「戦争法案-反対」の蠢き(43)
「戦争法案-反対」の蠢き(43)
《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<「大学がタダと言われ」低所得者層を狙う「米軍リクルート活動」>
人口3億人超に対し137万人という膨大な人数の軍隊を抱える米国。その軍人達はリクルート活動によって集められる。
ターゲットとなるのは、中間・低所得層だ。元陸軍兵ジョナサン・ローにとっては、ニューヨーク州北部の小さな街にある高校内に設置されていた陸軍と海兵隊のリクルートテーブルが入隊への入り口となった。中でも陸軍のリクルーターは、こう言った。「大学にタダで行けますよ。入隊し教育を受けて、更に国に貢献する事ができます」。「すごいな!」とローは思った。移民の両親は、第1世代であるローに対し「教育を受けること、自立した大人になること」が人生の目標だと叩き込み、プレッシャーをかけていた。
それを一挙に解決してくれるのが陸軍への入隊だった。
2005年、陸軍の歩兵スナイパーとして入隊。08年から1年8カ月、イラクに駐屯した。到着してわずか2週間で、親しい仲間を失った。午前2時の暗闇での撃ち合いだった。
その場面を思い出したのか、それまで笑みを絶やさなかったローが突然、涙目になり「きつかった。今はコントロールする事ができる」と自分を宥めるように言った。若い帰還兵の実態を知りたい。知人の海兵隊退役軍人に相談すると「ニューヨークはだめだな。中西部や南部、オクラホマ州、テキサス州なんかがいいんだが」と言われた。
ニューヨークの中心部マンハッタンは富裕層が圧倒的に多く、彼らにとってのサクセスストーリーは、高所得が保証される金融機関か弁護士事務所に入ること。軍人を目指す若者など、まず、いないからだ。その一方で米軍リクルーターが、中間・貧困層の若者に向けて「売り」にしている4点セットがある。「大学、お金、旅、愛国心が手に入る、と言われた」元陸軍兵マーティン・スクロギンスはそう説明する。大学卒業までの奨学金や生活費・ボーナスが保証される。国内外の基地に駐屯し、自費では行けない見知らぬ土地に行ける。そして一兵士として愛国心を高め、米国民を守るという使命を果たして家族や人々に尊敬される。まさに中間・貧困層の若者にとっては「サクセスストーリー」だ。
学費が年間、数万ドルかかる大学に行けるという見返りこそ、スクロギンスとローの2人が入隊した最大の理由だ。だが戦場から戻ってきた今、ローはこう話す。「除隊したら『軍務、ご苦労様』という紙を一枚貰っただけ。非軍人の生活に戻るのが、いかに大変なことか、誰も教えてくれなかった」
いわんやリクルートされた際に、従軍後の余生の困難を知る術はない。PTSDによる不安、寂しさ、無気力、睡眠時無呼吸症候群。ローは退役軍人病院に頼るよりも、PTSDを患う退役軍人向けに提供されている馬の飼育やヨガのプログラムを探し出して通い、少しずつ回復した。
しかし悪夢で叫びながら目覚める夜は今でも続く。「非軍人の生活に移行するのは、すごくすごく大変なんだ。今は、もう以前の自分ではない」街を歩いている時、常に周りの状況を確認してしまう「サバイバルモード」で心が休まることがない。
更に軍隊と異なるのは、そのサバイバルモードを共有しているチームや相棒が、平和な生活にはいないことだ。〈AERA〉
<日本の大学生「戦争法案」反対-する外国人向け署名運動に突入>
「反対の声を高めるのに今からでも遅くない!」日本のある大学生が安倍政権の「戦争法案」を防ぐため、外国人の署名運動に突入した。日本の通信社が7日、報道した。
慶応大学2学年に在学中の男性(22)は「戦争関連法案に反対する外国人達の声を集めたい」とし、8カ国語で要請文を作成し先月末からインターネット上で署名運動を進行中だ。
日本語以外に中国語、韓国語、タイ語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語で書かれた文章には「戦争法案が自身の生活や命に直結した問題だと体感している人々がたくさんいる。そのような声を集めている」と書かれている。男性は韓国語の要請文には自身を韓国文化が好きな大学生と紹介し「韓国に歴史の謝罪と補償もないまま強行採決された『戦争法案』を廃止し、もう一度、日本が不戦の誓いを立てることを安倍政府に強く要求する」と伝えた。男性は集めた署名を総理官邸と議会に提出する予定だ。(dot.:管理者一部編集)
<「戦争法案廃案」声上げねば!東大人緊急シンポ>
戦争法案を廃案に追い込もうと東京大学関係者が8日「東京大学人緊急シンポジウム」を同大学で開き350人が参加した。広渡前日本学術会議会長は「国民より米国の意思を優先する政府は我々の政府とは言えない。学生の運動は国民に勇気を与えている」と語った。
石川教授は「9月18日は満州事変勃発の日。その日の強行採決は安全保障へ脅威をもたらす」と指摘。栗田前日本中東学会会長は「憲法の平和主義は日本外交の最大の資産。米軍との協力は日本を加害者にする」と発言。石田千葉大学教授は「立憲主義の破壊は将来にわたり深刻な状況をもたらす」と述べた。
学生も発言。集会では一人ひとりが声をあげれば法案を廃案にできると呼びかけるアピールを採択した。元自民党政調会長の亀井静香衆院議員が卒業生として「日本は崖っぷちにいる。息の長い闘いを」と激励。同じく卒業生で日本共産党の宮本衆院議員が国会論戦を報告し廃案への決意を述べた。6月末に同実行委員会が呼びかけたアピールへの賛同者は901人(8日現在)になっている。(赤旗)
<演劇人ら「戦争法案」に反対声明-観客含む9百人が賛同>
演出家の西川信廣さんや鵜山仁さんら演劇人で作る「安保法制と安倍政権の暴走を許さない演劇人・舞台表現者の会」は9日、東京都内で会見を開き「戦争関連法案」に反対、廃案を求める声明文を発表した。演劇人や観客ら約9百人の賛同者が集まっているという。
声明文では「私達は、かつて文化芸術が戦意高揚のために使われ、多くの芸術家が戦禍に倒れ、弾圧され、投獄された痛苦な経験を持っています」と訴え「表現のジャンルを超えて安倍首相と安倍政権の『暴走』に断固反対の意思を表明し憲法に基づき国会が徹底審議をつくして『戦争法案』廃案とする事を強く求めます」とした。
「戦争法制」を巡る演劇人の動きについては「安保体制打破新劇人会議」や「日本劇作家協会」(坂手洋二会長)「国際演劇評論家協会日本センター」(新野守広センター会長)有志一同が法案に反対したり、廃案を求めたりしてアピールや抗議をしている。
<保守とリベラルが共闘!一水会「売国奴‐安倍は恥を知れ!」「自衛隊を米軍の下請けにするな」>
「戦争法案」に反対する学生組織「SEALDs(シールズ)」と「学者の会」が新宿で共闘デモを行った9月6日の日曜日、渋谷では保守・民族系の勢力も「戦争法案」に反対する抗議行動を繰り広げた。日本は対米従属から決別し、れっきとした「軍隊」を持つべきと主張する彼らは、安倍(戦争)総理を「売国奴」となじる。(管理者:筋的には私も同感!)集団的自衛権の行使を可能にする「戦争法案」の成立を、国会ではなく米国で言明した姿勢が、それを象徴していると指摘し更に沖縄の名護市辺野古への米軍新基地建設についても日本からの 「新たな差し出し」だとして批判を展開した。
主催者側はデモ開始前に「今日は保守とリベラルの立場の違いを乗り越えて共闘する」と強調し「戦争法案」反対では、護憲派と改憲派が手を組むのが得策との考えを表明した。一水会代表の木村三浩氏は「日本の『真の自立』に向けて声を上げよう」と参加者に呼びかけた。この「戦争法案」が通れば、自衛隊は米軍の下請けになると危惧し「日本を米国に売り渡すな」と怒りを表明した。この抗議行動で特徴的だったのは、安倍(戦争)総理の私邸がある閑静な高級住宅街の渋谷区を目指してデモ行進をしたことだ。参加人数は主催者発表で40人と多くはなかったが若者の姿が目立った。私邸付近に差し掛かった地点で沸点に達した「安倍はやめろ」のコールからは、SEALDsのそれとは一風違う迫力も漂った。
午前11時、曇空の下の渋谷・宮下公園。デモ行進に先立ち、主催者側の山口祐二郎氏(全日本憂国者連合会議)がマイクを握った。「今日はこれから、新たな『戦争法制』と辺野古への米軍新基地建設の2つに反対する行動を行う」と宣言。「対米自立」「民族自決」がモットーの自分達の活動にとって安倍(戦争)総理の政治は看過できないものとし、こう言い重ねた。「安倍首相は、表向きでは『戦後レジームからの脱却』を唱えているが、彼が狙っているのは『(対米従属が鮮明な)戦後体制の完成』でしかない」(管理者:そう罵られても仕方ない言質は多い。現に「安倍内閣の巣窟=日本会議」は「日米軍事同盟の強化〔本当は単なる『ボク、米国の一番弟子!』〕による世界支配」を対談等で言っている。)
続いて高橋直輝氏(憂国心魂塾)が「安保法案という名の売国法案の成立阻止に向け、今は右翼も左翼も『デモ』という手段を使って、精いっぱい頑張るだけだ」と力説。
これに芝田晴彦氏(鉄槌塾)が「ここに集まった人の中には、護憲派もいれば改憲派もいるはずだが、今日はそういった立場の違いを乗り越えて共闘する」と言葉を添えた。
最後に一水会代表の木村三浩氏が「今日は、日本の『真の自立』に向け、安倍首相に向かって声を張り上げよう」と参加者らを鼓舞。
「安保法案が通れば、自衛隊は米軍の下請けになる。『日本を米国に売り渡すな』と声を大にしたい」と訴えた。また木村氏は、この「戦争法制」はリチャード・アーミテージ氏やジョセフ・ナイ氏のレポートに基づき、結論ありきでやっている事だとし「この時代の転換点に、どういう行動をしたか、国民一人一人が問われている」と力を込めた。
【戦後体制の脱却とは、日米地位協定がなくなること】
街宣カーに先導されて宮下公園を後にしたデモ隊は、JR山手線の線路沿いに原宿駅方向へと歩を進め五輪橋の手前を左折。代々木公園を右手にしつつ安倍私邸を目指した。
主催者側の抗議声明は次の通り。「安保法案は米国への従属、自衛隊の米軍傭兵化を推し進めるもの。民族社会運動の立場からは、とても容認できない」「自衛隊の海外派遣は、国民的合意が前提なのに、安倍首相は米国との約束を優先している」「日本が戦後体制から脱却する上で必要なのは、不平等な日米安保条約の改定と日米地位協定をなくすこと」。
沖縄の基地問題に関する言及では「北方領土や尖閣諸島、更には竹島の問題で、一度たりとも米海兵隊が役に立ったことがあるか」や「日本は経済力に見合った国防体制を構築し『自分の国・領土は自分で守る』という姿勢を示すべき。沖縄県民に理不尽な負担を強いるな」というものだった。
代々木公園交番前の交差点が近づくと山口氏が「この下り坂を過ぎると、そこはもう安倍私邸だ。皆さん『怒りの声』を叩きつけてやろう!」と声に怒気を含ませた。
そこから先は鳴り物のリズムに合わせ「安倍はやめろ!」「安保法案、絶対反対!」「安倍晋三は恥を知れ!」の大合唱。デモ隊は熱気を押し上げながら安倍私邸付近へとなだれこんだ。
デモ行進は12時前に終了した。解散場所となった安倍私邸近の児童公園で、山口氏は参加者らを前に「このデモを継続していくので、今後もよろしく」と挨拶し例え「戦争法案」が成立しても、安倍(戦争)総理の私邸付近での抗議行動を続けていく意向を伝えた。
山口氏は「警察との交渉等で大変な部分もあったが、今日のデモが一つのキッカケになり、もっと大勢の市民が、安倍首相に怒るようになればいい」と話した。(IWJ:管理者一部編集)
《ガイド》
〔署名案内〕
【署名活動】安倍内閣を憲法違反で訴えよ(AVAAZ.orgコミュニティ署名)
https://secure.avaaz.org/jp/petition/petition_5384b840a7a7a/?fdTAPhb&pv=36
【署名活動】集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定を撤回し関連法律の改正等を行わないことを強く求める請願署名のお願い(日本弁護士連合会)
http://www.nichibenren.or.jp/news/year/2014/141215.html
《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<「大学がタダと言われ」低所得者層を狙う「米軍リクルート活動」>
人口3億人超に対し137万人という膨大な人数の軍隊を抱える米国。その軍人達はリクルート活動によって集められる。
ターゲットとなるのは、中間・低所得層だ。元陸軍兵ジョナサン・ローにとっては、ニューヨーク州北部の小さな街にある高校内に設置されていた陸軍と海兵隊のリクルートテーブルが入隊への入り口となった。中でも陸軍のリクルーターは、こう言った。「大学にタダで行けますよ。入隊し教育を受けて、更に国に貢献する事ができます」。「すごいな!」とローは思った。移民の両親は、第1世代であるローに対し「教育を受けること、自立した大人になること」が人生の目標だと叩き込み、プレッシャーをかけていた。
それを一挙に解決してくれるのが陸軍への入隊だった。
2005年、陸軍の歩兵スナイパーとして入隊。08年から1年8カ月、イラクに駐屯した。到着してわずか2週間で、親しい仲間を失った。午前2時の暗闇での撃ち合いだった。
その場面を思い出したのか、それまで笑みを絶やさなかったローが突然、涙目になり「きつかった。今はコントロールする事ができる」と自分を宥めるように言った。若い帰還兵の実態を知りたい。知人の海兵隊退役軍人に相談すると「ニューヨークはだめだな。中西部や南部、オクラホマ州、テキサス州なんかがいいんだが」と言われた。
ニューヨークの中心部マンハッタンは富裕層が圧倒的に多く、彼らにとってのサクセスストーリーは、高所得が保証される金融機関か弁護士事務所に入ること。軍人を目指す若者など、まず、いないからだ。その一方で米軍リクルーターが、中間・貧困層の若者に向けて「売り」にしている4点セットがある。「大学、お金、旅、愛国心が手に入る、と言われた」元陸軍兵マーティン・スクロギンスはそう説明する。大学卒業までの奨学金や生活費・ボーナスが保証される。国内外の基地に駐屯し、自費では行けない見知らぬ土地に行ける。そして一兵士として愛国心を高め、米国民を守るという使命を果たして家族や人々に尊敬される。まさに中間・貧困層の若者にとっては「サクセスストーリー」だ。
学費が年間、数万ドルかかる大学に行けるという見返りこそ、スクロギンスとローの2人が入隊した最大の理由だ。だが戦場から戻ってきた今、ローはこう話す。「除隊したら『軍務、ご苦労様』という紙を一枚貰っただけ。非軍人の生活に戻るのが、いかに大変なことか、誰も教えてくれなかった」
いわんやリクルートされた際に、従軍後の余生の困難を知る術はない。PTSDによる不安、寂しさ、無気力、睡眠時無呼吸症候群。ローは退役軍人病院に頼るよりも、PTSDを患う退役軍人向けに提供されている馬の飼育やヨガのプログラムを探し出して通い、少しずつ回復した。
しかし悪夢で叫びながら目覚める夜は今でも続く。「非軍人の生活に移行するのは、すごくすごく大変なんだ。今は、もう以前の自分ではない」街を歩いている時、常に周りの状況を確認してしまう「サバイバルモード」で心が休まることがない。
更に軍隊と異なるのは、そのサバイバルモードを共有しているチームや相棒が、平和な生活にはいないことだ。〈AERA〉
<日本の大学生「戦争法案」反対-する外国人向け署名運動に突入>
「反対の声を高めるのに今からでも遅くない!」日本のある大学生が安倍政権の「戦争法案」を防ぐため、外国人の署名運動に突入した。日本の通信社が7日、報道した。
慶応大学2学年に在学中の男性(22)は「戦争関連法案に反対する外国人達の声を集めたい」とし、8カ国語で要請文を作成し先月末からインターネット上で署名運動を進行中だ。
日本語以外に中国語、韓国語、タイ語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語で書かれた文章には「戦争法案が自身の生活や命に直結した問題だと体感している人々がたくさんいる。そのような声を集めている」と書かれている。男性は韓国語の要請文には自身を韓国文化が好きな大学生と紹介し「韓国に歴史の謝罪と補償もないまま強行採決された『戦争法案』を廃止し、もう一度、日本が不戦の誓いを立てることを安倍政府に強く要求する」と伝えた。男性は集めた署名を総理官邸と議会に提出する予定だ。(dot.:管理者一部編集)
<「戦争法案廃案」声上げねば!東大人緊急シンポ>
【学生の行動に勇気・息長くたたかう】
戦争法案を廃案に追い込もうと東京大学関係者が8日「東京大学人緊急シンポジウム」を同大学で開き350人が参加した。広渡前日本学術会議会長は「国民より米国の意思を優先する政府は我々の政府とは言えない。学生の運動は国民に勇気を与えている」と語った。
石川教授は「9月18日は満州事変勃発の日。その日の強行採決は安全保障へ脅威をもたらす」と指摘。栗田前日本中東学会会長は「憲法の平和主義は日本外交の最大の資産。米軍との協力は日本を加害者にする」と発言。石田千葉大学教授は「立憲主義の破壊は将来にわたり深刻な状況をもたらす」と述べた。
学生も発言。集会では一人ひとりが声をあげれば法案を廃案にできると呼びかけるアピールを採択した。元自民党政調会長の亀井静香衆院議員が卒業生として「日本は崖っぷちにいる。息の長い闘いを」と激励。同じく卒業生で日本共産党の宮本衆院議員が国会論戦を報告し廃案への決意を述べた。6月末に同実行委員会が呼びかけたアピールへの賛同者は901人(8日現在)になっている。(赤旗)
<演劇人ら「戦争法案」に反対声明-観客含む9百人が賛同>
演出家の西川信廣さんや鵜山仁さんら演劇人で作る「安保法制と安倍政権の暴走を許さない演劇人・舞台表現者の会」は9日、東京都内で会見を開き「戦争関連法案」に反対、廃案を求める声明文を発表した。演劇人や観客ら約9百人の賛同者が集まっているという。
声明文では「私達は、かつて文化芸術が戦意高揚のために使われ、多くの芸術家が戦禍に倒れ、弾圧され、投獄された痛苦な経験を持っています」と訴え「表現のジャンルを超えて安倍首相と安倍政権の『暴走』に断固反対の意思を表明し憲法に基づき国会が徹底審議をつくして『戦争法案』廃案とする事を強く求めます」とした。
「戦争法制」を巡る演劇人の動きについては「安保体制打破新劇人会議」や「日本劇作家協会」(坂手洋二会長)「国際演劇評論家協会日本センター」(新野守広センター会長)有志一同が法案に反対したり、廃案を求めたりしてアピールや抗議をしている。
<保守とリベラルが共闘!一水会「売国奴‐安倍は恥を知れ!」「自衛隊を米軍の下請けにするな」>
「戦争法案」に反対する学生組織「SEALDs(シールズ)」と「学者の会」が新宿で共闘デモを行った9月6日の日曜日、渋谷では保守・民族系の勢力も「戦争法案」に反対する抗議行動を繰り広げた。日本は対米従属から決別し、れっきとした「軍隊」を持つべきと主張する彼らは、安倍(戦争)総理を「売国奴」となじる。(管理者:筋的には私も同感!)集団的自衛権の行使を可能にする「戦争法案」の成立を、国会ではなく米国で言明した姿勢が、それを象徴していると指摘し更に沖縄の名護市辺野古への米軍新基地建設についても日本からの 「新たな差し出し」だとして批判を展開した。
主催者側はデモ開始前に「今日は保守とリベラルの立場の違いを乗り越えて共闘する」と強調し「戦争法案」反対では、護憲派と改憲派が手を組むのが得策との考えを表明した。一水会代表の木村三浩氏は「日本の『真の自立』に向けて声を上げよう」と参加者に呼びかけた。この「戦争法案」が通れば、自衛隊は米軍の下請けになると危惧し「日本を米国に売り渡すな」と怒りを表明した。この抗議行動で特徴的だったのは、安倍(戦争)総理の私邸がある閑静な高級住宅街の渋谷区を目指してデモ行進をしたことだ。参加人数は主催者発表で40人と多くはなかったが若者の姿が目立った。私邸付近に差し掛かった地点で沸点に達した「安倍はやめろ」のコールからは、SEALDsのそれとは一風違う迫力も漂った。
【右と左が「安倍政治」指弾で一致】
午前11時、曇空の下の渋谷・宮下公園。デモ行進に先立ち、主催者側の山口祐二郎氏(全日本憂国者連合会議)がマイクを握った。「今日はこれから、新たな『戦争法制』と辺野古への米軍新基地建設の2つに反対する行動を行う」と宣言。「対米自立」「民族自決」がモットーの自分達の活動にとって安倍(戦争)総理の政治は看過できないものとし、こう言い重ねた。「安倍首相は、表向きでは『戦後レジームからの脱却』を唱えているが、彼が狙っているのは『(対米従属が鮮明な)戦後体制の完成』でしかない」(管理者:そう罵られても仕方ない言質は多い。現に「安倍内閣の巣窟=日本会議」は「日米軍事同盟の強化〔本当は単なる『ボク、米国の一番弟子!』〕による世界支配」を対談等で言っている。)
続いて高橋直輝氏(憂国心魂塾)が「安保法案という名の売国法案の成立阻止に向け、今は右翼も左翼も『デモ』という手段を使って、精いっぱい頑張るだけだ」と力説。
これに芝田晴彦氏(鉄槌塾)が「ここに集まった人の中には、護憲派もいれば改憲派もいるはずだが、今日はそういった立場の違いを乗り越えて共闘する」と言葉を添えた。
最後に一水会代表の木村三浩氏が「今日は、日本の『真の自立』に向け、安倍首相に向かって声を張り上げよう」と参加者らを鼓舞。
「安保法案が通れば、自衛隊は米軍の下請けになる。『日本を米国に売り渡すな』と声を大にしたい」と訴えた。また木村氏は、この「戦争法制」はリチャード・アーミテージ氏やジョセフ・ナイ氏のレポートに基づき、結論ありきでやっている事だとし「この時代の転換点に、どういう行動をしたか、国民一人一人が問われている」と力を込めた。
【戦後体制の脱却とは、日米地位協定がなくなること】
街宣カーに先導されて宮下公園を後にしたデモ隊は、JR山手線の線路沿いに原宿駅方向へと歩を進め五輪橋の手前を左折。代々木公園を右手にしつつ安倍私邸を目指した。
主催者側の抗議声明は次の通り。「安保法案は米国への従属、自衛隊の米軍傭兵化を推し進めるもの。民族社会運動の立場からは、とても容認できない」「自衛隊の海外派遣は、国民的合意が前提なのに、安倍首相は米国との約束を優先している」「日本が戦後体制から脱却する上で必要なのは、不平等な日米安保条約の改定と日米地位協定をなくすこと」。
沖縄の基地問題に関する言及では「北方領土や尖閣諸島、更には竹島の問題で、一度たりとも米海兵隊が役に立ったことがあるか」や「日本は経済力に見合った国防体制を構築し『自分の国・領土は自分で守る』という姿勢を示すべき。沖縄県民に理不尽な負担を強いるな」というものだった。
【「安倍私邸デモ」を続ける構え】
代々木公園交番前の交差点が近づくと山口氏が「この下り坂を過ぎると、そこはもう安倍私邸だ。皆さん『怒りの声』を叩きつけてやろう!」と声に怒気を含ませた。
そこから先は鳴り物のリズムに合わせ「安倍はやめろ!」「安保法案、絶対反対!」「安倍晋三は恥を知れ!」の大合唱。デモ隊は熱気を押し上げながら安倍私邸付近へとなだれこんだ。
デモ行進は12時前に終了した。解散場所となった安倍私邸近の児童公園で、山口氏は参加者らを前に「このデモを継続していくので、今後もよろしく」と挨拶し例え「戦争法案」が成立しても、安倍(戦争)総理の私邸付近での抗議行動を続けていく意向を伝えた。
山口氏は「警察との交渉等で大変な部分もあったが、今日のデモが一つのキッカケになり、もっと大勢の市民が、安倍首相に怒るようになればいい」と話した。(IWJ:管理者一部編集)
(民守 正義)
《ガイド》
〔署名案内〕
【署名活動】安倍内閣を憲法違反で訴えよ(AVAAZ.orgコミュニティ署名)
https://secure.avaaz.org/jp/petition/petition_5384b840a7a7a/?fdTAPhb&pv=36
【署名活動】集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定を撤回し関連法律の改正等を行わないことを強く求める請願署名のお願い(日本弁護士連合会)
http://www.nichibenren.or.jp/news/year/2014/141215.html
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