リベラル勢力総結集で政権交代!(74)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【マスコミの歪】「NHK時代、特ダネニュースを出した後、報道局長が激怒したのは事実です」/元NHK記者-相澤冬樹記者インタビュー》
NHKで森友学園への国有地売却問題を一貫して取材してきた相澤冬樹記者は今年5月、記者職からの異動を告げられた。8月末にNHKを退職し「大阪日日新聞」に移籍した相澤記者に問題の本質を聞く。
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Q: 相澤さんの記事に、NHK上層部から圧力があったと聞きました。
A: 森友事件で私が特ダネを出した後に報道局幹部が激怒したこと、別の特ダネを出す際に圧力があったことは事実です。2017年7月26日に「近畿財務局が国有地売却前に森友学園側から支払える上限額を聞き出し、その金額以下で売った」というニュースを放送しました。放送後、私の上司に東京の報道局長から怒りの電話が架ってきました。
たまたま上司の近くにいたので内容が聞こえたのですが、記事を出したこと自体がケシカランということでした。
Q: 事実かどうかではなく、記事を出したことに局長は怒ったのですか?
A: そうです。ニュースは事実だと、財務省が国会で認めています。更に今年4月4日「財務省が学園側に対し、実際に塵を大量に撤去したように説明してほしいと口裏合わせを求めていた」というスクープを出すに当たっては高いハードルをクリアするよう求められました。
報道局長の了解を取るためだと言われ、その全てをクリアしましたが、放送の直前「情報が野党に漏れている」と政治部から報道局長に情報が入り、危うくボツになりかけました。
特ダネなのに「ニュース7」の一番、最後の項目という扱いでした。
Q: そして相澤さんは記者職から外されるわけですね。
A: 報道局長からの怒りの電話があった時、次の人事で良くないことがあるとは予感していました。大阪勤務は6年になっていましたし。どの地域に行くのかなとは思っていましたが、番組を放送後に講評する「考査部」への異動は到底納得できるものではありませんでした。NHKは6月異動なので時期は不自然ではありませんが、内内示があった5月14日は、財務省の背任事件に対する大阪地検特捜部の捜査がヤマ場を迎えていました。どのような結果が出るか分からず(5月31日に全員不起訴。現在検察審査会で審査中)、連日、検察当局や関係者に取材を重ねていた時期です。そのタイミングで、森友問題取材の中心にいた私を記者職から外す。これまでの取材で、どれだけ組織に尽くしてもバッサリ組織から切られる事例をみてきましたが、自分がやられるとシンドイですね。
内内示を受けた夜から転職先を探し始めました。
Q:落ち込むのではなく、相澤さんは次に向けて前向きに走り出した。
A:森友学園問題では、二つの謎が残されたままです。一つは何故、疑問のある小学校が認可されようとしていたのか。もう一つは何故、国有地が塵の撤去費の名目で鑑定価格から8億円以上も値引きされて売却されたのか。この謎を解くまで取材を続けます。
誤解されている方が多いのですが、そもそも塵があったのが事実だとしても値引きの理由にはならないのです。一定の深さにあるのであれば建築物には影響がないのですから。
森友学園側が値引きしろというのは自由ですし、大阪には「言うのはタダ」だと、値引きを求める文化があります。普通は「(値引きは)できまへん」で終わる。問題の土地は、森友学園の前に大阪音楽大学が売買交渉をしていましたが、このときは、塵は問題にならず、大阪音楽大学が数億円の買い取り価格を提示しても、折り合いませんでした。
数億円で折り合わないものを何故、1億3400万円で売ったのか。おかしなことだらけです。
Q:公務員のルールを明らかに逸脱しています。
A:誰の目にも、おかしな土地取引なのに、財務省の担当者も、財務相も、首相も「問題ない」と言い切る。関係書類の提出を求めても「廃棄したから無い」と言う。
ところが後から出てくる。しかも改竄されていたと分かる。嘘をつき通せば嘘がまかり通ることを世の中に知らしめてしまいました。多くの人が無力感、更には政治への絶望を感じているのではないでしょうか。ただ私は政権批判やNHK批判をするために転職したのではありません。事実を追及したいだけなのです。
Q:ネット上等では「相澤さんのニュースがデマだ」という誹謗中傷も溢れていますね。
A:私が書いたニュースは全て、しっかりした裏付けがあり、後になって財務省が事実だと認めています。31年間記者として働いたNHKは、事件取材のレベルが最も厳しい基準です。
手練れの記者がいっぱいいます。その一方で情報源の秘匿との兼ね合いから、記事の信頼性について十分に説明してこなかった側面はあります。大所高所からの報道姿勢に対して「エラそうだ」との反発を受け止めなければなりません。他社を含め、抜かれた記者が焦った結果、勘違いや取材不足で間違った記事を書くこともありますし、全くの嘘を書く記者も知っています。「マスゴミ」批判を全否定はできません。
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【注釈】相澤さんは10月11日にフェイスブックにこう書きました。〈前から、プロの記者の仕事が信用されなくなっていることに危機感を持っています。その為にはある程度、秘密を明かすしかありません。いわば記者の説明責任です。これをキチンとしないから信用されない。財務省のことを批判できませんね。/でも「いずれ」なんて言っていると、これまた信用されないでしょうから、期限を明言します。年内です。年内に必ず何らかの形で世に問います。森友事件の真相とは違いますよ。それはまだ取材中。明らかにするのは、これまでどういうふうに取材をしたか、ということです、だからこういうことが事実と言えるのだと。これを私の公約とします〉
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メディアが信用されないのは民主主義の危機です。プロの仕事を信じてもらう説明責任を丁寧に果たす必要を感じています。
Q:今後の抱負をお聞かせください。
A:先ほども述べた森友学園問題の二つの謎を解く取材を続けます。また、プロの記者の仕事への信頼を取り戻す仕事をしたいですね。大手マスコミが自らの誤りを隠すのは、財務省の公文書改竄と同じだと批判されても仕方がない。最後は、これまで話してきたことと少し離れますが、面白い記事を書きたいですね。『大阪日日新聞』を発行する新日本海新聞社(本社鳥取県鳥取市)の吉岡利固社主からは「事実なら何を書いてもいい」と言われていますので、日本酒をテーマに酒場巡りの連載をしたいと考えています。ただ、この道では吉田類さんという大先達がいるので、どう差別化を図るか、楽しみにしてください。(週刊金曜日)
《【民族の記憶】ソウルに「植民地歴史博物館」が誕生/ 金 英丸(キム ヨンファン・民族問題研究所対外協力チーム長)》
韓国市民の「キャンドル革命」によって弾劾され、今は拘留中の朴槿恵前大統領。
彼女が何より大きい批判を浴びたのは、被害者の人権を踏み躙った、いわゆる2015年の「慰安婦」合意と歴史教科書の国定化政策である。彼女は自分の父、朴正熙が「独裁者」として書かれている歴史教科書を、父の生誕100年を迎える17年に合わせて「経済発展の英雄」と書き換えるために、歴史教科書の国定化を押し付けようとしたが、結局破綻に至った。
朴正熙は独裁者としてだけではなく、「皇軍」として日本帝国主義に自ら積極的に協力し、自分の永久集権を狙った独裁体制を、明治維新を手本にして「維新体制」と名づけた代表的な「親日派」の一人でもある。その「親日派」が、戦後の冷戦体制と南北分断の時代状況に便乗し、まともに清算されないまま、軍事独裁と守旧勢力の既得権を綿々と維持した結果、李明博と朴槿恵政権を誕生させた。そして親日派の業績を賛美するいわゆる「ニューライト」勢力が、李・朴両政権の積極的な支援を背負って勢力を拡大した。
「ニューライト」は、日本帝国主義の植民地支配が韓国の近代化に貢献したという「植民地近代化論」を思想的ルーツとしている。彼らは08年、既存の歴史教科書を「左派教科書」と罵倒し、「植民地近代化論」に基づいた教科書を作り、検定の通過を試みた。
韓国版「新しい歴史教科書」が登場したのだ。「キャンドル革命」により国定化の試みが挫折するまで、韓国社会は日本と同様、歴史修正主義の歪曲と闘わなければならなかった。
韓国では冷戦と南北分断、軍事独裁によって過去の清算ができなかった。
しかし、そこには侵略戦争と植民地支配によって染められた東アジアの歴史を克服し、東アジアに真の平和を実現するために闘い続けた市民達がいた。その闘う市民の手で、108年前に韓国が日本に強制併合された日付の今年8月29日、韓国のソウルに「植民地歴史博物館」が誕生した。立ち上げたのは歴史修正主義と闘いながら、研究と実践を重ねてきた韓国の市民団体・民族問題研究所。同研究所は、日本帝国主義時代の韓国における親日協力者の研究の手本になった『親日文学論』の著書、故林鍾国(イムジョングク)先生の遺志を受け継ぎ、1991年に設立された。民族問題研究所は91年から18年をかけて、韓国における4389人の「親日派」を掲載した『親日人名事典』を発刊した市民団体として広く知られている。
その成果を基に、植民地主義の克服、東アジア平和のための活動の拠点として建てられたのが「植民地歴史博物館」なのだ。そこには民衆の立場から見た日本帝国主義の植民地支配の実状、それに抵抗した独立運動家と協力した親日派の生き方の比較、強制動員被害者と遺族の声、そして過去を克服するために取り組んできた日韓市民連帯の歴史等が展示されている。来館者は、日韓強制併合の正当性を宣伝した1911年1月1日発行の『京都日出新聞』の朝鮮双六、ソウルに建てられた朝鮮神宮の記録、南京大虐殺に加担した日誌を記録した日本軍兵士の寄せ書き、「3.1独立宣言書」の初版原本、サハリンに捨てられた強制連行犠牲者の切実な手紙、1960年代から韓国の民主化運動を支援してきた日本の市民運動の記録等を目にできる。これらを通じて今後の東アジアの平和のために今、自分ができることは何かを考えるようになるだろう。(週刊金曜日)
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《2018南京の記憶をつなぐ映画祭》
◎日時:2018年12月2日(日)午前9時50分~午後4時まで(開場受付9:30~)
◎場所:エルおおさか南館5階ホール(大阪市中央区北浜東3-14)
●Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)谷町線・京阪天満橋2番出口より徒歩約670m
◎費用:一日通し券/前売り1500円/当日2000円/単券800円
◎主催等:「2018南京の記憶をつなぐ」実行委員会/連絡先:銘心会南京090-8125-1757
《「愛国」と「自己犠牲」の道徳教育を許すな!全国集会》
◎日時:2018年12月8日(土)13:30~16:30まで(開場13時~)
◎場所:エルおおさか大会議室(大阪市中央区北浜東3-14)
●Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)谷町線・京阪天満橋2番出口より徒歩約670m
◎資料代:800円(学生・障害者無料)
◎主催等:「戦争教科書」はいらない!大阪連絡会
●ブログ:「子供たちに渡すな、あぶない教科書」で検索。
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
(求人・就職活動中の方には必見!)
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp(なおツイッターでの投稿は①匿名性が高いこと、②ウイルス対策上等、業者助言により一切、開封・受付いたしません。)
(民守 正義)
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