リベラル勢力総結集・安倍政権打倒!(75)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《【市民弾圧】8月から新宿中央公園のみ開放、一般デモにしわ寄せ:ヘイトデモをなくせない新宿区の「デモ規制」》

 東京都新宿区がデモ出発に利用できる公園の基準を見直す。柏木公園など3公園が8月から使えなくなり、新宿中央公園のみ利用を許可する。「私達が2012年から毎月、柏木公園を出発している『最低賃金引き上げデモ(最賃デモ)』の参加者は毎回50人ほど。
 街宣車もなく、使うのはハンドマイク1本と横断幕、のぼり旗程度」。こう話すのは、同デモ主催者で新宿区労働組合総連合の岡村稔事務局長だ。都の最低賃金は時給958円。
「最低時給1500円の実現を訴えている。『時給958円では生きられない』と訴えると、沿道の飲食店から従業員が駆け寄り『本当にそうだ』と共感してくれた」と岡村氏は話す。
 同公園を出発したデモは新宿駅西口ロータリーを一周して再び公園に戻る。出発から解散まで30分程度で、働く人が仕事帰りに参加しやすいよう平日の夕方に行なう。
 これが新宿中央公園出発となれば、新宿駅西口から徒歩約5分の柏木公園に対して、新宿中央公園は同15分以上かかる。「駅から遠く離れ、気軽に参加してもらえなくなる」(岡村氏)。区公園課は「周辺住民がデモの騒音や警備にかなり困っており、その状態を早急に解消する必要がある」と説明。「ヘイトデモを事前に判断するのは困難であり、今回の措置で住民の静穏と表現の自由の両立を図った」というのが区の立場だ。
「今回の見直しに至ったきっかけは、間違いなくヘイトデモを新宿から無くす事にあります」。吉住健一新宿区長は6月27日、自身のフェイスブックに投稿した。
 ところが、区が同日に示した文書には「周辺環境等への影響に配慮」とあるものの、具体的にヘイトデモの使用を規制する文言はない。また区の公園使用時の許可条件にも、名指ししてヘイトスピーチを規制・禁止する項目は見当たらない。

<毎週ヘイトデモが開催?>

 前出の吉住区長の投稿は「ある公園では年間50回のデモに使用許可を出していました。
 知らない人達が週に1回の頻度で自宅前に集まり、シュプレヒコールを挙げていて、その周りを多数の機動隊が早くから警戒に当たっている状態」と続く。昨年度に区が柏木公園でデモ集合を許可したのは50回。同公園を指すと思われる区長の投稿は、住宅街でヘイトデモが毎週行なわれるかのような印象を与える。しかし実際の柏木公園は、四方を主にオフィスビルやホテル、墓地等が囲む。新宿駅周辺の喧騒から近く、少なくとも「閑静な住宅街」とは呼べない立地だ。また同公園で昨年度に確認されたヘイトデモは8回で、しかも「最賃デモに来る警備の警察官は10人ほど。機動隊が来たことは一度もない」(岡村氏)という。
 つまり区と区長は、ヘイトに絞った規制が難しいのを言い訳に、十把一絡げにデモ自体を規制しようとしているのだ。これへの批判がネットメディアや新聞等で巻き起こると、区長は自身のサイトで「今回見直しによって(使用)対象ではなくなる区立公園以外の場所から出発すればデモは実行できます」と弁解。「デモしたければ自前で出発地を確保すればいい」と話をズラしている。「デモ出発で施設を借りたこともあるが、公園使用が無料なのに対して数千円~数万円の使用料が必要。そもそも公共の施設を利用して表現の自由を行使することを行政が規制するのはおかしい」(岡村氏)そこで吉住区長に、今回の規制で何故「ヘイトデモを新宿から無くすこと」が可能になるのかを書面で質問。「(公園が)4か所が解放されている場合と比べ、1か所のみが解放されている場合に、ヘイトデモが利用できる可能性を減らすことができると考えます」と回答があった。しかし、その効果は、住環境の静穏と引き換えに表現の自由を規制した結果であり、また「ヘイトデモを新宿から無くす」保証もない。
「議会や住民、一般デモ関係者を交えた話し合いでの解決をめざさない行政は、結果的にヘイトデモを温存させる」と岡村氏は話している。(週刊金曜日)


《【国家随想】この国はどこへ行こうとしているのか-平成最後の夏に…/ 作家・綾辻行人さん》

<論理無視の政治に憤り>

 沈黙してきた。社会性や時代性とも距離をおいてきた。何より政治のにおいは、作品にも発言にも滲ませてこなかった。その希代のミステリー作家が、口を開いた。
 「僕のデビューは1987(昭和62)年なので、昭和の最末期です。つまり作家生活の殆どが、平成という時代に重なります。社会や政治の問題については基本的に淡泊なスタンスを取ってきました。でも平成の終わりに至って、胸にあるのは危機感です。憤り、といってもいい」京都の、東山を望むホテルのバーで作家は言葉を選びつつ、語り出した。
 4年前にも、ここで会っていた。出身地でもあり、現在も暮らし続ける京都という街をどう考えるか。そんな趣旨のインタビューだった。記事にはしなかったが、出版界と関わる者として、当時から乱造されていた他民族や少数者を罵倒する「ヘイト本」に組する「文化人」や世相への疑問を口にした。芸能や創作活動に携わる人は、社会や政治への批評を避ける傾向がある。ファンや読者の間口を狭めることになるからだ。
 だから作家の発言は、むしろ新鮮に映った。ならば更に深い問いを発してみたかった。
 平成の終わりを迎えるこの国に、作家は何を見るか?「幅も余裕もない。薄気味が悪い。
息苦しい。無粋。この国の空気を表すと、こんな言葉が浮かびます。僕の母校で、こんな事がありました」と切り出したのは、京都大吉田キャンパスで5月、学生の手による、あまたの立て看板が、大学当局の手で一斉撤去された一件だ。60年代の全共闘の時代から続く京大の風景だが「京都市から『屋外広告物条例に反する』と指導を受けた」事が理由らしい。
 条例が想定するのは主に商業広告なのに、様々な疑問の声を無視し、撤去は強行された。「サークル勧誘、イベント案内、自己表現。僅かに政治的主張を押し出したものがありましたが、そんな看板ばかりです。僕も地元の住民だし、知人・友人も多いですが、僕の知る限り、誰一人『タテカンが景観を乱す』と言う人はいません。最大の疑問は、何故『今』なのか。立て看板は長年の京大の風物です。近年、条例が強化されたとはいえ、どんな力学が働いて今、撤去に至ったのか。考えると、どうにも薄気味が悪い。やり方が乱暴で、無粋にも見えます」作家は昭和の、戦後民主主義の空気をたっぷり吸って育った。

 制服のなかった京都府立桂高校時代は、夏はアロハシャツにサンダルで通学した。
 授業は時々休講になり、近くの喫茶店で友人と煙草を吹かした。京大は更に自由だった。
 勉強も生活も、学生に任されていた。作家は大好きなミステリー小説を読みふけり、「京大推理小説研究会」の仲間と自作小説を講評し合い、カギとなるトリックを考え続けた。
「僕自身は、昨今はやりの『生産性』とは縁のない学生生活でしたが、大企業への就職やキャリア官僚を目指して頑張る学生もいて、同時にヘルメット姿の学生活動家も共存して。自由で多様だったのです。あの自由さがなかったら、今の僕はいなかった」
 平成に入ると97(平成9)年に桂高校で生徒やOBの反対を押し切って制服が導入され、京大では今年、立て看板が姿を消した。「人は往々にして過去を美化します。それを差し引いても、今の方が息苦しさを感じます。京大に限らず管理が徹底され、大学の就職予備校、職業訓練校化が進んでいる、と言われます」実際、安倍晋三首相は「学術研究を深めるのではなく、社会のニーズを見据えた実践的な職業教育を行う枠組みを高等教育に取り込みたい」(2014年5月6日、経済協力開発機構閣僚理事会での演説)と述べ、文部科学省も国立大学文系学部の改組を進める方針だ。立て看板がある大学は今や珍しいし、2年生から就職活動を見据えた職場体験をカリキュラムに組む学校も多い。
 気づけば、バーから望む東山に、落日が迫っていた。「この国の現状や先行きに不安を覚える人は多いと思います。『日本、凄い!』と声高に叫んだり、ヘイト本が売れるのも、他者を貶める事で自信や自尊心を保ちたい読者の心理と、一部出版社の商業的思惑が結びついた結果でしょう」作家の視線が険しくなった。読者の心に何らかの爪痕を残す。

 それが作家の本望だ。でも少数者、他民族を罵倒し、文字通り「傷」つけることとは根本的に異なる…。「現首相は『戦後レジーム脱却』を唱えている。その是非はともかく、やり方が論理を粗末にしすぎてはいないか。ミステリー小説では、丹念に伏線を張り、探偵が論理的に真相を突き止め、秩序が回復する。正当な論理があってこそ、読者は納得するのです。現実の政治はどうか。まともな論理や手続きを蔑ろにする発言や政策を続けて、国民が納得できるか。社会のモラルは保たれるのか」憲法解釈をひっくり返して安全保障関連法を成立させ、森友・加計学園問題でも、多くの疑問を置き去りにして突っ走ろうとする安倍政権の事だ。「昔なら、とうに政権が力を失っていたような問題が続発しているのに、何も変わらないという現状に、むしろ恐怖を覚えます。野党がだらしない、マスコミは信用できない、という声も聞くけれど、それで済ませていいのか。現状は良くないと思っても、それ以上モノを考えるのがバカらしい、という空気が広がりつつある。身勝手な言い方をすると、僕は自分にできる最良の行いは『綾辻行人ならではのミステリー』を書くことだと思っている。リアルな社会・政治問題はその邪魔になるので、発言を控えていたのですが……」
 落日迫る窓外の京の街が一転、夕立に覆われた。
 暗い話題を耳にすれば、処方箋を聞きたくなるのが人情だが、作家は無情である。
 「結局、僕達がモノを考えられるかどうか、に尽きるのでしょう。今は情報過多の時代です。真偽定かならぬ情報やメッセージが日々、大量に流れ込む。社会心理学でいう『ダブルバインド』の状態にも晒されてきました。社会から矛盾したメッセージを送られ続けると、受け手の精神は引き裂かれ、正しい思考ができなくなる、という概念です。『学生は自発的であれ』と言いながら、学生が自分でモノを考えて行動すると批判される、というふうに。それらといかに接するか、ということに自覚的であることが最低限、必要とされますね」
 スマートフォンなど情報機器が発達した平成の終わりでも、結局は「考えること」でしか前に進めないのだろう。帰路、立て看板の消えた京大を横目に、思考と論理が消えた社会を想像した。
■人物略歴:あやつじ・ゆきと:1960年、京都市生まれ。京都大大学院卒。
87年「十角館の殺人」でデビュー。松本清張に代表される「社会派」が高級だと言われていた時代に、純粋な推理や知的パズルを重視した「新本格ミステリー」の境地を開いた。
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【読者からの緊急警報】

 メッセンジャーリストにある全ての連絡先に「Jayden K. Smithの友情要求」を受け入れないように教えてください。彼はハッカーであり、各人のFacebookアカウントにシステム接続しています。 例えば貴方の連絡先の1人がそれを受け入れると、貴方もハッキングされます。
 従って、全ての友達に、相手にされないよう知らせてください。(管理者-部分編集)


《全国大学人権教育交流会【第51回企画:ご案内】》

◎テーマ:~どう考え、どう取り組むか『特別の教科-道徳』と人権教育(パートⅡ)~
◎開催日:2018年8月25日(土)13時~17時(受付12時30分~)
◎場 所:大阪人権博物館(リバティおおさか)大阪市浪速区浪速西3-6-36
 ●電話:06-6561-5891/FAX:06-6561-5995/HP【http://WWW.liberty.or.jp】
◎参加費:1000円(学生-無料)


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(民守 正義)