リベラル勢力総結集・安倍政権打倒!(32)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《ハラスメントは男vs.女の問題じゃない/小島 慶子(タレント・エッセイスト。東京大学大学院情報学環客員研究員。元TBSアナウンサー》

 セクシュアルを含む全てのハラスメントは権力構造の問題であり、誰もが被害者になりうる。「声を上げられない男性被害者」も多く見てきた小島慶子さんは、性を問わず、一緒に社会を変えようと呼びかける。
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 私がアナウンサーとして働いていたテレビ業界は男性社会の中でも特にマッチョというか、過激なことをやるのが格好いいという文化だったので、今で言うハラスメント発言は日常茶飯事でした。アナウンサーの女性は容姿や服装、年齢についてセクシュアルハラスメントまがいのことも言われますが、それをおかしいと思う私は「野暮なのだ」と思わせる空気というか文化があります。若手の男性に対して、むりやり服を脱がせたり風俗に行かせたり「イジリ」と称する苛めもありました。実際に見たことはないですが「若手社員の口にゴルフティーを咥えさせてゴルフボールを置き、顔の上で、アイアンで撃った」という話が武勇伝として伝説になっていて「それは酷くないか」と思っても、酷いと思う自分はセンスがないのじゃないかと思わせる空気があるんです。それにずっと違和感を、感じていたこともあって、会社を辞めました。その後、ラジオパーソナリティをやりましたが、責任者が替わり新しい責任者の男性から「40代、50代、自営業の男性のリスナーを増やしたい。貴方がメインで、その相方に男性がスタジオにいるけれど、これからは男性の意見を立てて、そうですねというリアクションをしてほしい。そうするとおじさんたちが喜んでもっと聞くようになるから」と言われたときはショックを受けました。
 私は女として話しているわけではなくて人として話しているから、それはできないと思い「お役に立てないかもしれません」と言って番組を降板しました。その方、私が辞めた理由を理解できなかったと思います。でも女は男のサブでよし、女は男の理想の女を演じるのがよしとされるようなものの見方を強化する役割は、どうしてもしたくなかったのです。

<社会を変える大きな流れ>

 芸能界や性風俗産業、あるいは飲食業にも言えることですが、「女性役」を求められる仕事や性的なものがビジネスの場にある仕事にいるからといって、セクシュアルハラスメントをされていいわけじゃない。テレビに出る仕事をしている人間だったら容姿をぼろくそに言ってもいいということはないし、性風俗に従事している人だったらレイプしてもいいということではない。そう思う人に欠けているのは、相手は自分と同じ人間であり、立場がどうであろうと尊厳があるのだという視点です。例えば野田聖子さんより立場の下の男性、総務省の職員や自民党の1年生議員が「大臣、最近、おっぱい大きいですね」とは言わないでしょう。
 権力を持っている人に対してハラスメントは、なかなかできない。
 相手の立場で選んでハラスメントをするというのは、どんな立場の人にも尊厳があるという発想がゼロということです。何がハラスメントなのか分からないからマニュアルを作って欲しいという人もいますが、人と人との関係は人格対人格で、信頼関係が蓄積していくものなので、マニュアル化できるものではないのですよね。マニュアルが欲しいという発想そのものを捨てた方がいいと思います。それとセクハラだと言うと「あの女性はいいって言った」と反論する男性がいますけど、女性は「女族」っていうクローン集団じゃねえよと(笑)。
 一人一人、別の人格と尊厳をもった存在なので、たまたま貴方の身の回りにセクハラに寛容な人がいたからといって、他の女性が全員そうではないし、女性を一括りで判断しないでくれと声を大にして言いたい。

<社会を変える大きな流れ>

 ただ私は、ハラスメントは男vs.女の問題じゃないと思っています。男性の被害も多いからです。例えば性体験のないことをからかわれ続けたり、飲み会の席で、靴で酒飲めとか裸になれとか言われたりして、それに適応できずにメンタルを病んでいく人や転職を余儀なくされる男性が沢山います。そして、そういう人達は、いけてないとか向いてないとか心が弱いとか言われる。マッチョな環境の中で強い立場にいる人がハラスメントに無神経な体質である場合、その下にいる男性も女性もハラスメントに晒される可能性が高いし、それに対してものが言えなくなる。だから理不尽な目にあっても黙って我慢するのが美徳、みたいな労働文化を一緒に変えませんかと言いたい。今、世界的に♯MeTooムーブメントが起きていますが、日本でも福田淳一前財務事務次官の問題以降、会社とか年齢とか職業の枠を超えて「ハラスメントNO」という世の中にしようと女性達が緩やかに連携して活動しています。
 メディアの人は記事や番組で発信する、研究者はシンポジウムを開くとか、政治の世界の人は法規制を要求するとか、様々な業界でムーブメントが起きていることがとても心強いです。この動きと長い間、暴力NOの活動をしてきた弁護士や学者、NGO等が繋がれば、暴力やハラスメントを容認する社会を変える大きな流れになると思います。

<批判する人たちの心理>

 一方では♯MeTooムーブメントは、日本のミソジニー(女性蔑視、女性嫌悪)社会も浮き彫りにしました。声を上げる女性達に対し、バッシングをする人達が男性にも女性にもいる。
 何故でしょう。被害を訴えたり抗議したりする人に対し「生意気だとか、目障りだとか、偉そうだとか言うのは、自分だって虐げられていたり、言いたいことを我慢したりしているのに、こいつだけ女だからと救済されるなんてずるい」というような気持ちの裏返しではないか。苦しい人は、苦しいって声を挙げた人のことすら許せないくらい追い詰められていたりするからです。だからこそ呼びかけたい。本当に怒るべき相手は誰なのか。
 それはセクハラ止めようと言っている女性達なのか。そうじゃないでしょう。
 貴方の苦しさは誰によって、何によって与えられたものなのか。それは働き方かもしれない、学歴社会かもしれない。あるいは上司やパートナーの女性から言われる男らしさの押しつけかもしれない。いずれにしても自分が個として尊重されず、属性や一面だけで評価されるという構造で苦しい思いをしているからではないか。そこに着目すれば、皆が機嫌良く安心して生きられる世の中にしようよって共感しあえると思います。
 ♯MeToo批判という形でしか自分を表明できない人達の苦しさと「セクハラなくそう」と声を上げている人達の苦しさは、繋がっているはずだから。それには共通言語が必要だし、対話や一緒に声をあげる場も必要です。それが日本社会にはなかったので、これからの大きな課題です。でも私は楽観しようと思っています。楽観しないと、楽観的な流れにならないですから。男性の間にも理解が広がっていますし「共感と理解は必ず広がる」と信じてやっていこうと思います。ハラスメントのない社会は、誰にとっても住みやすい社会であることは明らかですから。(週刊金曜日)


《【憲法改悪動乱】9条Tシャツを着ているだけで国会傍聴から締め出し!改憲に動き出した安倍政権の「憲法9条」弾圧が深刻化》

 安倍自民党の改憲実現に向けた動きが出てきた。5日に衆院憲法審査会を開き、国民投票法改悪案の趣旨説明を行う事を決定した。この国民投票法改悪案は、国政選挙と同様、憲法改悪のための国民投票をショッピングセンター等でもできるようにする等、一見、当たり障りのない内容だが、この審議を踏み台にして改憲議論に突入させたいという安倍政権の思惑がミエミエ。3月の自民党大会で安倍(反動)首相が「いよいよ憲法改正に取り組むときがきた」と大号令をかけたように、年内に憲法改悪の発議を行うという計画は着実に進行している。そんな中、国会でゾッとするような事件が起こった。
 なんと「9」とプリントされたTシャツを着た女性の国会傍聴を、参院警務部が制止したというのだ。先月30日にこの女性は以下のようにツイートしている。〈先日国会傍聴に行ったら、「9がついている物はダメです」と係員に止められました。ネックレスもタグも9は外せと言われます。結局カーディガンで隠して入るように言われました。「NO WAR」もダメだって。9はダメで他の数字はOKだって。変だよ。〉女性はツイートと共に当日のファッションの写真も投稿。それは「No 9」と描かれたTシャツで、数字の下には「NOWAR」「LOVE & PEACE」とプリントされている。また、やはり「9」と印刷された手提げバッグも写っている。「9」「NO WAR」というTシャツを着ているだけで排除される─。

 このツイートは6000RTを超える大きな反響を呼んでいたが、更に東京新聞が、この問題を報道。記事によれば、参院警務部の職員はこう言って女性を制止したという。
「9を付けているね、そのようなものを付けて入ることはできません」「NO WARとも書いているだろう」「意志表示をしているものは駄目です」しかも女性が「1だったらいいですか」と質問すると、この職員は「1だったら大丈夫」と述べたのだという。
 更に東京新聞が参院警務部を取材したところ、サッカー日本代表・岡崎慎司選手の背番号「9」が入ったレプリカユニフォームの場合は「制止しない」、九条ネギや「銀河鉄道999」のTシャツの場合も「政治的メッセージは含まれておらず、入場は拒まない」と回答しているのだ。つまり憲法9条と結びつく「9」の数字や「NO WAR」は「政治的メッセージ」の意志表示と捉えられ、国会の傍聴さえ許されないのである。9が二つ並ぶ憲法99条では天皇と公務員の憲法遵守義務が規定されているが、その遵守義務を課せられた国家公務員が憲法を「危険思想」として取り締まる事の倒錯ぶりもナンセンスだが、一番の問題は「憲法9条」のタブー化・ファシズム化が増していることだろう。実は今回のようなケースは、これが初めてではない。戦争法制が成立した直後の2015年10月にも、東京新聞は「『No.9(憲法九条)』と書かれた小さなタグや缶バッジをつけた市民が国会本館や議員会館に入ろうとすると、警備員らに制止される例が相次ぐ」ことを報じている。

<ピーター・バラカンは、街で9条Tシャツを着ただけで職務質問された>

 更に今回の女性が着ていたものと全く同じTシャツを着用して歩いていただけで、警察から詰問された人物までいる。ラジオDJのピーター・バラカン氏だ。
 バラカン氏は2015年10月16日、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『The Lifestyle MUSEUM』(TOKYO FM)で、その日スタジオに向かう途中、こんな経験をしたと語っていた。「珍しく広尾の方から六本木に向かって有栖川公園の脇を歩いていると、先ず一人の警官にちょっと、変な目で見られて(略)。もうちょっと先を歩くと、中国大使館のすぐ手前のところで2人の警官に、止められました。『あれ?どうしたのですか?』と言ったら『いや、あの今日これから抗議をする予定ですか?』と聞かれたのですね。ん?いや、特にそんな事はないと『何故、そんな事を訊くのですか?』と言うと『9条のTシャツを着ているから』と」何度も言うがTシャツにプリントされているのは「No .9」「NO WAR」「LOVE & PEACE」という文字であって「アベを殺す」とか「国会議事堂を爆破する」というような“過激な”メッセージではない。にも関わらず、街で警察に職務質問され、国会の傍聴まで制限されるのだ。これは憲法で保障された「表現の自由」に反するだけでなく、もはや戦中に政府が特高警察によって市民を社会主義者や反戦主義者という“思想犯”に仕立て上げて取り締まった歴史が、再び始まり出した証拠だろう。そして、この過剰な「憲法9条」の取り締まりの背景に、安倍(反動)首相が推し進める憲法改悪への忖度があることは明白だ。
 9条と平和主義を“危険思想”扱いして排除する。その動きを強化させていくことで、社会には「『9条を守れ』と言う人は危ない人物」という認知が広がる。ネット上では既に「戦争反対」と訴える事や「平和」を願う事をネトウヨ達が「反日」認定するという状態に陥っているが、このままでは一般社会でも「9条に触れてはいけない」という空気が広がっていくだろう。そして、それこそが改憲に向けた安倍自民党の狙いでもあるのだ。当時バラカン氏は「ちょっとこの国、もしかしたらちょっとおかしな方向に行き始めているのじゃないかな」と述べていたが、まさに、その指摘どおり、事態は「憲法改悪-ファシズム国家」に右邪羅の浸食のように進んでいるのである。(参考文献-リテラ/文責:民守 正義)
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(民守 正義)