コラムーひとりごと14 私の感覚的マスコミ批判
コラムーひとりごと14 私の感覚的マスコミ批判
「マスコミ批判」と銘打ったが、対象とするのは、テレビに絞りたい。それから、身体リハビリもあって、ここに論理批判するほど、テレビをよく見ている訳でもないので、根拠に乏しく、感覚的なものであることを、お許し願いたい。
{全般的に思うマスコミ批判}
1.大体、私が見る放送局は、NHK、毎日、朝日とBS関係が多い。読売、関西は、殆ど見ない。その理由は、保守的な方々が、毎日、朝日を快く思っていない事の逆に「右翼的放送」傾向に、つまらなく思っているからである。
2.NHKについては、籾井会長の就任直後の「従軍慰安婦問題発言」や百田放送作家が経営委員に就任する等、右傾化・保守宣伝機関になり下がりやしないかと心配したが、今のところ、その兆候は見られない。私も受信料を払っている一人。一部の勝手な経営委員の意見に振り回されず、いつまでも公平・中立・客観放送を続けてもらいたい。
{分野ごとに思うマスコミ批判}
<報道ニュース>
1.よく容疑者等が逮捕されたことで、容疑者の身辺や生立ちも含めて報道し、あたかも、もう犯人であるかのような報道をする。でも「逮捕」とは「逃亡及び罪証隠滅を防止するため強制的に身柄を拘束する行為」をいうのであって、まだ「犯人」だと言う訳ではない。それだけに警察発表から一線を画し、慎重な報道姿勢が必要ではないか。特に容疑者が、無実を主張している場合は、なお更だ。あるジャーナリストが「警察も警察発表どおり報道しないと、その報道機関を疎外する」と聞いたことがあるが、仮にそうだとしても客観報道はマスコミの生命線。毅然と対処して欲しい。要は、松本サリン事件、村木厚子冤罪事件等の反省を生かして欲しいのだ。
余談だが、志布志事件や大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件等でも明らかなように、事件にもよるが、警察当局と検察当局は予め、「これで立件する」という捜査方針があって、そのストーリーに沿った捜査を進める。従ってストーリーに合わない証拠・証言等は、消極的or無視する傾向があり、そこに冤罪の温床があると言われている。
実は私自身、ある詐欺事件で参考人(容疑者ではない)として、ほぼ毎日、事情聴取を受けたことがある。もちろん任意の事情聴取だが、「今日は都合が悪い」と断っても「上司をだせ!」と言われ、とても断れるようなものではない。事情聴取も調書は、あたかも私自身が書いたように刑事が作文し、私は署名・拇印を押すだけ。調書内容に多少の異論を言っても「もう、これでもいいじゃないか」と押切られる。詳しい事は言えないが、私が予定ストーリーから外れる陳述を、何度かしたとき、後で思いもよらぬ別ルートから「余計な事を言わすな」と圧力があった。とにかく参考人の事情聴取ですら、それなりの圧力を感じるのだから、容疑者事情聴取ともなれば、相当なものであろう。そうした世論操作含みの「警察発表」。
鵜呑み、垂流しはやめて、警察発表といえども「裏取り」「但書き」はよろしく。
2.被害者の実名・写真報道。特に殺人事件で被害者の写真が掲載されているが、あれは遺族の承諾を得ているのだろうか。中には、実年齢とは相当に違う高校卒業アルバムではないかと思うものを掲載しているものも見るが、そこまでして被害者の写真を掲載する必要があるのだろうか。人権的に言っても、被害者が殺された上に、ご遺体に「人権」が消え去った訳ではない。人権的に言えば、まさに「被害者が、この世に生きていたことを尊厳する」こと自体が人権だ。また視聴者も、そこまでされて被害者の顔写真を見たいとは思わない。因みに私は家族に「もし私が殺されても、マスコミに写真提供するな」と常日頃から言っている。
3.特に姉歯耐震偽造事件の報道で感じた事だが、罪を犯した本人への取材は当然としても、何故、田舎暮らししている年寄り母や息子までもコメントを取りに行くのか。
二十歳を超えれば「全て自己責任」で、家族は事件に関係ない。ことごとく報道記者は、スクープ取りには関心があっても、「人権」の感性はないようだ。
4.不必要な年齢報道。特に「街の声」インタビューで、一般の方の明るい感想取材に実名と年齢までテロップで流していた。どうして年齢までいるのか、わからない。当該番組は「NEWS23」で、それなら善場アナウンサー等の他の出演者も毎回、年齢を掲載しろと言いたい。この件に関しては直接、「NEWS23」に問合せたが、返事はなかった。
<討論・トーク番組>
1.「討論・トーク番組」は、ワイドショーのトークコーナーも含めて、知識習得や自分なりの考えをまとめるにあたって、好んで観ている。だから、この類の番組には、あまり不満はないのだが一応、二点の要望を挙げたい。一つは、真面目な設定による、この類の番組を増やして欲しい。(視聴率の問題もあるから、多少、深夜でもかまわない。)
もう一つは、保守系・リベラル系に関らず、それなりの有識者等をコメンテーターに出して欲しい。よくワイドショートークコーナー等に見られるが、コメンテーターにバラエティータレントや漫才師等が出て、もっともらしくコメントするのだが、ハッキリ言ってトンチンカン。番組製作者側は「それも庶民の意見」と言い訳するかもしれないが、テレビは社会教育の道具でもある。
あまり視聴者を低俗なところで迷わす番組設定は避けて欲しい。
2.この「マスコミ批判」で個別の番組を批判することは避けるつもりだったが、どうしても問題指摘せざるをえないのが、「読売-そこまで言って委員会」。先ず出演者は、リベラル系は時々、出演する女性研究家-田嶋陽子と元日本共産党幹部-筆坂秀世ぐらいで、後は皆、保守・右翼。まあ、保守系のドン-渡辺恒雄の影響が強く出る読売の事。「右翼番組」であることは仕方ないが、田嶋陽子が何かを言えば、即に発言妨害。特にひどいのが津川雅彦で、率直に言ってご自身も大した見識をもっていない。前任の政治評論家-故 三宅久之さんは、保守系であったが、なかなかの論客で、結果的に意見一致することも多く、「アッパレ」という感じだった。ところが最近の番組のコンセプトは、「少数のリベラル系コメンテーターを、多数の保守系コメンテーターが叩く」ことを、面白く描く事自体にあるように見え、だから司会者も津川雅彦の野次を止めはしない。
要は、番組の趣旨・内容は、右翼的であっても何でもかまわないが、結果的にイジメを煽り面白おかしく描くことを目的化することは止めるべき。事は、これも人権問題だ。
<その他の要望事項等>
他に番組分野毎に問題指摘するのも切がないので、思いつく限りで指摘したい。
1.ドラマ・サスペンス系は、相変わらず殺人シーンが多い。もっと感動を与える人生ドラマのような作品を提供して欲しい。
2.バラエティ系は、芸能界内部ネタや「トランスジェンダー(性同一性障害)」の方々を笑いネタ(オネエ系)にしたり、他人(他集団)を馬鹿にしたりする笑いトークは、ハッキリ言って、面白くないどころか、不愉快なぐらいだ。多くの方々の笑いを得るために、一部の方々が悲しい思いをする。これは桂文福曰く、ジョークの最悪のセンス。
ディレクターは、気を遣わずに出演タレントの躾をよろしく。
3.ドキュメンタリー番組も増やして欲しい。テレビの良さは、あまり表面化しないリアリズムの暴露。事件の背景や人間模様等を描いた実録を放映して欲しい。
今、テレビ産業は「不況業種」と言われるぐらい、厳しい経営環境にあるらしい。
広告収入の減少にインターネットの普及が拍車をかけているらしい。
それだけに番組づくりには苦労が多いと思うが、それでも「人権の視点」だけは、しっかり保って欲しい。そして仮にも問題ある番組を放送して、クレームがあった場合は、真摯に対応して欲しい。
実はMBS(製作局)と大阪府とは、その信頼関係が今もあると思っている。
詳しい経過は言えないが、クレームに対して「今後は人権に配慮した放送」を約束してくれた。今後とも各放送局は、「人権に配慮した放送と、クレームに対する前向きな対応」をよろしく。
*因みに各放送局は、クレーム・ニュース提供窓口が、バラバラかつわかりにくい。この際は、ホームページトップに目立つよう工夫して頂ければと思う。
*また他稿で問題指摘している大阪府人事当局の「個人情報保護法違反」も対応して頂ければ、ありがたい。
「マスコミ批判」と銘打ったが、対象とするのは、テレビに絞りたい。それから、身体リハビリもあって、ここに論理批判するほど、テレビをよく見ている訳でもないので、根拠に乏しく、感覚的なものであることを、お許し願いたい。
{全般的に思うマスコミ批判}
1.大体、私が見る放送局は、NHK、毎日、朝日とBS関係が多い。読売、関西は、殆ど見ない。その理由は、保守的な方々が、毎日、朝日を快く思っていない事の逆に「右翼的放送」傾向に、つまらなく思っているからである。
2.NHKについては、籾井会長の就任直後の「従軍慰安婦問題発言」や百田放送作家が経営委員に就任する等、右傾化・保守宣伝機関になり下がりやしないかと心配したが、今のところ、その兆候は見られない。私も受信料を払っている一人。一部の勝手な経営委員の意見に振り回されず、いつまでも公平・中立・客観放送を続けてもらいたい。
{分野ごとに思うマスコミ批判}
<報道ニュース>
1.よく容疑者等が逮捕されたことで、容疑者の身辺や生立ちも含めて報道し、あたかも、もう犯人であるかのような報道をする。でも「逮捕」とは「逃亡及び罪証隠滅を防止するため強制的に身柄を拘束する行為」をいうのであって、まだ「犯人」だと言う訳ではない。それだけに警察発表から一線を画し、慎重な報道姿勢が必要ではないか。特に容疑者が、無実を主張している場合は、なお更だ。あるジャーナリストが「警察も警察発表どおり報道しないと、その報道機関を疎外する」と聞いたことがあるが、仮にそうだとしても客観報道はマスコミの生命線。毅然と対処して欲しい。要は、松本サリン事件、村木厚子冤罪事件等の反省を生かして欲しいのだ。
余談だが、志布志事件や大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件等でも明らかなように、事件にもよるが、警察当局と検察当局は予め、「これで立件する」という捜査方針があって、そのストーリーに沿った捜査を進める。従ってストーリーに合わない証拠・証言等は、消極的or無視する傾向があり、そこに冤罪の温床があると言われている。
実は私自身、ある詐欺事件で参考人(容疑者ではない)として、ほぼ毎日、事情聴取を受けたことがある。もちろん任意の事情聴取だが、「今日は都合が悪い」と断っても「上司をだせ!」と言われ、とても断れるようなものではない。事情聴取も調書は、あたかも私自身が書いたように刑事が作文し、私は署名・拇印を押すだけ。調書内容に多少の異論を言っても「もう、これでもいいじゃないか」と押切られる。詳しい事は言えないが、私が予定ストーリーから外れる陳述を、何度かしたとき、後で思いもよらぬ別ルートから「余計な事を言わすな」と圧力があった。とにかく参考人の事情聴取ですら、それなりの圧力を感じるのだから、容疑者事情聴取ともなれば、相当なものであろう。そうした世論操作含みの「警察発表」。
鵜呑み、垂流しはやめて、警察発表といえども「裏取り」「但書き」はよろしく。
2.被害者の実名・写真報道。特に殺人事件で被害者の写真が掲載されているが、あれは遺族の承諾を得ているのだろうか。中には、実年齢とは相当に違う高校卒業アルバムではないかと思うものを掲載しているものも見るが、そこまでして被害者の写真を掲載する必要があるのだろうか。人権的に言っても、被害者が殺された上に、ご遺体に「人権」が消え去った訳ではない。人権的に言えば、まさに「被害者が、この世に生きていたことを尊厳する」こと自体が人権だ。また視聴者も、そこまでされて被害者の顔写真を見たいとは思わない。因みに私は家族に「もし私が殺されても、マスコミに写真提供するな」と常日頃から言っている。
3.特に姉歯耐震偽造事件の報道で感じた事だが、罪を犯した本人への取材は当然としても、何故、田舎暮らししている年寄り母や息子までもコメントを取りに行くのか。
二十歳を超えれば「全て自己責任」で、家族は事件に関係ない。ことごとく報道記者は、スクープ取りには関心があっても、「人権」の感性はないようだ。
4.不必要な年齢報道。特に「街の声」インタビューで、一般の方の明るい感想取材に実名と年齢までテロップで流していた。どうして年齢までいるのか、わからない。当該番組は「NEWS23」で、それなら善場アナウンサー等の他の出演者も毎回、年齢を掲載しろと言いたい。この件に関しては直接、「NEWS23」に問合せたが、返事はなかった。
<討論・トーク番組>
1.「討論・トーク番組」は、ワイドショーのトークコーナーも含めて、知識習得や自分なりの考えをまとめるにあたって、好んで観ている。だから、この類の番組には、あまり不満はないのだが一応、二点の要望を挙げたい。一つは、真面目な設定による、この類の番組を増やして欲しい。(視聴率の問題もあるから、多少、深夜でもかまわない。)
もう一つは、保守系・リベラル系に関らず、それなりの有識者等をコメンテーターに出して欲しい。よくワイドショートークコーナー等に見られるが、コメンテーターにバラエティータレントや漫才師等が出て、もっともらしくコメントするのだが、ハッキリ言ってトンチンカン。番組製作者側は「それも庶民の意見」と言い訳するかもしれないが、テレビは社会教育の道具でもある。
あまり視聴者を低俗なところで迷わす番組設定は避けて欲しい。
2.この「マスコミ批判」で個別の番組を批判することは避けるつもりだったが、どうしても問題指摘せざるをえないのが、「読売-そこまで言って委員会」。先ず出演者は、リベラル系は時々、出演する女性研究家-田嶋陽子と元日本共産党幹部-筆坂秀世ぐらいで、後は皆、保守・右翼。まあ、保守系のドン-渡辺恒雄の影響が強く出る読売の事。「右翼番組」であることは仕方ないが、田嶋陽子が何かを言えば、即に発言妨害。特にひどいのが津川雅彦で、率直に言ってご自身も大した見識をもっていない。前任の政治評論家-故 三宅久之さんは、保守系であったが、なかなかの論客で、結果的に意見一致することも多く、「アッパレ」という感じだった。ところが最近の番組のコンセプトは、「少数のリベラル系コメンテーターを、多数の保守系コメンテーターが叩く」ことを、面白く描く事自体にあるように見え、だから司会者も津川雅彦の野次を止めはしない。
要は、番組の趣旨・内容は、右翼的であっても何でもかまわないが、結果的にイジメを煽り面白おかしく描くことを目的化することは止めるべき。事は、これも人権問題だ。
<その他の要望事項等>
他に番組分野毎に問題指摘するのも切がないので、思いつく限りで指摘したい。
1.ドラマ・サスペンス系は、相変わらず殺人シーンが多い。もっと感動を与える人生ドラマのような作品を提供して欲しい。
2.バラエティ系は、芸能界内部ネタや「トランスジェンダー(性同一性障害)」の方々を笑いネタ(オネエ系)にしたり、他人(他集団)を馬鹿にしたりする笑いトークは、ハッキリ言って、面白くないどころか、不愉快なぐらいだ。多くの方々の笑いを得るために、一部の方々が悲しい思いをする。これは桂文福曰く、ジョークの最悪のセンス。
ディレクターは、気を遣わずに出演タレントの躾をよろしく。
3.ドキュメンタリー番組も増やして欲しい。テレビの良さは、あまり表面化しないリアリズムの暴露。事件の背景や人間模様等を描いた実録を放映して欲しい。
今、テレビ産業は「不況業種」と言われるぐらい、厳しい経営環境にあるらしい。
広告収入の減少にインターネットの普及が拍車をかけているらしい。
それだけに番組づくりには苦労が多いと思うが、それでも「人権の視点」だけは、しっかり保って欲しい。そして仮にも問題ある番組を放送して、クレームがあった場合は、真摯に対応して欲しい。
実はMBS(製作局)と大阪府とは、その信頼関係が今もあると思っている。
詳しい経過は言えないが、クレームに対して「今後は人権に配慮した放送」を約束してくれた。今後とも各放送局は、「人権に配慮した放送と、クレームに対する前向きな対応」をよろしく。
*因みに各放送局は、クレーム・ニュース提供窓口が、バラバラかつわかりにくい。この際は、ホームページトップに目立つよう工夫して頂ければと思う。
*また他稿で問題指摘している大阪府人事当局の「個人情報保護法違反」も対応して頂ければ、ありがたい。
(民守 正義)
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