【「大阪都構想(特別区に再編)」反対ニュース9】

【「大阪都構想(特別区に再編)」反対ニュース9】


<《読者から「橋下―批判資料(プレジデントon-line5/3)」
『橋下氏の巧みな印象操作』」を提供》

ある読者から「橋下―批判資料『橋下氏の巧みな印象操作』(プレジデントon-line5/3)」が提供された。
これを全面掲載し「橋下」の評価・批判の参考に資していただきたい。
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《橋下氏の巧みな印象操作》
──2015年5月17日に行われる「大阪都構想」の是非をめぐる住民投票。大阪で賛否が真二つに分かれている背景に、橋下徹市長による巧みな印象操作があると自民党の柳本顕大阪市議会議員は指摘する。橋下市長の突き進むいわゆる「大阪都構想」は「大阪市」の名称を無くすばかりでなく、市民に対して新たな負担を強いるものだ。実施される特別区の区割りに際しても、地域の伝統や歴史を無視している点が容認できない。

 橋下市長の「大阪都構想」は、そもそも大阪府への集権化と大阪市を5つに分ける分権化で財源を生み出して、大阪の成長のために使うということが謳い文句だった。ところが、府市再編のシミュレーションをしても肝心の財源は出てこなかった。逆に1つの大阪市を5つに分けることによる分割コストの方がはるかに大きいということが明らかになった。橋下市長の「大阪都構想」に成長戦略論が全く飛んでしまっているのはそのためだ。お金が出てこないから成長のために打つ施策が展開できないのだ。

 橋下市長は、自らの政党タウンミーティングでは「高級布団を売りつけるわけではありませんよ」といった表現をしながらも、説明に使うパネルは全部インチキだ。負債が幾らと書いてあるが、かかった経費を挙げているだけであったり、グラフも伸縮幅をわざわざ変えて見え方の印象を変えたりしている。ネット上でも「インチキグラフ」と指摘されているようだが、市議会でもその虚偽を断罪した。

橋下市長の手口はマンネリ化していて、本人も自分の賞味期限について強い意識を持っているようだ。スケジュールに拘るあまり、内容に不備があっても修正せずに、強引に突っ走るケースが多い。

 大阪市では職員厚遇問題等で全国的にも注目を集めて以降、官から民への流れを活用し、職員数の削減や財政の健全化等の市政改革で確実に成果を挙げている。しかし橋下市長は地下鉄もバスも水道も下水道も、幼稚園・保育園も民営化するという。各々の事業や利用者の状況を全く考えずにゴールありきで進めるため、まともに議論することすら難しい。民営化すれば全てがよくなるというのは机上の空論だ。
 オールオアナッシングではなく、市民のためにどんな改革が必要なのかを冷静に議論すべきだ。私たち自民党は、賛成できる部分には賛成するが、メディアは橋下市長との対立している部分しか取り上げず、また橋下市長も議会との対立を演出している部分がある。

 橋下市長に対しスケジュールに無理があると指摘すると「わかりました、じゃあ合わせますよ」と口では言うのだが、スケジュールが変更されないばかりか、12月に否決された案件を、また否決されることが解っていながら3月にまた出してくるような有り様だ。これもメディアの注目を集める橋下式のPR手法なのだろう。

 住民投票の投票日が迫る中、フワッとした印象操作に乗せられて橋下市長を妄信している人にはどんな言葉を投げかけても伝わらないのが現状だ。
  これまでに公募区長、公募校長のセクハラ、パワハラ問題の頻発、自らが任命した府教育長の辞任、市民サービス(敬老パス、生涯学習ルーム)の切捨て、最近では上西小百合衆議院議員の問題等、橋下市長が生み出した負の遺産は枚挙に暇が無いが「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という事をよく解っているのだろう。そのときだけメディアの前で怒ってみせることで、橋下市長を信じてしまう人がいるのは残念なことだ。目下、冷静に大阪市の未来を考えられる人達に訴えかけていくことを心掛けているつもりだ。

 今回の5月17日の住民投票は、特別区設置について賛成/反対を問うものであるが、実際には「大阪維新の会」のみで作成した協定書についての賛否で、この住民投票が可決すれば、橋下市長に白紙委任状を出すに等しい事になる。橋下市長が「現状のままでいいのか、変えなくていいのか」という二者択一で迫るなら、我々は「特別区設置で市民が被る不利益とは何か。真に変えるべき点とは何か」について、残された時間で訴えていきたい。
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【①「大阪都構想(特別区に再編)」住民投票が5月17日(日)投票である。特に、この住民投票は「賛成」または「反対」/投票総数(投票率は関係ない)で過半数を得た方に決定するため「関心がない」とか「よく解らない」「反対だから」といって棄権すると、実質的に「賛成」と同様の効果をもたらす。ぜひ投票所に行って「反対」の記入をして欲しい。「棄権は危険!」必ず「反対」の投票行動を!(投票は「反対」「賛成」を自分で記入する「自書方式」である。「○・×」方式ではない)
②期日前投票は告示日の翌日〔4月28日(火)〕から投票日の前日〔5月16日(土)〕までの毎日(土曜日もOK)。
 投票時間は原則、午前8時30分~午後8時まで。
 投票場所は選挙人名簿に登録されている区の区役所内期日前投票所。(一部、投票時間等で例外があるので、詳細は「大阪市選挙管理委員会」ホームページ参照のこと。)
③なお投票日まで「橋下市長-『大阪都構想(特別区に再編)』反対ニュース」を随時、掲載していく。ぜひ時には「橋下市長」「大阪都構想」の虚言・誤った情報等の暴露記事も掲載するので、大阪市内在住の方を中心に本ブログ「リベラル広場」を宣伝・拡散して欲しい。(市選挙管理委に「公選法違反」にならない事を確認済み)】
(民守 正義)

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