リベラル勢力総結集・安倍政権打倒!(8)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《もう一押し/落合恵子(作家)》

  世の中では既に旧聞になってしまっているのか。森友問題と文書改竄。
 疑惑は何一つ解明されないまま「証人喚問をやって、佐川は不起訴、安倍・麻生の政治責任は、御咎め無し」で幕引きなのか。前国税庁長官のなにやら落ち着きのない視線の印象だけを残して、終わりでいいはずない。テレビで野党の質問に、もっと整理しろと発破をかけていた人がいた。限られた時間内での質問は整理し、連携しなくてはならないが、与野党の質問時間をより不平等に改悪したのは誰だった?稚拙な部分があろうと何であろうと、それを問題にするなら、与党議員の「喚問とは呼べない誘導質問」こそ問題だ!
 言葉は権力に擦り寄るための道具ではなく、権力と闘うためのものだと言うのも、何故か虚しい昨今だが、虚しさに「自分の魂」を明け渡してはならない。
 私達市民が、こんなにも見くびられているのだ。だから「名護市長選挙も新潟知事選挙も、目先のアメで操られている」。大方のメディアもまた、見くびられてしまっている。
 だから支持率は上がったり下がったりの繰り返し。ここにきて政府がないと明言してきた、陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報も見つかった。「ない」と言っていた日報の存在をすでに昨年の3月には確認していたというのだ。隠蔽と改竄は、民主主義、立憲主義に対する、同根の末期的症状。あっちもこっちもそっちも、である。米国では、保守系メディアのシンクレアが、大統領に批判的な大メディアの批判を幾つもの地方局で一斉にさせたという。 
 『東京新聞』4月5日付の朝刊によると、シンクレアが各地方局に出した指示書によると「ニュースの枠を使う」「原稿を一言一句正確に読み上げる」という指示まで並んでいたという。人を、こうして洗脳していくのか。嘘も繰り返せば真実になるのか。
 「おそろしいですね」。テレビのコメンテーターは言うが、スケールは違っても、同型の事が、この国のメディアでも行われていないのか。それには触れないのか。
 更に突然と思える米空軍CV22オスプレイの横田基地への配備。今後は、これらが日本列島を我がもの顔で飛び回るのだ。3月半ばには米国側から配備前倒しの通告があったそうだが、地元への説明は4月に入ってから。この差が大問題なのだよ。
 こうして「戦前」への準備は着々と整えられていく。こんな社会を子供達に残していいはずはない。(週刊金曜日:原文-落合恵子/管理者:部分編集)


《【政治タブー】日本を覆う陰鬱な空気:「政治話題」に冷たい目》

◎昨年であったか、ウーマンラッシュアワー村本大輔がアベマTVで「飲み会等で貴方は出身地どこ」と聞かれると、「福井県」という。で、「福井県のどこ」と言われるので、「おおい町」という。すると途端に「そんな重い話、ここでしないで」と言われる。
 何も「おおい町に原発がある」と言っていない、ただ出身地がどこだといわれるので「おおい町」と言ったのに、そんなこと言わないでという。「熊本に入ってきた」というと「何で」というので「被災地を見に行きました」というと「そんな重い話、しないで」と言われる。多くの若者の間で、原発や地震災害に話をするのはタブー視されているようだ。
 まして会社に勤めている人々は、仲間内で、原発や地震災害について話することはない。
 一時女性誌が原発や憲法を、男性週刊誌より多く記事にした。
 講演に行って「今や男性は原発や地震災害や憲法等について仲間内で話せる雰囲気でない。もう女性だけが頼りです」というと「違います。女性も原発や地震災害や憲法を話できる雰囲気じゃない。話せば周りから白い目で見られる」と指摘された。
 日本社会は今極めて厳しい状況になっている。深刻なのは、厳しい政治状況を飲み会等普通の集まりで話す事はタブーになってきたようだ。そうした中での選択は、明々白々だ。政府の言う事を、駄々受け入れる。疑問を持っちゃいけない社会が日本社会。
 政治的な姿勢を言わない事も政治的姿勢です。政治的な事を話すなで、中野昌宏氏の「授業アンケートに授業アンケートに『政治的な事を言うのはよくない』と書いてくる学生がいた。本当にがっかりする。今、知性と理性を守ろうとする闘いは、好むと好まざるとに関わらず政治的にならざるをえないではないか」のツイートを巡るツイート。

◎中野昌宏氏「この政権が挑戦しているのは法であり、道徳であり、文明であり、知性であり、理性であり、学問全体だ。誰であれ闘わないわけにはいかない」「普通に理性でやっていたら政権批判になるのは、こっちのせいじゃないですよね、と言いたいです。」「政治的なことは話すな」という反知性派の作戦は見事に功を奏しています。
 彼らは人の心を操ることに後ろめたさがないので、ここまでやらないだろうということをやって来ます。手強いですが闘うしかありませんよね。頑張りましょう。
●高校でも、今の政治状況や国会・政治家・官僚の現状を話すと「偏っている」との批判が生徒から上がる今日この頃。いつからか政治的中立というのが「現政権批判をしない」に変わってきましたね。「非政治な事等、本当はないはず。どんなに学生さんが政治から無関係でいたくても教育・労働・医療・福祉・生活・命の全般に政治が関わっている。非政治なことなど本当はない。」「政治的中立」とは「政治に無関心でいること」という奴隷教育が浸透しているのですね。日本社会で育つ中で飼いならされて「強いものには従うのが賢い態度で、それが正しい」(管理者:大阪地検‐山本真知子特捜部長?)と思いこんでいる若い人は凄く多いと思います。それというのも厳しい時代故、親世代が「(ズル)賢く生きろ」と育ててきたせい。そんな学生をこそ、説得力のある言葉で刺激できると良いのかな、と思います。(基本文献-孫崎享のつぶやき/管理者:部分編集)


《【黒田軍団】追悼:貫いた反戦、反差別「一枚岩」に危機感を持て》

 ジャーナリスト・黒田清さん(2000年死去、享年69)米大リーグ、マーリンズのイチロー選手がメジャー通算3000安打達成へ刻々と迫っていた8月初め。日本球界最多の3085安打を放った張本勲さんは東京都内の自宅で、自身の大記録が達成される5年前の新聞記事を見つめていた。「この記事、鮮明に覚えていますよ。いつか黒田さんにお会いしてお礼を言いたかったが、果たせなかったなあ」 記事は1976年4月20日の読売新聞大阪版に掲載された長文コラム。筆者は当時の読売新聞大阪社会部長、黒田清さん。
 4日前の広島市民球場での試合後、張本さんがファンに暴力を振るったとされる事件について書いていた。<別の意味で、今度の事件の被害者は張本選手だと思った。あの日、観衆の中から、一再ならず、張本選手に民族的侮蔑に満ちたヤジが浴びせられたと聞いたからだ> 「試合前から『チョーセン帰れ』とか『キムチーッ』とか、言われてね。僕は慣れていたけど…」。張本さんが、巨人ナインと共にファンに取り囲まれたあの日、実際に何があったのか語り始めた。「傍にいた仲良しの日本人選手がヤジが頭にきたのかファンを叩いてしまったのが真相だった。でも彼のことは黙っていました」。
 後に広島地検は、張本さんの暴行については「証拠不十分」として不起訴にした。
 黒田さんのコラムは<国への誇りは人間の尊厳に関わる問題だ。そこを侮辱されて怒らないのはおかしい。ファンだからといって、どんなに金を積んでも人間がしてはいけないことがある>と訴えた。「今より差別の激しい時代です。相当の勇気が必要ですが、ちゃんと朝鮮のことを書いてくれて僕は救われました。辛い事ばかりで、日本人嫌いだったお袋も、僕の兄貴が記事を読み上げてやったら泣き出して。日本人にも信用できる人がいる、と」 その黒田さんが終生、拘り続けたテーマが戦争と差別だった。
<ジャーナリストの役割は、戦争に反対することと、差別に反対することが大きな柱だと思っている。戦争も差別も、私達の家庭の日常生活を崩壊させるからだ>(「地を這うペン」、97年出版)と記し<戦争容認の社会は差別容認の社会である>と言い切った。

 張本さんはヘイトスピーチが社会問題化する昨今、黒田さんが今いたらと思い起こすという。「自分の国さえ良ければいい、他国の人はどうでもいい、邪魔、という意識。確かに、これが戦争を招くのかもしれません。今また、そんな風潮になっているのじゃないですか。言うべきことはきちんと言う、黒田さんのような記者が今いるでしょうか」
 黒田さんが大阪本社の社会部長だった頃、前出のコラムのように記者の思いを押し出した「主観報道」とも呼ぶべきユニークな企画連載が次々に打ち出され「黒田軍団」と全国から注目された。かつて大阪本社の向かいにあったイタリア料理店「シレーナ」(現在は大阪・天満)は黒田軍団の溜まり場だった。店主(当時)の深見拡子さんは「あの頃の読売新聞は元気があって。特に連載『戦争』は、私と同じ戦中派の黒田さんの思いが籠っていて、夢中で読みましたよ」と同時代を生きた戦友を懐かしみ語っていた。
 市井の人々の戦争体験を綴った大型企画連載「戦争」は黒田さんが社会部次長だった75年にスタート。退職後も後輩が受け継ぎ、18年間、全5221回を数えた。
 この執念は何なのか。深見さんは「私も最近、理由が分かる気がするのです」とポツリと漏らした。日本植民地時代の朝鮮・仁川(現韓国北西部)に生まれた深見さんは典型的な軍国少女だった。「黒田さんも軍国少年でした。よく二人で、そういう話をしたんです。私達、いろんなウソを国に吹き込まれていたんですね。今、戦争を語れる人も減って若い人も戦争の話を聞いてくれない。今の政権に至っては憲法をいじろう、9条を変えよう、なんて…。黒田さんは、いずれそういう時代が来ると分かってはったんやと思います。だからこそ地道にコツコツと戦争の事実を語り残さねば、また同じことをする、国に騙されると」 黒田軍団の中核として長く仕事を共にしたジャーナリスト、大谷昭宏さんは、黒田さんが繰り返し語った体験談を覚えている。終戦近くのある日、川で泳いでいると突然、米戦闘機に機銃掃射を浴びせられたという話だ。「見上げると戦闘機の兵士がニタニタ笑とる。目の前の水面が弾丸で跳ねる。笑いながら撃っているのや。子供の背中をお前、笑いながら撃つか。戦争、憎しみは、人間をそういうものにするのや」 大谷さんは、何度も聞かされた恐怖の体験談を再現するかのように語った。

 今も当時のまま「おっちゃん」と呼びながら、話し続ける。「あの食いしん坊のおっちゃん、戦中戦後の食い盛りの時にやっぱり酷い飢えを経験しているのです。『ダイエット中や』と言いつつ、まず弁当のフタについた米粒を食べなきゃ気が済まない。案外、難しい理屈ではない、動物的な、人間の憎悪や飢えへの恐怖があったのだと思います」
 黒田軍団は、黒田さんと大谷さんが退社した87年“解体”。中曽根康弘政権が発足した82年以降、社内の「締め付け」がきつくなり、社外での記者活動を決断したと、黒田さんは後に回顧している。 黒田さんの兄で会社役員の脩さんは「僕は退社には反対でした。大読売とケンカして叶う訳ないのです。東京の読売で幹部を務めた人と何かで会ったことがあるのですが、弟について『有能だが、組織人としては…』みたいな言い方をされた。でも私の知人や商売の取引先、右も左も皆、弟のファンでした。弟の書くものや作る新聞は面白かったのですよ。それが一番、大事なのと違いますか」 退職2カ月後、黒田さんは「ジャーナリストであり続けたい」と24ページの月刊ミニコミ紙「窓友新聞」を創刊。その後、退社の経緯を暴露した本「新聞が衰退するとき」も出版し<上には逆らわない一枚岩の時代の恐ろしさは戦争中の恐ろしさであることは間違いない。そういう時代の危機を、新聞はそのまま持ち始めているのである>と少数意見を切り捨てるメディアの変質を警告した。
 今春、安倍(独裁)政権を批判してきたテレビ局の看板キャスター3人が交代し、政権の圧力か、テレビ局の自主規制か、議論が起こった。1強政権への「一枚岩」が進む日本社会を黒田さんなら、どう見るだろうか。大谷さんは言う。「黒田清の先をやれ、ということですよ。おっちゃんなら、そう言います。メディアを取り巻く状況は厳しい。それでもテレビも新聞も、いかに知恵を絞り、言いたいことを言い、伝えるべきことを伝えるか。それが仕事だろ、と」「沈黙は金」なんてウソである。一枚岩を喜ぶ言論と社会の風潮こそ危うい。
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 ■人物略歴 :くろだ・きよし/1931年大阪市生まれ。京都大卒。52年読売新聞大阪本社入社。76〜84年社会部長。80年に社会面に名物コラム「窓」を創設した。
 87年の退社後は大谷昭宏さんと共に「黒田ジャーナル」を設立し、ミニコミ紙「窓友新聞」の発行やテレビ・講演等で活躍した。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)
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《【とめよう改憲!おおさかネットワーク】⑪回年次総会&公開講演会》

◎メイン公開講演「武力で平和はつくれない-安倍9条改憲を食い止める市民力を-」
 ●講師:青井 美帆さん(学習院大学教授-憲法学)
 ●日時:7月15日(日)午後1時半開場/午後2時開演
 ●場所:エル・おおさか:南館5階ホール(大阪市中央区北浜東3-14*Osaka Metro
 (旧市営地下鉄)谷町線-天満橋または京阪天満橋2番出口より徒歩約700m)
 ●資料代:1千円(学生以下-半額/介護者-半額)


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
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(民守 正義)