緊急「意見表明」 「NHK 籾井会長 直ちに辞任せよ!」

緊急「意見表明」
「NHK 籾井会長 直ちに辞任せよ!」



{NHK籾井会長、「問題発言」を連発!}
NHK籾井会長は2月18日、中期経営計画の説明のため、民主党会合に出席。出席議員から、過去の籾井会長の発言を問いただす質問が相次ぎ、怒号が飛び交う激しい応酬となった。この会合をはじめ、この間、私なりに「これはNHK会長として問題・不適格」との発言・主張について紹介し、同じ視聴者として問題意識の共有化と世論喚起の一助となれば幸いである。

<籾井会長の問題発言等>
①村山談話について「今のところはいい。将来のことはわからない。政権が変わって、その人が、村山談話はもういらないと言うかもしれない」と「政権追随」で放送内容を決定付けることを明言。
②2月5日「定例記者会見」で、従軍慰安婦問題について番組で取り上げるかを問われ「政府の正式なスタンスが、まだ見えないので、放送するのが妥当かどうかは慎重に考えないといけない」と述べ、政府が8月にも発表する「戦後70年談話」の行方を見て判断する意向を示した。自律的な「公共放送」の使命を放棄する発言である。
 更に「従軍慰安婦に関する政府見解は見直す余地があるか」を質され「その手の質問には答えを控える」と述べ、答えない理由について「喋ったら、大騒動になる」と右翼的含みのあるコメントを行った。
③就任一年目会見(1月25日):特定秘密保護法について「政府が必要だという説明だから、様子を見るしかない」など公共放送トップの資質を問われる発言を連発。
④昨秋、与党幹部の前で「NHK予算は与党が賛成してくれればいい」と発言、逆に与党幹部たしなめられた。(NHKは「公共放送」の立場上、番組内容に異論があっても予算については「与野党全会一致」が慣例だった。結果的に、この会長発言が契機に8年ぶりに全会一致は崩壊した)

{NHK籾井会長、「公共放送」トップとして不適格!}
上記三点が、私なりの発言にのみ限る「問題発言」だが、この三点には共通した問題点がある。それは既にお気付きの事と存じるが、同会長が「NHK公共放送」の本質・使命等が全く解っていないことだ。「政府の意向・考え・政策等」の様子を見て、それを追随・肯定・宣伝することが、どうしても先ず「為すべきこと」と思うなら、それは「国営放送」であって「公共放送」ではない。NHKは視聴者の受信料で運営されているのだから国家権力からも独立した「公平・中立」放送でなければならない。同会長は勘違いしている(あるいは右翼的錯覚だからか)かもしれないが、「安倍政権の意向・考え=国民の意思・世論」ではない。それは時として概ね一致することもあれば、相対立することもあるだろう。それだけに「NHK公平・中立」の難しさと、場合によっては政府に対抗してでも「公共放送の使命」を守る気骨が必要なのだ。その意味でも同会長は「公共放送」トップとして不適格だ。私としては、同会長に改善の見込みはなく、即刻に「自分には無理だ」と気づいて辞任して頂きたいが、それでも、まだ同会長にしがみつきたいのなら、せめて主人公は、仲良しの安陪総理大臣ではなく我々、受信料を支払う視聴者であることを、お忘れなく。

{その他の問題-百田経営委員}
 百田経営委員が、任期満了(2月末)をもって退任することになった。百田経営委員は、数々の暴言・虚言等を吐いて問題発言を繰り返してきたが、ご自身が吐いた言葉「人間のクズみたいなやつ」「(右翼的)売国奴」等を、そっくりお返しして「二度と出てくるな!」とだけ言っておく。

{その他の問題-長谷川経営委員}
 日頃から右翼的女性観と「絶対天皇制」を主張・肯定している長谷川経営委員が、NHK放送内容に不満・抗議として「受信料支払い拒否」を表明。現に2か月間、受信料を支払わなかった。そして後程、「受信料支払い拒否」を「権利として、できるかのような認識であった」と釈明している。
 こんな社会人としても無知・非常識な者が、いまだ経営委員になっている。安陪総理の任命責任も考えると、同じ右翼同士の仲良し推薦でも、そのセンスの悪さに、頭がくらくらする。

{これからのNHKに期待したいこと}
 一方では、籾井NHK会長をはじめとするNHK経営委員問題は、段々と社会問題化し、対抗運動も、相当に起きている。現に10日には、市民団体「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」「放送を語る会」、日本ジャーナリスト会議(JCJ)の3団体は会長の辞任と、経営委員会による会長の罷免を求める申し入れ書をNHK側に提出した。その他、署名運動も進んでいる。
今、NHKの中には、籾井会長にこびる風潮と、これに抗して公共放送としての良心的番組をつくろうとする放送プロと別れてきているという。でも私ごとき61歳の者から言わして頂ければ、長い目で籾井会長に放送人としての魂を売るほどの人物ではないし、そんなに長持ちする人物でもない。それよりも家族、子供達に「立派に良心に従い、放送プロとして生きた」と自慢できる仕事ぶりを発揮して欲しい。(受信料は、ちゃんと払いますよ♪)
(民守 正義)