リベラル勢力総結集で政権交代!(64)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《【軍拡の愚】改めて「陸上イージス」の必要性を問う:巨費で日本を米国の防波堤にする愚行/田岡 俊次(軍事ジャーナリスト)》

 以前、弾道ミサイル迎撃用のミサイルを搭載するイージス艦が現在の4隻から2021年までに8隻に増え、防衛省の本来の計画ではそれで「日本全域を守れる」としていたこと、故に米国の要請を呑んで陸上イージス2基を配備するのは不要で、迎撃ミサイルの弾数が極度に少ないのが第一の弱点であることを説明した。だが問題は、数千億円の防衛費の無駄遣いだけではない。なぜ秋田市と山口県萩市に配備するのか、との根本的疑問がある。
 朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)の弾道ミサイルは主として、その北部山岳地帯のトンネルに隠され、首都圏に向けて発射されれば能登半島上空を通過する。
 近畿圏なら、隠岐諸島付近を経由する。弾道ミサイル迎撃は、真正面から行なうのが理想的とされる。目標の角度が変化しないから命中率が高く、相手が接近して来るから、こちらのロケットの燃料を横方向への機動に使う必要がないだけ高高度で迎撃できる。
 イージス・システムはレーダ等で捉えた目標の軌道や速度を直ちに計算し、その「未来位置」に向け迎撃ミサイルを誘導するのだが、目標が横方向で遠距離だと時速1万ないし2万キロで飛ぶ物体に側方から当てる形になり、命中率も下るだろう。北朝鮮からハワイに向う弾道ミサイルは秋田付近の上空、グァムに向かうものは山口付近の上空を通過するから、この2ヵ所は陸上イージスを配置し、ハワイ、グァムを守るには絶好の地点だ。
 北朝鮮からハワイへは約7500キロで、「火星14」(推定射程8000キロ)の射程内だ。
 陸上イージスが使う新型の迎撃ミサイル「SM3ブロックⅡA」の射程は2000キロ以上、射高は1000キロ以上だから、加速が終り、惰力で放物線を描いて上昇中の「火星14」など長距離弾道ミサイルを撃破することは可能だ。米ミサイル防衛局は、「イージスはICBMに対して有効」と公表している。また「火星15」は米露間のICBMの飛行時間が30分程度だったのを上回る53分も飛び、最大射程は1万3000キロと推定される。

 ニューヨークやワシントンを狙うならロシアのハバロフスク方向に発射、北極海上空を経て米国東部へ向う。これは上昇中に秋田の北西約800キロの宇宙を飛ぶから、陸上イージスで破壊することが可能となる。北朝鮮は昨年11月29の「火星15」の試射成功後、弾道ミサイル発射を自制して米国との和解を目指し、今年6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談で非核化に原則として同意した。だが完全な検証をするには北朝鮮軍の全ての弾薬庫や地下陣地等の抜き打ち査察が必要で、北朝鮮が、それを容認する可能性は低い。
 米国が日本に陸上イージス配備を求めたのは米朝首脳会談以前だが、非核化の具体策を巡って今後対立が再燃する可能性もあるから、米国は秋田、山口に陸上イージスを配備させ、自国のミサイル防衛の一翼を担わせる狙いだろう。更に日本は将来の維持費、要員の訓練費等を含め4664億円を米国に支払う。迎撃ミサイルはこれに含まれておらず、別に2000億円近くになり、米国の貿易赤字解消に役立つ。もし北朝鮮が米国と再び対立し、米国からの攻撃を受けて反撃する状況になれば、ハワイ、グァムや米本土に核ミサイルを発射しようとし、それを阻止する日本の陸上イージスを先ず破壊する可能性は必然的だ。
 逆に言えば、そういう事態は起きないというのなら陸上イージスは不必要なのだ。
 日本政府は自国の巨額の軍事予算を、出費をして、日本を米国の防波堤にしようと努めている。米国はルーマニア、ポーランドに陸上イージスを配備し、韓国には「THAAD」を置いたが、その経費は全額米国の負担だ。日本政府の対米姿勢の甘さは、ここに極まった感がある。これが「同盟強化」の現実なのだ。(基本文献-週刊金曜日/管理者:部分編集)


《【「黙れ!9条」封殺】議員会館で止められた澤地さん/高田 健(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会共同代表)》

 9月14日午後、参議院議員会館で「九条の会」が記者会見を行ない、「9条改憲NO!の巨大な世論の輪を~自民党総裁選・臨時国会を前にして」と題するアピールを発表した。
 出席したのは九条の会「呼びかけ人」澤地久枝さん(作家)、や「世話人」ら8名。
 折からの自民党総裁選を利用して安倍(戦争)首相が改憲のテンポを一層早め、臨時国会の期間中にも自民党改憲原案を提出しようとしている動きに対する同会の深刻な危機感の表明と市民への行動の呼びかけのために設定された。アピールは、安倍(戦争)首相の臨時国会への改憲原案提出発言と、自民党麻生派の「来年の参議院選挙までの国民投票実施」という提言を安倍(戦争)首相が受け入れた事、総裁選対抗馬の石破茂氏が「9条2項削除による改憲」と「緊急事態条項導入等の改憲」に意欲を示している事等、候補のいずれもが改憲を目指している事を厳しく批判した。そして今「九条の会」等が進めている安倍9条改憲NO!の「3000万人署名運動」を大きく盛り上げる事で、来年夏の参議院議員選挙で改憲派に3分の2議席を獲得させない事を目指して行動する事を呼びかけた。
 出席者から注目すべき発言があった。澤地久枝さんは、安倍(戦争)首相の憲法9条改悪の動きに危機感を表明した後、次のように発言した。〈過日、ハンドバッグに俳人の金子兜太さんが揮毫した「アベ政治を許さない」と書いた小さなタグをつけたまま衆院議員会館に入ろうとしたら、警備員にタグを外すよう要求された。(澤地さんは)時間がないので「あえて逆らわずにバッグに入れたが一人ひとりの有権者が政治について、どう考えようと自由なはずだ。これが禁止されるのはとんでもない。時勢はどんどん悪くなり、憲法を守ろうという言論が封殺されてしまっている」と強く抗議をした〉

 議員会館を訪ねた市民がタグやバッジを衣服やバッグに付けていた場合、会館への入場が衛視によって阻止される事件は、この数年来、ずっと続いている。一般市民がTシャツに「9」という一文字が記載されたバッジを付けていても止められる。かつては怒った市民が「脱いで裸になれというのか」と抗議したこともあった。この場合、上着を羽織らされることまでも強要された。筆者はいつも背中のザックに「9」と書いたタグをつけているが、これも咎められる。会館の中でデモをやるわけでもなく、日常の生活の中で身につけている小さなタグのことだ。しかし多少、押し問答するが、頑として入場を阻止される。
 会議等で来ているので、屈辱的な事だが、遅れてしまうからやむなくザックにしまって入場することになる。「9」はだめで上下逆様の「6」はいいのか、とか、「1」とか「2」とかの数字はどうなのだ、とか、「だいたい、憲法擁護義務のある国会議員が使用する会館に『憲法を守れ』の文言は、入れないというのはおかしい」「憲法9条は、そもそも現行憲法の立派な条項。それを『政治的示威行動』と見做す方が『屈折した思想観念』」等々、当然の市民の正当抗議で会館の入口で「違法警備」で揉め事が、しょっちゅう起きている。
 今回の澤地さんの件はそうした数多い不当な制限の延長にあるものだ。それでいて「北朝鮮拉致被害者救出運動」の「ブルーリボンバッジ」を付けた人々は堂々と入館しているのだから、あまりにも「極右優遇措置警備」丸出しだ。些細な事のようでも、こうした「恣意的違法警備」を見逃す事から「憲法21条の言論・表現の自由」に反する不当な制限・腐蝕が始まり、ファシズムの道程の一里塚となり、決して、このままでは許されない。
 記者会見で「世話人」の朝倉むつ子氏(早稲田大学教授)は「人権音痴の差別政権が中枢にいることが、世の中を暗くし、おかしくしている。こんな人権無視の安倍政権に改憲を許すようなことがあってはならない」と的確かつ厳しく発言した。(基本文献-週刊金曜日/管理者:部分編集)


《【不当-靖国合祀】ノー・ハプサ(NO!合祀)第2次訴訟:「靖国合祀で2度殺された」怒り、悔しさ訴える遺族原告》

 植民地支配の清算どころか、日本政府はいまだ被害者に謝罪すらしない。
 韓国人の元日本軍軍人軍属の遺族は、靖国合祀取り消しさえ拒む政府・靖国神社に「合祀によって2度殺された」と闘い続ける。
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 9月12日、東京地裁で開かれたノー・ハプサ(NO!合祀)第2次訴訟で韓国から来日した3人の遺族が訴えた。朴南順さんの家は農家で、4人兄弟の長男だった父は22歳の1942年11月、海軍軍属として南洋諸島に動員された。南順さんは母のお腹の中で、父の顔も知らない。父は郵便局でも働いており、一家は働き手を失い経済的に厳しくなった。
「祖母は『日本の野郎達が連れて行った』といつも言っていた。父と一緒に行った地元の友人が帰還して『父は死んだ』と告げられた。祖母は何日も食事せず、ただ泣いていたそうだ。子供が死んだ親の気持ちを想像してください」。裁判長に向って訴えかけた。
 母は再婚して離れ、南順さんは祖父母に育てられた。父は創氏名「新山満秀」で靖国神社に合祀されている。合祀の通知はなく、戦死の日や場所、合祀の書面は自分で調べて入手した。「(創氏名は)屈辱的だ。軍人軍属は植民地支配の中で、日本の協力者のように見られている。父の名誉回復のために合祀の取り下げを」と求めた。南順さんは靖国神社を2度訪れている。「警察に追い出されて中には入れなかった。父を神として祀っているのに、遺族らしい対応すらされていない」。激しい怒りを露わにした。李炳順さんも、父が海軍軍属で動員されたとき、母のお腹にいた。父は農業、建築業を営む働き者で村では評判だった。
 動員された村人は帰ってきたが父は帰ってこない。「それでも母は生きている事を信じ、成長した子供(私と姉)を見せたいと、再婚もせずに働いた」。
 農業だけでは教育を受けさせられないと、2人を母の故郷に預けて様々な仕事につき仕送りを続けた。「しかし仕送りでは朝夕は雑穀を入れたご飯で、お昼は抜きの生活。でも母の思いに応えようと勉強した。姉には『私は高校までだが、あなたは大学に行きなさい』と強く勧められ、教員になることができた」。母は2007年90歳の時、「お父さんが帰ってきたら、ずっと待ちながら逝ったと伝えてくれ」と言い残して亡くなった。
 父の死を書類で確認したのは、韓国遺族会を通してだった。「父に出会えたような喜びと本当に亡くなったのだと実感し、書類を持って『お父さん』と泣き叫んだ。父は植民地支配下で強制的に連れて行かれ青春を奪われたと思うと悔しい」。炳順さんは声を詰まらせ証言台を拳で何度も叩いて、悔しさを滲ませた。父は創氏名「李田喜敬」で合祀されている。「いまだに創氏名で呼ばれ、今でも日本に支配されている。不愉快で許せない。私の父は『英霊』等ではない。どうして加害者と被害者が同じところで祀られなければならないのか。2度殺されたのと同じだ」。最後に裁判長に向かって訴えた。

「父は尊厳を無視されたまま。どうか人間の尊厳を大事にしてください」
 朴梅子さんの父も海軍軍属で、1942年8月に動員され1944年4月に亡くなった。
 父は母と再婚後、7か月の短い結婚生活で動員され、梅子さん誕生後1年で亡くなっている。農家の大黒柱を失ったため、梅子さんが3歳の時に母は再婚し、以降母、2人の姉、梅子さんはバラバラの生活となった。「引き取られた家では、私は学校に行かせてもらえなかった。通学している同世代の姿を見て『父がいてくれさえしたら』と、悲しかった。文字の読み書きは自分で練習した」日本の厚労省発行の書類で、1999年に父の戦死の記録を見て確認した。1944年太平洋メレヨン島で銃撃により死亡とある。遺骨返還の記録もあるが、梅子さんは「嘘だ。遺骨は戻ってきてない」という。「遺骨さえ返されなくて恨みがある。合祀によって魂まで監禁されており悲しい。一日でも早く名前を取り消して家族の元に戻してほしい」と語気を強めた。合祀取り消しを拒否する日本政府の対応が東アジアの平和関係樹立を妨害するものでしかないことを改めて鮮明にした原告証言だった。(基本文献-週刊MDS/管理者:部分編集)
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《【グループZAZA・連続講座】メディアの現場から
-歴史を振り返り、今を考える-》

◎講師:斉加 尚代さん(MBS放送番組ディレクター)
◎日時:2018年11月25日(日)午後2時~
◎場所:エルおおさか6階大会議室(大阪市中央区北浜東3-14)
 ●Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)谷町線・京阪天満橋2番出口より徒歩約670m


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職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
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                  (求人・就職活動中の方には必見!)
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(民守 正義)