「戦争法案-粉砕」から「安倍政権‐打倒へ」(41)
「戦争法案-粉砕」から「安倍政権‐打倒へ」(41)
《「戦争関連法案」成立後の反動どよめき》
<「戦争法」地元で厳しい意見もー与党議員が連休に説明>
秋の大型連休は国会議員にとって、19日未明の「戦争関連法」成立後、有権者と相対する初めての場になった。与党議員は同法への理解を広げようと説明に努めたが、支援者からは厳しい意見も出た。一方、来夏の参院選で争点化を狙う野党も、国会で採決に抵抗した手法に批判が強い。法成立後も「世論」をめぐる与野党のせめぎ合いが続く。来夏に改選を迎える議員は「戦争関連法」への有権者の反応に敏感だ。「『戦争法案』の採決で賛成した議員は支持しない」20日午前、東京・目黒の「区民まつり」で宮城のサンマを焼く香りが漂う中、自民党の片山さつき・参院外交防衛委員長=比例区=は、同区の主婦(74)からこう詰め寄られた。来場者に名刺を配っていた片山議員から一瞬、笑顔が消えた。「そういう世論は多いですね」と言い、それ以上の話はしなかった。約2時間半、サンマが焼かれていた場所の近くで、東日本大震災の復興を訴えた。時々、来場者から「戦争法」の話をふられたが「何とか通りました」「寝不足です」と答えた。片山氏は「安保法は消費税導入と同じくらい大きな法だが、やや準備が足りなかった」。自民の松下新平参院議員=宮崎選挙区=も19日、地元の運動会などに出席。有権者からは賛成が多かったというが「もう少し慎重にやるべきだった」とも言われた。「誤解を解き、時間をかけて理解を求めたい」と話す。自民党の選挙基盤が強いとされる地方でも、懸念の声が議員にぶつけられた。
自民の武井俊輔衆院議員=宮崎1区=は20日、宮崎市内で敬老会に参加したが同法への不安の声もあった。畜産農家の黒木英子さんは「自分は戦争を経験した人間。もう二度とあんな目にはあいたくない。 でも、なるようにしかならないというあきらめの気持ちもある」と声をかけたという。武井氏は会合後「賛成、反対の声があるが、重く受け止めなければ」と話した。「議論が難しくて中身がよく理解できなかった」「『ホルムズ海峡』と言われても非日常すぎてついていけない」
「戦争関連法」を審議した衆院特別委員会委員だった自民の宮川典子氏は19日夜、地元の山梨県市川三郷町での会合で支持者のこんな声を聞いた。宮川氏は支持者に「国会審議の中で残念だったことがある。法案を今、通す意義があまり出てこなかったことだ」と語った。
「存立危機事態」「重要影響事態」など難しい言葉が乱立し、審議が細部に入りすぎたことも、国民に必要性が伝わらなかった理由だと痛感している。会合後、宮川氏は「法律の意義を伝えるのは、これからがスタートなのだ」と話した。
自民以上に危機感を抱くのは「平和の党」を掲げる公明党だ。一部の国会議員に「強引な採決だ」との抗議があったという。石川博崇・防衛政務官は19日午前、党大阪府本部の会合で、地方議員に「ご心配、ご懸念も多い中、大きな後押しを頂いた」と語り「『戦争法案』ではない。戦争を防止し、紛争を未然に防ぐために大変重要な法案だ」と理解を求めた。山口那津男代表は20日、大阪府東大阪市での演説で「野党になったら建設的な議論ができない民主党」「共産党や社民党は『戦争法案』とレッテルを貼って反対するしかなかった」と野党批判を展開。火の粉を払おうと躍起だった。政権内には「法が成立したら国民は忘れる」(官邸幹部)との声もある。安倍政権は今後、自民党総裁選の公約で「アベノミクス、いよいよ『第2ステージ』へ」と掲げたように経済政策を前面に押し出し、安保色を薄めるとみられる。だが、有権者と接した片山氏は楽観していない。「相当、丁寧に説明していかないと参院選に影響する」
一方、安倍(戦争)総理は20日、山梨県内のゴルフ場で知人らとゴルフを楽しんだ。法成立後、日本テレビのインタビューの収録などに応じた後、19日夜に山梨県鳴沢村の別荘に入り22日まで滞在する。来月上旬の内閣改造の構想を練るとみられる。
■「横暴止めよう」野党訴え
野党議員は参院選をにらみ、選挙区を回って安倍政権への攻勢を強めた。茨城県那珂市の街頭で20日午前、道路沿いで演説した民主党の郡司彰参院議員会長に、車の窓から手を振りクラクションを鳴らす人の姿があった。来夏に改選を迎える郡司氏は「選挙で自民党の議席を減らし、政権の横暴を止めましょう」などと訴えた。「これほど車の窓を開け、声を聞こうという人がいたことはなかった」という。民主の岡田代表は20日午後、秋田市で参院選秋田選挙区の立候補予定者と一緒に会合に出席。「(国会周辺のデモの)声を受け止め、我々が参院選で多数をとれば、(自衛隊派遣の)国会承認はできなくなる」と訴えた。参加者からは「頑張って」と声をかけられ、岡田氏は「しっかりやります」と応じた。
岡田氏は会合後、記者団に、共産党の志位和夫委員長と近く党首会談を開き、選挙協力について協議する考えも示した。共産が19日、他党に選挙協力を呼びかける方針を決めたのを受けたもので「戦争関連法」を梃子に国政選での争点化や野党の選挙協力につなげたいとの思いが滲む。だが、同法に反対が多い世論が、そのまま野党の背中を押しているわけではない。朝日新聞が19、20両日に行った全国緊急世論調査(電話)では、同法をめぐる民主など野党の対応を「評価しない」が「評価する」を上回った。採決を阻止しようと試みた様々な抵抗策が理解を得られなかったとみられる。(ほな、どうしたら良かったんだ!有権者も責任ある対案を出せ!「有権者は王様」ではない。とにかく「暴力採決」をした方が悪い)
参院選まで1年を切る中、野党も政策論争で有権者の支持を集められるかが問われる。
《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<国会デモ、海外メディア注目「学生達、沈黙破った」>
「戦争関連法案」は「強行採決(?)」されたが、国会前等で学生らの抗議デモが夜を徹して続いた。海外メディアは「平和憲法を様変わりさせ、第2次大戦以来、初めて海外派兵を認める法案に反対して学生達が声を上げた」等と報じた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、アジア版)は16日、国会前で抗議する学生らの写真を1面に掲載。「政治的な議論について数十年間沈黙してきた学生達が、抗議運動の強力な部隊として再び現れた」と報じた。デモの先頭に立つ学生団体「SEALDs(シー ルズ)」を紹介。名前は「自由と民主主義のための学生緊急行動」の英語表記の頭文字を取ったものだが、民主主義を守る目的で英語の「盾 (shields)」と同じ発音にしていると説明した。米CNNはホームページで「私の人生で、全国に広がる、こんな大きな運動を見たことがない」「『経済的徴兵制』が、より現実的になることを恐れる」等の学生らの声を紹介した。
英紙ガーディアンも同日「戦争に反対する日本の新世代が安倍首相に立ち向かう」との見出しで記事を掲載。SEALDsを「日本で抗議行動をするのは、一定以上の年齢の人か、奇抜な人か、マルクス主義者だという概念に挑んでいる」と説明した。「祖母が福島にいる。原発事故が起きて、政治が自分の生活に直結すると実感した」(20歳大学生)等、参加している若者の声も紹介した。
南ドイツ新聞は、17日付で「安倍首相は安保法案の導入により、それまで政治に無関心だった日本の学生達を自分の反対勢力として動かしてしまった」と伝えた。昨年3月に学生らが立法院(国会)を占拠する「ひまわり学生運動」が起きた台湾では17日、大手紙が揃って「戦争法案」を巡る国会の様子や抗議デモについて報じた。
聯合報は、日本外国特派員協会での「SEALDs」メンバーのAさんの会見を基に、彼らの運動が「ひまわり学生運動の啓発を受けている」と報道。台湾や「雨傘革命」と呼ばれる占拠デモが起きた香港の留学生らと意見交換したとAさんが語ったことを伝えた。
仏経済紙ロピニオンのアジア部長、クロード・ルブラン氏は朝日新聞の取材に対し「若者を中心とした安保法案への反対運動は、既成政党と距離を置いている点で欧米に広がった格差是正運動と共通項があり、台湾や香港、マレーシア等で起きている動きとも無関係ではない」と分析した。「自民党政権を倒すほどの力はないかもしれないが、次の総選挙で自民党を退潮させる潜在力を持っている」とも話した。
<御用メディアも共犯!安倍独裁政権を擁護、野党とデモに揚げ足取り>
これを暴挙と言わずに何と表現すればいいのだろう。
過日の参院特別委員会では締め括り総括質疑も行わず、いきなり与党がスクラムを組んで勝手に「戦争法案」を可決してしまった。
しかも与党はスクラムの中で「平和安全法制整備法」「国際平和支援法」といった「戦争法案」だけでなく、質疑を打ち切る動議や付帯決議、審議経過の取りまとめを委員長に一任するという事まで全部決めたという事にしている。5回も採決が行われていたというのだ。だが、あの怒号の瞬間を映像で観れば明白にデッチアゲで、そんなことは誰の目・耳に確認できず委員長の姿さえ見えない。NHK国会中継でさえアナウンサーが「何をしているのでしょうかね~」と解らず、記者の現地報告で「強行採決が行われた模様」とアナウンスするのがやっと。手続きを完全無視し国会運営を馬鹿にした全く許されない「暴力―強行採 決」だったのだ。だが、この「暴れて採決!」という“権力の暴走”を真正面から批判したテレビ番組は、ごく僅か。
むしろ殆どの番組は与党の暴挙を取り上げないばかりか、抵抗した野党が混乱を引き起こしたかのような報道を展開したのだ。
例えば夜に放送されたNHK『NEWS WEB』では、政治部の田中記者が「生放送で採決の解説をしていましたが、私自身の今、何が行われているのか、正直ちょっとわからない状況でした」と振り返り、何が何だかわからない間に5つの採決が行われていたということまで解説しておきながら「与党とすれば、今日の採決というラインは譲れなかった」と説明。NHKが“泥棒を擁護・与党の伝書鳩”状態だったのだ。しかし更に酷かったのは翌朝から翌日午後にかけて放送された各局のワイドショーだ。先ずフジテレビの 『とくダネ!』は、またしても女性議員達の抵抗を“セクハラトラップ作戦”と前回の放送同様に紹介。委員会の再開を、与党が告知していた会場とは違う部屋に“看板かけ替え”で騙まし討ちしたことはそこそこに、少数派の正当な抵抗手段として認められているフィリバスター(長時間演説のこと。牛タン戦術とも呼ばれる)を「通常の5倍、およそ50分を費やした」と、まるで野党が姑息な手段に打って出ているかのように伝えた。(「悪の味方=テレビ局」は、今や常識!テレビ局幹部は「安倍」との「夜の会食友達」で、頻繁に「夜の会食」を共にしている。例えば「フジテレビ」日枝会長・「読売」ナベツネ・「テレビ朝日」早河会長等々、卑しい奴等)
加えてスタジオゲストは、安倍(戦争)総理としょっちゅう、お食事に繰り出している“寿司友”ジャーナリストの田崎史郎(正味、知的レベルが低いコメントしかできないのに、よく解ったフリのコメントはお上手)が司会の小倉智昭が「牛歩戦術より牛タン戦術の方がスマートな気がしますよ」と評すると、すかさず 「(1992年の牛歩では)議場の端っこで用を足す人もいた」等と茶々を入れ、本日の本会議で行われるかもしれない牛歩を牽制するかのように、田崎は視聴者の嫌悪感を引き出すネガティブ情報を流した。それだけではない。
田崎は、この『とくダネ!』の後『ひるおび!』(TBS)や『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)とワイドショーを行脚。安倍(戦争)総理の代弁者でしかない田崎がジャーナリストを名乗るのは厚かましいにも程があるが、そういう人物をありがたがってゲストに呼ぶ番組も程度が知れるというものだ。(確かに番組ディレクターの基礎教養は相当、低い)
また既報の通り先般も田崎は『ひるおび!』で、作家の室井佑月が多くの国民が反対している中で強行採決したことを批判すると「『国民』て誰のことですか?どこにいるんですか?」と嘲笑いながら言いのけた。(低知性のくせにエラそうに!)
先日も同様に『ひるおび!』で田崎は“国会の混乱は全て野党のせい”だとし『グッディ!』では司会の安藤優子が委員会強行採決について「速記録が残っていなくても正式に可決されたことになるんですか?」と尋ねると「委員長が絶大な権限をもっているのですね。委員長が認めれば(可決は)認められることになる」と断言。まるで“勝手に採決して何が悪い?”と言わんばかりの口ぶりだった。(この田崎コメントは、明らかに間違い。採決記録もなく「採決実態」を証するビデオは、むしろ採決が全く有効に行われていなかった方を証明している。これは「参議院規則及び会議体の議決の一般原則への違反」である。だから田崎は「知的レベルが低いコメントしかできないのに、よく解ったフリのコメントはお上手」というのだ!)
更に先日、安倍(戦争)総理が生出演した『情報ライブ-ミヤネ屋』(読売テレビ)では、先日の強行採決時の混乱を紹介するも、一方的に与党がスクラムを組んで人の山をつくったことをツッコむことなく、あたかも野党が大暴れしたかのように紹介。与党のやり方を阻止すべく民主党・小西洋之議員がスクラムにダイブした場面も、そうした文脈で伝え、ナレーションは「佐藤議員に押し返されてしまった」と言った。しかし、その場面は小西議員にヒゲの隊長が「パンチを繰り出している」ようにしか見えない。それでも「押し返す」という表現を使うのである。
挙げ句、司会の宮根は「この混乱はちょっと引きますよね」と、混乱の原因をつくった与党には言及しないまま感想を口にする。(だいたいテレビ司会者は「泥棒・殺人犯にも、権力者であれば曖昧に庇う」ヤカラでテレビ司会者の前に人間・親として「正しい事は正しい!悪い事は悪い」と言えず子供に恥ずかしくないのか?)と言いたい)
このバイアスがかかった空気に対し、コメンテーターの青木理が「確かに引くけど、相対化するのはよくない」「国民の半数以上が反対している上、憲法違反だと指摘されている中で、根本的な問題を与党は、どう受け取るのか」とごく当然・常識的な反論を行った。
だが、この青木の言葉にも権力におもねく非常識人=日本テレビ解説委員の青山和弘は「そういう段階はもう過ぎちゃってる」「妥協点を見つけるのが国会」等と言い、見事なまでに与党側に立った解説を披露。「与党としては今週末には絶対、通したい」と強調し、安倍(戦争)総理のスポークスマンぶりを見せつけた。
与党は悪くないのに野党が荒ぶっているだけ。こうしたメディアの伝え方と同調するように、ネット上でも議会運営を掻き乱しているのは野党だとする主張は多い。
しかし議会上は多数派の与党に対して野党が抵抗することは許されているものであり、騙し討ちや力でもって妨害する与党こそが卑怯であり姑息なのだ。だいたい「今週末までに採決したい」という与党の事情など、国民には全く関係ない。文句を言われたくなければ堂々と解散総選挙をすればいいし、野党や国民を納得させるだけの説明を行えばいいだけの話ではないか。だが、このごくごく普通の意見さえ、ワイドショーは掻き消してゆく。(確かにゴマスリばかり。でも与党政治家とメディアの姑息・卑怯は世間常識になってきているよ♪)
しかも呆れたのは、与党への批判を行わないだけでなく反対デモにもケチをつけていたことだ。例えば『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)では、コメンテーターを務める実業家の経沢香保子氏が、子供を連れてデモに参加する人に「ネットでも非難された。皆さん気を使ってらっしゃるかと思うのですけども」と、この期に及んで苦言を呈した。
少しでも想像力を働かせば、子供を預けられず、でも黙っていられないから駆けつけているのだと解ると思うが、そういうことも勘案しようとしない(思いやりがない♭)。おまけに経沢は「『子供を戦争に行かせたくないから反対』という感情的な議論が中心になっていて皆、中身を知ろうとされているのかもしれないですけど」とコメント。よくこれで経沢は「女性が輝くサービスを提供」「女性を輝かせる為に、ベビーシッターという新しい育児支援スタイルを広め日本の文化にしましょう」等と謳う会社のCEOをやっていられるものだ。(へー!こんな中途半端なインテリ冷酷人間がCEOだって!ツキは恐ろしいものだ!)
でも私は、こんな愚かなメディア連中が「おもちゃの兵隊さん」のようにチータカカッタ出てきても、あまり驚かないし怒りもしない。もう特にテレビは三流芸能ニュース以下だと思っているからだ。私だけじゃない。近所の方々や親しい友人も「テレビで言うてたの?ほな、まだワカラヘンね。後でネットで調べとくわ」が常識会話。それだけに、そもそも報道関係情報にテレビは見なくなった。友人達も「テレビは面白くなくなったから見ないようになった」と7~8割は言っている。もうテレビ等のメディアは見捨てたられたのだ。
現に総体としてテレビの視聴率が下がってきて「不況産業」と言われているのは、貴方々メディア人が一番、よく知っている事だろう。だって、つまらないテレビを見なくても、他にインタ-ネット・スマホ等、もっと面白いメディア媒体は、いくらでもあるのだもの。
それにWEBニュースの方が、あまり検閲されていなく信憑性も高いしー。
だから、これだけは老婆心ながら言っておく。「安倍」と「夜の会食」を食って「政府―権力にドッコイショ」の番組ばかり作っていても「安倍とのメシは旨くても会社は潰れる」。要はメディアの自殺行為。青山も辛坊も宮根も田崎も、それからー、とにかく愚かメディア人は、よう解っておけ!「メディアにとって権力ベッタリは自殺行為」ワカラヘンかったら「テレビ画面から消えて!オマエラ保守主義者の社会的立場は、どうでもええ」
(民守 正義)
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