コラムーひとりごと22 梅は咲いたか~♪
コラムーひとりごと22
梅は咲いたか~♪
*今回は軽い話題で、ご勘弁願います。
毎日、寒気漂う日々が続くが、今週土・日曜日も極寒らしい。でも2月になると春の前兆、「梅」の季節である。
梅の名所は、数多くあるが、特に全国の天満宮 では、梅が植えられ、見所がある。
私はほぼ毎年、京都「北野天満宮」に「梅林見物」に出かけている。ただ、昨年の入院生活に続き、今年は車椅子の不自由な体で、行けるかどうか、わからない。
京都「北野天満宮」は、殆どの方が行かれたと思うが、もし、まだ行かれたことがないなら、家族・デートコースにお勧めする。少し、どうでもいい話だが、「北野天満宮」で、梅の花々の中で、数字「7」を、そっくりにかたどった花並びを発見。すかさず「携帯写真」を撮って待ち受け画面の一つに使っている。
「梅林見物」には、そんな楽しみもあるんですね。
あと「梅林見物」でのお勧めは、少々、遠距離だが「南部梅林」。先週土曜日からの開園らしいが、やはり見頃は2月中旬頃から。(閉園は3月1日(日)予定)今から予定を立てておいた方がいいかも-。
なお、開園期間の土・日曜日は、「写真展」や「梅の種とばし大会」「梅酒コレクション」等の催し物が準備されている。
その他、アクセスなど詳しくはHP「みなべ観光協会」をどうぞ。
{「梅」のウンチク}
<「梅」の種類>
「梅」には300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類される。梅の実を採るのは主に豊後系である。特に未成熟の種子には、少量でも頻脈や血圧上昇の急性循環器系疾患となり、「梅は食べても実(さね)食うな、中に天神ねてござる」との諺がある。
なお「梅」の原産は、中国である。
<「梅」の食と効用>
果実を梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなどにして食用とする。また甘露梅やのし梅などの菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられる。更に健康食品としても重宝に食されている。
中国では、梅は紀元前から酸味料として用いられており、塩とともに最古の調味料だ。日本語でも使われる良い味加減や調整を意味する単語「塩梅(あんばい)」とは、元々はウメと塩による味付けがうまくいったことを示した言葉である。
さらに「梅」は漢方薬としても重宝で、「烏梅(うばい)」は、健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用がある。
<「梅」の毒性>
青梅には青酸が含まれているので、「食べると死ぬ」という警告が知られている。
実際にバラ科植物の葉や未熟な果実や種子には、未熟な種子や腸内細菌が持つ酵素の作用でシアンが生成する事がある。これをヒトが食べた場合、胃酸により有毒性を発揮する恐れがあり、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡することもある。
なお人によっては、「梅」に対する過敏症、アレルギーの症状が起りうる。
<「梅」言葉あれこれ>
「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」
桜と 梅を対比しつつ、栽培上の注意を示したもの。桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。一方、梅の樹は剪定に強く、む しろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになる。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
菅原道真が大宰府に左遷されるとき、道真の愛した庭の梅の花に別れを惜しんで詠んだ歌。
「桃栗三年、柿八年、柚(ゆず)の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年」
種を植えて実を収穫できるまでの期間を指す民謡。本来は「桃栗三年柿八年」で一つの諺。「物事は簡単にうまくいくものではなく、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要だ」という教訓である。
「梅の木学問」
「梅の木が成長は速いが大木にならないように、進み方は速いが学問を大成させないままで終わること」である。反対は「楠学問」で「クスノキが成長は遅いが大木になるように、進み方はゆっくりであるが学問を大成させること」
このように「鎌倉時代」に中国から日本に伝来した「梅」だが、当初は観賞用から始まり、食用・薬用として利用範囲が広がってきて、今や冷蔵庫の中に最も多く入っているのがキムチで、その次が「梅」らしい。お弁当に「梅」を入れるのも定番。
とかなんとか言って、もう少し、肌寒い日々を我慢しましょ。「梅は咲いたか~♪」
(民守 正義)
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