安倍政権の破滅的リスクと参議院選挙の展望(34)
安倍政権の破滅的リスクと参議院選挙の展望(34)
《ネトウヨが「武士」とホメる甘利明は「悪代官」!5億円の企業献金とパーティ収入、年間1千万の原発マネー》
辞任した甘利明・前経済再生相の“茶番会見”から1日。やはり予想どおりテレビメディアは“疑惑の幕引き”を展開してきた。安倍応援団の田崎史郎・時事通信特別解説委員(1/29「安倍」と「夜の会食」)は、朝からワイドショーを梯子して甘利氏擁護を展開。『情報プレゼンターとくダネ!』では「野党はもちろん徹底究明とか言うのですけど、本人が責任をとって辞められたわけで」と発言。『ひるおび!』)でも同様に「(甘利氏は会見で)ほぼ説明しきれているのじゃないですかね」「僕は人を信じやすくてね、へへ(笑)」等と(野党には誹謗の限りなのに)嘯いてみせた。田崎氏のような官邸に近いコメンテーターが、安倍政権へのダメージを最小限にするような動きをしてくるのは想定内ではあるが、ネット上でも、甘利氏を“悲劇のヒーロー”扱いする声まであがっているのだから「善悪逆転」溜め息がでる。「潔い男らしい辞任会見」「甘利さんは男の中の男!」「甘利明議員は武士の一分を胸に持つ人物らしい」「甘利氏の言葉に武士道を見た。日本の魂を持つ者の心を打つものだ」「甘利大臣、武士道貫く。真摯な受け応え、潔し」あれが「武士」って本気で言っているのか……。(そもそも「武士」という表現自体「差別的」だがー)ネトウヨ達の安倍親衛隊ぶりもここに極まれりという感じだが、しかし、ここまでではなくとも、あの涙ながらの茶番会見をみて「安倍政権のことを第一に考えての勇退」「秘書が悪いのに責任をとったのは立派」等と思った人は少なくないらしい。【管理者:本来、政治家なら当然のこと。如何に責任を取らない政治家が常識的にいるかの逆の証】
ならば改めて、この甘利明という政治家の“本質”を「暴露」しておかねばならないだろう。今回、甘利氏はあっせん利得処罰法違反が極めて濃厚な形で大臣を辞任した訳だが、この政治家は、これまでも“カネを巡る疑惑”に事欠かなかった。その汚いカネまみれの政治家人生を、今ここに振り返ってみよう。甘利氏が政界に進出したのは1983年。政治家だった父親・甘利正氏の地盤を引き継いでの出馬で、またも自民党得意の二世議員だ。
自民党入党後の93年には、当時の「週刊新潮」11月25日号が、甘利氏にとって初の大きな金銭スキャンダルを報じる。記事によれば甘利氏の2つの政治団体が、支持者からの献金額を約10倍に水増しして選管に報告、虚偽の領収書を濫発して献金者に総額約6500万円の所得還付金を不正に受け取らせていたというのだ。このとき甘利氏の秘書は“政治団体に名前を使われただけで甘利氏とは無関係”と釈明したが、これらの政治団体は政治資金収支報告書に記載されていた。しかし、こんな金銭スキャンダルも、さすがの二世議員には大した障害にならなかったらしい。その5年後には小渕内閣で労働相として初入閣。続く森、小泉内閣では大臣の座を射止めることはできなかったが、06年の自民党総裁選では当時の所属派閥の領袖を裏切り安倍晋三氏を支援。安倍(戦争)総理誕生の立役者の一人として経産相に就任した。以降、安倍(戦争)総理の経済政策を支え続けたことは周知のとおりだ。しかし第一次安倍内閣では閣僚の失言や不祥事が続出した。甘利氏にも疑惑の目が向けられ、07年には「週刊ポスト」7月27日号が“4千万円事務所費疑惑”を報道。その内容は、資金管理団体「甘山会」が収支報告書に記載した「事務所費」から実際の事務所家賃を引くと、2003年から05年の3年間でなんと約4千万もの差額が発生しており、そのカネが闇に消えていたというもの。この不透明な経費の多くは高級料亭等での飲食等に使われていたとみられている。実際「しんぶん赤旗」2016年1月26日付によれば、甘利氏の政治資金での飲み食いは安倍内閣の閣僚の中でも屈指だという。14年の甘山会の「飲食費」は約750万円で全閣僚の中で麻生太郎財務相に次ぐ2位。すしに焼肉、イタリア料理等に舌鼓を打っており、しかも「週刊文春」で告発者らが大臣室へ行き50万円を手渡したという13年11月14日の領収書には、奇妙なことに、ワイン居酒屋でなんと19万円もの支出があったという。明らかに庶民のそれとかけ離れた金銭感覚だが、他にも甘利氏といえば、テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』にも出演する等、政界きっての“骨董品コレクター”として知られる。だが第一次安倍政権の頃には、鑑定額計百万円相当の美術品3点をバンダイの御曹司に千五百万円で売りつけていた疑惑も発覚している。今、思えば趣味の骨董品も財産運用の一環だったのではないか。甘利氏のこうした贅沢趣味を支えるのが巨額のパーティ券であることは言うまでもない。「しんぶん赤旗」1月29日付によれば、甘利氏は甘山会や代表を務める選挙区支部、政治団体「通商産業政策研究会」を“財布”にしており、11年から14年の4年間で3団体が得た企業・団体献金とパーティ収入は総額5億円超。とりわけ甘山会は4年間で75回も政治資金パーティを開いていた。なお大臣規範では「国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と定められているが、甘利氏は第二次安倍内閣以降、政治資金規正法で報告が義務付けられている収入千万円以上の政治資金パーティを6度も開催していた。更に、このパーティ券を巡っては甘利氏は原発政策を進める傍ら、東京電力とその関連会社から大量に購入して貰っていたという事実もある。東電は国会議員を電力業界での重要度でランク付けしていた。甘利氏は、2010年までの数年間でその“原発議員ランキング”のトップテンに位置付けられており、パーティ券に当てがわれた“原発マネー”の総額は、年間千万円以上だったとも言われている。こうした甘利氏の所業を知ってもなお、ネトウヨたちは「武士」等というのだろうか。誰がどう見たって「百姓いじめの武士」「時代劇の悪代官」の方が相応しい。今回、発覚した口利き疑惑だってそうだ。通常、大臣室で現金の受け渡しを行うことは政治家として有り得ないことだが、カネまみれの政治家人生を歩んできた甘利氏は感覚が麻痺していたのかもしれない。「文春」の実名告発は「悪行の限り」で来るべくしてきたのだ。30年以上もの間、政治団体や秘書ぐるみで巨額のカネを転がし、グルメや骨董品に費やしてきた代償をついに払うときがきた。そういうことだろう。
あるいは責任をとって辞めるという当然のことが「武士」なのならば、もう一人、最も「武士」になるべき男がいる。安倍(戦争)総理だ。こうした疑惑まみれの人間を第一次政権時から重用し続けた安倍(戦争)総理の責任は計り知れない。そもそも磯崎補佐官の「法的安定性は関係ない」も「安倍」の本音が子飼い「磯崎」から漏れただけの事なのだから「安倍」自身の本音でもあり「安倍-退陣」を求めるのが当然、審議拒否も含めて闘える手段は皆、使って闘う「武闘」が必要だった。しかし野党(特に民主党-蓮舫)は「磯崎-更迭」しか求めなかった。敵の天王山は「安倍」だ。そういう闘いのセンスの悪さが、どれだけ「安倍」を救っている事か。民主党をはじめとする野党は「闘い方の基本」から学び直してほしい。その意味で安倍(戦争)総理は「任命責任は私にある。こうした事態になったことついて、国民に深くお詫び申し上げる」と言ったのだから、こんな美味しい突っ込みどころはない。「じゃあ任命責任を口だけでなく行動で示してもらおう」と暫くは「退陣!退陣!」と追い詰めるのだ。結果的に「退陣」に追い詰められなくてもいい。その運動的追い詰めと国民世論喚起でもって参議院選挙闘争に繋げるのだ。そういう「大衆運動論と理論的攻撃」等を常に組み合わせて闘う感性が野党に欠如しているが、この重大政局にはぜひ必要なのだ。第二次安倍政権では今回の甘利氏までに、松島みどり法相、小渕優子経産相、西川公也農水相(いずれも当時)の3人が、不祥事絡みで辞任した。
逆に言えば、それだけ安倍(戦争)総理を「任命責任」を攻勢理由に追い詰めるチャンスがあったのだ。ハッキリ言う。国会審議と言えども本質は「階級闘争」だ。ボヤーとせずに「隙あらば足払いをかけて自滅-退陣」にはめ込む闘争意欲が、もっと欲しい。(参考文献-リテラ/管理者総合編集)
《50万円授受当日-甘利元大臣に19万円ワインパーティー発覚》
「とらや」の羊羹の紙袋に入った現ナマ50万円を大臣室で平然と受け取る感覚も異常だが、カネの使い方もマヒしているようだ。辞任した甘利明・前経済再生相の資金管理団体「甘山会」の政治資金収支報告書をめくると、狂った金銭感覚の一端が窺える。「政治活動費」と称して連日のようにグルメ三昧、飲み食い代に毎年、多額の政治資金をつぎ込んできた。14年までの3年間で飲食店に支払ったカネは、計約2410万円に上る。3年間で1億円以上の飲食費を使いまくった麻生財務相にはかなわないが、安倍政権の閣僚経験者の中でも屈指の額だ。3年間の総支出の1割を占め、その額は人件費の総額(1152万5346円)の2倍以上にも達しているのだから、ムチャクチャだ。「贔屓にしている店も名店揃いです。東京・銀座の予約が取れないイタリアンで有名な『ラ・ベットラ・ダ・オチアイ』をはじめ、丸の内の『グリルうかい』や広尾の高級ワインバー『ケンゾーエステイトワイナリー』、京都の老舗料亭『菊乃井』など庶民には手の届かないリッチな店に、しょっちゅう通っています」(政界関係者)注目すべきは13年11月14日の支出だ。この日付は甘利本人が辞職会見でも認めた通り、大臣室で現金50万円を受け取った当日である。実はこの日、甘山会は国会に程近い場所にある「ワイン居酒屋」に19万円を支払っているのだ。常に支払先が高級店ばかりとはいえ、さすがに1店あたり10万円を超える支出は稀だ。しかも、この店はグルメサイト等で「リーズナブルなワインビストロ」として紹介されている。例えば「食べログ」の1人当たりの予算額は「4000~4999円」。最も高額なワインボトルでも1万5千円程度だ。実際、甘山会は、この店に度々、支出しているが、その額は1万~3万円に過ぎない。この日だけが突出して高いのだ。19万円も使うには40人くらいを引き連れて店を訪れるか、気前よくポンポン、ボトルのコルクを抜かなければいけない。いずれにしろ、ちょっとしたパーティーだ。
まさかワイロを受け取った記念の「宴」ではあるまいが、この豪遊ぶりは常人の感覚から大きくかけ離れているのは間違いない。取材記者が店を訪れると、店長が取材に応じ「13年11月頃だと、自分はまだこの店で働いておらず、当時を知る店員もいません。支払金額も来店人数や1人当たりの予算によってマチマチ。19万円という値段だけでは、どのような会合だったかは分かりかねます」と答えてくれた。甘利事務所にも質問状をファクスで送付したが、締め切りまでに回答は得られなかった。(日刊ゲンダイ)
【安倍(戦争)総理-随想】
首相の持病は薬で抑制と官房副長官
▼安倍内閣は三流内閣
官房副長官の世耕弘成が1月23日、長野市内の講演で「安倍首相の持病は薬で抑えている」と明らかにした。こう言う愚か者が総理大臣の側近だから、安倍内閣は三流内閣だと言うのだ。首相と言うポストは、国家の最高責任者のポストである。首相や大統領の健康問題は、どの国でも最高機密に属する。それを側近が漏らすとは信じられない。世耕は基本的な事が何も解っていない。健康問題が表沙汰になった時点で内閣の求心力は衰える。だから病で逝った石橋湛山や池田勇人、大平正芳ら歴代の首相は、死の直前まで健康状態を絶対に明らかにしなかった。そんな『常識』ですら知らないようでは内閣のメンバーは務まらない。それはそれとして安倍(戦争)総理の持病「潰瘍性大腸炎」は「完全に治った訳ではない。薬でうまく抑えている」と世耕は言った。だったら、なおのこと安倍は退陣した方がいい。(「安倍」は(家庭内?)別居状態らしく母親の傍でクラシックを聴きながら就寝しているらしいが、その母親は「引退」を勧めているという。)
それにしても安倍内閣はおかしな人間ばかりが集まっている。1人としてまともな者がいない不思議な内閣だ。「類は類を呼ぶ」なのか人を見る目がない。「学歴コンプレックス」も強いのか、東大出官僚は嫌いで周辺への人事配置は避けているらしい。能力や資質、適性で選ばず、安倍晋三に近い考え方―極右感性の共有できる日本会議メンバーを優先して集めているようだが、それだけに「能力・適性」には欠けているメンバーが多い。
何せ安倍自身の人間性が首相の席からヤジを飛ばすという、メイドに宿題をさせるほどのボンボンなのに品格が無さ過ぎて始末が悪すぎる。健康がすぐれないなら、政治家としての知性も能力も適性もないのだから、総理など辞めて治療に専念することを勧めたい。
(参考文献「半歩前へ」/文責-管理者:民守 正義)
【書籍紹介】世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」
[2月号「安倍政権に命の舵は渡さない」]
秘密保護法、安保法制を強行させ、安倍政権は「戦争ができる国」への地ならしを着実に、強引に押し進めています。
「戦争法制」を廃止し、改憲を不可能にする最後のチャンスが、この夏の参院選です。
2月号では「日本の未来を大きく変える重要な年になる。」 この2016年をどう生きるか、ジャーナリスト、学者、弁護士、映画監督他26人の方から大事なメッセージ寄稿いただきました。30ページにわたる渾身の大特集です。
DAYS JAPANは、これからも最悪の事態に突き進もうとする現政政権にNOをつきつけていきます。2月号、ぜひ一人でも多くの人に手に取っていただけることを心から願っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
http://www.daysjapan.net/bn/1602.html
特集:安倍政権に命の舵は渡さない。2016年をどう生きるか。
《ネトウヨが「武士」とホメる甘利明は「悪代官」!5億円の企業献金とパーティ収入、年間1千万の原発マネー》
辞任した甘利明・前経済再生相の“茶番会見”から1日。やはり予想どおりテレビメディアは“疑惑の幕引き”を展開してきた。安倍応援団の田崎史郎・時事通信特別解説委員(1/29「安倍」と「夜の会食」)は、朝からワイドショーを梯子して甘利氏擁護を展開。『情報プレゼンターとくダネ!』では「野党はもちろん徹底究明とか言うのですけど、本人が責任をとって辞められたわけで」と発言。『ひるおび!』)でも同様に「(甘利氏は会見で)ほぼ説明しきれているのじゃないですかね」「僕は人を信じやすくてね、へへ(笑)」等と(野党には誹謗の限りなのに)嘯いてみせた。田崎氏のような官邸に近いコメンテーターが、安倍政権へのダメージを最小限にするような動きをしてくるのは想定内ではあるが、ネット上でも、甘利氏を“悲劇のヒーロー”扱いする声まであがっているのだから「善悪逆転」溜め息がでる。「潔い男らしい辞任会見」「甘利さんは男の中の男!」「甘利明議員は武士の一分を胸に持つ人物らしい」「甘利氏の言葉に武士道を見た。日本の魂を持つ者の心を打つものだ」「甘利大臣、武士道貫く。真摯な受け応え、潔し」あれが「武士」って本気で言っているのか……。(そもそも「武士」という表現自体「差別的」だがー)ネトウヨ達の安倍親衛隊ぶりもここに極まれりという感じだが、しかし、ここまでではなくとも、あの涙ながらの茶番会見をみて「安倍政権のことを第一に考えての勇退」「秘書が悪いのに責任をとったのは立派」等と思った人は少なくないらしい。【管理者:本来、政治家なら当然のこと。如何に責任を取らない政治家が常識的にいるかの逆の証】
ならば改めて、この甘利明という政治家の“本質”を「暴露」しておかねばならないだろう。今回、甘利氏はあっせん利得処罰法違反が極めて濃厚な形で大臣を辞任した訳だが、この政治家は、これまでも“カネを巡る疑惑”に事欠かなかった。その汚いカネまみれの政治家人生を、今ここに振り返ってみよう。甘利氏が政界に進出したのは1983年。政治家だった父親・甘利正氏の地盤を引き継いでの出馬で、またも自民党得意の二世議員だ。
自民党入党後の93年には、当時の「週刊新潮」11月25日号が、甘利氏にとって初の大きな金銭スキャンダルを報じる。記事によれば甘利氏の2つの政治団体が、支持者からの献金額を約10倍に水増しして選管に報告、虚偽の領収書を濫発して献金者に総額約6500万円の所得還付金を不正に受け取らせていたというのだ。このとき甘利氏の秘書は“政治団体に名前を使われただけで甘利氏とは無関係”と釈明したが、これらの政治団体は政治資金収支報告書に記載されていた。しかし、こんな金銭スキャンダルも、さすがの二世議員には大した障害にならなかったらしい。その5年後には小渕内閣で労働相として初入閣。続く森、小泉内閣では大臣の座を射止めることはできなかったが、06年の自民党総裁選では当時の所属派閥の領袖を裏切り安倍晋三氏を支援。安倍(戦争)総理誕生の立役者の一人として経産相に就任した。以降、安倍(戦争)総理の経済政策を支え続けたことは周知のとおりだ。しかし第一次安倍内閣では閣僚の失言や不祥事が続出した。甘利氏にも疑惑の目が向けられ、07年には「週刊ポスト」7月27日号が“4千万円事務所費疑惑”を報道。その内容は、資金管理団体「甘山会」が収支報告書に記載した「事務所費」から実際の事務所家賃を引くと、2003年から05年の3年間でなんと約4千万もの差額が発生しており、そのカネが闇に消えていたというもの。この不透明な経費の多くは高級料亭等での飲食等に使われていたとみられている。実際「しんぶん赤旗」2016年1月26日付によれば、甘利氏の政治資金での飲み食いは安倍内閣の閣僚の中でも屈指だという。14年の甘山会の「飲食費」は約750万円で全閣僚の中で麻生太郎財務相に次ぐ2位。すしに焼肉、イタリア料理等に舌鼓を打っており、しかも「週刊文春」で告発者らが大臣室へ行き50万円を手渡したという13年11月14日の領収書には、奇妙なことに、ワイン居酒屋でなんと19万円もの支出があったという。明らかに庶民のそれとかけ離れた金銭感覚だが、他にも甘利氏といえば、テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』にも出演する等、政界きっての“骨董品コレクター”として知られる。だが第一次安倍政権の頃には、鑑定額計百万円相当の美術品3点をバンダイの御曹司に千五百万円で売りつけていた疑惑も発覚している。今、思えば趣味の骨董品も財産運用の一環だったのではないか。甘利氏のこうした贅沢趣味を支えるのが巨額のパーティ券であることは言うまでもない。「しんぶん赤旗」1月29日付によれば、甘利氏は甘山会や代表を務める選挙区支部、政治団体「通商産業政策研究会」を“財布”にしており、11年から14年の4年間で3団体が得た企業・団体献金とパーティ収入は総額5億円超。とりわけ甘山会は4年間で75回も政治資金パーティを開いていた。なお大臣規範では「国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と定められているが、甘利氏は第二次安倍内閣以降、政治資金規正法で報告が義務付けられている収入千万円以上の政治資金パーティを6度も開催していた。更に、このパーティ券を巡っては甘利氏は原発政策を進める傍ら、東京電力とその関連会社から大量に購入して貰っていたという事実もある。東電は国会議員を電力業界での重要度でランク付けしていた。甘利氏は、2010年までの数年間でその“原発議員ランキング”のトップテンに位置付けられており、パーティ券に当てがわれた“原発マネー”の総額は、年間千万円以上だったとも言われている。こうした甘利氏の所業を知ってもなお、ネトウヨたちは「武士」等というのだろうか。誰がどう見たって「百姓いじめの武士」「時代劇の悪代官」の方が相応しい。今回、発覚した口利き疑惑だってそうだ。通常、大臣室で現金の受け渡しを行うことは政治家として有り得ないことだが、カネまみれの政治家人生を歩んできた甘利氏は感覚が麻痺していたのかもしれない。「文春」の実名告発は「悪行の限り」で来るべくしてきたのだ。30年以上もの間、政治団体や秘書ぐるみで巨額のカネを転がし、グルメや骨董品に費やしてきた代償をついに払うときがきた。そういうことだろう。
あるいは責任をとって辞めるという当然のことが「武士」なのならば、もう一人、最も「武士」になるべき男がいる。安倍(戦争)総理だ。こうした疑惑まみれの人間を第一次政権時から重用し続けた安倍(戦争)総理の責任は計り知れない。そもそも磯崎補佐官の「法的安定性は関係ない」も「安倍」の本音が子飼い「磯崎」から漏れただけの事なのだから「安倍」自身の本音でもあり「安倍-退陣」を求めるのが当然、審議拒否も含めて闘える手段は皆、使って闘う「武闘」が必要だった。しかし野党(特に民主党-蓮舫)は「磯崎-更迭」しか求めなかった。敵の天王山は「安倍」だ。そういう闘いのセンスの悪さが、どれだけ「安倍」を救っている事か。民主党をはじめとする野党は「闘い方の基本」から学び直してほしい。その意味で安倍(戦争)総理は「任命責任は私にある。こうした事態になったことついて、国民に深くお詫び申し上げる」と言ったのだから、こんな美味しい突っ込みどころはない。「じゃあ任命責任を口だけでなく行動で示してもらおう」と暫くは「退陣!退陣!」と追い詰めるのだ。結果的に「退陣」に追い詰められなくてもいい。その運動的追い詰めと国民世論喚起でもって参議院選挙闘争に繋げるのだ。そういう「大衆運動論と理論的攻撃」等を常に組み合わせて闘う感性が野党に欠如しているが、この重大政局にはぜひ必要なのだ。第二次安倍政権では今回の甘利氏までに、松島みどり法相、小渕優子経産相、西川公也農水相(いずれも当時)の3人が、不祥事絡みで辞任した。
逆に言えば、それだけ安倍(戦争)総理を「任命責任」を攻勢理由に追い詰めるチャンスがあったのだ。ハッキリ言う。国会審議と言えども本質は「階級闘争」だ。ボヤーとせずに「隙あらば足払いをかけて自滅-退陣」にはめ込む闘争意欲が、もっと欲しい。(参考文献-リテラ/管理者総合編集)
《50万円授受当日-甘利元大臣に19万円ワインパーティー発覚》
「とらや」の羊羹の紙袋に入った現ナマ50万円を大臣室で平然と受け取る感覚も異常だが、カネの使い方もマヒしているようだ。辞任した甘利明・前経済再生相の資金管理団体「甘山会」の政治資金収支報告書をめくると、狂った金銭感覚の一端が窺える。「政治活動費」と称して連日のようにグルメ三昧、飲み食い代に毎年、多額の政治資金をつぎ込んできた。14年までの3年間で飲食店に支払ったカネは、計約2410万円に上る。3年間で1億円以上の飲食費を使いまくった麻生財務相にはかなわないが、安倍政権の閣僚経験者の中でも屈指の額だ。3年間の総支出の1割を占め、その額は人件費の総額(1152万5346円)の2倍以上にも達しているのだから、ムチャクチャだ。「贔屓にしている店も名店揃いです。東京・銀座の予約が取れないイタリアンで有名な『ラ・ベットラ・ダ・オチアイ』をはじめ、丸の内の『グリルうかい』や広尾の高級ワインバー『ケンゾーエステイトワイナリー』、京都の老舗料亭『菊乃井』など庶民には手の届かないリッチな店に、しょっちゅう通っています」(政界関係者)注目すべきは13年11月14日の支出だ。この日付は甘利本人が辞職会見でも認めた通り、大臣室で現金50万円を受け取った当日である。実はこの日、甘山会は国会に程近い場所にある「ワイン居酒屋」に19万円を支払っているのだ。常に支払先が高級店ばかりとはいえ、さすがに1店あたり10万円を超える支出は稀だ。しかも、この店はグルメサイト等で「リーズナブルなワインビストロ」として紹介されている。例えば「食べログ」の1人当たりの予算額は「4000~4999円」。最も高額なワインボトルでも1万5千円程度だ。実際、甘山会は、この店に度々、支出しているが、その額は1万~3万円に過ぎない。この日だけが突出して高いのだ。19万円も使うには40人くらいを引き連れて店を訪れるか、気前よくポンポン、ボトルのコルクを抜かなければいけない。いずれにしろ、ちょっとしたパーティーだ。
まさかワイロを受け取った記念の「宴」ではあるまいが、この豪遊ぶりは常人の感覚から大きくかけ離れているのは間違いない。取材記者が店を訪れると、店長が取材に応じ「13年11月頃だと、自分はまだこの店で働いておらず、当時を知る店員もいません。支払金額も来店人数や1人当たりの予算によってマチマチ。19万円という値段だけでは、どのような会合だったかは分かりかねます」と答えてくれた。甘利事務所にも質問状をファクスで送付したが、締め切りまでに回答は得られなかった。(日刊ゲンダイ)
【安倍(戦争)総理-随想】
首相の持病は薬で抑制と官房副長官
▼安倍内閣は三流内閣
官房副長官の世耕弘成が1月23日、長野市内の講演で「安倍首相の持病は薬で抑えている」と明らかにした。こう言う愚か者が総理大臣の側近だから、安倍内閣は三流内閣だと言うのだ。首相と言うポストは、国家の最高責任者のポストである。首相や大統領の健康問題は、どの国でも最高機密に属する。それを側近が漏らすとは信じられない。世耕は基本的な事が何も解っていない。健康問題が表沙汰になった時点で内閣の求心力は衰える。だから病で逝った石橋湛山や池田勇人、大平正芳ら歴代の首相は、死の直前まで健康状態を絶対に明らかにしなかった。そんな『常識』ですら知らないようでは内閣のメンバーは務まらない。それはそれとして安倍(戦争)総理の持病「潰瘍性大腸炎」は「完全に治った訳ではない。薬でうまく抑えている」と世耕は言った。だったら、なおのこと安倍は退陣した方がいい。(「安倍」は(家庭内?)別居状態らしく母親の傍でクラシックを聴きながら就寝しているらしいが、その母親は「引退」を勧めているという。)
それにしても安倍内閣はおかしな人間ばかりが集まっている。1人としてまともな者がいない不思議な内閣だ。「類は類を呼ぶ」なのか人を見る目がない。「学歴コンプレックス」も強いのか、東大出官僚は嫌いで周辺への人事配置は避けているらしい。能力や資質、適性で選ばず、安倍晋三に近い考え方―極右感性の共有できる日本会議メンバーを優先して集めているようだが、それだけに「能力・適性」には欠けているメンバーが多い。
何せ安倍自身の人間性が首相の席からヤジを飛ばすという、メイドに宿題をさせるほどのボンボンなのに品格が無さ過ぎて始末が悪すぎる。健康がすぐれないなら、政治家としての知性も能力も適性もないのだから、総理など辞めて治療に専念することを勧めたい。
(参考文献「半歩前へ」/文責-管理者:民守 正義)
【書籍紹介】世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」
[2月号「安倍政権に命の舵は渡さない」]
秘密保護法、安保法制を強行させ、安倍政権は「戦争ができる国」への地ならしを着実に、強引に押し進めています。
「戦争法制」を廃止し、改憲を不可能にする最後のチャンスが、この夏の参院選です。
2月号では「日本の未来を大きく変える重要な年になる。」 この2016年をどう生きるか、ジャーナリスト、学者、弁護士、映画監督他26人の方から大事なメッセージ寄稿いただきました。30ページにわたる渾身の大特集です。
DAYS JAPANは、これからも最悪の事態に突き進もうとする現政政権にNOをつきつけていきます。2月号、ぜひ一人でも多くの人に手に取っていただけることを心から願っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
http://www.daysjapan.net/bn/1602.html
特集:安倍政権に命の舵は渡さない。2016年をどう生きるか。
(民守 正義)
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