「戦争法-廃止」と「安倍政権‐打倒」(16)

「戦争法-廃止」と「安倍政権‐打倒」(16)


《南シナ米中衝突危機に安倍大ハシャギ!年明けにも自衛隊を派遣か?》
 安倍(戦争)総理の“戦争心”がさぞや疼いていることだろう。南シナ海での米中衝突危機だ。オバマ米政権が日本時間の27日午前、横須賀の米海軍第7艦隊所属のイージス 駆逐艦「ラッセン」を南シナ海で中国が埋め立てた人工島の12海里(約22km)内に侵入させ、数時間にわたって同海域を航行させた。いわゆる「航行の自由作戦」だ。各報道機関が報じているように、米国防総省は5月頃から作戦敢行を検討し、オバマ大統領に進言していた。
 それが満を持したカタチで実行に移されたのだ。中国側は当然これに強く反発、南シナ海の緊張がにわかに高まっている。日本の新聞・テレビは、あたかも一触即発のような報道ぶりだ。日本政府は本来、こうした事態を憂慮し冷静に対応すべき立場なのだが、安倍官邸の周辺は「やった、やった」の声に包まれているという。その典型がヒゲの隊長こと佐藤参院議員のツイッターだ。米軍の作戦開始の一報が入るや〈いよいよ開始!米駆逐艦「ラッセン」南シナ海の中国人工島12カイリ内へ〉とつぶやくハシャギようだ。「いよいよ開始!」って、米軍側と一体になった宣戦布告のような物言いではないか。
 まあ、それもそのはず、安倍(戦争)総理の悲願だった新「戦争法制」はズバリ、南シナ海での対中戦争を想定したものだった。「週刊現代」7月4日号が暴露した安倍(戦争)総理のオフレコ発言メモによると、今年6月1日、都内の高級中華料理店で開かれた官邸記者クラブのキャップらとの懇談で、こう言い放ったという。「『戦争法制』は、南シナ海の中国が相手なの。だから、やる(法案を通す)と言ったらやる」(管理者:確かに「日本会議」は「中国制覇-復古主義」を唱えている)
 この日は町村元衆院議長が逝去した日だが、安倍(戦争)総理は何故か、ご機嫌で赤ワインをグイグイ飲み干していたという。
 酔った勢いで、つい封印していた本音が出たということだろう。しかも安倍(戦争)総理の「南シナ海」発言は酒の席だけではないのである。写真週刊誌「FRIDAY」が衆議院での強行採決の際に、口走った驚くべき言葉を暴露している。「支持率ばかりを気にして採決を先延ばししていたら、南シナ海(有事)に間に合わない」安倍(戦争)総理は、国会の審議の場では事あるごとに「ホルムズ海峡が~」「朝鮮半島有事が~」と言っていたが、本音はやはり南シナ海での中国との戦争にあったのだ。今年6月には既に海上自衛隊が南シナ海でフィリピン海軍と合同軍事演習を行っている。この時、フィリピン軍は同時に米軍との合同演習も行っていて、官邸は1年以内に自衛隊が米軍やフィ リピン軍と共に中国が進める南シナ海での岩礁埋め立て工事現場付近に出動し、この工事を武力で止めるシナリオを持っていると言われている。「この話をすると国民が、更に戦争への危機感をもってしまうため、国会や会見では一切、口にしていませんでしたが、これは既定のシナリオです。“南シナ海”での話を安倍さんはオフレコでは何度も口にしているのです」(全国紙政治部記者)そんな安倍政権にとって、今回の米海軍による「航行の自由作戦」は、まさに「待っていました!」「いよいよ開始!」というノリなのだ。カザフスタンを訪問中の安倍(戦争)総理は、すかさず「米国をはじめ国際社会と連携していく」とアメリカ支持の立場を鮮明にした。今や安倍政権の機関紙といえる産経新聞のハシャギようも凄まじい。翌28日付の紙面の見出しを拾うと―。〈米艦示威哨戒継続へ〉〈中国人工島12カイリ内を航行〉〈安倍首相「米と連携」〉の文字がデカデカと並び〈米危機感やっと本腰〉と米軍の作戦開始を手放しで歓迎している。驚くのは表向き中谷防衛相が「具体的な計画は有していない」と言っているにも関らず〈自衛隊は、どう関与?〉と、自衛隊の“出動”に前のめりになっていることだ。社説「主張」でも〈日本はオーストラリアなど危機感を共有する国々に呼びかけ、結束して米国を後押しすべきだ〉と、自衛隊の“出動”を促している。
 実際、安倍(戦争)総理と官邸は、既に自衛隊を南シナ海に派遣すべく具体的に動き始めている。海上自衛隊は早速、現在シンガポールに寄港中の護衛艦「ふゆづき」を南シナ海に派遣し、米空母の「セオドア・ルーズべルト」と共同訓練を実施することを決定した。
 今回の訓練場所は、中国の人口島から遠く離れているが、年明けには米艦隊と一緒に12カイリ内を航行する計画も密かに進んでいるらしい。おそらく、その先には自衛隊を戦闘行為に直接参加をさせ、比喩ではなく実際に自衛隊員に血を流させることを想定しているだろう。
 南シナ海で米軍と中国軍が一触即発の状態になれば、それを即座に集団的自衛権行使の要件である「存立危機事態」とみなし中国軍に攻撃を加える。そして戦闘状態になって自衛隊員が命を落とし、一気に世論が“中国憎し”で盛り上がる。これは妄想等ではない。事実、過去に安倍(戦争)総理自身が南シナ海、東シナ海で、中国の脅威を押さえ込むために「日本人が命をかけて血を流すべきだ」とはっきり発言しているのである。
 それは、「WiLL」(ワック)と双璧をなすヘイト雑誌「ジャパニズム」2012年5月号で行われた外交評論家・田久保忠衛氏との対談でのこと。田久保氏は今年4月「日本会議」の第4代会長に就任したばかりだが、ことあるごとに安倍(戦争)総理を絶賛する安倍応援団の一員でもある。教育現場での体罰を肯定する「体罰の会」では顧問を務める。そんな二人の対談のタイトルはズバリ〈尖閣に自衛隊を配備せよ!〉だ。この対談の中で安倍(戦争)総理は、次のように語っている。「(中国は)自国がドンドン発展していくという、いわば中国人が中国人として誇りを持つための愛国主義教育を行っているわけです。
 その線上に覇権主義、領土拡大があり、中国に多くの国々が従っているという姿の演出が必要で、それが南シナ海、東シナ海での一連の中国の行動に繋がっている」ここから更にヒートアップし、突然、“血の安全保障”を意気軒昂に主張し始める。「我が国の領土と領海は私達自身が血を流してでも護り抜くという決意を示さなければなりません。そのためには尖閣諸島に日本人の誰かが住まなければならない。誰が住むか。海上保安庁にしろ自衛隊にしろ誰かが住む。(中略)先ず日本人が命をかけなければ、若い米軍の兵士の命もかけてくれません」「血を流してでも護り抜く」「日本人が命をかける」。もちろんこれらは首相再任以前の発言だが、しかし、これまで安倍政権が進めてきたこととの符合を考えれば、これこそが安倍(戦争)総理の偽らざる本音である事がよく解るだろう。もちろん普通なら、中国との軍事衝突はイコール、世界経済の危機を意味しており、ギリギリのところで、それは回避されると見るのが常識だ。だが一方で、安倍(戦争)総理の言動をみていると、この男にそういう理性的な判断が働くのか、甚だ不安になってくるのである。首相就任直後にはニコニコ超会議で迷彩服を着て戦車に乗って得意満面になり、国会では自衛隊を「我が軍」と呼んだ安倍(戦争)総理は「戦争関連法」成立後の10月18日には米海軍横須賀基地に配備された原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦してみせた。現職の日本の首相がアメリカの軍艦に乗るのは史上初めてのことである。安倍(戦争)総理の「戦争政策」を突き動かしているのは、国際社会で日本が、どう国益を守るかというプラグマティズムではなく、抑えきれない戦争への興味なのだ。とにかく軍隊が大好きで、戦争をやってみたくてたまらない。自衛隊の指揮権が今、こんな男に握られているという現実を、国民は今一度、よく考えるべきだ。
(管理者:「アベ」は祖父-A級戦犯「満州国の妖怪=岸信介」と同じ夢を見ているのだろうか?いずれにしても早く退陣させなくては!/リテラ:管理者一部編集)

 《シールズ、野党統一候補なら応援–来夏の参院選》
 「戦争関連法」に反対する大学生らの団体「SEALDs(シールズ)」のメンバー4人が10月28日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し「来夏の参院選に野党の統一候補が出るなら応援する。野党は政策や立場の違いを超えて選挙協力をしてほしい」と訴えた。統一候補が出た場合、街頭や決起集会での応援演説等、個々の候補毎に具体的な方法を検討するという。応援に当たり「戦争法」反対運動に取り組む学者や母親の団体との連携も模索するとしている。(管理者:さあ民主党は、どうする?/共同通信)

《9・16国会前デモで逮捕…大学生に何が?》
 国会前で「戦争関連法」に反対する大規模デモがあった9月16日、機動隊員に暴行した等として13人が警視庁に公務執行妨害容疑で「不当逮捕」された。処分保留で全員釈放されたが、その一人は8月下旬から9月上旬にかけて国会前でハンガーストライキをして同法反対を訴えた大学生の男性(19)だった。現場で何が起き、身柄拘束中にどんな経験をしたのか。会って話を聞いた。「戦争法」が成立する三日前の9月16日、与党が採決へ向けて参院特別委員会の締め括り質疑を行う動きを見せ、委員会開催を阻もうとした野党との攻防は翌日未明まで続いた。国会前には学生グループのSEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)をはじめ多くの市民がデモに詰め掛け男性も夕方から加わった。
 「雨の中、国会正門前に繋がる歩道は、湯気が立ち上るほどの群衆。人が増え続け、いつの間にか車道近くまで押し出された」。人が折り重なって倒れる事故が、いつ起きてもおかしくない状況だった。警視庁はデモ参加者が車道へ出るのを防ごうと10台以上の大型バスを隙間なく並べ、機動隊員が隊列を組んでいた。「これ以上、押し出されないよう両隣の人と腕を組み、機動隊員に背を向けて立っていた」「バスをどけろ!」。参加者達の怒号が上がる中、男性は人混みに僅かな空間ができたのに気づいた。「『こっちが空いているよ』と周囲の参加者に知らせるために腕を解いて手招きをしました」。「扇動だ!」背中越しに機動隊員の叫び声が響き、シャツの襟を掴まれ路上に倒された。「何が起きたか分からなかった。複数の機動隊員に蹴られたり殴られたりした」。眼鏡は外れてフレームが大きく曲がった。
 逮捕されたのは午後九時ごろだった。翌17日未明に中央署へ移送され、機動隊員の体を背中で押した公務執行妨害容疑での逮捕だと説明を受けた。取り調べを担当したのは、警視庁公安部の年配警察官。容疑について聞かれた時間は僅かで、大半は所属組織など背後関係を問う内容だったという。「大学や出身地の話題も振られたが、自分が何か話して逮捕された他の人に迷惑が、かかってはいけないと思い黙秘した。現場は身動きできるような状況ではなく、機動隊員に手は出していない」と主張する。(管理者:警察は「合法如き犯罪集団」)
 釈放されたのは九日後の同月25日だった。男性は体重50キロ弱と細身、色白で「闘士」のイメージには遠い。ハンストという手段を選び、その後も活動を続けたことについて「重要な政策を多数決で決めようとする政府に、強い手段で抗議しなければという思いがあった」。「過激派など特定組織に所属したことはない。おかしいと感じたことに声を上げたら、あんなメチャクチャな事をされるとは思わなかった。これでは多くの人が萎縮する」と警備方針の見直しを求める。(管理者:「警備方針」ではない。鼻から「治安・鎮圧方針」なのだ)
 体にできたアザは数日、消えなかったという。
【ジャーナリストの大谷昭宏さんの話】偶発的な逮捕ではなく、ハンストに参加した学生ということで、警察当局が情報を得るためにマークしていたのではないか。
 明らかに過剰警備だと思う。シールズもそうだが、組織化されていない運動の実態を掴めない焦りが背景にあると思う。
【管理者】これも「過剰警備」でなく「治安・鎮圧」が目的だ!でも特にシールズに言うが「公安」にマークされているからといって、妙に閉鎖的・非公然的な組織運営は絶対しない方が良い。「公安」にとって「公安スパイ・冤罪仕掛け」を行うには「閉鎖的・非公然的な組織」ほど潜り込み仕掛け易いのだ。逆にオープンで自由な組織ほど「公安」は組織情報の掴みどころが無く、また「公安スパイ」である事が見え見えでバレ易い。だから、その焦りで9日も「不当拘留」したのだ。前記「大谷さん」は経験があるかどうか知らないが、少なくとも私は学生時代、二回ほど不当拘留された経験が有り、その中で「公安」とも「仲良く会話(?)」して得た教訓だ。だから今までどおり市民参加型オープンでいきましょう!
 それと逮捕された学生本人に言いたいが、この逮捕で決して落ち込んではいけない。
 むしろ「ハンストの勲章だ」と誇って欲しい。警察は自分達を捕まえる警察がないから前述の「合法如き犯罪集団」であり、自白の強要や見込み捜査、恫喝・暴行など日常茶飯事だ。(現に西堺警察署の自白強要事件は、いまだに「調査結果」も明らかにしていないし、当の自白強要刑事は「普通?」に仕事をしているらしい。マスコミも警察と癒着して追跡報道をしない)だから当然、警察は「適正手続だった」とイケシャアシャアと言う。だって警察内部の密室捜査だから好きな事、言えるさ。そして読者の皆さんに言うが、別に「警察不信」を煽る訳ではないが、基本的に警察は「国家権力の暴力装置・道具」であって「市民警察」とは、程遠い存在である事は「社会の常識」として知っておかなければならない。
(民守 正義)