「戦争法案-反対」の蠢き(42)

「戦争法案-反対」の蠢き(42)


《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<「戦争法案」廃案デモ‐雨の中、歩行者天国(新宿)埋め尽くす!(9/6)>
 東京・新宿で6日「戦争関連法案」に反対する集会・デモがあり時折、強い雨が降る中、多くの参加者が歩行者天国で声を上げていた。また4日にも国会周辺には4~5万人が「戦争関連法案-廃案」国会包囲集会が行われた。
 4日は安倍(戦争)総理が国会をサボって『情報ライブ ミヤネ屋』と『そこまで言って委員会』出演のため、来阪したときでもあり「ミヤネ屋に逃走ですか」「国会サボる総理はいらない」等と皮肉ったプラカードや「かけ声」も多くあった。なお「情報ライブ ミヤネ屋」等では、相当に露骨・評判の悪い「安倍(戦争)総理ドッコイショ&戦争法案成立一辺倒のコメント」だったようで、それこそ放送法第4条二項(政治的に公平・中立であること)違反が明確で、早速BPO提訴の動きがある。もしBPO提訴が「集団提訴」なら私も名を連ねるつもりだ。

<「このままでは『戦争法案』採決時期が‐」「戦争法案-廃案」運動の盛り上がりに「採決時期-16日でも(デモ)」と探る(9/5)>
 自民、公明両党は、参院で審議中の「戦争関連法案」について、15日に公聴会を開き16日の参院平和安全法制特別委員会で採決する調整に入った。 同日中に参院本会議に緊急上程し、可決成立を図る。これに対し野党側は参院に問責決議案、衆院に内閣不信任決議案を提出して抵抗する構えで14日の週は「『戦争法案』採決時期」を巡って大きな緊張状態と山場を迎える。自・公両党が同法案採決時期の具体的検討に入ったのは、安倍(戦争)総理が「7月18日~20日の三連休でデモも沈静化するだろう」とタガを括っていたのが、むしろ参議院同特別委員会審議でボロは出るわ、各界等の国民的世論・反対運動は広まり高まり、後になるほど「採決不利」の状況が悪くなる一方で結局、早めに強行採決する方が、まだマシとの情勢判断によるものだろう。仮に同特別委員会強行採決が16日に行われた場合、参議院本会議採決は17日以降にずれ込む可能性がある。強行採決に向けた具体日程は「自民党:谷垣幹事長、佐藤国対委員長、吉田参院国対委員長」が4日に会談し「戦争関連法案」採決の前提になる公聴会を15日に開催し16日の参院特別委で安倍(戦争)総理が出席して締めくくり質疑を行い、採決する方針を確認した。
 谷垣幹事長は4日夜、安倍(戦争)総理に、この具体日程内容を報告し、安倍(戦争)総理も了承したという。
27日に会期末を迎える今国会は、19日から23日まで5連休があり審議日程は窮屈だ。
政府・与党は「戦争関連法案」の採決が遅れ、不測の事態(実際、サプライズが起きるかもしれない。その兆候はある)で廃案に追い込まれることがないよう、18日を事実上のタイムリミットとみている。8日の参院特別委と9日の参院議院運営委員会で決定すれば、最速で15日に公聴会を開催できる。ただ与党が来週中の採決を目指す労働者派遣法改正案を巡って、民主党は反発を強めている。仮に国会が空転すれば「戦争関連法案」の審議にも影響するため、与党は来週の国会情勢を見極めて最終判断する。
仮に参院が採決しなくても、憲法の「60日ルール」によって、与党は14日以降、衆院の出席議員の3分の2の賛成で「戦争関連法案」を再可決し成立させることができる。与党は今のところ60日ルールを使わない方針だが、終盤国会が荒れることも想定している。
 会談後、佐藤国対委員長氏は「60日ルールを使って参院不要論が出てくる事は衆院側も望んでいない」と記者団に語り、参院側が確実に採決するよう促した。一方、吉田参院国対委員長は、野党への公聴会の提案時期について「審議の推移を見ながら」と述べるに留めた。
 いずれにしての理事会預かりの宿題も山ほどあり、鴻池委員長が審議味消化のまま「強行採決」に踏み込むかどうかは「強行採決」した衆議院同特別委員会-浜田委員長よりは良心的なだけに不透明だ。なお安倍(戦争)総理は4日、読売テレビの番組で「決めるときには決めなければならない」と述べ「強行採決も辞さない」ことを示唆した。

<米に「戦争法案」を確約「売国奴‐河野統幕長」は文民統制無視の確信犯>
 「戦争法案」に突き進む安倍政権を陰で支える“振付師”は、この男だった。2日の参院安保特別委で、防衛省制服組トップの河野統合幕僚長が「戦争法案」の成立を米軍幹部と“約束”していたことが発覚した問題。河野統幕長は3日の会見で「法案の成立時期は国会の判断」なんて釈明していたが、トボけるのもいい加減にしてほしい。
とにかく「更迭」必至の発言だろう。共産党の仁比委員が暴露した防衛省の報告書によると、河野統幕長は昨年12月17日に訪米した際、オディエルノ米陸軍参謀総長に「戦争法案」の成立見通しを問われ「与党の勝利により来年夏までに終了と考える」と回答したという。
 「戦争法案」は、まだ国会に上程されておらず与党協議すら始まっていない時期だ。防衛省HPの「統合幕僚長の職務」には「防衛大臣の指揮監督を受け」と書いてあるが、指揮監督を受けるどころか、防衛相をスッ飛ばして勝手に米軍幹部と“約束”してきたのだ。シビリアン・コントロール(文民統制)を完全無視だ。
(*就任直後から首相官邸を30回訪問。背広組より上だと、のぼせている!)
 河野統幕長は防衛大を卒業し、77年に海自に入隊。佐世保地方総監部幕僚長や海上幕僚監部防衛部長、海幕長を経て昨年10月に統幕長に就いた。見逃せないのは、河野統幕長のシビリアン・コントロール無視は“確信犯”の疑いがあることだ。04年6月の朝日新聞は「検証アフガン・イラク戦争:自衛隊50年」と題した記事を掲載。「9・11テロ」を受け各国に支援を求める米軍に対し、当時の自衛隊が、どう向き合ったのかを詳述した内容だが、こんな件が出てくる。〈先入観抜きで、やれることは全部リストアップしろ。法律にかすっても、何とか解釈で出来るものを挙げろ(略)海上幕僚監部の河野防衛課長は首脳部との打ち合わせの後、部下にこう命じた〉〈陸海空の3自衛隊の中で、海自は最も米軍との関係が深い。戦後に米海軍の支援を受けて生まれ、冷戦時代には米海軍と対ソ連戦を想定した共同訓練を重ねて育ってきた。「同盟を支えているのは自分達だ」という強烈な自意識を持つ〉
 記事によると、当時の河野防衛課長らは米軍の要請がないのに、勝手に「テロ攻撃及び米軍支援に関する海上自衛隊の対応策」を作成。国会議員に説明して回っていた。対応策には〈インド洋に向かう米空母機動部隊を、海自の護衛艦等が護衛する項目もある (略)歴代内閣が憲法違反としてきた集団的自衛権行使に踏み込みかねないような内容〉が含まれていたというから驚きだ。法律違反でも解釈で集団的自衛権を行使し米軍を支援する。今の安倍政権がやっている事と同じだ。なるほど安倍(戦争)総理の「首相動静」を見ると、河野統幕長はトップ就任直後から首相官邸を頻繁に訪れ、これまでに計約30回、1カ月に2、3回のペースで安倍と会談している。安倍政権が突然、「背広組」と「制服組」の立場を対等化させた動きと無関係じゃないだろう。
 政治評論家の山口朝雄氏がこう言う。「本来なら統幕長は『更迭』ですよ。しかし安倍政権にとって自衛官は『話の分かる仲間』だから、何もしない。制服組もそれが分かっているから、こういう発言が出るのです」
 戦前は陸軍の「統制派」と呼ばれた軍国主義者の暴走が戦争の引き金になったが、このままだととんでもない事態になる。
 また統幕長の権限も、まだ言えない事も独走してペラペラ米国に喋る河野統幕長。これを安倍(戦争)総理と同じく「愛国心を唱える売国奴」と言わずに何と言よう。(基本文献‐日刊ゲンダイ;管理者一部編集)

<首相のテレビ出演、参院委員長が不快感「戦争法案の審議中」>
 参院平和安全法制特別委員会の鴻池委員長(自民党)は4日の理事懇談会で「戦争関連法案」を審議していた同日午後、安倍(戦争)総理が大阪を訪れテレビ出演したことについて「一国の首相としてどういったものか」と不快感を示した。理事懇談会では民主党の北沢議員が「そんなに暇なら、毎日でも特別委に出てきて一生懸命に答弁すべきだ。真剣度が足りない」と抗議。自民党は「政府に説明を求めている」と応じた。(安倍(戦争)総理は「戦争法案」の反対世論が多いのを受けて「国民には丁寧な説明が必要」と言いながら「ミヤネ屋でドッコイショ」で上機嫌。ホントに平気でウソをつく)民主党幹部は「首相は国会を軽視している。明確な説明と謝罪がなければ、今後の審議にも影響する」と批判した。
(民守 正義)


《ガイド》
【拡散希望】SADL主催デモ情報「戦争法案に反対する関西大行動」*いよいよ明日!♪
月日: 9月13日(日)/集合:16:00/場所: 大阪 うつぼ公園
*安倍(戦争)総理は来週中にも参議院特別委員会での「強行採決」を仄めかしています。「戦争法案」に反対する全ての人に呼びかけます。
〔署名案内〕
【署名活動】安倍内閣を憲法違反で訴えよ(AVAAZ.orgコミュニティ署名)
https://secure.avaaz.org/jp/petition/petition_5384b840a7a7a/?fdTAPhb&pv=36
【署名活動】集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定を撤回し関連法律の改正等を行わないことを強く求める請願署名のお願い(日本弁護士連合会)
http://www.nichibenren.or.jp/news/year/2014/141215.html