「戦争法案-粉砕」から「安倍政権‐打倒へ」(36)

「戦争法案-粉砕」から「安倍政権‐打倒へ」(36)


《参議院「戦争法案-廃案!」か「強行採決」か!》
<参議院安全保障特別委員会‐夜通し開けず(9/17)>
「戦争関連法案」の審議を行っている参議院同特別委員会は、民主党などの激しい抵抗で締めくくり総括質疑が開けない状態が続いている。「戦争関連法案」を巡っては、同特別委員会理事会で鴻池委員長が独断(職権)で16日の参議院特別委員会で、締めくくり総括質疑を予定していたが、開催を阻止する多数の野党議員が理事会室に押し掛け怒号が飛び交う混乱となった。こうした中、鴻池委員長は野党側と断続的に協議を続けたが、野党側は「審議を続けるべき」だとして物別れに終わり、17日未明まで、安倍(戦争)総理や中谷防衛大臣らが待機していたものの、委員会を開会できない状況が続いた。そのため午前3時半過ぎには与野党の理事会協議を17日午前8時50分に再開することを確認し一端、与野党の議員は休会している。民主党-北澤元防衛相は「多分、スキあらばと採決を狙ってきていると思われるが、採決を如何にまた阻止するかということで、改めて態勢を立て直すということだ」と明言した。与党側は17日中に特別委員会を開いて、締めくくり総括質疑と採決に踏み切る方針に変わりないが、民主党等のリベラル野党は、あくまでも採決阻止する考えで「戦争関連法案」を巡る与野党の攻防は、なお問責決議の連発も含めて17日も続きそうだ。

《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<安倍(戦争)総理は地元も評判最悪!憲法学者・小林節「戦争法案」批判>
自民党総裁選で無投票再選を決めた安倍(戦争)総理。立候補をめざしていた野田聖子前総務会長が推薦人を集められないように、安倍の側近議員や業界団体が圧力をかけた結果だったが、残念ながら自民党内からは、こうした“安倍独裁”への批判や疑問の声は殆ど聞こえてこない。だが、その一方で意外な場所から安倍批判の声が上がっている。それは、“安倍家発祥の地”といってもいい地元・山口県の旧油谷町だ。山口県北西部、日本海に面した、この小さな町は10年ほど前に同県長門市に吸収合併されたが、晋三の父方の祖父・安倍寛の生家のあった場所で、父親の晋太郎も幼少期をここで過ごしてる。今も父・晋太郎の墓所はここにあり、晋三もここに事務所をおいている。
そんな町でまさかと思うかもしれないが、これは事実だ。
この知られざる地元事情について指摘したのは、「AERA」が連載しているジャーナリスト・青木理の「安倍家三代 世襲の果てに」。この連載はタイトルからもわかるように、安倍(戦争)総理の祖父・安倍寛、父親・晋太郎との対比から「政治家・安倍晋三」の実像に迫ろうというルポルタージュで最近、完結したばかりの第1部では、戦中に大政翼賛会から推薦を受けずに当選した反骨の政治家・安倍寛がいかに平和主義を貫き、地元の人から愛され尊敬されていたかを描いていた。
ところが、それと同時に、このルポでは、かつて安倍家の近くにいて寛や晋太郎を熱心に支持してきた人達の安倍晋三に対する厳しい批判の声を紹介しているのだ。例えば現在、安倍家の近隣で農家をしながら、地元紙に漫画の連載もしている広中建次氏。かつては父親の晋太郎の評伝漫画『あべ晋太郎物語』の作画を担当するほどだったが一転、晋三についてはこう評している。「あの人は言葉が軽すぎるんだ。すぐに『絶対ありません』批判されると『丁寧に説明する』丁寧に説明しない奴に限ってそう言うんだよ。だいたい、あの人の地元は(東京都)富ヶ谷でしょ。そっちから選挙に出てほしいよね、まったく」
晋太郎の元後援会青年部で、長門市議も務めた大下和政氏は、こんな懸念を述べている。
「晋三さんには焦りみたいなものを感じるんじゃ。日本の国を自分で守るのは賛成じゃが、同時に戦争は絶対にやってもらっては困る。(国会で)野次を飛ばしたりするのも、あんな総理は過去にいなかった。数のおごりがあるんじゃなかろうか。それは心配しちょる」油谷で農業を営む長門市議の三村建治氏は、青木氏の取材に対して晋三の印象をこう語っている。
「晋三さんは、寛さんや晋太郎さんとは違うように見えるね。殿上人になってしまっていて、庶民がどうのとか手の届かん人になってしまって。僕は安保法制の考え方自体には賛成なんだ。ただ人間的に未熟な部分がある。そういう部分が失敗を引き起こすこともあると思う」
また安倍家が菩提寺としている長安寺の住職・有田宏孝氏は、青木氏の取材に応じ、寛の葬儀の際には村総出で長蛇の行列ができたと父から聞かされてきた、地元に根をはっていた寛や晋太郎の悪口をいうものは村で一人もいないだろうと証言している。しかし「それに比べると晋三さんはね」 と青木氏にこう語った。
「こう言っては失礼だが、東京生まれ、東京育ちのボンボン。寛さんや晋太郎さんとは全然、違いますな」そして青木氏が一番、印象に残ったというのが、安倍家三代の熱心な支援者で、幼い頃に寛と会ったことがあるという山本庸一氏だ。山本氏は今も晋三を支持していると言いながら、こんな言葉を漏らしている。「今の安保法制なんて話、寛先生ならせんかっただろうなぁと思います」要するに油谷町の人達は一貫して反戦、平和主義を貫き“郷土の誇り”となった寛と「戦争法制」を強行しようとしている晋三を比べ、晋三に失望しているのだ。しかも、こうした声はたまたまではないし、青木氏が取材でそういう人たちを恣意的に選んだものではなさそうだ。というのも、その安倍家発祥の地で最近、安倍晋三と安保法制への批判の高まりを裏付けるような出来事が起きたからだ。この9月5日、山口県旧油谷町の文化会館「ラポールゆや」で、小林節慶応大名誉教授の講演会が開催された。
小林名誉教授と言えば、衆院憲法審査会で「戦争法案」は違憲であると主張し、安倍政権の「戦争法制」に対する姿勢を徹底批判している憲法学者だ。主催者は浄土真宗の住職のようだが、なんと、この講演会に異例の数の住民らが集まったのだという。「小林先生の講演は『新安保法制は法的、政治的、経済的に愚策』と題されて行われ、かなり辛辣な安倍政権批判が飛び出したのですが、驚いたのは集まった人数です。ラポールゆやの定員は5百席なんですが全員が座れず、立ち見が大量に出た。おそらく6百人はいたのではないかと思いますね。こんな人が集ま るなんて、これまであまり聞いたことがない。そういえば会場では(青木理のルポが掲載された)『AERA』も手売りされていました。主催者が買い込んで売ったらしいですが、これも飛ぶように売れてたみたいですよ」
旧・油谷町の人口は長門市と合併する前で8千人ちょっと。現在は過疎化が進んで5千~6千人と見られている。安倍家の“お膝元”であるこの町の人口の実に10分の1に相当する人が会場に訪れたということになる。もちろん市外からの参加者もいたと思うが「戦争法制」を違憲と断じ、安倍政治に批判的な憲法学者の講演会に、それだけの数が集まるというのは前代未聞だろう。しかし、これは言い換えれば、それくらい地元の人達の「戦争法制」に対する危機感が高まっているということでもある。地元に愛され支持された祖父・寛と父・晋太郎の政治的遺産を、孫・晋三が滅茶苦茶にし食いつぶしている。
おそらく、これが安倍家の地元から見た、安倍(戦争)総理の姿なのだろう。寛と晋太郎が築き上げた地盤ですら、否定的に受け止めざるをえない「戦争法制」と晋三の人間性。どれだけ“力”で反対勢力やマスメディアを抑え込み情報をコントロールしようが、市井の声までは隠せないということだ。因みに青木の「AERA」連載ルポは10月に再開され、次は父・晋太郎を軸に地元・下関での安倍晋三の評判を取り上げるのではないかとも言われている。永田町では、その強権支配によって盤石の体制を築いているように見える安倍(戦争)総理だが、実は足元から少しずつ崩壊が始まっているのかもしれない。(リテラ)

<洪水災害の中、安倍(戦争)総理が櫻井よしこ‐の極右テレビに生出演!>
大雨による洪水・土砂崩れ災害が起こり、被害甚大のとき安倍(戦争)総理は何をしていたか、皆さんはご存じだろうか。安倍(戦争)総理はインターネットテレビ「言論テレビ」に生出演。その番組タイトルは、『「戦後70年安保法制」スペシャル 安倍首相生出演! 歴史的使命を完うする覚悟と戦略』。そう、完全に安倍(戦争)総理を手放しで絶賛&応援する番組に、呑気に出演していたのである。
「歴史的使命を完うする覚悟と戦略」の前に今は先ず、やるべきことが目の前にあるだろ!と言わずにおれないが、安倍(戦争)総理は先日の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に引き続き、自分をヨイショしてくれるメディアに癒やされに行っていたのだ。その上、司会を務めたのは今年8月6日の原爆投下日に、わざわざ広島で「反核平和70年の失敗」(主催は「日本会議」広島)というイベントに講師とし て登壇した極右の女神・櫻井よしこ。
ゲストは日本会議の会長・田久保忠衛という安倍(戦争)総理にとっては最高の布陣。
この人は、どうやら本当に自分を持ち上げてくれるメディアにしか出ないと本気で決めたらしい。しかも今回出演した「言論テレビ」は、櫻井が取締役会長を務める会社。
櫻井といえば、ヘイトスピーチにまみれた「日本文化チャンネル桜」の常連組だったが、2012年はじめに「チャンネル桜」の水島聡社長と袂を分かち、同年10月に自ら、この「言論テレビ」を立ち上げた。いわば「チャンネル桜」 の分家のような存在だ。それはコンテンツを見れば一目瞭然。シリーズで行っている企画は「この憲法でいいのか!?」「中国に立ち向かう覚悟」「事実と歴史を歪めた朝日新聞」「原発と日本再生」番組ゲストも百田尚樹に竹田恒泰、金美齢、青山繁晴などネトウヨ支持率の高い論客揃いで、政治家も 「ヒゲ」こと佐藤正久、高市早苗、稲田朋美、萩生田光一など安倍チルドレンが多数出演。
因みに安倍(戦争)総理の生出演が終わった後に始まったのは 「WiLL」(ワック)編集長・花田紀凱による「WiLL場外論戦 花田編集長の右向け右!」。ゲストは『なぜ中国人はこんなに残酷になれるのか』『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』などのヘイト本で知られる石平だった。どうして、こんな極右しか見ないであろう番組に出ることが「国民に広く説明する」ことになるのか。むしろ「わかるヤツにだけわかればいい」という開き直りではないか。
だいたい今、取り組むべきは「戦争法制」の説明ではない。この夜も生命の危険にさらされながら孤立している人々がいて、行方不明のままの人達がたくさんいる。「他の担当者がやっているから安倍(戦争)総理には関係ない」と擁護する者もいるが、そんな訳がない。
この夜に自分を応援してくれる“偏向報道”のインターネットテレビに生出演することが、一国の首相の「仕事」だというのか?不安の中で過ごす人々がいるのに、それを無視し国民の感情を逆撫でするのが、この人の仕事なのか?ずっと安倍(戦争)総理のメディア出演を追い、批判してきた本サイトだが、さすがにここまでくると呆れて脱力するばかり。これがファシズム政権のなれの果ての光景というものなのだろうか。(リテラ:管理者編集)
(民守 正義)