シリーズ6 「橋下市長」「大阪都構想」批判
シリーズ6
「橋下市長」「大阪都構想」批判
【①「大阪都構想(特別区に再編)」住民投票が告示日4月27日(月)告示、5月17日(日)投票で決定した。特に、この住民投票は「賛成」または「反対」/投票総数(投票率は関係ない)で過半数を得た方に決定するため《「関心がない」とか「よく解らない」「反対だから」といって棄権すると、実質的に「賛成」と同様の効果をもたらす。ぜひ投票所に行って「反対」記入をして欲しい。(投票は「反対」「賛成」を自分で記入する「自書方式」である。「○・×」方式ではない)
②なお今後、投票日まで随時、ブログ「リベラル広場」に「標題名」を「シリーズ掲載」していく。ぜひ趣旨に賛同の方は、大阪市内在住の方を中心に本ブログ「リベラル広場」を宣伝・拡散して欲しい。(市選挙管理委に「公選法違反」にならない事を確認済み)】
《各「政党会派の主張と世論調査》
〔各「政党会派」の主張(批判)〕
<日本共産党>
◎「大阪都構想(特別区に再編)」が大がかり過ぎ、理解を得られない可能性がある。
*なお橋下市長が市職員に対して「公務員という肩書で職場内での個人的な見解の表明」や「権限を有さない立場での無責任な発言」を慎むよう発言し、この橋下発言に留意を促す文書が各職場の管理職に宛て配布されており「橋下市長の言論統制-『箝口令』」と批判している。(この『箝口令』は違法;地方公務員法では、そこまで「公務員の政治的行為」として禁じていない;総務省通達による)
【「大阪都構想(特別区に再編)」批判】
◎「大阪都構想(特別区に再編)」三つの狙い。
1つは、大阪市も24区も無くす。
2つに、その権限・財源を「大阪都」に吸い上げ、巨額を大型開発に注ぐ。
3つは、「一人の指揮官」(大阪都知事)でやりたい放題できる体制をつくる。
◎「大阪都構想(特別区に再編)」と言うが、「住民投票」で決まるのは「大阪市廃止」だけだ。
◎衛星都市の市長、住民から「『大阪府』を変えるのに意見も聞いていない」と批判が上がっている。
◎「大阪都構想(特別区に再編)」は、市民サービス大幅削減、公共施設の売却等を行い、その削減余剰金で1兆5千億円以上の大規模開発(「淀川左岸線延伸(高速道路)」「なにわ筋線(鉄道)」、更に「カジノ」や「リニア」)を進めようとするもの。
*「大阪都構想;協定書」には、これまで議会で否決された「市民サービス削減計画」や「地下鉄民営化」が前提。
◎「カジノ頼みの大阪都構想(特別区に再編)」だ。
◎「二重行政解消」はペテン。
○純粋に「二重行政」と言えるものはせいぜい1億円。
○逆に「特別区」の初期コスト(3つの庁舎建設等)680億円が増え「5年間で赤字が1071億円」との疑問・批判がある。
○暮らしと福祉、医療を守る仕事は、府・市・国も二重三重に進めるべき。
◎「特別区」になるデメリット
①「特別区」に直接入る税収は今の大阪市税収の4分の1に減り、交付金を府から受ける従属的団体になる。
② 逆に新しい三つの「特別区」の庁舎建設費用に555億円のコストがかかる。
③財源について「『大阪都』と『特別区』で調整する」と言われているが、国からの地方交付税に頼る大阪では限られた財源の奪い合いになるだけ。
④「国民健康保険」「介護保険」「水道」「ごみ」などは「特別区」では担えず「一部事務組合」が担うことになる。
*「特別区」では保険料減額、減免制度をつくる事もできなくなる。
◎上から目線の「区割り」と町名変更(例;「湾岸区-大正三軒家町」)
{私見と世論調査分析}
◆私が調べる限り共産党が最も「大阪都構想(特別区に再編)」批判が体系的に整理され、批判宣伝物も充実している。加えて批判宣伝行動も他会派と比べると活発な方だ。
◆実際には「無理な話」かもしれないが、今こそ共産党(全労連)と動きの鈍い民主党大阪 (連合大阪)に自民党も加え「大阪都構想(特別区に再編)反対」の「統一街頭キャンペーン」を行う絶好機会だと思う。その事によって「効果的相互作用」をもたらし一挙、市民の「反対」世論も明白に高まるだろう。ただ危惧するのは、おそらく共産党(全労連)は快諾しても民主党大阪 (特に連合大阪)は断る事が予想される。かつては共産党(全労連)が独善的セクト主義だったが、今では共産党(全労連)の方が統一戦線志向で、民主党(連合)の方が「反共セクト主義」である。因みに自民党と共産党は「大阪都構想(特別区に再編)」反対で共同デモをしている。ということは「共産党(全労連)と民主党大阪 (特に連合大阪)との共同行動も可能性はあると思うのだが・・・。とにかく「橋下CM」に優るには、これ位の発想が必要だ。真に「反橋下統一戦線の形成」を考えるなら、いつかは乗り越えなければならない「ルビコン川」として、ぜひ連合大阪は前向きに検討して欲しい。
◆共産党に対する「世論調査」評価
残念ながら共産党は「大阪都構想(特別区に再編)」批判キャンペーンに頑張っている割には元々、総体として共産党の支持率が低いだけにマスコミの共産党に対する「世論調査」結果コメントが少ない。加えてマスコミ各社の世論調査結果を大別すると「賛成」「反対」が拮抗している結果と「反対」が「賛成」を上回る結果に分かれており、その調査結果の違いによってコメントニュアンスも違っている。それを前提に共産党に関る世論調査結果・評価を紹介したい。
①「共産党支持」の内「大阪都構想(特別区に再編)」賛成9,6%、反対68.9%であった。(「産経」-「反対」が賛成)を上回る)
②なお共産党の支持率は5%(前回3%)であった。(「朝日」賛否拮抗)
*次回シリーズは総括的な「世論調査結果」を中心に既述する。(民守 正義)
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