「「戦争法案-反対」の蠢き(18)

「「戦争法案-反対」の蠢き(18)


《「戦争総理=安倍総理!」「戦争関連法案‐廃案!」の声・抗議行動!》
<広島原爆の日:安倍(戦争)総理「非核三原則」に触れず>
広島は6日、米国による原爆投下から70回目の「原爆の日」を迎えた。松井広島市長は平和宣言で、いまだに遠い核兵器廃絶に対し「そのための行動を始めるのは今だ」と呼びかけ、平均年齢が80歳を超えた被爆者の支援策充実も求めた。国会で議論が進む「戦争関連法案」には直接の言及はしなかった。
また安倍(戦争)総理は挨拶で「核兵器のない世界を実現する重要な使命がある」と述べた一方、歴代首相が触れてきた「非核三原則」の文言は盛り込まなかった。しかし歴代総理が述べた「非核三原則遵守」については一切、触れなかった。これは既に「非核三原則」が守られておらず守る気もない事を、正直に表れたものとも言える。
また献花に行く途中だけでなく挨拶中も過去になく「戦争法案を撤回せよ!」とか「戦争総理は帰れ!」とかのヤジが飛び交い、申し訳ないが安倍(戦争)総理ほど「広島平和祈念式典」に似合わない総理も珍しいと感じた。
 広島市平和記念公園には夜明け前から多くの人が訪れ「過ちは繰返しませぬから」と刻まれた原爆慰霊碑等の前で手を合わせた。午前8時から始まった平和記念式典には被爆者や遺族ら約5万5千人が参列し、海外からも過去最多の100カ国と欧州連合代表部が参列した。核保有5大国では米英仏露の代表が出席。米政府高官として初めてガテマラー国務次官が参列した。中国は欠席した。原爆投下時刻の午前8時15分、参列者は1分間の黙とうを捧げた。松井市長は平和宣言で改めて「全てが1発の原子爆弾で破壊された」と強調し、故郷や家族を奪われた被爆者の悲痛な叫びを「戻してくれ」を意味する広島の言葉「まどうてくれ」で表現した。
 犠牲者には日本人だけでなく、朝鮮半島や中国、米軍捕虜の人もいたと述べた。また人類の未来のためには、非人道の極みである核兵器の廃絶を目指さなければならないと訴え、被爆者のメッセージとして「人類愛」と「寛容」を世界の政治指導者に提示。核兵器廃絶のための行動を促し、NGO「平和首長会議」の会長として2020年までの核兵器廃絶を改めて訴えた。来年日本で開催される主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)も取り上げ、オバマ米大統領らに被爆地訪問を呼びかけ、核兵器禁止条約など法的枠組みの議論の開始を求めた。日本政府には議論を主導するよう期待を込めた。武力に依存しない安全保障の仕組みを創出するよう世界の政治指導者に訴え「日本国憲法の平和主義が示す真の平和への道筋を世界へ広める事が求められる」と述べた。
 式典では松井市長と遺族代表の2人が、この1年に亡くなった5359人の名前を記した原爆死没者名簿2冊を原爆慰霊碑下の奉安箱に収めた。名簿に記された人数は29万7684人、名簿は計109冊になった。
 「こども代表」で「平和への誓い」を読んだ桑原悠露君と細川友花さんは昨年8月に広島市北部で75人の犠牲者を出した土砂災害に触れ「大切な人を失う悲しみは、想像する事ができる」と思いを馳せ、自分達のできる事から始めようと呼びかけた。また海外に住む被爆者と遺族計10人が、被爆70年事業で招待された。会場は高齢化した被爆者に配慮し、ほぼ全面が大型テントで覆われた。

<「戦争法案:被爆者、撤回要求」も安倍(戦争)総理‐拒否!>
被爆者7団体は6日、広島市で開かれた「要望を聞く会」で安倍(戦争)総理と面会した。
 参院で審議中の「戦争関連法案」について、共通の要望として「長年の被爆者の願いに反する最たるもの」と指摘し、同法案の撤回を要求した。安倍(戦争)総理は「平和国家の歩みは、これからも変わらない。不戦の誓いを守り抜く」と述べた上で「戦争関連法案」について「戦争を未然に防ぐために必要不可欠だ」と合いも変わらず「20世紀冷戦構造型軍事力抑止論」を展開した。安倍(戦争)総理は平和記念式典での挨拶でも戦争法案について触れておらず(よう言えなかった?!)、被爆者団体からは「内容も手続きも憲法に違反している」等と批判の声が相次いだ。

<安倍総理「広島批判」を気にしてか、長崎で非核三原則を言及へ(8/7)>
安倍(戦争)総理は7日午前の衆院予算委員会で、9日に長崎市で開く原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の挨拶で非核三原則に触れると表明した。6日の広島市での原爆死没者慰霊式・平和祈念式では、歴代首相が毎年用いてきた「非核三原則を堅持する」という表現を使わなかった事で野党や被爆者等から批判が出ていた。安倍(戦争)総理は、その批判を気にしてか「非核三原則は当然の前提だ。その考えに全く揺るぎはない」と強調し、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典では触れる見通し。
 また安倍(戦争)総理はTPP交渉に関して「国益を最大限に実現し、国会で承認いただけるような内容の協定を早期に妥結できるよう全力をあげる」と力説した。「あと1回閣僚会合が開かれれば決着できるところまで来ている」との認識も示した。
 2020年の東京五輪のメーン会場となる新国立競技場を巡っては「世界の人々を感動させる大会にする責任は政府にあり、最終的な責任は首相である私にある」と強調。「20年までに間違いなく完成させるよう全力を尽くす」と語った。(管理者;じゃ自腹を切ってでも責任を取って貰おうじゃないか!下村文部科学大臣に最終判断を求められ、了としたのはオマエである事は、自民党幹部なら皆、知っている。だから森元総理は機嫌が悪い)
 14日に閣議決定する戦後70年談話で「侵略」という表現を使うかどうかについては明言を避けた。6日に提出された談話作成のための首相私的諮問機関報告書は、侵略の歴史認識を明確にしていた。(管理者;どうせ中途半端な談話しか出せないなら、もう何も出すな!)
 「戦争関連法案」に基づく他国軍への後方支援に関し、中谷防衛相が弾薬として核兵器を運ぶ可能性を「法文上は排除していない」と述べた事については「核弾頭の運搬は全くあり得ない。純粋、法理論上の机上の空論に対して答えたに過ぎない」と説明した。

《イベントガイド》
<大阪弁護士会貧困・生活再建問題対策本部設立5周年記念
浜矩子さん講演会「早く行きたいアベノミクスの向こう側~労働者のための労働法制の復権を目指して~」>
日 時;2015年(平成27年)9月29日(火)
午後6時30分~午後8時30分
会 場;大阪弁護士会館2階203・204会議室
(大阪市北区西天満1-12-5)
概 要;近年,労働法制における規制緩和が急ピッチで進 められています。 今国会では「労働者派遣法の改正案」「労働基準法の改正案」の2つの重要法案が審議されています。
 労働者派遣法改正案は、これまでの派遣の業務に関する規制、派遣期間に関する規制を大きく緩和するものです。1985年に労働者派遣法が制定されたとき国会は「派遣法が常用労働者の代替を促すことにならないように配慮すべき」と決議しましたが、この趣旨に反する法改正といえます。
 労働基準法の改正案には一定の労働者について労働時間規制の適用を除外する「高度プロフェッショナル制度」が盛り込まれています。かつて2007年に「残業代不払法」として非難を浴びて法改正が断念された経過があります。この他にも「解雇の金銭解決制度」や「限定正社員制度」等、次々と労働法制の規制緩和策が打ち出されています。
 国会情勢は流動的ですがTV・新聞等で活躍されている浜矩子さんをお招きし鋭く労働法制規制緩和について語って頂きます。
※参加無料・申込不要


<市民集会@大阪市北区;「日本はどこに向かうのか?PartⅣ ~各界から上がる安保法案への反対の声~」>
〔大阪弁護士会貧困・生活再建問題対策本部設立5周年記念〕
 憲法学者による基調講演、著名人によるビデオレター、学者や「あすわか弁護士」SEALDsの若者によるリレートーク等によって各界から上がっている反対の声を直接、皆様にお届けいたします。
日時: 2015年8月8日(土)
    13時30分~16時(受付開始:13時)
会場: 大阪弁護士会館 2Fホール
    (大阪市北区西天満1-12-5)
主催: 大阪弁護士会

<「戦争法案」止めよう!大阪での取り組み;主催‐民主法律協会>
〔8月8日(土)〕
 日本はどこに向かうのか?PartⅣ
 ~各界から上がる安保法案への反対の声
■開始:13:30
■場所:大阪弁護士会館2階ホール
■内容:基調講演、著名人ビデオレター、
         学者によるリレートーク
■主催:大阪弁護士会 TEL 06-6364-1681(司法課 漆原)
〔8月9日(日)~11日(火)〕
 戦後70年 子どもたちと考える
 「戦争と平和」展in高槻・島本
■開始:9:30 終了:18:30
■場所:高槻市生涯学習センター1階展示ホール
■入場無料
■主催:実行委員会
〔8月15日(土)〕
 加害の歴史にしっかり向き合ってこそ 平和な未来を築くことができる
■開始:10:30 終了16:00
■場所:エル・シアター
■内容:午前講演・高里鈴与さん、
    午後講演:髙橋哲哉さん、
    若者たちによるパネルディスカッション ほか
■資料代:800円(学生500円)
■主催:戦後70年 東アジアの未来へ! 宣言する市民
    TEL 06-7777-4935
〔8月15日(土)〕
 難波高島屋前 戦争法案反対宣伝
10:45~11:45 大阪憲法会議・共同センター主催
11:45~12:45 大阪母親大会連絡会主催
12:45~13:45 大阪弁護士9条の会主催
8月21日(金)
 戦争法案に反対する街宣アピール
■開始:19:00
■場所:大阪市内(詳細未定)
■ゲストスピーカー:佐藤学氏、白井聡氏
■主催:SEALs KANSAI
8月22日(土)
 中村哲さん講演会inみのお 水と緑で平和を創る
■開始:19:00
■場所:箕面市立メイプル大ホール
■チケット:前売り1000円 当日1300円
       (高校生以下500円)
■主催:実行委員会 連絡先TEL 072-722-9914(結みのお)
(民守 正義)