われると、監督は最後に強調していた。〉(週刊金曜日)
《【大阪府市長選挙】マスコミは『維新』⇔『反-維新』実態は「ドッチラケ選挙」》
<安倍政権の究極目標は「改憲勢力2/3以上保持」自民と「維新」は呉越同舟>
この間、管理者は大阪府市長選挙について、相当に積極的な取材活動を行った。
その取材活動で見えてきたのは、安倍政権にとって今回大阪府知事選挙は自民であれ「大阪維新」であれ、改憲勢力が、後の「参議院選挙2/3以上保持」が究極的目標であり、この「大阪府市長選挙」も、その一里塚でしかないという事だ。現に府市長選挙候補者選定にあたっては終始、自民党先行型で、先ず知事候補選定では当初、俳優の辰巳琢郎氏に要請しておきながら、断られたら即、元-大阪府副知事:小西禎一氏にスイッチ。元々このスイッチも準備通りで、もっと元を糺せば「府市長選挙で『維新』に花を持たせるから参議院選挙では、自民党から『維新』への鞍替え組も含め、よろしく」という密約説も流れている(某報道筋・某自民党筋)。大阪市長選挙-自民党立候補予定者である元大阪市議の柳本顕氏も本来、参議院選挙出馬予定者。柳本氏出馬に至るまでは本人も拒否する等、難航していたようだが、いずれにしても自民党「安倍」にしてみれば「大阪維新」に花を持たせる「捨て玉」要素も強い。その事は、柳本氏はズブの自民党で、ともかくとしても大阪府知事候補-元大阪府副知事:小西禎一氏は、優秀な方だけに、その「捨て玉」理解しているのであろうか。
とは言え自民党大阪府連も、惨敗は避けたいところ。ところが大阪の自民党は、他府県と比べても「弱小政党」と言っていい程、団体対策以外、手足がなく、大阪人-気質から言っても、集票能力は低い。その意味では、自民党大阪府連が「捨て玉」でなく、本気で勝つ気があるなら、前回都構想住民投票の時のように、ハッキリした「反-維新=反-都構想統一体制」が惜勝でも必要だ。しかし候補者選定だけ勝手に先行して選挙態勢は「非自民系もよろしく」では、非自民政党・団体も「衣の下の本音」がバレバレで、全体として「御勝手にどうぞ。こっちは統一地方選挙・参議院選挙や独自課題で一足、御先」が総体的ムードだ。
<非自民政党・団体等の動向>
そこで大阪府市長選挙:立候補者-小西禎一元大阪府副知事・柳本顕氏とも無所属立候補で、既に「公約」めいた理念も発表して、気を引いているが、その内容が、幾ら非自民が乗りそうな内容を出しても「衣の下の憲法改悪-謀略」がバレている以上、これに騙されて、本気で「実質-自民党候補」を支援する政党・団体等は、極めて少ない。
先ず「立憲」は枝野代表が3月16日(土)に来阪。大阪府内各所で演説に回ったが、枝野氏代表は府市長選挙には一言も触れず。更に大阪代表-辻本清美氏に至っては「大阪を変えるには『維新もノー!自民もノー!』」と明確に「維新・自民-拒否宣言」を表明した。
要は「表向き自主投票」で実態は「一足、地方自治体選挙で御先に」と知らんぷり。
次に社民党大阪も「立憲」と同様「実態上、自主投票」だ。更に「国民民主党」だが元々、大阪に「国民民主党」の実態はない。そこで、その母体の一翼を担うとも言われる連合大阪取材を行ったが、連合大阪は自民党大阪府連に、辰巳琢郎氏出馬要請以前から「他の『反-維新政党等』も乗れる候補を!」と自民党大阪府連に釘を刺したと言われている(同団体関係筋)。ところが、開けてみれば「小西・柳本-先行決定」で、その後は連合大阪もダンマリだ。元々、連合大阪と言っても「選挙実働部隊」は、これまでも主に自治労・日教組。
民間組合は以前から当てにならない。その自治労・日教組も「公務員バッシング」で、処分が怖くて動員が効かないし、公退連(退職者会等)の御高齢の方々では、体力的にも思想的にも「本籍-自民党系候補」の応援等、期待できる力は出ない。次に部落解放同盟大阪府連は「『立憲』が乗れば」と言うのが基本スタンスで、「維新切り」は明確なようだったが、先述のとおりの「立憲」スタンスに合わせ元々、大衆団体である事から「無理をせず、自主投票」のようだ(同団体幹部筋)。なお公明党大阪は、またも御得意の自民党系候補への支援表明-掌返しだが、ある自民党筋情報によると、改憲勢力2/3以上を目論む「安倍」にとってみれば、「改憲慎重派」の公明党大阪が支援に入る事は、あまり喜ばしくないようだ。
ただ管理者取材では、大阪では「自民党系候補-支援する事自体『反対』」創価学会の一定勢力もあり、そこは「混沌」と留めておきたい。最後に従来にない市民団体3グループの動きだが、様々な「自民党系⇔『維新』系候補他、一部推薦する候補者」に対する批判意見が噴出し、結局は「統一市民グループとして『市民派-市町村議員・参議院員候補を模索する」となるようだ。このように全体取材状況を見渡すと、マスコミ宣伝の「『維新』⇔『反-維新』」は、先述の「呉越同舟『維新』+自民」のカモフラージュで、実際は「ドッチラケ-低投票率:どちらが勝っても『僅差』で終わり」のアリバイ選挙になると言うのが、管理者予想だ。最後に「捨て玉」か、白羽の矢が当たった小西府知事立候補者は「本音-反『維新』」で、管理者が知っている限りだが、大阪府庁には珍しく東大出だが「エリート意識は感じさせず、むしろ生活感覚で思考し行動する」行政専門家としても優秀だ。
この際、余計な御節介だが、こんな愚劣な自民党担ぎに乗らず、本腰を入れて「オール大阪」のチャンスを窺う方が良かったのではないか。(文責:民守 正義)
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《戦争あかん!ロックアクション御堂筋デモ》
◎日時:4/9(火)18時30分⇒デモ出発19時10分
◎場所:新阿波座公園(地下鉄「本町駅」23番出口から約30ⅿ)
◎主催:戦争あかん!ロックアクション
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
(求人・就職活動中の方には必見!)
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp(なおツイッターでの投稿は①匿名性が高いこと、②ウイルス対策上等、業者助言により一切、開封・受付いたしません。)
(民守 正義)
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