「戦争法案-反対」の蠢き(9)
「戦争法案-反対」の蠢き(9)
安倍総理は昨日(13日)、某保守テレビ放送局に生出演して一応、厳しい質問にも対応したようだが、やはり内心、内閣支持率の事は、かなり気にしているようで「戦争関連法案」等について「参議院では、より国民に丁寧に説明していく」「同法案修正も場合によっては柔軟に対応する(おそらく『維新』対案を意識して)」と含みを持たした言い方で「強行採決ショック」を和らげようとする意図は窺われた。
しかし昨日の本稿(8)でも述べたように「安陪内閣-難題が山積」。どのように「終わりの始まり」となるのか見ものだ。
ただ【「戦争法案‐反対」「安陪内閣‐打倒」】だけは、我々も手を緩めないので、よろしく!
<「戦争法案‐反対」「安倍内閣‐打倒」の抗議行動>
【大阪10日;戦争法案を廃案へ!関西のつどい・デモ】
大阪市で国会審議中の「戦争関連法案」に反対して「7・10戦争法案を廃案へ!関西のつどい・デモ」が行われた。
【大阪15日;SEALDs KANSAI 強行採決に反対する梅田緊急街宣アピール】
大阪・梅田ヨドバシカメラ前にてSEALDs KANSAI主催による「SEALDs KANSAI強行採決に反対する梅田緊急街宣アピール」が行なわれた。
【大阪18日;戦争法案は廃案に!おおさか1万人大集会】
大阪市扇町公園で「戦争関連法案」廃案を訴える大規模集会「戦争法案は廃案に!おおさか1万人大集会」が開かれた。集会後、参加者は3つのコースに別れてデモ行進した。
【京都18日;7.18とめよう!戦争法集会&パレード】
京都市円山公園音楽堂で「戦争立法NO! 京都アクション」による「7.18とめよう!戦争法集会」が開かれた。集会後およそ4000人(主催者発表)の参加者は京都市役所前まで安全保障法案の 廃案を訴えパレードを行った。
【福岡19日;元内閣官房副長官補・柳澤協二氏講演会「迷走日本と集団的自衛権 ~新ガイドラインと安保法制で日本はどう変わるか~」】
福岡市都久志会館で講演会「迷走日本と集団的自衛権 ~新ガイドラインと安保法制で日本はどう変わるか~」が開かれ、元防衛官僚で内閣官房副長官補を務めた柳澤協二さんが「安保法制と日本の将来」と題し講演を行った。解釈改憲による集団的自衛権行使容認に反対する福岡県内の自治体議員からなる自治体議員立憲ネットワーク福岡が主催した。
【新潟19日;「安保法制・労働法制 成立に反対!」安倍政権の暴走を止める怒りの集会】
新潟市弁天公園で、連合新潟主催の「『安保法制・労働法制 成立に反対!』安倍政権の暴走を止める7・19怒りの集会」が、民主党から枝野幸男幹事長も参加して開かれた。
【大阪19日;SADL×SEALDs KANSAI 「戦争法案」に反対する関西デモ】
SADL(サドル、民主主義と生活を守る有志)とSEALDs KANSAI(シールズ関西、自由と民主主義のための関西学生緊急行動)が、大阪市内で「『戦争法案』に反対する関 西デモ」を行った。若者等8200人(主催者発表)が安保関連法案廃案を訴えて御堂筋を練り歩いた。
大阪では2つのカメラでデモの模様を追い、参加者の生の声を聞いた。
【大阪19日;戦争反対! 愛と平和の女子パレード Vol.3】
戦争のできる国づくりに反対して3回目となる「戦争反対!愛と平和の女子パレ」が大阪市内で行われた。パレード終了後、なんば高島屋前では参加者らによるリレートークも行われた。(JWA)
<吉永小百合さんも「NO」 映画人446人が戦争法案反対アピール!>
吉永小百合さんも戦争法案に「ノー」だ。映画関係者らで作る「映画人九条の会」が16日「戦争関連法案」に反対するアピールに賛同する映画人が446人に達したと発表した。
俳優では吉永小百合、倍賞千恵子、野際陽子、大竹しのぶら、監督は是枝裕和、周防正行、西川美和、井筒和幸、山本晋也をはじめ、映画界を支える一線級の人達が名を連ねている。
賛同人達は「すべての戦争に反対」(倍賞千恵子)「現政権は、政治権力が憲法によって縛られるものである、という原則をそもそも理解していない」(是枝監督)「民主主義を否定する現政権を許すわけにはいかない」(周防監督)等、痛烈なメッセージを寄せている。
アピールの呼びかけ人を務めたのは映画監督の高畑勲、降旗康男、大林宣彦、山田洋次ら10人。高畑監督は会見で「自公の議員も(法案に)全面的に賛成していないのに、どんどん進んでしまっている。日本人にはズルズル体質がある。一線を越えてはならない」と話した。
<安倍首相が「国のために死ねるか」の質問に「△」と答えた事が判明! >
安倍首相の「戦争法制」強行採決に国民の怒りは増し続けている。共同通信が17・18日に行った世論調査では、安倍内閣の支持率は前回6月から9.7ポイント下落して37.7%、不支持率は51・6%と過半数を超え、第2次安倍内閣発足以降、初めて不支持が上回る結果となった。それも当然の話だ。自衛隊員のリスクについて「予め平素から情報収集や教育訓練が可能になれば実際はリスクは下がる」等と答えたが、6月26日の衆議院本会議では「リスクは残るが、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために自衛隊員に負ってもらうものだ」と答弁で語っている。
リスクは承知しながらも自衛隊に背負わせればいい。現に防衛大生が卒業後に「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託に応える事を誓います」と服務の宣誓を行う事にふれ「自衛隊員の仕事というのは、そういうものなのですね」と言っている。しかし驚くのは、そうやって他人には「命をかけて国を守れ」と言うくせに本人は何の覚悟もない事だ。実は安倍首相は、あるテレビ番組で、その本音をポロリと出してしまった事がある。○×形式で質問に答えるコーナーで「私は国のためなら死ねる」という質問に何と「◯」ではなく「△」の札を上げていたのである。
このテレビ番組とは、昨年4月20日に放送された『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)。嫌韓反中を煽り、到底、電波に載せる様な内容とは思えない“テレビ界の「在特会」”のような番組なのだが、安倍首相は嬉々として出演。「ゴルフのハンデはシングルだ」「カレーとラーメンではカレーが好きだ」といった「知るかよ!」という質問から「日米韓首脳会談での韓国語の挨拶、朴大統領に無視されたのには驚 いた」「アメリカ各地に設置された慰安婦像は早く撤去してほしい」等というネトウヨ達のヘイト心をくすぐる質問まで、安倍首相は終始ご機嫌な様子で答えていた。もちろん、それは、この番組が安倍首相にとってはアウェイではなく“ホーム”だからだ。何を言っても「(そんな)謙虚な~!」という声が上がるこの番組。靖国参拝についても、アメリカから「残念だ」と言われた事を取り上げ、捏造・デマ平気の司会者-辛坊治郎が“来日時に朝の散歩で、そっとオバマを靖国に連れて行ったら?”と言い出す始末で、国際的にバッシングを受けた安倍首相はすっかり癒やされているようだった。だが、そんな中でも空気が変わったのは前述した「私はお国のためなら死ねる」という質問だった。辛坊等は勇ましく「もちろんです!」と安倍首相が答える事を期待していたようだが、一方、隣の安倍首相は微妙な顔つきで「これは……そんな事は軽々しく言うべきでないと思ってますが」と口ごもった。
そして、このような言い訳を始めたのだ。「私の親父、安倍晋太郎は晩年、膵臓ガンになったのですが、まさに手術の後、命を削ってモスクワに行って当時のゴルバチョフ大統領と交渉して、北方領土問題、平和条約問題を解決するという言葉を引き出す事ができたのです。まさに政治家が命を削っても成し得る必要のあるものはですね、やり遂げるべきものはやっていかなきゃいけない、というものを学んできたつもりではあります」期待外れの回答に業を煮やしたのは、番組パネラーの右翼俳優;津川雅彦だ。津川はいかにももどかしい表情で「総理になった途端に死ぬ覚悟はできている訳でしょ?」と畳みかけたのだが、しかし安倍首相は「これはあの、あの、死ぬ覚悟はできていると今、私が言ってもですね、嘘っぽく聞こえてしまうのだなと思うのですが、あの~、晩年の父の姿を見てですね、そう簡単な事ではないなと、政治という仕事はですね、ということは認識しましたね」と、またしても父親の話でお茶を濁したのだ。
いや、アンタは「体調が悪化した」とか言って2007年に首相辞任してるじゃん!と誰もがツッコみたいところだろう。だいたい、この人、辞任するときは一言も体調不良とは言わず、総裁選になってから「辞任したのは病気が理由だった」と言い出した。辞任の明確な理由も挙げず、所信表明演説の2日後に無責任にも辞任しておいて再び首相に復活するとは厚顔無恥も甚だしいが挙げ句「病気の父に政治は命を削る仕事だと学んだ」とはよく言えたものだ。政治家として命を削る事もできず、更には御託を並べ質問をうやむやにする。いわば安倍首相は「日本のために死ぬ覚悟はない」と言っているのだ。自衛隊には平気で死ぬ覚悟を要求しておいてである。安倍首相は2004年に発売した岡崎久彦との共著『この国を守る決意』で、はっきりとこう書いている。〈軍事同盟というのは“血の同盟”です。日本が、もし外敵から攻撃を受ければアメリカの若者が血を流します。しかし今の憲法解釈の下では日本の自衛隊は、少なくともアメリカが攻撃されたときに血を流す事はない訳です。実際にそういう事態になる可能性は極めて小さいのですが、しかし完全なイコールパートナーと言えるでしょうか〉またヘイト雑誌「ジャパニズム」12年5月号で行われた日本会議の第4代会長・田久保忠衛との対談ではこんな発言もしている。「我が国の領土と領海は私達自身が血を流してでも護り抜くという決意を示さなければなりません。(中略)先ず日本人が命をかけなければ、若い米軍の兵士の命もかけてくれません」アメリカとパートナーシップを築くためには、日本も血を流すべきだ。安倍首相の根本にある考えは、まさしくこれだ。しかし自分は死ぬ気等さらさらないのである。
他人の生死を軽視し、人が死ぬという事の想像力をもたない、このような人物が首相を勤めているという恐怖。一刻も早く、その座から引きずり落とす必要があるだろう。(リテラ)
《「強行採決」(7月15日)以降のあれこれ②》
安倍総理は昨日(13日)、某保守テレビ放送局に生出演して一応、厳しい質問にも対応したようだが、やはり内心、内閣支持率の事は、かなり気にしているようで「戦争関連法案」等について「参議院では、より国民に丁寧に説明していく」「同法案修正も場合によっては柔軟に対応する(おそらく『維新』対案を意識して)」と含みを持たした言い方で「強行採決ショック」を和らげようとする意図は窺われた。
しかし昨日の本稿(8)でも述べたように「安陪内閣-難題が山積」。どのように「終わりの始まり」となるのか見ものだ。
ただ【「戦争法案‐反対」「安陪内閣‐打倒」】だけは、我々も手を緩めないので、よろしく!
<「戦争法案‐反対」「安倍内閣‐打倒」の抗議行動>
【大阪10日;戦争法案を廃案へ!関西のつどい・デモ】
大阪市で国会審議中の「戦争関連法案」に反対して「7・10戦争法案を廃案へ!関西のつどい・デモ」が行われた。
【大阪15日;SEALDs KANSAI 強行採決に反対する梅田緊急街宣アピール】
大阪・梅田ヨドバシカメラ前にてSEALDs KANSAI主催による「SEALDs KANSAI強行採決に反対する梅田緊急街宣アピール」が行なわれた。
【大阪18日;戦争法案は廃案に!おおさか1万人大集会】
大阪市扇町公園で「戦争関連法案」廃案を訴える大規模集会「戦争法案は廃案に!おおさか1万人大集会」が開かれた。集会後、参加者は3つのコースに別れてデモ行進した。
【京都18日;7.18とめよう!戦争法集会&パレード】
京都市円山公園音楽堂で「戦争立法NO! 京都アクション」による「7.18とめよう!戦争法集会」が開かれた。集会後およそ4000人(主催者発表)の参加者は京都市役所前まで安全保障法案の 廃案を訴えパレードを行った。
【福岡19日;元内閣官房副長官補・柳澤協二氏講演会「迷走日本と集団的自衛権 ~新ガイドラインと安保法制で日本はどう変わるか~」】
福岡市都久志会館で講演会「迷走日本と集団的自衛権 ~新ガイドラインと安保法制で日本はどう変わるか~」が開かれ、元防衛官僚で内閣官房副長官補を務めた柳澤協二さんが「安保法制と日本の将来」と題し講演を行った。解釈改憲による集団的自衛権行使容認に反対する福岡県内の自治体議員からなる自治体議員立憲ネットワーク福岡が主催した。
【新潟19日;「安保法制・労働法制 成立に反対!」安倍政権の暴走を止める怒りの集会】
新潟市弁天公園で、連合新潟主催の「『安保法制・労働法制 成立に反対!』安倍政権の暴走を止める7・19怒りの集会」が、民主党から枝野幸男幹事長も参加して開かれた。
【大阪19日;SADL×SEALDs KANSAI 「戦争法案」に反対する関西デモ】
SADL(サドル、民主主義と生活を守る有志)とSEALDs KANSAI(シールズ関西、自由と民主主義のための関西学生緊急行動)が、大阪市内で「『戦争法案』に反対する関 西デモ」を行った。若者等8200人(主催者発表)が安保関連法案廃案を訴えて御堂筋を練り歩いた。
大阪では2つのカメラでデモの模様を追い、参加者の生の声を聞いた。
【大阪19日;戦争反対! 愛と平和の女子パレード Vol.3】
戦争のできる国づくりに反対して3回目となる「戦争反対!愛と平和の女子パレ」が大阪市内で行われた。パレード終了後、なんば高島屋前では参加者らによるリレートークも行われた。(JWA)
<吉永小百合さんも「NO」 映画人446人が戦争法案反対アピール!>
吉永小百合さんも戦争法案に「ノー」だ。映画関係者らで作る「映画人九条の会」が16日「戦争関連法案」に反対するアピールに賛同する映画人が446人に達したと発表した。
俳優では吉永小百合、倍賞千恵子、野際陽子、大竹しのぶら、監督は是枝裕和、周防正行、西川美和、井筒和幸、山本晋也をはじめ、映画界を支える一線級の人達が名を連ねている。
賛同人達は「すべての戦争に反対」(倍賞千恵子)「現政権は、政治権力が憲法によって縛られるものである、という原則をそもそも理解していない」(是枝監督)「民主主義を否定する現政権を許すわけにはいかない」(周防監督)等、痛烈なメッセージを寄せている。
アピールの呼びかけ人を務めたのは映画監督の高畑勲、降旗康男、大林宣彦、山田洋次ら10人。高畑監督は会見で「自公の議員も(法案に)全面的に賛成していないのに、どんどん進んでしまっている。日本人にはズルズル体質がある。一線を越えてはならない」と話した。
<安倍首相が「国のために死ねるか」の質問に「△」と答えた事が判明! >
安倍首相の「戦争法制」強行採決に国民の怒りは増し続けている。共同通信が17・18日に行った世論調査では、安倍内閣の支持率は前回6月から9.7ポイント下落して37.7%、不支持率は51・6%と過半数を超え、第2次安倍内閣発足以降、初めて不支持が上回る結果となった。それも当然の話だ。自衛隊員のリスクについて「予め平素から情報収集や教育訓練が可能になれば実際はリスクは下がる」等と答えたが、6月26日の衆議院本会議では「リスクは残るが、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために自衛隊員に負ってもらうものだ」と答弁で語っている。
リスクは承知しながらも自衛隊に背負わせればいい。現に防衛大生が卒業後に「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託に応える事を誓います」と服務の宣誓を行う事にふれ「自衛隊員の仕事というのは、そういうものなのですね」と言っている。しかし驚くのは、そうやって他人には「命をかけて国を守れ」と言うくせに本人は何の覚悟もない事だ。実は安倍首相は、あるテレビ番組で、その本音をポロリと出してしまった事がある。○×形式で質問に答えるコーナーで「私は国のためなら死ねる」という質問に何と「◯」ではなく「△」の札を上げていたのである。
このテレビ番組とは、昨年4月20日に放送された『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)。嫌韓反中を煽り、到底、電波に載せる様な内容とは思えない“テレビ界の「在特会」”のような番組なのだが、安倍首相は嬉々として出演。「ゴルフのハンデはシングルだ」「カレーとラーメンではカレーが好きだ」といった「知るかよ!」という質問から「日米韓首脳会談での韓国語の挨拶、朴大統領に無視されたのには驚 いた」「アメリカ各地に設置された慰安婦像は早く撤去してほしい」等というネトウヨ達のヘイト心をくすぐる質問まで、安倍首相は終始ご機嫌な様子で答えていた。もちろん、それは、この番組が安倍首相にとってはアウェイではなく“ホーム”だからだ。何を言っても「(そんな)謙虚な~!」という声が上がるこの番組。靖国参拝についても、アメリカから「残念だ」と言われた事を取り上げ、捏造・デマ平気の司会者-辛坊治郎が“来日時に朝の散歩で、そっとオバマを靖国に連れて行ったら?”と言い出す始末で、国際的にバッシングを受けた安倍首相はすっかり癒やされているようだった。だが、そんな中でも空気が変わったのは前述した「私はお国のためなら死ねる」という質問だった。辛坊等は勇ましく「もちろんです!」と安倍首相が答える事を期待していたようだが、一方、隣の安倍首相は微妙な顔つきで「これは……そんな事は軽々しく言うべきでないと思ってますが」と口ごもった。
そして、このような言い訳を始めたのだ。「私の親父、安倍晋太郎は晩年、膵臓ガンになったのですが、まさに手術の後、命を削ってモスクワに行って当時のゴルバチョフ大統領と交渉して、北方領土問題、平和条約問題を解決するという言葉を引き出す事ができたのです。まさに政治家が命を削っても成し得る必要のあるものはですね、やり遂げるべきものはやっていかなきゃいけない、というものを学んできたつもりではあります」期待外れの回答に業を煮やしたのは、番組パネラーの右翼俳優;津川雅彦だ。津川はいかにももどかしい表情で「総理になった途端に死ぬ覚悟はできている訳でしょ?」と畳みかけたのだが、しかし安倍首相は「これはあの、あの、死ぬ覚悟はできていると今、私が言ってもですね、嘘っぽく聞こえてしまうのだなと思うのですが、あの~、晩年の父の姿を見てですね、そう簡単な事ではないなと、政治という仕事はですね、ということは認識しましたね」と、またしても父親の話でお茶を濁したのだ。
いや、アンタは「体調が悪化した」とか言って2007年に首相辞任してるじゃん!と誰もがツッコみたいところだろう。だいたい、この人、辞任するときは一言も体調不良とは言わず、総裁選になってから「辞任したのは病気が理由だった」と言い出した。辞任の明確な理由も挙げず、所信表明演説の2日後に無責任にも辞任しておいて再び首相に復活するとは厚顔無恥も甚だしいが挙げ句「病気の父に政治は命を削る仕事だと学んだ」とはよく言えたものだ。政治家として命を削る事もできず、更には御託を並べ質問をうやむやにする。いわば安倍首相は「日本のために死ぬ覚悟はない」と言っているのだ。自衛隊には平気で死ぬ覚悟を要求しておいてである。安倍首相は2004年に発売した岡崎久彦との共著『この国を守る決意』で、はっきりとこう書いている。〈軍事同盟というのは“血の同盟”です。日本が、もし外敵から攻撃を受ければアメリカの若者が血を流します。しかし今の憲法解釈の下では日本の自衛隊は、少なくともアメリカが攻撃されたときに血を流す事はない訳です。実際にそういう事態になる可能性は極めて小さいのですが、しかし完全なイコールパートナーと言えるでしょうか〉またヘイト雑誌「ジャパニズム」12年5月号で行われた日本会議の第4代会長・田久保忠衛との対談ではこんな発言もしている。「我が国の領土と領海は私達自身が血を流してでも護り抜くという決意を示さなければなりません。(中略)先ず日本人が命をかけなければ、若い米軍の兵士の命もかけてくれません」アメリカとパートナーシップを築くためには、日本も血を流すべきだ。安倍首相の根本にある考えは、まさしくこれだ。しかし自分は死ぬ気等さらさらないのである。
他人の生死を軽視し、人が死ぬという事の想像力をもたない、このような人物が首相を勤めているという恐怖。一刻も早く、その座から引きずり落とす必要があるだろう。(リテラ)
(民守 正義)
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