【「大阪都構想(特別区に再編)」反対ニュース11】

【「大阪都構想(特別区に再編)」反対ニュース11】

《「住民投票まで後、僅か!迷っているなら「反対」を!」》
「住民投票 (17日)」」まで後、僅か。迷っているなら「反対」に投じた方がよい。
何も「反対」を煽っている訳ではない。その理由は(1)本「反対ニュース7」にも記載したとおり今回の「住民投票」では【①大阪市を廃止する。②その上で「特別区」を設置する。③この協定書に記載の無い事項は、大阪府知事と大阪市長に白紙委任する。】との三つがセットで「賛成」か「反対」かを問うている。ウソだと思うなら投票所にいる選挙管理委員会担当者に確認すればよい。この上記投票内容「三点セット」を認めるはずだ。ところが投票用紙には上記「三点セット」の内「②その上で「特別区」を設置する」のみを問うているような記載になっている。しかも見出しから「大阪市における特別区の設置について」と、あたかも「大阪市が存在したまま特別区が設置されると『勘違い』して賛否判断を下す可能性が十分にあるようになっている。
私が期日前投票の際に、これらの問題に対し強く指摘した事に対し、以下の善処を大阪市選挙管理委員会は約束した。すなわち各投票記載台に以下の文言を貼付掲示することになった。
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【賛否の決定】
今回の住民投票は投票者数にかかわらず成立し、賛成の票数が有効投票(賛成票と反対票を合計した総数)の半数を超える場合は、特別区設置協定書に基づき、大阪市が廃止され特別区が設置されます。反対の票数が有効投票の半数以上の場合は特別区は設置されません。
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ただ、これでも「③この協定書に記載の無い事項は、大阪府知事と大阪市長に白紙委任する。」への対応は欠落しており、私の方から応急措置として「『上記③』について、住民から問われたら、適切に答えられるように」と要請した。
とにかく私が言いたいのは(1)「社会人の常識」として、こんな胡散臭い事を講じる事自体「信用ならない」として「反対」するのが通常の判断ではないかということだ。それと(2)もう一つの理由は一旦「賛成」で「大阪都構想」実現に走り出すと、後で「こんなはずでは-」とか「話が違う」等と思っても、もう元には戻れない(戻る法葎自体が無い)。
つまり「リスクも相当、有りそうなのに返済能力の無い借金」をするようなもの。
 だからこそ「反対」するのが当然だ。「迷っているなら『反対』を!」

《「大阪都構想‐『朝日』世論調査」結果と論評》

◆「反対」43%、「賛成」33%。
一応、「反対」が「賛成」を上回っているもの「その他・答えない」が24%も居り、まだ油断できない。特に「大阪都構想」の誤りを本当に理解するには「イメージ・抽象」論ではなく「具体論」。残り僅かで、どれだけ「橋下」の弁舌から「客観的詭弁」を見抜いて頂けるかが心配だ。ただ、これだけは言っておく。私は元府職員として「橋下」に仕えたから真に言う。「橋下」にリーダーシップはない。ただ横柄で強引なだけだ。職員側近には全くと言っていいほど人望は無い。怒りぽっく態度も豹変する。「部下に惚れられずしてリーダーシップはない」
◆投票行動と賛否の比率
住民投票に「行くと思う」層と「既に期日前投票をした」層を合わせた賛否比率は「賛成」39%「反対」45%で、なお「反対」派が上回っているものの厳しくなっている。
◆政党支持別賛否の比率
「維新」支持層では「賛成」91%、自民党支持層では「反対」61%、公明党支持層では「反対」7割強、更に無党派層では「賛成」23%で「反対」40%の方が上回った。ここで一言、言いたいのは最近、自民党支持層で「賛成」が増加しつつあるようだが、その理由の一つにして「景気対策」があるようだ。でも失礼だが「大阪都構想」は行政基本フレームの話で「公共事業」のように直接、景気がどうのこうのという話では無い。むしろ強いて言えば大阪市よりも倒産寸前の大阪府に財政母屋を一元化するのだから、より一層、大阪府の財政疲弊が促進し、そう遠く無い時期に何らのインフラ事業もできなくなる可能性がある。とにかく学者の常識でもあるが「大阪都構想で景気対策挽回」は有り得ない。
◆「大阪都構想」賛成理由
「大阪都構想」賛成理由の最も多いのが「行政の無駄減らし」50%、次に「大阪の経済成長につながるから」が27%だった。「大阪都構想」反対理由は大体「賛成」理由を逆にした「反対理由」が多かったが「橋下市長の政策だから」と言う「橋下」反発も結構、あることが特徴的だ。ただ「賛成理由」で「行政の無駄減らし」が50%もあるが、これは、おそらく二重行政のことを言っているのかもしれない。実際「橋下」はテレビCMで「二重行政をなくし~」と言っているので刷り込まれたのかも知れないが、実際には「維新」自身が具体的に「どの施設・どの事業をどのようにして」二重行政を解消するのかは示していない。ただ耳障り良く「二重行政の解消」とスリコミで言っているだけである。
ただ「橋下-大阪維新の会」も、こんな一般スローガンだけではダメと思ったのか、行ってはいけない「禁じ手-宣伝」を行っている。それは「WTCとりんくうタワービルが二重行政」をデマ例示として上げた事だ。確かに「WTC」は元々、大阪市が建てたビルだが2010年6月に当時の橋下元府知事の肝いりで85億円で買い取っている。そして補足だが、この「WTC」は耐震設計もできていない「オンボロビル」で既に修繕費として24億円を投入。更に14億円の修繕費が必要と言われている。そこで今現在、ジャーナリスト西谷 文和さんをはじめ大阪府民82人が「こんな無駄遣いをして!」と2012年1月12日、松井府知事を相手取り、購入当時の「橋下」にビル購入費や一部移転費用96億3千万円を返還請求するよう求める住民訴訟を大阪地裁に起こしている。つまり「行政の無駄」を大阪府で行い、累積赤字を増やしたのは「橋下」自身なのだ。
そして、いわゆる「典型的二重行政」は、もうない。大阪府は倒産前の赤字団体だから一々、大阪市に協議することなく一方的に「二重行政」と疑わしき事業・施設等は太田知事までに事業撤退・大阪市外見直し移転等を行って、もう済んだのだ。
「橋下」イメージ宣伝だけで根拠無く「行政には無駄があるだろう」と思い込むことだけは止めて切替えて欲しい。次に「賛成理由-大阪の経済成長につながるから」は既に前記「◆政党支持別賛否の比率」を再読して頂ければよいが、ただ一言、「大阪都構想と景気対策は直接、関係無い」と重複して明言する。

<「橋下」が「官邸」にオネガイ>

ところで最近(5日)、劣勢の「橋下」が官邸に出向き、色々と「大阪都構想」支持の協力をしたと言われている。真実の程は解らないが、そういえば菅官房長官が「自民党大阪と共産党が同じ宣伝カーに乗って共に演説するのは不愉快」とのコメントを出して大阪の取組みを牽制したことと符合する。少なくとも「橋下」と「松井」が共に「創価学会本部に自主投票でなく『賛成』で指令を出すように頼んで創価学会本部は大阪の同会員は「反橋下」が多く明言を避けた」ことはWEBニュースで堂々と出ている。
そこで菅官房長官に言いたいが、事は大阪市がなくなるかどうかの瀬戸際だ。今は「反ハシズム統一戦線」で共に闘い「自共対決」は、その後の事だ。
実際、歴史上「中共合作」や「反ヒットラーでパルチザン・英国・フランス等で組んだ『反ファシズム統一戦線』」等、いくらでも事例はある。
頭の固い「スガ」君。アナタも政治家の端くれなら、もう少し柔軟な発想と政治学的基礎知識を身に付けて、まともな「記者会見-回答」をお願いしたい。

《反「橋下」反「大阪都構想」リンク集》

◎「大阪都構想」はこれだけ危険 学者105人が提言1・2・3 「市解体の損失は計り知れない」
◎「質問させろ」「これは洗脳説明会か」怒号飛ぶ「大阪都構想」説明会
◎批判高まる橋下大阪市長「慰安婦」発言(上)人間の尊厳を冒涜(うずみ火)
◎<大阪都構想住民投票>「大賛成」「絶対反対」有効?無効?
◎大阪都構想:橋下市長「住民投票、1回限りだ」
◎OSAKA都構想:/1 そもそも、なんのため
◎5・17決-大阪住民投票:都構想 各会派アンケート/1 生活、暮らしどう変わる /大阪
◎橋下氏 「大阪都」否決なら政界引退を重ねて強調
◎大阪都構想 TV討論、リスク覚悟 野党、論客・橋下氏相手に…
◎大阪都構想:メリット・デメリット…大阪市民の賛否は二分
◎【図解・政治】統一地方選2015・大阪都構想における出口調査結果(2015年4月)
◎連休最終日、TM放り投げてまで揃って上京し創価学会本部に行った橋下・松井の裏戦術は何をもたらすか
◎意見書;大阪市を解体・分割する「大阪都構想」についての橋下市長の「箝口令」を批判する
◎橋下徹の大阪都構想に106人の専門家が反対の声をあげた!「催眠商法」「まやかし」との批判も
◎大阪市民も気づき始めた? 橋下徹が「都構想」で使った脅しと騙しのテクニックを検証!
◎「大阪市なくさんといてよ!市民ネットワーク」
◎『大阪都構想』の危険性に関する学者所見(抜粋コメント)
◎橋下市長と都構想を皮肉った「4分49秒」パロディー動画の中身
◎橋下氏の大阪市解体構想 テレビ討論で破綻くっきり山中議員「壊すより生かして変えよう大阪市」
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【①「大阪都構想(特別区に再編)」住民投票が5月17日(日)投票である。特に、この住民投票は「賛成」または「反対」/投票総数(投票率は関係ない)で過半数を得た方に決定するため「関心がない」とか「よく解らない」「反対だから」といって棄権すると、実質的に「賛成」と同様の効果をもたらす。
ぜひ投票所に行って「反対」記入をして欲しい。「棄権は危険!」必ず「反対」の投票行動を!(投票は「反対」「賛成」を自分で記入する「自書方式」である。「○・×」方式ではない)
②期日前投票は告示日の翌日〔4月28日(火)〕から投票日の前日〔5月16日(土)〕までの毎日(土曜日もOK)。
投票時間は原則、午前8時30分~午後8時まで
投票場所は選挙人名簿に登録されている区の区役所内期日前投票所。(一部、投票時間等で例外があるので、詳細は「大阪市選挙管理委員会」ホームページ参照のこと。)
③なお投票日まで「橋下市長-『大阪都構想(特別区に再編)』反対ニュース」を随時、掲載していく。ぜひ時には「橋下市長」「大阪都構想」の虚言・誤った情報等の暴露記事も掲載するので、大阪市内在住の方を中心に本ブログ「リベラル広場」を宣伝・拡散して欲しい。(市選挙管理委に「公選法違反」にならない事を確認済み)】
(民守 正義)