リベラル勢力総結集・奴隷労働法制等阻止!(98)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《宮古島:近隣集落の反対無視し弾薬庫配備を国が「決定」》

 陸上自衛隊駐屯地の建設地が変更となる中で、弾薬庫の建設が宙に浮いていた宮古島。
 年初に突如、国側が“言い渡す”形で弾薬庫の配備先が決定されたが、施設の規模すらも不明という不透明さだ。
**************************************
 宮古島には、陸自の警備部隊と指揮所、地対艦、地対空ミサイル部隊が宮古島市内の千代田カントリークラブ(ゴルフ場跡地)に配備される予定だが、弾薬庫の建設地は決まっていなかった。だが今年1月17日、防衛省は市内城辺の保良鉱山を配備先に「決定した」と発表。
 弾薬庫3棟、長さ約300メートルの覆道射場、廠舎、排水処理場等を置くという。
 しかし保良鉱山は、近くの民家まで200メートルほどの距離しか離れていない。
 昨年秋の段階で沖縄2紙等が保良鉱山を有力候補地として報じ、危機感を募らせた候補地近接の保良部落会は昨年12月10日に反対の決議案を賛成多数で可決したが、それにも関わらず防衛省は「決定」した。更に同省は2月25日になって住民説明会を開催し、「(鉱山は)すでに開発された低いくぼ地であることから、周辺への影響が極小化できる」と選定理由を説明した。施設の面積やミサイルの保管量は明かされず、住民によると、納得のいかない説明会だったという。鉱山の所有者と、まだ売買契約の交渉は済んでいないことも判明した。
 宮古島市への陸自配備は、当初の2015年には市内の大福牧場と千代田カントリークラブが候補地とされ、大福牧場に弾薬庫も一緒に建設されることとなった。
 だが市地下水審議会が、配備により地下水が恒久的に汚染される恐れがあるとの見解を示すと、配備に前のめりだった下地敏彦市長も「配備反対」を表明。防衛省は16年9月、大福牧場を断念した。但し残る千代田カントリークラブにも地下水の問題がある。
 同島は平坦な地形で河川が発達しにくく、飲料水全てと灌漑用水を地下水に依存する。
 安全な水資源の確保は死活問題だ。ところが事前に開催されるべき地下水審議会は市側の判断で“拒否”され、工事が昨年10月から強行されている。国は、弾薬庫は置かないとし、工事を進めてきた。防衛省は今回、保良鉱山を弾薬庫の配備先として決定した理由の一つに、地下水の保全区域外にあることを挙げている。地下水審議会の開催も不要というわけだ。こうした中で注目されているのは、沖縄県議会で今年3月28日、県環境影響評価(アセスメント)条例の改正が賛成多数で可決されたことだ。10月1日施行の改正条例は、施行区域20ヘクタール以上の土地造成にアセス手続きを求めており、保良鉱山の弾薬庫も適用される可能性がある。対象になればアセスは最短でも3年程度かかるため、着工は遅れる見込みだ。一方、千代田カントリークラブに配置される指揮所をはじめとした施設の詳細も解っていない。

 市民グループ「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は2月19日、沖縄防衛局に対し、建設工事についての18件の文書開示請求を行なった。
 公文書は通常は1カ月程度で開示されるが「可能な部分」は5月1日までに、残りは9月3日までに開示するとの回答があったといい、不透明さが際立つ。
 更に千代田カントリークラブには島の人々が信仰してきた聖域(複数の神聖な水場等)がある。毎朝抗議に立つ住民は「聖域の周囲の樹木も容赦なく伐採された。駐屯地が建てば、聖域が自衛隊の“管理下”に置かれてしまう」と危惧する。貴重な古墓や戦跡の避難豪等もある事が着工後に解ったが、それらは埋められてしまったという。
 “環境への配慮”を徹底するとした防衛省の説明とは裏腹に、工事は急ピッチで進み、駐屯地は基礎でできつつある。だが「石灰岩を細かく砕くことで大量の粉塵が発生し、近隣の住宅地や畑のビニールハウスに被害が出ている」(前出の住民)といい、粗暴な国策が住民らの生活を追いつめている。(週刊金曜日)


《【腐蝕の安倍政権】政府答弁は論点のすり替え?ネットで話題「ご飯論法」》

 森友学園と加計学園を巡る国会論戦が1年以上も続くのに、世論調査では国民の過半が政府の説明に納得していない。この異常事態について、ごまかしや論点のすり替えを図る不誠実な政府の国会答弁が原因だとの指摘もある。ネット上でいま、そのカラクリを暴く「ご飯論法」なるものが注目されている。発案者とともに政府の答弁を考えた。
「朝ごはん食べましたか?」ツイッター上に5月上旬、次のような投稿が載った。
Q「朝ごはんは食べなかったのですか?」
A「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」
Q「何も食べなかったのですね?」
A「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので……」:そんなやりとり。投稿者は、労働問題に詳しい法政大キャリアデザイン学部の上西充子教授だ。「奴隷的労働法制(働き方改革)関連法案」を巡る質疑を「朝ごはん」になぞらえ、のらりくらりとした加藤勝信厚生労働相の国会答弁を皮肉った。
 実例の一つが、奴隷的労働法制(働き方改革)関連法案に当初含まれていた「裁量労働制の適用拡大」(厚労省の統計データ不備発覚で削除)を巡る国会質疑だ。
 裁量労働制は、実際に働いた時間でなく、予め決めた「みなし労働時間」を基に残業代込みの賃金を支払う制度で、一部の専門的な職種で認められている。これを営業職等に広げる同法案に対し、労働界等は「過労死を招きかねない」と強い懸念を表明してきた。
 厚労省東京労働局も昨年12月26日、野村不動産が裁量労働制を社員に違法に適用していたとして是正を求め特別指導したと発表していた。同法案に反対する野党の追及に対し、安倍(労働者虐待)首相は東京労働局の指導の例に言及し「制度が適正に運用されるよう指導を徹底する」と強調していた。ところが問題の野村不動産で社員の1人が2016年9月に過労自殺し、是正指導の発表と同じ昨年12月26日に労災認定されていたことが、今年3月4日に発覚。野党側が一斉に反発した。政府が、是正指導という都合のよい部分のみを発表し、裁量労働制の下で過労死があった事は隠していた-との目論見がバレた。

<個別問題を一般論にすり替え>

 翌日の3月5日、参院予算委員会で立憲民主党の石橋通宏議員が質問に立った際、加藤大臣との間で以下のやり取りがあった。
石橋委員「(社員が過労自殺し、労災認定されたことを)加藤厚労相は、もちろん知っておられたのでしょうね?」
加藤大臣「各々、労災で亡くなった方の状況について逐一、私のところに報告が上がってくる訳ではございませんので、一つ一つについて、そのタイミングで知っていたのかと言われれば、承知をしておりません」:石橋委員は「知っておられなかった、と。この事案」と念押しし、新聞各紙も翌日の朝刊で、加藤大臣が過労自殺を「把握せず」等と報じた。
 このやり取りについて、上西さんは「加藤氏はきちんと答えていない。野村不動産の事例を聞かれているのに、全ての労災死事案に論点をすり替えている」と見抜いた。
 実際、加藤大臣はその後の国会で、先の答弁について「一般論として申し上げた。労災補償の個別事案は常に説明、回答を差し控えさせて頂いている」と説明し、5日に答弁した時点で知っていた可能性を否定しなかった。

<答えたようで実は何も答えず>

 こうした加藤大臣の巧妙なレトリックを、上西さんは「ご飯論法」として、ツイッターに次々に投稿した。
Q「では、何か食べたのですか?」
A「お尋ねの趣旨が必ずしも分りませんが、一般論で申し上げますと、朝食を摂る、というのは健康のために大切であります」
Q「いや、一般論を伺っているのじゃないのです。貴方が昨日、朝ごはんを食べたかどうかが、問題なのですよ」
A「ですから……」
Q「じゃあ、聞き方を変えましょう。ご飯、白米ですね、それは食べましたか」
A「そのように一つ一つのお尋ねに答えていく事になりますと、私の食生活を全て開示しなければならないことになりますので、それはさすがに、そこまでお答えすることは、大臣としての業務に支障をきたしますので」:投稿は計3000件もリツイート(拡散)され、「霧が晴れたよう」等とネット上に共感が広がった。上西さんは「ご飯論法」による厚労相答弁の詳細な分析もネット上に投稿。取材に「何かを答えているように装うが、実は何も答えていない。しかも、やり取りが噛み合っていない事に質問者がすぐに気づけない言い方で、悪質です」と憤る。

<モリカケ問題でも続々登場>

 この「ご飯論法」は、モリカケ疑惑の政府答弁にも当てはまる。加計学園問題を巡る柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)の昨年7月の答弁が典型だ。
 今治市の職員と会ったかと問われ「会った記憶は全くない」と答えた。
 ところが今月の参考人招致では一転、学園関係者と会い、その場に職員もいた可能性を認めた。上西さんは「職員と会った記憶がなかったとしても、学園関係者と会ったと答えるべきだ。重要な点に意図的に触れないようにしたとしか思えない」と話す。
 森友学園への国有地売却を巡る財務省決裁文書改竄問題で、理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官は昨年2月24日の衆院予算委で、森友側との交渉記録について「確認したところ、ございませんでした」と答弁した。だが今年3月27日の証人喚問では、当時は記録の存否自体を確認していなかったと主張。「確認したという意味は(保存義務が1年未満という)『文書の取扱規則を確認した』という事だった」と奇妙な論理で、過去の答弁を正当化した。
 安倍(欺瞞)首相の国会答弁も、個別の問題についての野党の質問を一般論で、はぐらかす等、まともに答えない例に事欠かない。

<不誠実な答弁で時間を空費>

 加計学園問題で新たに見つかった愛媛県の国会提出文書には、首相が2015年2月25日に加計理事長と会い「新しい獣医大学の考えはいいね」と語ったという記載があった。
 首相は学園の獣医学部新設計画を知った時期について「国家戦略特区に認定された2017年1月20日に初めて知った」と繰り返し説明してきた。愛媛県文書の記載内容が事実なら、国会の場で国民にウソをつき続けてきたことになる。安倍(欺瞞)首相は5月22日午前、報道陣に「指摘の日に加計氏と会っていない。念のため官邸の(入邸)記録を調べたが確認できなかった」と記載内容を否定した。午後の衆院本会議でも野党2人の追及に「(加計らが)官邸を来訪した記録は確認できなかった」と繰り返した。
 この入邸記録がくせものだった。菅義偉官房長官は同日、記者会見で「業務終了後、速やかに廃棄される取り扱いで残っていなかった」と説明した。本会議で三度、加計問題を取り上げた本村賢太郎委員(無所属の会)は「先程から確認できなかったと言うが記録はないということだ。正直に説明してほしい」と厳しく追及。首相は「廃棄する取り扱いで確認できなかった」と正確な答弁をした。上西さんは「記録が存在せず確認できなかったのに、まるで『記録は存在し、確認したが面会の記載はなかった』と語っているように見せかけたのだろう」と見る。「ご飯論法」に訳すと、こうだろうか。
Q「首相は朝ごはん食べたのですよね」
A「食べていません。念のため朝ごはんの記録を調べたが、食べた記録は確認できませんでした(実は記録がなくて確認できなかったのだが、はっきり言わないでおこう)」
 上西さんは怒りを含んで言う。「いつまでモリカケ問題を追及するのか、と野党への批判がある。だが、不誠実な答弁を繰り返し、時間を空費する政府に問題があると冷静に認識すべきです」こうした詭弁・虚弁を繰り返し「巨大疑獄」から逃れようとする安倍政権。
 野党の追及に「野党がだらしない」という、落語で言う「長屋の町人学者」の御高説もあるが、ハッキリさせよう!巨大与党の数の力で「誤魔化し答弁」を続ける安倍政権が悪いのか?追及しきれない野党が悪いのか?管理者は「『なんとなく安心』で巨大与党に投票し、そのくせ有権者としての発言・行動責任」を取らずに「政治劇場の観客」になっている無責任有権者が一番、悪いと思っている。(参考文献-毎日新聞/文責:民守 正義)
**********************************

《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp(なおツイッターでの投稿は①匿名性が高いこと、②ウイルス対策上等、業者助言により一切、開封・受付いたしません。)

(民守 正義)