「戦争法案-反対」の蠢き(21)

「戦争法案-反対」の蠢き(21)


《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<もっとケンカをしかけろ!民主党!>

昨日(10日)参議院予算委員会において、意外と蓮舫委員(民主)の攻撃力の甘さに驚いた。言いたい事次第は、蓮舫委員が「新しい国立競技場の整備計画の見直し」に関連して「一度けじめをつけるべきだ。トカゲのしっぽ切りで担当局長を辞めさせ、整備計画を新しく出すのであれば、下村文部科学大臣に引責させるべきだ」と質し、これに対し安倍(戦争)総理は「最終的な責任は行政府の長である私にある。(以下、省略)」と引責させる事の拒否答弁を行った。
 でも、こんなオイシイ答弁を引き出しておきながら、何で更なる安倍(戦争)総理への責任追及をしなかったのだ?
 そもそも安倍(戦争)総理は「ゼロベースからの見直し」と言っているが実態は「莫大なマイナスベースからの見直し」であり、今日の「新国立競技場問題」に至った最終判断(GOサイン)は紆余曲折があっても安倍(戦争)総理が行った(下村文部科学大臣からオリンピックプレゼンテーション前。一括的にレクをして「アベ」は了承)事は間違いない。(自民党幹部なら皆、知っている)
そして、なお更に安倍(戦争)総理は「最終的な責任は行政府の長である私にある」と言明したのだから「じゃあ下村文部科学大臣ではなく、アナタ(「アベ」)がマイナスの自腹を切るか、合理的・科学的対案を示すか、ないしは辞任しなさい!」と安倍(戦争)総理に全て責任追及の矛先を向けるべきだった。それを引責辞任拒否されて、それで質問を引っ込めてガッカリした!「戦争関連法案-廃案」の闘いもあるし、もう「ガチンコ勝負!」の時間がない。「ここぞ!」と思えば、リベラル野党(特に民主党)から挑発的に安倍(戦争)総理に絞り攻撃せよ!評論家‐寺島さんも浜さんも「民主党は上品過ぎる」と皮肉っている。本「リベラル広場」にも読者から「この腰抜け野党!」との声が寄せられている。「磯崎補佐官問題」でもそうだ。チンピラ官僚「磯崎」の更迭ばかり求めて何の政治的効果があるのだ?!それよりも安倍(戦争)総理が言っていた「法的安定性があるから合憲性が保たれている」と説明していたのが、身内から「法的安定性なんて関係無い」と正直に「ウソでした!」と言っているのだから、そこの安倍(戦争)総理の詭弁・虚言を、もっと徹底追及すべきだった。
正直、民主党の論理的攻撃思考の弱さにだいぶ、安倍(戦争)総理は助けられている。ハッキリ言って「オマエラ、学生時代でもキッタハッタの党派・大衆闘争をした事があるのか?」と言いたくなるほど甘ちょろい。因みに「下村」も「磯崎」も「安倍」も日本会議の重要ポストメンバーだ。だから庇いあうのかも知れないが、そんな事は国民には関係無い。もう一度言う。本当に「戦争法案‐廃案」に向けて、もう時間がない。アベノミクスも「国立競技場問題」も、そして「戦争関連法案」も、ジャコを相手にせず「全ては安倍(戦争)総理の責任」で、こじ付けでも安倍(戦争)総理へ一点集中で攻撃をしかけろ!大衆運動はまだ持ち堪えている。本当に「消化試合」だけで時間切れになると必ず「安倍政権」は息を吹き返す。
 その時の日本の国体は多かれ少なかれ、間違いなく「戦争前夜」だ。その責任は「民主党を中心としたリベラル野党にもある」。さあ再度、冷静かつ果敢に闘ってみよう!

<笑福亭鶴瓶「お前なにをしとんねん!」「変な解釈絶対したらあかん」>
「俺、何でこんなこと、テレビで喋ってるいんか。今もわからへん!」「(こんな話)放送で言おうとは思ったことないです。一回もそんなこと言った事もないし、そういう仕事じゃないから。そういうプロは、そういうのに任しといたらええって言うけど、もう、そういう人に任せてたらあかんと」過日、放送されたテレビ番組で、あの笑福亭鶴瓶が、このように吠えた。鶴瓶が意を決してテレビで口にした話。それは「戦争法制」へはっきりとNOを叩きつける内容だった。鶴瓶が出演したのは、東海テレビが制作・放送した『戦後70年 樹木希林ドキュメンタリーの旅』でのこと。この番組は関西テレビが2009年に制作したドキュメンタリー『父の国 母の国─ある残留孤児の66年─』をテーマにして、女優の樹木希林と鶴瓶が対談するというチャレンジングな内容だったが、残念ながらキー局であるフジテレビでは放送される事がなかった。だが、この番組で繰り広げられたトークは普段、目にしたことがない鶴瓶の一面がよく表れていた。
 先ず鶴瓶は、残留孤児だった人々が日本で苦労を強いられている現状に胸を痛め「戦争って、普通の事が普通じゃないんだっていうね。普通がいいんですよ。普通が」と戦争がもたらす不幸に言及。
 樹木が「(戦争は)人間の世界で止める事ができるはずなのに、そりゃ止めなきゃいけないですよね」と返すと「当たり前ですやん。そんなこと……何のための戦争なんですか? 何のための……意味わからんな、ほんまに」と怒りを滲ませた。そして「戦争法制」の問題に自ら切り込んだのだ。「国の言う事を、この歳になって信用したらあかんと思う、60過ぎてね、全部が国の言う事これ、大丈夫かいなって思うようになるって……」「今、法律を変えようとしている、あの法律もそうでしょうけど、それも含めて今の政府がああいう方向に行ってしまうっていうね、これ、止めないと絶対いけないでしょうね」「これ、変な方向に行ってますよ。そら変えなあかん法律はいっぱいあってもね、戦争放棄っていうのは、もうこれ謳い文句で絶対そうなのですが9条はいろたら(いじったら)あかんと思うんですよね」強い語気と、いつにない真剣な表情で語る鶴瓶。実は鶴瓶は、昨年も「しんぶん赤旗 日曜版」のインタビューで「僕らの世代が戦争に行く事はないでしょうけど、僕の孫の世代が戦争へ行かされるなんて道理に合わない。日本は絶対、憲法9 条をなくしちゃいかんと思います」と話している。しかし全国ネットの番組ではないとはいえ、テレビでこのように政治を語る鶴瓶の姿は目にした事がない。実際、鶴瓶本人も「ほんまに、こういうところで、こんなこと言った事ないけど。アホな事ばっかり言う商売ですから」と、テレビで政治的な発言をする事が始めてなのだと番組中に何度も言葉にしていた。
 自分の本分は笑いにある。笑いという本分をキッチリさせるために、今まで政治的な話は避けてきた。そう話す鶴瓶が今、口を開いたのは何故か。その理由は、きっと“怒り”なのだろう。
 それくらい鶴瓶は憤慨していた。
「こんだけね、憲法を変えようとしている事に、違憲や言うてる人がこんなに多いのにもかかわらず、お前、何をしとんねん!ていう」「僕なんか微力ですけど、やっぱり違う!ていうのは言い続けなあかんですよね」「民主主義で決めるんなら、違憲がこんだけ多かったら、多い方を取るべきですよ、こんなもん。でないと、おかしいですよね」「変な解釈して向こうへ行こうとしてるけど、絶対したらあかん」
 更に鶴瓶は、安倍(戦争)総理が言う「後方支援」に対しても「大分アメリカに乗せられてね、後方支援、後方支援言うてるけど、ほんなもん、何もせんでええねん。全然、何もせんでええねん。したらあかん。したら“した”っていう事実が残ります」と明言。その上、話題が“政治家の顔つき”に移ると「今、穏やかな顔やん。菅さんでもそうやし、安倍さんでも……でも、あのままで進んでいったら、えらいことなりますよ」と言い、表面に騙されてはいけないと警鐘を鳴らした。いくら戦後70年をテーマにした番組で、かつホスト役が芸能界の先輩である樹木だったとはいえ、ここまでハッキリと政権の批判を繰り出すのは、なかなか、できるものではない。この清々しいまでの鶴瓶の態度には、さすがの樹木も「非常に、こういう仕事をしている人の、いい意味で、責任の取り方っていうのが、ちゃんとしていらっしゃるような気がする」と鶴瓶を称賛していた。
 逆に言えば自由奔放な樹木にしても、芸能人がテレビで政治的発言を行うことが、いかに難しいことなのか、それをよく解っているからこそ、鶴瓶の態度に感心したのだろう。もちろん鶴瓶も、そんな芸能界における暗黙のルールは織り込み済みだ。現に鶴瓶はこうも言っている。「(自分が政治的な発言をして)怒らはる人いても『お前、何言うてんねん。ド頭も悪いのに、そんな事だけ抜かしやがって』って言う人もおるやろうけど、しかし、ただ俺はそう(いまの政治状況はおかしいと)思います」おかしいものにおかしいと言って、何が悪い。この勇気ある発言が全国に流れなかったことは、つくづく残念でならないが、鶴瓶と樹木、そして東海テレビには拍手を贈りたい。(パチパチ!)因みに、この『戦後70年 樹木希林ドキュメンタリーの旅』は、箭内道彦やスタジオジブリの鈴木敏夫らをゲストに迎え10日、12日、13日、14日、15日にも放送される予定だ。樹木は番組内で「戦後80年って番組はつくれなくなるかもしれない」という危機感を口にしていたが、そうさせないためにも、ぜひ多くの人にこの番組を観て欲しいと思う。(ハフィントンポスト)

<「戦争法制」PRアニメ「ヒゲの隊長」第2弾にもパロディ動画! >
今度のタイトルは「HIGE MAX あかりのデス・ロード」。8月8日夜、またしても“あのパロディ動画”がYouTubeに投稿された。パロられたのはもちろん「教えて!ヒゲの隊長」の第2弾。これは、自衛隊OBの自民党―佐藤正久議員が「ヒゲの隊長」というキャラクターに扮し「あかりちゃん」という女子高生キャ ラの疑問に答えるという自民党作成の「戦争法制」PR動画だが、第1弾に対しては、あかりちゃんのセリフをそっくり入れ替えて「戦争法制」の問題点を指摘するパロディ動画が一般ユーザーの手で公開され、大きな話題を呼んだ。ヒゲの隊長に対する毒舌と的確なツッコミが「ヒゲを完全に論破している」と絶賛され“本家”の再生回数を超えてしまったのだ。そんな中、7月29日に自民党が第2弾を公開して、今回も?と期待を集めていたのだが昨日、パロディ動画第2弾「HIGE MAX あかりのデス・ロード」がアップされたのだ。 あかりちゃんは今回も絶好調だ。先ず冒頭で「ヒゲさあ、正直わたし、最高にがっかりしてる。今回のこれ、前回わたしが反論した範囲を全然出てない。同じ事ばっか言ってる」と斬って捨てた後、第2弾でロボット化してしまったヒゲの隊長に次々と鮮やかなツッコミを入れていく。例えば徴兵制。今回、ヒゲの隊長が徴兵制が有り得ない事を強調すると、あかりちゃんはこう切り返す。
 ヒゲ「徴兵制は今の憲法では許されていないヨ」あかり「それな。憲法違反野郎が都合のいいときだけ憲法言うの、やめような」ヒゲ「先進7カ国は、どこの徴兵制をやっていないヨ」あかり「うん、知ってるし。ていうか前に私がしたの、経済的徴兵制の話だよね。お金のない若者が貧困を理由にやむを得ず自分から入隊するっていう今のアメリカのやつね」
「経済的徴兵制」とは本サイトでも報じたが、選択肢の少ない貧困層をターゲットにして軍志願を促す政策。今回、あかりちゃんは自民党の憲法軽視の姿勢に加え、こうした「経済的徴兵制」導入の動きがある事実を示す事で、単に「憲法で徴兵制が否定されている」というヒゲの隊長の解答の胡散臭さを指摘するのだ。更に、あかりちゃんは“安保法制は合憲”という自民党の詐術も暴いてくれる。
 自民党の動画では違憲学者3人と合憲学者3人が議論して、それを説明するシーンが出てくるのだが、あかりちゃんは、これを見逃さない。「これも指摘するのも恥ずかしいんだけど、違憲と合憲、各々の学者の数、ヒゲはわざと同じにしてるじゃん?」「でもさ、ごめんねヒゲ。合憲って言っているのはたった3人だって、もうみんな知ってんだわ。逆に違憲と主張しているのは日本の全憲法学者400名のうち圧倒的多数(中略)。なにこの初歩的なウソ。こっちが顔赤くなるわ。これ、もう知らない人いないから先進むよ」またヒゲの隊長は「戦争法制」が合憲である理由として安倍(戦争)総理も大好きな例の砂川裁判の判決を持ち出しているのだが、これも、あかりちゃんにかかったら一刀両断だ。ヒゲ「サイッ、最高裁判所ショ」あかり「なに?」ヒゲ「最高裁判所の判例の範囲内で国民を守るために集団的自衛権の一部を認める平和安全法制をつくったんダ!」あかり「それ砂川判決の話でしょ。これもさあ、砂川裁判で認められたのは自衛権そのものの話で、集団的自衛権には触れてないし、当時の内閣の“昭和47年見解”でもハッキリ『集団的自衛権は違憲』って結論出ちゃっているよね。何で、そこから逆の結論出ちゃうかなー」
 その上でヒゲの隊長は、こう諭されてしまう。あかり「ヒゲ達の言っている屁理屈はね、『これはトマトだ。だからキャベツだ』っていうのと殆ど同レベルだよ?ヒゲさ、トマトはトマトでキャベツじゃないよ、わかる?」これ、あかりちゃんの口が悪いという話ではなく、本当に「ヒゲの隊長」第二弾の説明はそのレベルなのだ。散々、世間からその嘘や矛盾点が指摘されている安倍政権の説明を、壊れたラジオみたいに繰り返す。
 法案の瑕疵や矛盾点をネグって、ごくごく特殊なケースのみを例にしてゴリ押し、かと思えば急に関係のない話を持ち出してごまかす。
 しかし、こんな反知性主義的やり口に、あかりちゃんは呆れつつも、無視はせず一つひとつツッコんでいく。ヒゲ「武力行使や集団的自衛権の事ばかり話題になるけど、先ず大事な事は平和外交なんダ」あかり「平和外交とか言うけどさ、あんたたちこのあいだ国会でさんざん中国を名指しして危機感煽ったばっかじゃん。しかもそれどころか『先制攻撃も有りうる』とか口走っちゃってさあ、あれとか海外のメディアに流されちゃったら、それだけで外交やばいっしょ。あ、あれ!この間、私が『ハッキリ言え』て言ったから? なんか逆にゴメンね。世界中が注目している審議の場で、そんな事ペラペラ喋っちゃう事自体、致命的に大失策なんだけど」あかりちゃん、なかなかの策士である。他にも本家動画でヒゲの隊長が強調する“武力行使の新三要件=歯止め論”について、あかりちゃんはこう皮肉を込める。あかり「ヒゲ達はこれ(新三要件)を見せて『こんなに限定しているんだから憲法違反じゃねーし』みたいに言うけどさあ、論点そこじゃないじゃんか。この(新三要件の一つである)『存立危機事態』て言葉の定義が超曖昧で、あんたのキレやすいボスとかがさ『僕が日本が危ないって思えば、戦争できるんだー!』とかになりかねないからやばいよね、っていうのがさ、問題だったじゃん。わざわざ税金使って訳わかんないアニメつくるならさ、まずそのヤバサについて答えろよ…。もうあれかな? 政党助成金170億ももらっていたら使い道とか、どうでもいいのかな」
 また、“アメリカの戦争に自衛隊がどう、かかわるか”という話題については、こんな調子だ。ヒゲ「それは有り得ないヨ。さっきも言ったとおり日本が武力行使をするのは日本国民を守るために限るんダ」あかり「はい、個別的自衛権」「日本国民を守るためだけだったら集団的自衛権いらないよな」「そしたら普通、余計なリスク増やしてまで新しくする必要ないじゃん。なのに何で支持率バク下げしてまで通そうとするかって、それ国益じゃなくて、単にアメリカとの約束断れないからでしょって言われちゃっても仕方なくね?」ヒゲ「かつての湾岸戦争やイラク戦争のような戦争の参加を要請されたときには必ず断りマス」あかり「一回ちょっと冷静に考えよ?この流れでヒゲに、これ言われて信じる人、いるかな?今ヒゲ、ドカ食いしながら『明日からダイエットします』って言っている人みたくなってる。」「なんかもうさあ、これなんか議論以前の話じゃん。信頼できる事を言いなさいとか言わせんなよ。私あんたの母ちゃんか。恥ずいわ」
 もう十分だろう。パロディ動画の最後に、あかりちゃんは「ヒゲさあ、もう嘘言うのやめよ?」「ヒゲは誰に操られてるの?」とヒゲの隊長を諭しているのだが、とにかくヒゲの隊長が何を言っても、次の瞬間には、その嘘と誤魔化しが、あっさり暴露されてしまう。
 それも当然で、そもそも「戦争法制」自体が何の必然性もないまま、つくられたデタラメ極まりない法案なのだから誰がどんな言い訳をしようが説得力を持たせる事等、不可能なのである。
 あかりちゃんの言うように安倍政権と自民党はこんな「訳わかんないアニメ」をつくる金とヒマがあったら、その「ヤバさ」をちゃんと認めて、法案をとっとと撤回すべきである。
(リテラ;民守 正義)