「反-橋下」「大阪都構想-反対」の回想録
「反-橋下」「大阪都構想-反対」の回想録
《住民投票の対立構図は「生活密着型不安派」vs「橋下人気投票+とにかく、なんでも変化を!派」が真実だ!》
先ず標記「総括」は既に5月24日に発表しているが、そこから内容修正や後日の「賛成派」主張に譲歩・理解を示すものは何もない。ただ読者から「せっかく『反対派』が勝ったのに、マスコミは負けた『橋下』を持ち上げて、勝った『反対派』が悪いように言う。なんとか反論して~!」という要請を複数人から受けた。
私としては、強いて言えば辛坊治郎の「差別的デマ分析と負け犬の遠吠え」とプロデューサー兼アナウンサー;野村明大の「まだ『橋下』マスコミ利用のドッコイショ言動」が鬱陶しいぐらいであるが、折角の読者の要請に応えて、今日的状況反論をしてみた。
〔参考サイト;【唖然! 橋下の腰巾着・辛坊治郎が「都構想否決は生活保護受給者のせい」と差別デマ拡散!】【曖昧な根拠で住民投票の結果を「分析」する愚】【橋下徹の“引退商法“に全面協力し続投ラブコール...テレビ局の無節操ぶりに呆れ果てた!】〕
なお私の標記「総括」の骨子をおさらい的に一点に絞り述べると「賛成」に投じた殆どの方々が「大阪都構想」の具体理解は乏しく「橋下さんだから」とか「ここで一発!何かの変化を!」と「ダイナマイト型期待」等が圧倒的に多く(実際、私は「賛成」の方の意見を相当に多く聞いた。そこらの安物テレビ報道記者と違う!)、真剣に利詰めで「『大阪都構想』で子供の保育料は?」とか「ゴミ収集の有料化は?」とか生活密着型で考えた方は「わからないから」も含めて「反対」に投じた方が圧倒的に多い。
つまり今回の住民投票の対立の構図は「生活密着型不安派」vs「橋下人気投票+とにかく、なんでも変化を!派」の対決だったと確信する。だからテレビ報道を中心に「これだけ僅少差だったのだから、反対派にも受け止めるべき問題提起がある」と主張しているが、僅少差=「受け止めるべき問題提起がある」との理屈は一見、実しやかだが、よく考えると何の合理的因果関係もなく「無理筋の押し付け」と断言する。
それに過去の実証的例として、正直言って大阪の政治的民度(知的思考)は本当に低く、セクハラ知事;横山ノックは1期目の時から本人自ら行政無知を認め「広告塔の役割を果たす」と言ってはばからなかった。それでも二期目で235万票も集めたが、どう見ても「面白いから」「親しみ易い」等の人気投票で具体的な政策等によるものでなかった(というより発表していなかった)。それでも大阪のミーハー235万票で、このミーハー府民の壁は厚く脅威でもある。今回の「住民投票」でも選管関係者に聞くと「橋下 徹」と記載した票も相当数あったようで、やっぱり「賛成派」には、まだ「人気投票」感覚があったとの謗りは免れない。
ところで私は最近、自治労大阪府本部;山口副委員長の講演を聞くことができた。
彼は「反対派」の実質的事務局の中心で活動しながらも「選挙番記者」との情報交換や「賛成派」との折衝も行ってきた方で、隠された真事実も披露して「住民投票」経過が報告された。その主な内容を皆さんにも明らかにしながら「辛坊治郎の差別的デマ宣伝」等も暴露していきたい。
《「負け」を覚悟した「反対派」》
「住民投票」当日、複数の番記者から山口さんに情報連絡があった。その内容は「出口調査の状況では、期日前投票を含めても、ほぼ「賛成派の方が優勢で、その差も4:6程度に広がっている」とのこと。時間にして3時頃。「まだ分からない」と思いながらも「敗北の弁」も考えていたという。
そして午後6時前位に再び番記者達から連絡。「もう出口調査は止めて引き上げさせました。何故かと言うと『賛成派』『反対派』の『よろしくお願いします』の勧誘もあってか誰も本当の事を言わず、避けて調査にならないから」とのこと。
だから、そこからの実際の投票行動には確証が持てないが、山口さん曰く「明らかに違った投票風景」になったとのこと。その「違った投票風景」の一番は投票締切り前に「女性達が大挙して投票に来られたこと」。おそらく公明党支持者達と思わしいが、そこは推測ということで‐。それと若者達(男女問わず20代‐30代)も慌てて投票していったとのこと。「賛成」に投じたのか「反対」に投じたのか、確実には分からないが、会話の雰囲気・内容では「賛成」という感じではなかったようだ。
という事は投票締切り1~2時間前に「反対派」が「賛成派」を上回った可能性がある。私に言わせれば、候補者名でなく「賛成か、反対か」を問う選挙で、人気投票を排除し易い「住民投票」ではあったが、それでも初めて「大阪のミーハー」に知性派が勝利した瞬間でもあった。
《これでバレた辛坊の差別・デマ宣伝》
ところで「大阪都構想-反対派」が勝利した事を、お気に召さない方々-特に「テレビマスコミ」が、ガタガタと「負け犬の遠吠え」をプロパガンダしているが、その中でも差別的デマを吹聴しているのがキャスター;辛坊治郎。辛坊は投票日翌日、本人が解説するニュース番組『朝生ワイド す・またん!』(読売テレビ)で「たぶん(投票率)75まで行ってたら賛成が勝ってるね~」「あと5%投票率が高けりゃって感じですけどね」と自分勝手な推察を重ね、「結果は大阪市民の判断ですからね。大阪市の職員だって大阪市民だから。 ね。お前ら投票するなって……うーん微妙なとこだな、そう言うべきかどうかって」等と公務員の選挙権剥奪もありかの様な趣旨を滲ませた。これは「公務員」職業差別を助長するもので、真意の程を問い質したい。仮に「公務員」を既得権益と言いたいのなら、それは全く的外れ。それは確かに「雇用」は安定しているが、後の賃金面・労働条件等は、せいぜい中堅企業より、やや下回る。残業時間も部署に寄りけりだが、だいたい9時一10時は常識的。とても選挙権を剥奪されるほどの既得権益はない。既得権益で言えば、むしろ貴方方の「マスコミ人」の方が「潤沢な既得権益」で、大阪府が実施している「一時金調査」でも、民放労連は額が高すぎて回答実績報告に非協力的。それに最近は「アベ」と「夜の会食マフィア」を形成して「仲良し情報コントロール」でもしているようだが?そこのマスコミ人としての職業責任を自覚した言い訳の弁は?
そして更にお笑いなのが、出口調査結果を用いて自説を垂れたのだが「出口調査は6時でおしまい」を知らないでか、それを頼りに「まだ言うか~」と自論・推察を重ねて結論めいた事を言う。ハッキリ言ってアンタは出口調査中止も知らず、「改ざんされたグラフ」を用いて「捏造論説」をした事は明らかで「適当なウソをつきました」と読売放送共々、謝罪すべき重大問題だ。その「重大性」ぐらい自覚しろ!
それと「差別だ!」と批判する理由でもあるが、出口調査では絶対、聞かない「年代」「生活保護受給者か」について、勝手に偏見を織り交ぜて「差別捏造」したグラフと差別論評!これは今、大阪の人権団体でBPO提訴も含めて大変、大きな問題となっている。
一応、整理の為に辛坊の「差別捏造」されたグラフに基く差別的発言は以下のとおり。
「まあ、西成区なんかは生活保護が極めて多いところということで、まっ、どっちかっていうと大阪でも、うーん、微妙な言い方をしますけれども弱者と見られる人が多いところは反対が多数になったと」と西成区への偏見イメージを匂わせながら、勝手に「弱者は反対した」と創造推察している。
そして「高齢者=生活保護者」という固定観念を根拠なく持ち込み、その偏見‐固定観念を基に「やっぱ高齢者の方で、生活保護受けてて、今の大阪市の緩い生活保護基準だから生活保護受けられるけれども、きめ細かい行政で行政単位が小さくなって生活保護受けられなくなっちゃあ困るとか。それからやっぱり大阪って長年、橋下徹が出るまで、市バスとか地下鉄、高齢者がタダだったやつを橋下徹が一部カネ払わなきゃいけなくなって、それだけでも腹立ってんのに、今後さらに市のタダのバ ス……若干払ってますけど、タダのバスとか地下鉄の切符を取り上げられたらたまんねー!っていう人達が、もう圧倒的に反対派の方向に舵をきったというの が、結果ですね~」と決め付けている。
そして横柄な態度で「かならずこう言うとなあ、おかしな反対派からな、おかしなクレームの電話くるんだけど、いいかげんにしろ! お前ら!」と視聴者に吠えたのだ。
しかし首尾一貫、辛坊の主観に基く「解説?」で「いいかげんにしろ!」は良識ある一般社会人の台詞だ。これが公共の電波を使って「一方的主張を自由・勝手に垂れ流したことは、明らかに“公平中立”に反する『放送法違反』で、かつ横暴な既得権益だ。
《「反対派」が勝利した真の理由》
そこで辛坊の「70歳以上は生活保護者が多く現状をあまり変えたがらないから」という偏見でっち上げは無視して、私は私なりに様々なブログ意見や読者・仲間等から総合的に分析すると70歳以上の方は、これまでの人生経験から「橋下」の具体論証のない「絶叫型まやかしトーク」には乗せられず、冷静かつ具体論理で傾聴する癖がついているようで、お年寄りの方から「聞いていて、あやしい」という言葉をよく聞いた。
それで「橋下トーク」に騙されなかったのだ。
それに対して若者・中堅層(特に男性)は「橋下」の具体性のない「まやかし・イメージトーク」に自己思考ではノーチェックで「なんとかしてくれそう」とか、パッと見で「リーダーシップがありそう」とか、景気対策とは何の関係もないのに「ここで一発!」と「大阪都構想でも何でもいいからダイナマイト」と本気で熱弁を振るうオジサンもいた。だから「大阪市が無くなる事の被害実態」「本当に特別区で今より困らないか」といった具体的問題には「橋下」の言う事を鵜呑みにするだけで、深くかつ批判的に考える事はしない。結局は「70歳以上の生活保護受給者」は全く関係なく単純に「世代間の『モノ分り』の違い」と言えるだろう。
もう一つの「反対派」の勝利に「反『橋下』反『都構想』統一戦線」が功を奏した事が言える。自民党支持者の中には多少、共産党宣伝カーと並んで共に闘うことに抵抗もあったようだが、全体としては連携よろしく、例えば「大阪市廃止・分割に大反対!怒れる大女子会パレード」(5月15日)には、多くの女性達が「都構想『反対』-集会参加」で終結し、パレード規模も600人規模に膨れ上がり、障害者車椅子パレードを先頭に「女子会」らしくユーモラスなパレードだった。
参加者の中には「初めてデモに参加した」という声も多く、まさに「市民参加型」の「反『橋下』反『都構想』統一戦線」であった。
それに対して「橋下-賛成派」の取組みは、例えばタウンミューティングでの「再編コスト効果額」のデマ。そして説明グラフの目盛り改ざん(私も確認)。さらには住民説明会では「大阪市長-橋下」と「維新-橋下」との一人二役でご都合よく「独演会」。
住民の中には「質問させろ」「これは洗脳説明会か」との怒号も飛ぶ。加えて「府市大都市局」のシンクタンク・内容的に公(費)・私(費)混同パンフレットに宣伝費4億円等々。
どう見ても「『橋下』勝って当り前」の権力フル活動・フル装備だ。でも「橋下」の上から目線での「都構想を理解しろ!」と言わんばかりの「上からの押し付け意識改革」で、まして市民参加型のイベントもない。
私は【「『橋下』勝って当り前」の権力フル活動・フル装備】の中で、「反対派」が勝利したのは「米国帝国主義に勝利したベトナム解放戦線」みたいなもので「僅少差で勝利」したこと自体、ビッグニュースとして取り扱って欲しいものだ。
ただテレビマスコミ的には「反対派」が勝利したことが面白くないようで、まだまだテレビマスコミ的に「橋下」の利用価値があると思うプロデューサー兼アナウンサー、野村明大等は、執拗に「ドッコイショ出演依頼」を持ちかけている。
私としては本人が決める事で、どっちでもいいが、本人が「政界引退する」というなら、どうせ行政手腕のない方だから「とっとと豊中に引っ込め!」と言いたい。
《まだ反省が足りない「橋下」》
先般、テレビニュースを見ていると、橋下市長が交通局民営化について「『反対派』各派が『都構想とは関係なく、大阪市存続のままで可能なもので再編効果額に含めるのは粉飾計算だ』と指摘したのだから、その指摘に責任を取って民営化に協力してもらわないと困る」とほざいた。私は「弁護士と言うのは、そんな詭弁・摩り替えを行うのか」とあきれ果てた。「維新」以外の各会派が問題指摘したのは「都構想‐効果額に『交通局民営化』を含めるのは粉飾計算だ」と指摘し、それが市民の理解も得たもので、それ以上でもなければ、それ以下でもない。
だから「交通局民営化による経営改善か、直営のまま経営改善か」は、これからの市議会各会派の議論で決める事である。
そんな事より公費で作成・全戸配布された「特別区設置協定書について」(説明パンフレット)には橋下市長の一方的な主張と「交通局民営化も含めて45年度までの効果額合計約3386億円(P.30)」とサバをよんでいるが、ページ最後段には「【留意事項】この推計は、税収の伸び率など一定の前提条件をおいたうえで行った粗い計算であり、相当の幅をもって見る必要があります」と逃げを打っており、万事が、そんなごまかし、誇大説明、粉飾、デマ等で「市長説明」か「維新代表」か両刀使いで「都構想」説明していたのが実態であり、そんな大衆を食った態度が敗北の原因でもある。
従って「~指摘に責任を取って民営化に協力してもらわないと困る」なんてエラそうなことを言う前に、市長席から降りて「都構想について、数々の紛らわしく粉飾・虚偽等を使って皆さんに混乱させてすみません」と頭を下げ、それから残任期の施政方針でも示してもらいたいものだ。
《これからの大阪府と大阪市の関係》
「大阪都構想」は採点不能ぐらい欠陥だらけで本当に「否決」で良かったと思うが、大阪府と大阪市との「府市合わせ」の問題は「大阪都構想」とは別問題に解決すべき問題だと私も思う。ただ私なりの提案をすれば、一つは府市が日常的に連携・政策調整等を行う部局は、ぜひ必要である。加えて、その府市協議が円滑に行われているかチェック・監視かつ諮問する民間・市民中心型の「独立・中立・監視・諮問機関」を設けるべきである。この二つの条件を備えただけでも相当「府市合わせ」は解消すると思うのだが。
《住民投票の対立構図は「生活密着型不安派」vs「橋下人気投票+とにかく、なんでも変化を!派」が真実だ!》
先ず標記「総括」は既に5月24日に発表しているが、そこから内容修正や後日の「賛成派」主張に譲歩・理解を示すものは何もない。ただ読者から「せっかく『反対派』が勝ったのに、マスコミは負けた『橋下』を持ち上げて、勝った『反対派』が悪いように言う。なんとか反論して~!」という要請を複数人から受けた。
私としては、強いて言えば辛坊治郎の「差別的デマ分析と負け犬の遠吠え」とプロデューサー兼アナウンサー;野村明大の「まだ『橋下』マスコミ利用のドッコイショ言動」が鬱陶しいぐらいであるが、折角の読者の要請に応えて、今日的状況反論をしてみた。
〔参考サイト;【唖然! 橋下の腰巾着・辛坊治郎が「都構想否決は生活保護受給者のせい」と差別デマ拡散!】【曖昧な根拠で住民投票の結果を「分析」する愚】【橋下徹の“引退商法“に全面協力し続投ラブコール...テレビ局の無節操ぶりに呆れ果てた!】〕
なお私の標記「総括」の骨子をおさらい的に一点に絞り述べると「賛成」に投じた殆どの方々が「大阪都構想」の具体理解は乏しく「橋下さんだから」とか「ここで一発!何かの変化を!」と「ダイナマイト型期待」等が圧倒的に多く(実際、私は「賛成」の方の意見を相当に多く聞いた。そこらの安物テレビ報道記者と違う!)、真剣に利詰めで「『大阪都構想』で子供の保育料は?」とか「ゴミ収集の有料化は?」とか生活密着型で考えた方は「わからないから」も含めて「反対」に投じた方が圧倒的に多い。
つまり今回の住民投票の対立の構図は「生活密着型不安派」vs「橋下人気投票+とにかく、なんでも変化を!派」の対決だったと確信する。だからテレビ報道を中心に「これだけ僅少差だったのだから、反対派にも受け止めるべき問題提起がある」と主張しているが、僅少差=「受け止めるべき問題提起がある」との理屈は一見、実しやかだが、よく考えると何の合理的因果関係もなく「無理筋の押し付け」と断言する。
それに過去の実証的例として、正直言って大阪の政治的民度(知的思考)は本当に低く、セクハラ知事;横山ノックは1期目の時から本人自ら行政無知を認め「広告塔の役割を果たす」と言ってはばからなかった。それでも二期目で235万票も集めたが、どう見ても「面白いから」「親しみ易い」等の人気投票で具体的な政策等によるものでなかった(というより発表していなかった)。それでも大阪のミーハー235万票で、このミーハー府民の壁は厚く脅威でもある。今回の「住民投票」でも選管関係者に聞くと「橋下 徹」と記載した票も相当数あったようで、やっぱり「賛成派」には、まだ「人気投票」感覚があったとの謗りは免れない。
ところで私は最近、自治労大阪府本部;山口副委員長の講演を聞くことができた。
彼は「反対派」の実質的事務局の中心で活動しながらも「選挙番記者」との情報交換や「賛成派」との折衝も行ってきた方で、隠された真事実も披露して「住民投票」経過が報告された。その主な内容を皆さんにも明らかにしながら「辛坊治郎の差別的デマ宣伝」等も暴露していきたい。
《「負け」を覚悟した「反対派」》
「住民投票」当日、複数の番記者から山口さんに情報連絡があった。その内容は「出口調査の状況では、期日前投票を含めても、ほぼ「賛成派の方が優勢で、その差も4:6程度に広がっている」とのこと。時間にして3時頃。「まだ分からない」と思いながらも「敗北の弁」も考えていたという。
そして午後6時前位に再び番記者達から連絡。「もう出口調査は止めて引き上げさせました。何故かと言うと『賛成派』『反対派』の『よろしくお願いします』の勧誘もあってか誰も本当の事を言わず、避けて調査にならないから」とのこと。
だから、そこからの実際の投票行動には確証が持てないが、山口さん曰く「明らかに違った投票風景」になったとのこと。その「違った投票風景」の一番は投票締切り前に「女性達が大挙して投票に来られたこと」。おそらく公明党支持者達と思わしいが、そこは推測ということで‐。それと若者達(男女問わず20代‐30代)も慌てて投票していったとのこと。「賛成」に投じたのか「反対」に投じたのか、確実には分からないが、会話の雰囲気・内容では「賛成」という感じではなかったようだ。
という事は投票締切り1~2時間前に「反対派」が「賛成派」を上回った可能性がある。私に言わせれば、候補者名でなく「賛成か、反対か」を問う選挙で、人気投票を排除し易い「住民投票」ではあったが、それでも初めて「大阪のミーハー」に知性派が勝利した瞬間でもあった。
《これでバレた辛坊の差別・デマ宣伝》
ところで「大阪都構想-反対派」が勝利した事を、お気に召さない方々-特に「テレビマスコミ」が、ガタガタと「負け犬の遠吠え」をプロパガンダしているが、その中でも差別的デマを吹聴しているのがキャスター;辛坊治郎。辛坊は投票日翌日、本人が解説するニュース番組『朝生ワイド す・またん!』(読売テレビ)で「たぶん(投票率)75まで行ってたら賛成が勝ってるね~」「あと5%投票率が高けりゃって感じですけどね」と自分勝手な推察を重ね、「結果は大阪市民の判断ですからね。大阪市の職員だって大阪市民だから。 ね。お前ら投票するなって……うーん微妙なとこだな、そう言うべきかどうかって」等と公務員の選挙権剥奪もありかの様な趣旨を滲ませた。これは「公務員」職業差別を助長するもので、真意の程を問い質したい。仮に「公務員」を既得権益と言いたいのなら、それは全く的外れ。それは確かに「雇用」は安定しているが、後の賃金面・労働条件等は、せいぜい中堅企業より、やや下回る。残業時間も部署に寄りけりだが、だいたい9時一10時は常識的。とても選挙権を剥奪されるほどの既得権益はない。既得権益で言えば、むしろ貴方方の「マスコミ人」の方が「潤沢な既得権益」で、大阪府が実施している「一時金調査」でも、民放労連は額が高すぎて回答実績報告に非協力的。それに最近は「アベ」と「夜の会食マフィア」を形成して「仲良し情報コントロール」でもしているようだが?そこのマスコミ人としての職業責任を自覚した言い訳の弁は?
そして更にお笑いなのが、出口調査結果を用いて自説を垂れたのだが「出口調査は6時でおしまい」を知らないでか、それを頼りに「まだ言うか~」と自論・推察を重ねて結論めいた事を言う。ハッキリ言ってアンタは出口調査中止も知らず、「改ざんされたグラフ」を用いて「捏造論説」をした事は明らかで「適当なウソをつきました」と読売放送共々、謝罪すべき重大問題だ。その「重大性」ぐらい自覚しろ!
それと「差別だ!」と批判する理由でもあるが、出口調査では絶対、聞かない「年代」「生活保護受給者か」について、勝手に偏見を織り交ぜて「差別捏造」したグラフと差別論評!これは今、大阪の人権団体でBPO提訴も含めて大変、大きな問題となっている。
一応、整理の為に辛坊の「差別捏造」されたグラフに基く差別的発言は以下のとおり。
「まあ、西成区なんかは生活保護が極めて多いところということで、まっ、どっちかっていうと大阪でも、うーん、微妙な言い方をしますけれども弱者と見られる人が多いところは反対が多数になったと」と西成区への偏見イメージを匂わせながら、勝手に「弱者は反対した」と創造推察している。
そして「高齢者=生活保護者」という固定観念を根拠なく持ち込み、その偏見‐固定観念を基に「やっぱ高齢者の方で、生活保護受けてて、今の大阪市の緩い生活保護基準だから生活保護受けられるけれども、きめ細かい行政で行政単位が小さくなって生活保護受けられなくなっちゃあ困るとか。それからやっぱり大阪って長年、橋下徹が出るまで、市バスとか地下鉄、高齢者がタダだったやつを橋下徹が一部カネ払わなきゃいけなくなって、それだけでも腹立ってんのに、今後さらに市のタダのバ ス……若干払ってますけど、タダのバスとか地下鉄の切符を取り上げられたらたまんねー!っていう人達が、もう圧倒的に反対派の方向に舵をきったというの が、結果ですね~」と決め付けている。
そして横柄な態度で「かならずこう言うとなあ、おかしな反対派からな、おかしなクレームの電話くるんだけど、いいかげんにしろ! お前ら!」と視聴者に吠えたのだ。
しかし首尾一貫、辛坊の主観に基く「解説?」で「いいかげんにしろ!」は良識ある一般社会人の台詞だ。これが公共の電波を使って「一方的主張を自由・勝手に垂れ流したことは、明らかに“公平中立”に反する『放送法違反』で、かつ横暴な既得権益だ。
《「反対派」が勝利した真の理由》
そこで辛坊の「70歳以上は生活保護者が多く現状をあまり変えたがらないから」という偏見でっち上げは無視して、私は私なりに様々なブログ意見や読者・仲間等から総合的に分析すると70歳以上の方は、これまでの人生経験から「橋下」の具体論証のない「絶叫型まやかしトーク」には乗せられず、冷静かつ具体論理で傾聴する癖がついているようで、お年寄りの方から「聞いていて、あやしい」という言葉をよく聞いた。
それで「橋下トーク」に騙されなかったのだ。
それに対して若者・中堅層(特に男性)は「橋下」の具体性のない「まやかし・イメージトーク」に自己思考ではノーチェックで「なんとかしてくれそう」とか、パッと見で「リーダーシップがありそう」とか、景気対策とは何の関係もないのに「ここで一発!」と「大阪都構想でも何でもいいからダイナマイト」と本気で熱弁を振るうオジサンもいた。だから「大阪市が無くなる事の被害実態」「本当に特別区で今より困らないか」といった具体的問題には「橋下」の言う事を鵜呑みにするだけで、深くかつ批判的に考える事はしない。結局は「70歳以上の生活保護受給者」は全く関係なく単純に「世代間の『モノ分り』の違い」と言えるだろう。
もう一つの「反対派」の勝利に「反『橋下』反『都構想』統一戦線」が功を奏した事が言える。自民党支持者の中には多少、共産党宣伝カーと並んで共に闘うことに抵抗もあったようだが、全体としては連携よろしく、例えば「大阪市廃止・分割に大反対!怒れる大女子会パレード」(5月15日)には、多くの女性達が「都構想『反対』-集会参加」で終結し、パレード規模も600人規模に膨れ上がり、障害者車椅子パレードを先頭に「女子会」らしくユーモラスなパレードだった。
参加者の中には「初めてデモに参加した」という声も多く、まさに「市民参加型」の「反『橋下』反『都構想』統一戦線」であった。
それに対して「橋下-賛成派」の取組みは、例えばタウンミューティングでの「再編コスト効果額」のデマ。そして説明グラフの目盛り改ざん(私も確認)。さらには住民説明会では「大阪市長-橋下」と「維新-橋下」との一人二役でご都合よく「独演会」。
住民の中には「質問させろ」「これは洗脳説明会か」との怒号も飛ぶ。加えて「府市大都市局」のシンクタンク・内容的に公(費)・私(費)混同パンフレットに宣伝費4億円等々。
どう見ても「『橋下』勝って当り前」の権力フル活動・フル装備だ。でも「橋下」の上から目線での「都構想を理解しろ!」と言わんばかりの「上からの押し付け意識改革」で、まして市民参加型のイベントもない。
私は【「『橋下』勝って当り前」の権力フル活動・フル装備】の中で、「反対派」が勝利したのは「米国帝国主義に勝利したベトナム解放戦線」みたいなもので「僅少差で勝利」したこと自体、ビッグニュースとして取り扱って欲しいものだ。
ただテレビマスコミ的には「反対派」が勝利したことが面白くないようで、まだまだテレビマスコミ的に「橋下」の利用価値があると思うプロデューサー兼アナウンサー、野村明大等は、執拗に「ドッコイショ出演依頼」を持ちかけている。
私としては本人が決める事で、どっちでもいいが、本人が「政界引退する」というなら、どうせ行政手腕のない方だから「とっとと豊中に引っ込め!」と言いたい。
《まだ反省が足りない「橋下」》
先般、テレビニュースを見ていると、橋下市長が交通局民営化について「『反対派』各派が『都構想とは関係なく、大阪市存続のままで可能なもので再編効果額に含めるのは粉飾計算だ』と指摘したのだから、その指摘に責任を取って民営化に協力してもらわないと困る」とほざいた。私は「弁護士と言うのは、そんな詭弁・摩り替えを行うのか」とあきれ果てた。「維新」以外の各会派が問題指摘したのは「都構想‐効果額に『交通局民営化』を含めるのは粉飾計算だ」と指摘し、それが市民の理解も得たもので、それ以上でもなければ、それ以下でもない。
だから「交通局民営化による経営改善か、直営のまま経営改善か」は、これからの市議会各会派の議論で決める事である。
そんな事より公費で作成・全戸配布された「特別区設置協定書について」(説明パンフレット)には橋下市長の一方的な主張と「交通局民営化も含めて45年度までの効果額合計約3386億円(P.30)」とサバをよんでいるが、ページ最後段には「【留意事項】この推計は、税収の伸び率など一定の前提条件をおいたうえで行った粗い計算であり、相当の幅をもって見る必要があります」と逃げを打っており、万事が、そんなごまかし、誇大説明、粉飾、デマ等で「市長説明」か「維新代表」か両刀使いで「都構想」説明していたのが実態であり、そんな大衆を食った態度が敗北の原因でもある。
従って「~指摘に責任を取って民営化に協力してもらわないと困る」なんてエラそうなことを言う前に、市長席から降りて「都構想について、数々の紛らわしく粉飾・虚偽等を使って皆さんに混乱させてすみません」と頭を下げ、それから残任期の施政方針でも示してもらいたいものだ。
《これからの大阪府と大阪市の関係》
「大阪都構想」は採点不能ぐらい欠陥だらけで本当に「否決」で良かったと思うが、大阪府と大阪市との「府市合わせ」の問題は「大阪都構想」とは別問題に解決すべき問題だと私も思う。ただ私なりの提案をすれば、一つは府市が日常的に連携・政策調整等を行う部局は、ぜひ必要である。加えて、その府市協議が円滑に行われているかチェック・監視かつ諮問する民間・市民中心型の「独立・中立・監視・諮問機関」を設けるべきである。この二つの条件を備えただけでも相当「府市合わせ」は解消すると思うのだが。
(民守 正義)
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