「戦争法-廃止」と「安倍政権‐打倒」(36)

「戦争法-廃止」と「安倍政権‐打倒」(36)


《室井佑月:束で黙らせようとする政治家は「下品度MAX」》
 説得や議論をまともにせず、何に対してもお金で解決を図ろうとする政府や政治家の態度に、作家の室井佑月氏は「下品度MAX」だと指摘する。
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 政府が沖縄県名護市辺野古の3地区に直接、地域振興補助金を交付すると発表した。
 辺野古、豊原、久志の3地区に、今年度分で計3千万円だって。
 凄いと言うか、エグいというか…。完全に県や市町村、自治体ルールを無視。
(札束見せれば、いうこと聞くだろう)そういう態度は沖縄県民にとても失礼だと思うし、自分が、それをされたら許せないに違いない。
【管理者一言】法的に調べたところ、国が市町村を頭越しに直接、議会も予算執行管理機関も無い私人と同様の任意団体に助成金を支出する事自体、法の想定外であり、強いて言えば憲法89条[公の財産の支出又は利用の制限]違反及び根拠法令のない「補助金」名目の違法支出(通常、公金支出する場合は支出根拠となる法令、または例外的に議会の承認を要する)となる。なお、この「違法支出」には支出する国は言うまでもなく、これを受領する地区長も違法性の疑義が生じる(事前の「違法支出」の認知の有無等)。補足すると、この補助金を地区長が使用すると元々、公金支出機関なく支出するので刑法上の横領罪に抵触の恐れもある。なお、これを訴える原告は国民であればよく「公金の損害賠償と精神的苦痛への損害賠償(又は慰謝料)請求で「訴えの利益」を具備し原告適格を有する。なお管理者=民守は採算度外視で安倍(戦争)総理と菅官房長官を被告に訴訟提起を検討している。
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 確かに人間は目先の金に弱い。あたしだって実際に物凄い金額の札束を重ねられたら、自分の意見を貫ける自信はない。けれど、される側とする側は立場が異なる。
 される側は追い詰められていたり、選択肢がなかったりする。対して、それをする側は【それをやっちゃ、人としてお終[しま]いよ】というような手段を選んだ強者である。そういう人って、そういう人って…はっきりいって下品じゃない?いくら力があっても、尊敬できるリーダーとして仰ごうという気にならない。安倍さんのいう「美しい国、日本」とは、下品な人が跋扈するような国なのか。実際に、そうなってきているように思う。例えば、もう一つの例として菅官房長官は、中国が申請した「南京大虐殺の記録」について、日本政府が懸念を伝えたにも関らず、ユネスコが世界記憶遺産に登録したから、分担金の支払い停止を検討すると脅しをかけた。また昨年1月の名護市長選で当時、自民党の幹事長だった石破さんは「500億円の名護振興基金」を出すっていい出した(負けたから出さなかった)。更に環境相だった石原伸晃さんは、福島第一原発事故に伴う汚染土等を保管する中間貯蔵施設の建設を巡り「最後は金目でしょ」とボロッと本音を吐いてしまった。そうそう、自民に楯突くマスコミには「(資金源である)スポンサーに圧力かけろ」というチンピラみたいな議員もいたっけ。
 自分の意見が正しいと思うなら、相手を必ず説得できるはずと考えないか?説得する手間暇が惜しいのか?それとも自分の意見の正しさへの根拠不足?説得のテクニック不足?
 正しさの根拠不足、テクニック不足であるのなら、何故そこを猛省しないのか?というか、彼らが切ろうとする札片も自分達の金じゃない、あたしたちの血税だ。下品度MAXですな。いずれにしても、札片で相手の顔をひっぱたくような行為は、差別や暴力といった類のものだと思う。ここで肝心なのは、それに負けてしまった人を叩くことが正義じゃないということ。あたしたちは、いつもそこで間違ってしまいがちだ。弱者同士の揉め事に持ち込んで、本物のワルは責任放棄し逃げきる。もういいかげん、あたしたちも学ばなきゃ。(週刊朝日)

《9・19「いけんの日」-「戦争法」成立(?)記念日:日本記念日協会決定》
 「戦争関連法」が成立(?)した9月19日について、記念日の名付けを検討していた一般社団法人「日本記念日協会」(長野県)は「9・19いけんの日(平和への思いを忘れない日)」と決めた。協会に寄せられた約50案を基に審査。法案を「違憲」とする声、自分の「意見」を持ち「異見」を聞く大切さを訴える声が多く「いけんの日」と名付けた。
 法律への賛否は分かれても平和を願う気持ちは同じと考え「平和への思いを忘れない日」と付記したという。

《流行語大賞への「安倍、安保批判が多すぎ」クレームは的外れ! 》
 師走を間近に迎え、今年もユーキャンの「新語・流行語大賞」が話題となっているが、2015年のノミネート語に批判が巻き起こっている。それは「『戦争法』に否定的な言葉が多すぎる」「政治的すぎる」というものだ。
 例えば11月15日放送の『ワイドナショー』では、元NHKのジャーナリスト・堀潤が「今の安倍政権に対して批判的なキーワードが、たくさん並んでいるのが非常に特徴的」と解説するとMCの東野幸治やコメンテーターの松本人志は「I am not ABE」が入っていることを疑問視。それにつづけて石原良純が「対安倍に関して言うなら、1つや2つじゃない、出てくるの。何で10個も並んでいるのかなって不思議なんだよね」と言い、別の言葉に話題が移っても、ずっと不満げな表情を浮かべたままだった。
 石原だけではない。爆笑問題・太田光も、 10日放送『爆笑問題 カーボーイ』(TBSラジオ)で「安倍さん関係が多すぎるんだよ。『安保』関係が」「全部『安保』関連だよ」「『早く質問しろよ』なんて別に流行語にしなくてもいいじゃない」と発言。またネットニュースメディアの「J-CASTニュース」も、この太田の発言を引きながら“政治色が強すぎるのでは”と記事にして取り上げている。
 因みにおさらいすると今年ノミネートされた50語の内、安倍政権及び「安保関連」の言葉は「1億総活躍社会」「I am not ABE」「切れ目のない対応」「存立危機事態」「駆けつけ警護」「国民の理解が深まっていない」「レッテル貼り」「早く質問しろよ」「アベ政治を許さない」「戦争法案」「自民党、感じ悪いよね」「シールズ(SEALDs)」「とりま、廃案」が入った。確かに数は多い印象を受けるが、しかし「戦争法の成立(?)」は今後の国家運営に深く関る重大な問題であることは明白だ。しかも各社の世論調査でも過半数を超える割合の人達が「戦争法制」に反対し、更には大多数が先の国会での成立は早急すぎるとして反対していた。つまり候補に挙がっているのは、いずれも世相が反映された言葉なのだ。逆に言えば「『安保関連』が多すぎる」と批判する人は「戦争法」が、どれだけ日本の未来を左右する重大な話だったかを理解していない、あるいは「戦争法制成立(?)」に賛成していた“少数派”なのだろう。もちろん、そうした人々の「政権批判に偏りすぎ!」という声は、今年の候補が発表されるや否や、ネットやSNS上で噴出していたが、こうした流行語大賞候補への批判は今に始まった話ではない。実は昨年も日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」の2語が年間大賞に選ばれたことで「言葉を繋げると“集団的自衛権、ダメよ~ダメダメ”になる。これはおかしいだろ!」という批判が起こり、一昨年も候補に「コントロールされている」「ナチスの手口に学んだら」「アホノミクス」等といった安倍政権に批判的な言葉が並んでいたことに憤る声は挙がっていた。
 そして怒りの矛先は審査員に向けられた。新語・流行語は〈読者審査員のアンケートを参考に『現代用語の基礎知識』編集部がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる〉(HPより。以下同)が、その選考委員に難癖を付け始めたのだ。現在の選考委員は、政治学者の姜尚中、クリエイターの箭内道彦、俳人の俵万智、漫画家のやくみつる、ジャーナリストの鳥越俊太郎、女優の室井滋、『現代用語の基礎知識』の清水均編集長の7名だが、批判者にとっては、この面子が「サヨクだらけ」「諸悪の根源」なのだそうだ。[管理者:この程度のメンツで「サヨク」か♭文句つけたヤツは、よっぽどの右翼麻薬中毒者だな]しかし、この選考委員が関っていない時代から、新語・流行語大賞というのは政治色が強く、かつ政権に批判的な言葉を多く入賞させてきた。1984年の第1回では中曽根首相(当時)の「鈴虫発言」が銀賞に選ばれているが、翌年には同じく中曽根首相の「100ドルショッピング」を〈国民に舶来品を1人100ドル買って欲しいと訴えかけた。その姿に国民は半ば飽きれ、皮肉を込めて流行語とした〉り、88年もリクルート事件の言い訳に明け暮れる政治家・官僚を批判した産経新聞の見出し「普通は“汚職”と申します」が選ばれている。その他にも91年には海部首相(当時)が発した「重大な決意」が〈政治センスの無さを天下に知らせた〉として銀賞受賞。94年の新党立ち上げブーム時には小沢一郎の「新・新党」が〈安易な発想に先行きを危ぶむ声が多かった〉として選ばられたり、村山首相(当時)の「人にやさしい政治」も 〈(これが)政治テーマとは、あまりにお粗末、と庶民はズッコケた〉として入賞している。特に象徴的なのは2001年だろう。この年、年間大賞を受賞したのは「米百俵」「聖域なき改革」「恐れず怯まず捉われず」「骨太の方針」「ワ イドショー内閣」「改革の『痛み』」という6語。全て当時の首相・小泉純一郎が発した言葉で、トップテンには「抵抗勢力」も入った。すなわち小泉一人で7語も候補に選ばれているのだ。これは〈空前の国民支持を背景に、説得力あるキャッチフレーズを駆使することで01年最多の「流行語生みの親」でもあった〉という解説が指し示すように、いかに当時、国民が小泉首相に熱狂的だったかを後世に伝えている。更に言えば2011年の新語・流行語は、発表された候補60の内32が震災・原発関連の言葉だった。しかも当時の枝野官房長官の「ただちに」「想定外」それらを包括した「エダる」菅首相の発言である「一定のメド」その他「ゼロではない」「原子力ムラ」「安全神話」など民主党政権による原発事故の対応を批判する言葉が数多く候補に挙がっていた。これらの歴代の流行語候補・入賞語から解るのは、世相を反映させようとすれば時の政治に対して風刺・批判的な言葉が入るのは当然のことであり、逆に小泉語が7つも入賞を果たしたのは、その年それだけ小泉が国民から政治的関心を集めたということだ。そこで改めて今年の候補を見てみると「切れ目のない対応」「存立危機事態」「駆けつけ警護」の3語は、安倍政権を批判した用語でも何でもなく、与党側から飛び出した言葉である。何せ「戦争法制」はツッコミどころに溢れた11法案を一気に法律化しようとしたのだから3つでも少ないくらいだし、こうした「戦争法」の根幹に関る“曖昧な”言葉が今後どのように用いられていくかは重要な問題で今年、生まれた新語として取り上げるのは当然の話だろう。また「国民の理解が深まっていない」「レッテル貼り」「早く質問しろよ」は、全て安倍首相の発言で、これらの言葉を駆使して国民世論を無視したという、実に2015年の政治状況を象徴する言葉だ。そして、この夏、大規模なデモが市民の間から起こったことも同様に今年の大きなトピックであることは誰もが認めるところで「I am not ABE」「アベ政治を許さない」「戦争法案」「自民党、感じ悪いよね」「シールズ(SEALDs)」「とりま、廃案」が入るのも決して不自然ではない。繰り返すが「戦争法制」は今後の日本を左右する重大事項であり、安倍(戦争)総理は国民の大多数が反対していたにも関らず一方的に押し通すという歴史に残る“荒技”を披露し、その結果、政治に無関心と言われ続けた若者を筆頭に市民が大規模な反対運動を全国で展開するという現象を生み出した。
 2015年という年を言葉で表すのならば、これらの言葉が候補に選ばれるのは極々、普通のことなのだ。むしろ、こうした言葉が候補に選ばれ「政治色が強い」だの「批判に傾きすぎ」だのと過敏になること自体が、第二次安倍政権以降、社会を覆う“公の場での政治批判はNG”という空気が感じられてならない。[管理者:政治権力風刺・批判が、とやかく言われること自体がファシズムの前兆だ!]こうした顛末も含めて、2015年という年の“異常さ”は、今後、記録・記憶されるべきだろう。(リテラ/管理者部分編集)

【紹介】「平和の琉歌」http://bit.ly/1MQbwcr :YouTube:伊波 洋一 (いは よういち)

《お知らせと【拡散希望】「澤地久枝のよびかけ-アベ政治を許さない!」》
 同じポスターを全国一斉にかかげよう!
 12月3日(水)午後1時きっかり
◆◆全国一斉行動:再開のお知らせ◆◆
 政治のあまりの酷さに、また「アベ政治を許さない」を掲げようと思い、呼びかけます。
 再開第二回目の12月3日(水)で国会前には、有志が立ちます。そして毎月3日午後1時に繰り返します。
 各々の場で、同じ抗議ポスターを、同じ時間に掲げます。
 現在の政治のありかたに対する、私たちのギリギリの意思表明です。
 ファックスやネットでも広げてゆきましょう。
 
2015年10月 澤地久枝

*「アベ政治をゆるさない」A4ポスターは【アベ政治を許さない(Pdf)】でダウンロードしてください。
またA3ポスターは「セブンイレブン」のネットプリントで印刷できます。
・予約番号42066022:A3,白黒:プリント有効期限2015/11/05(1枚20円)
(民守 正義)