「戦争法-廃止」と「安倍政権‐打倒」(8)

「戦争法-廃止」と「安倍政権‐打倒」(8)


《産経、読売、フジテレビの女性議員“セクハラ作戦”報道はデマ!》
 ついに「戦争法制」が特別委員会で可決(?)され、参院本会議で即日、成立(?)した。
 しかし委員会採決は、与党がどさくさに紛れて勝手に断行、議事録に何が行われたのかさえ記録されていない異常な採決だった。
 野党が参議院特別委員会強行採決を警戒していたのは、安倍(戦争)総理の「決めるときは決める」との言動や明らかな与党の言動等から強行採決が、いつあってもおかしくない空気感が蔓延していたからだ。だが、その中で標記マスコミは「野党の女性議員達が鴻池特別委員長を室内から出さないよう理事会室前でバリケード作戦を行った。そして、その女性議員達は、彼女達を排除しようとした与党男性議員達に『触るな、セクハラだ!』と抵抗し、これに対して「女を使うのはずるい」「女を利用している」「ヒステリーだ」「セクハラ冤罪なのでは?」と大きな非難が巻き起こった」と報じた。
 例えば政府広報新聞「産経」では〈理事会室前には、社民党の福島瑞穂前党首や民主党の小宮山泰子、辻元清美両衆院議員ら複数の野党女性議員が、いずれもピンクのハチマキ姿で集結。与党の男性議員が触れる度に「セクハラを働いた」等と騒いでいる〉と掲載した。
 また同様に「読売」は〈民主党等の野党は(中略)女性議員を「盾」にする等、なりふり構わぬ抵抗を繰り広げた〉とし〈与党議員が封鎖を解除しようとすると「セクハラだ。懲罰だ」等と絶叫した〉と伝えた。
 しかし、これは「産経、読売、フジテレビ」の推測・捏造記事なのだ。その証拠に本当に女性議員達は「セクハラ」と騒ぎ立てたのかを当該マスコミが「裏取り取材」をしないので当サイト記者が調べてみた。先ず女性議員達の事務所に確認してみたが、辻元清美議員の事務所は「現場は、かなりの混乱状態にあって、もみくちゃにはなりましたが、辻元は『セクハラ』とは言っていません。また少なくとも辻元があそこにいた時間帯に、そのような発言をした人はいませんでした。あの場にいた女性議員全員がセクハラとずっと騒ぎ続けていたかのような報道は明らかにミスリードです」と回答した(他の議員にも取材を行ったが、委員会出席や攻防の最中の時間帯であったため、この原稿には回答を掲載することができなかった)。また「その場に居合わせた」という大手新聞社政治部記者にも話を聞いてみたが「『女性の声を聞け!』という言葉は聞いたけど『セクハラだ』等の声は聞いていません」と言う。
 「でも昨日は、もの凄く混乱していたので、どこかで誰かが、そう言った可能性は否定できません。ただ皆して『セクハラだ』等と叫んだりはしてない。だって福島瑞穂さんみたいによく声が通る人が叫んでいたら、それはさすがに気付くと思うから(笑)。基本的には皆『戦争法案』に対する反対や強行採決(?)への抗議を口にしていましたよ」。「セクハラ」発言が起こったかどうかは不明だが、少なくとも女性議員達が口々に「セクハラ」と、がなり立てていたということはなさそうだ。「産経」「読売」(政府広報・捏造新聞で有名)が、これまでも一貫して安倍政権擁護、野党批判を行ってきた経緯を鑑みても、かなり誇張して記事にし女性議員批判を煽っているというのが真相だろう。
 特に大多数のメディアや世間は、怒りの声をあげる女性を「跳ね上がりだ」と徹底して嫌う。そうした女性嫌悪の心理を当て込んで、あるいは記者自身の感情から「セクハラ」攻防がミスリードされていったのだろう。実際、このミスリードが効いたのか、ネット上では女性議員達に対する批判の声が圧倒的だ。(「産経」「読売」の得意の世論操作だ!)
 しかも今回、抗議を行った「怒れる女性議員の会」は、与野党の超党派からなる団体だ。
 彼女達は党派の垣根を越えて「女性の立場から意見を述べよう」と以前から任意的にあった団体。
 従って最初は、理事会室の前にピンクのハチマキをして鴻池特別委員長が戻るのを待っていた中に自民党女性議員もいた。そして結果的に鴻池特別委員長が戻り面会が叶い、鴻池特別委員長は「怒れる女性議員の会」の文書を受け取り主張も聞き「怒れる女性議員の会」も解散したというのが真実だ。だから参議院本会議で「参議院議長問責動議」賛成討論した民主党徳永議員は壇上から自民党席に向かって「女性議員の意見を、もっと聞いて欲しかったですよねー?!」と怒りと皮肉を露わにした。「野党は正しい議会運営を行う義務を放棄している!」と怒る人達もいるが、それは大きな間違いで、この穴だらけの法案を押し通すことこそが議会を軽視した、民主主義に反する行為なのである。(そもそも根本の「暴行採決(?)」を非難せずして「野党誹謗」とはお門違いだ)それでなくても国会においては、女性議員の数は男性に比べて圧倒的に少ない。そんな中で女性達が徒党を組んでも何もおかしな話ではないが(男性は、しょっちゅう、やっている)、「産経」や「読売」は“野党は女をバリケードに使うなんて卑怯だ”と勝手な想像で論陣を張る。すなわち「野党の男達は女を利用している」とデマ煽動したいのだ。(何故なら、そんなデマでも、でっち上げないと「暴行採決(?)」をウヤムヤにできないからだ)ところが実際は「女を利用」したのは、むしろ与党の方だった。この「怒れる女性議員の会」を排除するために、山崎参院議長は女性の衛視を送り込んできた。衛視というのは議院の警務を担当する職員のこと。野党の女性議員達のボルテージが最も上がったのも、この女性衛視が投入されたときだったという。「現場は本当にもみくちゃ状態で、かなり危険だった。危険な現場と解っていながら、敢えて女性の衛視を送り込んできた事に、女性議員達から強い抗議の声があがっていました」(前出・政治部記者)このとき民主党の小宮山泰子衆院議員が「女を利用するな!こんな時だけ女性を前に出して。こうやって女を使うのだな!今の政権は」等と抗議した事は「産経」も報じている。
 だが、この抗議に対してもネット上では「女性を利用しているのは、あんたらだ!」「どっちが女を利用しているのだ」「ブーメラン」など非難の声が浴びせられている。
 これはネットだけではなく、実際に現場でも「自民党議員は『女を使っているのは、お前らだろう!』と言い放っていました」(前出・政治部記者)と証言する。
 しかし考えてみてほしい。自分達の意志で集まった女性議員達と、議長からの命令で強制的に投入された女性職員。
 これは全く意味が違う。職員達は命令には従わざるをえない訳で、文字通り「女性を利用」したのである。セクハラどころかパワハラと言ってもいい悪質な行為だ。このパワハラ行為に女性議員達が最もヒートアップしたというのは、当然の話だろう。
 しかしメディアは自主的に集まった女性議員達の抗議を“野党の姑息な手口”だと誘導しても一方の与党が命令して女性職員を強制的に投入したことを“女性を利用している”とは決して指摘しない。(その方が「下劣な読者には受ける」と、また捏造したのか?!)
 そして、もう一つ言及しておきたいのは、彼女達が理事会室で待ち受けていた鴻池参院委員長による“セクハラ発言”についてだ。「週刊ポスト」によれば、鴻池特別委員長は今月9月2日に開かれたオフレコの懇談会で、記者達を前にしてワイン片手に、こんな話を披露したという。「蓮舫あれはいい女や~」「(強行採決で蓮舫が詰め寄ってきたら)抱きしめちゃう」「(福島瑞穂は)総理に質問しているのに、委員長の俺の目を見ている。俺のことが好きなのか?」(だから「鴻池委員長―問責決議」で山本太郎議員(生活)まで「鴻池」を褒めながら「やむなく賛成討論」には私には理解できない。私には実績無しの単なる長老議員にしか見えないがー)
 女性議員達は、国会において社会の問題を提議するため、母として仕事をする女性として発言することがある。あるいは社会的弱者の女性達の声を届けるため「同じ女性として」と言葉にすることもある。だが、それは女性という立場を「利用」している訳ではない。「戦争法制」についての議論でも、彼女達は一議員として疑義を呈してきた。それなのに鴻池特別委員長の発言からは結局、女性議員を性的な存在としてしか扱っていないことが伝わってくる。
 今回の女性議員達の自発的な行動は「女を利用した」ものではない事は明白だが、百歩譲って、もしそうだとして、このように一議員としてではなく性的な女としてしか取り合わない男性議員が直ぐに、そのワナにはまるとすれば「男性議員の軽薄の極み」と言われて当然だろう。それこそ「女性を性的な者としか見られない軽薄男」と噂を私なら言いまくってやる。本稿は、野党女性議員達の行動を支持するし、民主主義をないがしろにする政治に抵抗した行動を“女のヒステリー”にすり替えようとする「産経」「読売」等の低俗・卑怯な報道には断固抗議したい。ヒステリーを起こしているのは、貴方達が書き綴った記事の方だ。(基本文献リテラ:管理者-再編集)

《「戦争法」に協同した公明党を徹底批判!創価学会員・天野さんが魂の訴え!》
 参議院特別委員会強行採決前、創価学会員・天野さんは「もし、強行採決するようであれば、私達信者の願いを踏みにじるようであれば、私はもう落選運動に転じますよ!」。創価学会員の一人として、これまで選挙の度に公明党を支えてきた天野達志さんは、9月17日に国会前で行われた集会でマイクを握り、公明党を痛烈に批判するスピーチを行なった。公明党の支持母体として「鉄の結束」を誇ってきた創価学会。しかし、集団的自衛権に基く「戦争関連法案」を巡り、この「鉄の結束」が崩れつつある。天野さんは「平和の党」を標榜してきた公明党が「戦争法案」に賛成することに疑問を抱き、創価学会員の間で、公明党に同法案に反対するよう求める署名を集めた。集まった署名の数は9177筆。
 その署名の束を抱えて、天野さんが自宅のある愛知県から上京。署名を公明党本部で山口代表に渡そうとしたのは9月8日のこと。当時、東京は台風の影響で雨が降りしきっていたが、公明党本部は門前払い。雨の中、立ち尽くして党側の誠意ある対応を求めた天野さんを、党側が折れて本部内に招き入れたのは9月11日のことだった。その4日間、ずぶぬれになりながら粘った天野さんは、1万人近い人々の思いがこもった署名を党の職員の手に渡した。
 この日、国会前でマイクを握った天野さんは「なんで私達、学会員が、こんな戦争法案を進める公明党を応援しなくちゃいけないんだ!ふざけんな!」と終始強い調子で公明党を糾弾。天野さんは、公明党を応援することを止め「落選運動に転じる」と決意した。(IWA:管理者編集)

《安倍(戦争)総理の出身大学「成蹊大学」が「戦争法案」抗議声明!》
「【母校の恥】安倍総理の母校成蹊(せいけい)大学から抗議声明!「知ってますか?就活で母校の名前を答えると「ああ、安倍晋三のね」と冷笑されることを」 これは安倍(戦争)総理の出身大学「成蹊大学」の現役達が運営するホームページの表題である。安倍(戦争)総理の「戦争法案-強行採決(?)」は、現役学生にも随分、迷惑をかけているようである。
 それに「安倍学生」は、当時の恩師によると「ボクは保守だ!」とよく標榜していたらしいが、その割には「保守の専門図書」は殆ど読まず麻雀には、よく興じていたようだ。「成蹊大学」現役学生達は「戦争法案」抗議声明を発している。
 以下、その全文を掲載する。

<1977年度成蹊大学法学部政治学科卒業生、安倍晋三さん>
 私たち成蹊大学後輩一同は、あなたの安全保障関連法案における、学問を愚弄し、民主主義を否定する態度に怒りを覚え、また政治学を学んだとはにわかに信じがたい無知さに同窓生として恥ずかしさを禁じえません。日本国憲法に、集団的自衛権の行使を基礎づける条文が存在しないことを、私たちは成蹊大学で学んでいます。
 憲法を、時の総理大臣が自らを責任者と称し解釈で改憲することは、法の支配に反する行為であると、私たちは成蹊大学で学んでいます。
 日本国憲法は、アメリカによって押し付けられた恥ずかしいものなどではなく、日本国民が自ら選び取り70年間維持してきたものだと、私たちは成蹊大学で学んでいます。
 そして、私たち成蹊大学生は、憲法学を机上の空論などと考え学者の意見を軽視することなどはせず、学問が蓄積してきた知識を大切にしています。
 あなたは、本当に成蹊大学で学ばれたのでしょうか。
 知っていますか。就職活動の際、自己紹介で母校の名前を答えると「ああ、安倍晋三のね」と冷笑されることを。その冷笑に含まれている意味を考えてみてください。
 安倍晋三さん、あなたは成蹊大学の誇りなどではなく、ただその無知で不遜な振る舞いによって、私たちの大学の名誉と伝統に泥を塗っているのです。私たち成蹊大学生は、先輩・安倍晋三さんの立憲主義を否定する態度に反対し、安全保障関連法案の廃案を求めます。
 平成27年9月13日
 発起人・成蹊大学法学部政治学科4年 A・N(実名:省略)
*なお成蹊大学の教授、職員は「安全保障関連法案に反対する成蹊学園有志の会」を発足され、様々な活動を行っている。

<安倍(戦争)総理に重要忠告する!>

 なお成蹊大学の名誉のためにも安倍(戦争)総理に忠告しておくが、日本語は一国の総理として正しく使いなさい。一つは公聴会-憲法学者も言っていたように「名は体を表し、体は名を表す」で「平和安全保障関連法」は「リンゴをミカン」と名づけるようなもので同法案は、どう内容を見ても「戦争関連法」が的確で「レッテル貼り」でなく福島議員(社民)のように一々、国民に対して添削修正するのも面倒臭い。もう、いい加減、正式法律名から訂正しなさい。もう一つは「積極的平和主義」。「安倍」よ!「平和学」という専門学問があることを知っているか?ヨハン・ガルトゥング博士が「平和学」の世界的権威で「積極的平和主義」の真の意味は「非軍事部門における積極的な平和外交政策」の事を言い、その要素の一つに「憲法9条の重要視」も入っている。
 だから安倍(戦争)総理の言う「積極的平和主義」は全く真逆で「積極的戦争主義」を意味している。同博士も明確に「誤用だ」と忠告指摘している。これも国際的にも成蹊大学にも恥をかいている話なので、謝るのは嫌いでも「正式な訂正表明」をしなさい。
 貴方の国語的偏差値の低さで、現役-成蹊大学生だけでなく、日本人皆が恥をかく話だからだ。(管理者編集)
(民守 正義)