リベラル勢力総結集で政権交代!(2)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【冤罪腐心】司法が放置し続ける袴田事件:死刑判決が蝕んだ袴田巖さんの心/小石 勝朗(ジャーナリスト)》
1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」。死刑が確定した元プロボクサー袴田巖さん(82歳)の東京拘置所での動静を記録した公文書がある。治療のため袴田さんを精神科の病院へ移すよう求めて、92年に姉の秀子さんらが人身保護請求を起こした。
審理にあたって拘置所が東京地裁へ提出した報告書等に、85年以降の袴田さんの特異な行動が書かれている。主な内容を見る。
85年4月 秀子さんに宛てた手紙に「害薬入り弁当を毎日食べさせられる」と記載。
以後、同様の記載や申し出を繰り返す。
86年9月 「放送のスイッチを切っても音が完全に切れない」と申し出る。実際には異常なし。
87年7月 洗濯用ゴム手袋を頭に乗せ、数珠を持ち、腹巻に本を差し込んだ格好で、房内を徘徊。同様の行動が以後、頻繁に見られる。
89年4月 夜間、菓子の空き袋を頭から被る。
「強烈な電波が顔面を狙ってくるので防止している」
90年12月 秀子さんらの面会を「今日は忙しくてダメだ」と拒否。説得にも「顔なんか見る必要がない」と頑なに断わる。以後、面会を拒否する事が増えていく。
91年11月 秀子さんが差し入れた再審の資料を、見ないままゴミ箱に捨てる。
以後、裁判の書類や手紙をそのまま捨てることが多くなる。
92年2~3月 拘置所の食事を30食続けてとらず。差し入れのリンゴやカステラだけ食べる。
同年3月 主食を洗い、牛乳をかけて食べる。
同年5月 便器に石けんの泡を溢れさせ「大事な儀式に必要」。
92年8月には東京拘置所の医務部長名で「拘禁反応による幻覚妄想状態」との診断書が出ている。この時点で逮捕から26年が経っている。それでも拘置所は「面接や日常会話においては現実認識に基づいたしっかりした対応が可能」として、袴田さんを病院に移すことを拒み続けた。心神喪失状態になった死刑囚の執行は停止すると刑事訴訟法が定めているため、病気と診断する訳にはいかなかったのだ。人身保護請求も裁判所は認めなかった。
何故、袴田さんは妄想の世界に身を置くようになったのか。秀子さんが「死刑」について語る度に触れるエピソードがある。刑が80年暮れに最高裁で確定し、東京拘置所の確定死刑囚のフロアに移されてから面会に行った時のこと。袴田さんが血相を変え慌てた様子で面会室に入ってきて、興奮気味にこう話したそうだ。「昨日、死刑の執行があった。隣の部屋の人だった。『お元気で』と言っていた。」秀子さんによると、袴田さんの言動や手紙に、おかしな兆候が見られるようになったのは、その頃からだ。そして85年前後には面会の際に「電波のせいで頭がはっきりしない」等と訴えるようになる。92年から秀子さんら親族との面会にも応じなくなり、95年には久しぶりに面会した秀子さんに「わしには兄姉はおらん」と言っている。
正面から「無実」を主張して裁判を闘ってきたのに、聞き入れられなかった無念さ。
そこへ死刑の執行に直面させられる恐怖が加わり、精神が蝕まれていったのであろう事は想像に難くない。さて14年3月の静岡地裁の再審開始決定により、東京拘置所から釈放されて4年4カ月。袴田さんの様子は変わったのだろうか。浜松市内を歩いて回る日課は猛暑でも欠かさない。昼過ぎから4、5時間かけて中心部を回り、百貨店の休憩所でくつろぐ。
付き添う支援者にチップを渡す事もある。5月にはメッセージボードに「幸せの花」と力強く書いた。ただ脈絡のない会話は相変わらずだ。釈放以来の様子を、つぶさに見てきた「浜松 袴田巖さんを救う市民の会」の寺澤暢紘さんは、精神障害者の生活支援をするNPOで働いた経験も踏まえて、こう分析する。「拘置所にいた時は、死刑執行の現実から逃れ、自分の命を守るための妄想でした。面会拒否も、現実と向き合いたくなかったからでしょう。今も『事件も裁判もないのだ』と話すように、基本的な精神状態は変わっていません。恐怖や不安が根底から消え去ってはいないようです」袴田さんが3月、弁護士と一緒に東京高裁と東京高検に申し入れに行った時の態度が象徴的だったという。知らずに高裁に入り、弁護士に「裁判所にいる」と聞かされた途端に不機嫌に。検察庁では玄関前で庁舎に入るのを拒み、そのまま通りすぎた。警備員の制服が拘置所の刑務官と重なったためではないか-と支援者は見ている。
「『現実』に引き戻されたくないという気持ちの表れではないでしょうか。一番踏み込まれたくないところに触られた、と感じたのだと思います。加えて翌日の何事もなかったかのような様子には、妄想の壁の厚さを感じました。」(寺澤さん)秀子さんも、袴田さんが「午前中は落ち着かない事がある」と話す。死刑執行が行なわれる時間帯である事が影響しているようだ。東京高裁が6月に再審請求を棄却する逆転決定を出したため、袴田さんは再び「死刑」に直面する立場に置かれることになった。執行を前提に拘置所に戻されることになれば「世界にも例を見ない前近代的、非人道的な事態」(西嶋勝彦・弁護団長)となることは間違いない。
弁護団の特別抗告を受けた最高裁が、いつ結論を出すかは見通せない。弁護団や支援者には「最高裁は敢えて長期化させ、自ら判断を下さないまま袴田さんが衰えるのを待つのではないか」と訝る声も強い。半世紀もの間、「死刑」に翻弄され続ける袴田さんの精神状態が、元に戻る事はあるのだろうか。寺澤さんはこんな見方をする。「無理に治療しようとすれば『現実』と向き合うことになる。高齢なので服薬すると強い副作用が出る可能性もある。安心して暮らす中で妄想の世界を築き上げた今の状況に、任せていて良いのかもしれません」
もちろん、今回の高裁決定でさえ取り消せなかった釈放=自由が続くのが大前提だ。
最高裁の責任は重い。
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「袴田巌さんを救う会」の活動を御支援頂ける方は、次のいずれかの方法で、援助下さい。
1. 会 員…年3600円( 2.の通信費を含みます)
2. 通信会員…年1200円(キラキラ星通信、公開学習会のお知らせ)
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(ATMの機械を使った方が手数料はお安くなります)
口座番号 00100-3-700714
加入者名 「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」
<袴田巌さんの生活支援>
静岡地検が即時抗告してしまったため、再審はまだ開始されず、巌さんが晴れて再審無罪となる日が先延ばしにされています。無罪が確定しないと刑事補償も受けられず、現在の入院費用や生活費に困ることになります。袴田さんの生活支援にご協力いただける方は、☆上記振替票に、( ◯ )「袴田巌さん生活支援」と書いて、お振り込み下さい。
救う会が責任を持って、袴田秀子さんにお届けします。
《【平和教育】「原爆先生」の特別授業が評判に》
戦争体験者の証言を聞くのが難しくなる中、東京都のNPO法人「原爆先生」を運営する池田眞徳さんが実施する特別授業が、新しい平和教育の形として各地の小学校等で評判を集めている。父の被爆体験を基にした少年兵の物語と共に、原爆の威力等の科学的データも伝える。「原爆はいけない」というメッセージは除き「主義主張でなく、原爆がもたらした現実に興味を持ってもらいたい」と話す。「全身が真っ赤になった人達が『兵隊さん助けて』と必死になってもがき、私達に助けを求めてきます」。都内の小学校で開かれた特別授業。
池田さんが広島で被爆した父義三さんの体験を語ると、6年の児童約40人が息を呑んで聞いた。90分の長さにも関わらず、一人称で主人公に感情移入させる語りと、質問に答えさせる構成で児童の関心を引きつけた。父義三さんは17歳で陸軍に入り、広島に配属。軍需物資の調達に訪れていた爆心地から3キロの地点で被爆した。
重油缶の陰にいたため無傷で、その後は軍の命令に従い仲間8人と9日間、死体の捜索や焼却に携わった。池田さんは東京でソフト会社を経営していた2005年頃、義三さんから送られてきた手記を読み、初めて父の被爆体験を詳しく知った。一部を書き換え、仲間と未知の世界で奮闘する少年兵のノンフィクション小説として出版。この小説を職員が読んだ宇都宮市から「被爆者の代わりに講演してほしい」と依頼があり、父の体験を語った。
これをきっかけに09年「原爆先生」を発足、学校での授業を始めた。特別授業は主に都内の小学校で実施。昨年度は215回行い、6割以上は毎年授業を依頼する常連校。
授業のメインとなる少年兵の物語と共に、原爆の熱線の温度や衝撃波、放射線等のデータも、他の人の証言を交えながら説明する。池田さんは「『伝えよう』ではなく、『どうやったら伝わるのか』を考えている。自分の知らない知識や物語性があれば面白い。子供達は面白いと感じれば、自ら勉強して理解する」と語る。今後は語る技術も引き継いでいきたいという。京都教育大の村上登司文教授(平和教育学)は「体験を伝える『伝承者』と、知識を伝える『平和ガイド』という二つの役割を果たしている。被爆地から遠くて修学旅行に行きにくく、被爆者の話を直接聞けない場所でのニーズは高いだろう」と話す。(毎日新聞)
《【ナショナリズム】世界各地で「自国最優先」「他への蔑視」の勢い》
◎ニューヨーク・タイムズ紙「ドイツのナチの過去は現在も生きている」
・先月末ドイツにおいて暴動が発生し、数千名のネオ・ナチとナチ支持者がケムニッツ(旧東独、ザクセン州の都市。人口は約25万人)で暴動が発生し、移民を追い回し、警察が阻止する事が出来なかった事態に世界は驚いた。他方、極右政党「ドイツのための選択肢, Alternative für Deutschland,」は勢力を伸ばし、ドイツ社会民主党を上回り、二番目に人気のある政党となった。AfDはドイツの“memory culture,”(過去の負の歴史を認識しその上で政策、文化形成)に対抗している。2017年7月の選挙でAfDの指導者の一人、Alexander Gauland,は「世界でドイツ位、虚偽の過去を提示されている国はない」と述べ、ドイツ人は両大戦でのドイツ人兵士の成果を誇るべきだという意図を持っている。
Die Zeit紙は「ドイツは次の1933年の脅威を与えるか」の問を掲げた。
・米国人には理解に苦しむ。ドイツは政治、知的生活において特別の役割を演じている。
米国と異なり過去を直視し、真の自由民主主義国家となった。フランス、スエーデン等で極右が出ても、ドイツは枠外であった。
・AfDの勃興や人種的嫌悪の暴発やケムニッツの暴動は自由民主的文化を維持する事が如何に困難かを示している。
◎評価
・今日「自国最優先」「他に対する不寛容」は世界的規模で勢力拡大。「アメリカNO1」「英国のEU離脱」「仏の極右勢力の台頭」等である。
・こうした世界的動きの中、ドイツにおいてもまた、極右が動き始めた。
・日本も安倍政権下の中、世界的ナショナリズムの潮流の例外ではない。(参考文献-孫崎享のつぶやき/文責:民守 正義)
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《【平和と誇りある豊かさを!】玉城デニーさんを激励する会》
◎日時:2018年9月17日(祝)開会14時30分(開場受付13時30分~)
◎場所:PLP会館5階大会議室(大阪市北区天神橋3丁目9-27/
●大阪メトロ(市営地下鉄)堺筋線 扇町駅4番出口より200ⅿ
JR大阪環状線-天満駅改札口より南側へ330m(駐車場なし)
◎会費:5000円(当日、会場払込-可)
◎主催:平和と誇りある豊かさを!ひやみかち うまんちゅの会
◎要予約:玉城デニーを励ます会・近畿
●メール【d21kinki@yahoo.co.jp】FAX06-6562-6905(お名前・人数を送りください)
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
(求人・就職活動中の方には必見!)
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp(なおツイッターでの投稿は①匿名性が高いこと、②ウイルス対策上等、業者助言により一切、開封・受付いたしません。)
(民守 正義)
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