リベラル勢力総結集・奴隷労働法制等阻止!(83)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《加計と面会自体が問題だ/与良正男》

 これほど、ごまかしや言い逃れが横行すると、報道する側も追及すべき焦点がぼやけてしまいがちになる。こんな時は確定した事実から論じていくのが肝要だ。
 加計学園の獣医学部新設問題で、安倍(欺瞞)首相の元秘書官、柳瀬唯夫が3年前、学園や地元・愛媛県の担当者らと会っていたことを、やっと認めた。そこで次は、柳瀬は本当に首相に報告しなかったか等々に関心が移っている。確かに首相答弁の信憑性に関わるから重要だ。だが先ず驚くべきは面会した事実だ。答弁によれば、柳瀬は加計学園理事長が首相の長年の友人だと知っていた。官僚なら公正さに一段と気を使うはずだ。
 にも関わらず、獣医学部新設を目指す学園関係者らと官邸で3度も堂々と会っていた。
 後々、疑惑を呼ぶと考えていなかったとしか思えない。この時期、学園関係者と会うのは拙い話で首相に累が及んでは困るから首相に報告しなかったとも思えない。
 内緒ならホテル等々を使うのがこの世界の常識だ。これこそ「安倍1強」のおごりで官僚まで公正さ=節度を失い、常識感覚がマヒしていた事を物語っている。
 昨年「最初から加計ありきではないか」と指摘されて初めて慌てたのが実態だろう。
 無理な辻褄合わせに躍起となる最大の理由は、加計問題では「昨年1月に初めて獣医学部計画を知った」、森友問題では「関係していたら国会議員も辞める」という首相の答弁との整合性だ。いずれも首相は、文書や証言が出てきて疑惑が深まるとは予想もせず、高をくくっていたのだと思う。で、公正さより首相への忖度を優先したのか、の話に戻る。
 暫く前の本欄で「仮に官僚の忖度を生んだとすれば私の責任は大きい」くらいの答弁を当初から首相がしていたら違った展開になっていたのでは、と私は書いた。
 首相も先日「忖度がなかったと言い切ることはできない」と答弁し、今や官邸の実力者である経済産業省出身の今井尚哉首相秘書官は月刊「文芸春秋」のインタビューで、森友学園と首相の妻昭恵との関係についてこう答えている。「無関係とは言えません。うかつにも名誉校長を引き受けたのは間違いでした。安倍総理にも間違いなく道義的責任があります」その通りだ。ようやく世間の常識に近い言葉を聞いた。でもそれはもう遅い。
 これほど、ごまかしや言い逃れが横行すると、報道する側も追及すべき焦点がぼやけてしまいがちになる。こんな時は確定した事実から論じていくのが肝要だ。


《【加計学園疑獄】シリーズ》
《安倍の指示否定…出来レースだった柳瀬の参考人招致》

 国家戦略特区を活用し、安倍(欺瞞)首相の“義理孫同士”が実現した加計学園の獣医学部新設を巡る注目の参考人招致は、まさにデキレースだった。衆参両院の予算委員会は10日、渦中にある元首相秘書官の柳瀬唯夫経産審議官を呼び、午前9時からの衆院予算委は与野党が2時間15分の質疑を行った。柳瀬は2015年4月に官邸で愛媛県や今治市、学園職員と面会した事実について「記憶にございません」と一貫して全面否定してきたが、軌道修正。
 学園関係者と官邸で3回面会したことを認めた。県市職員が同席したかについては、「相手は10人近くと大勢いた」「随行者の中にいたのかもしれない」とトボけ、「保存している名刺の中に愛媛県や今治市のものはない」とかわした。愛媛県職員が作成した文書に記載されていた「本件は首相案件」との発言については、「国家戦略特区は安倍政権の看板政策と言った」と釈明。安倍(欺瞞)首相や側近からの指示は「全くございませんでした」と全面否定、「総理に事前にも事後にも報告したことはない」「総理のお耳に入れるほどの話ではないと思った」等と、安倍絡みのところだけは明確に強弁した。
 柳瀬が最初に学園関係者と官邸で面会したのは15年2~3月で「事務局の方だけだと思う。事務局長はいた」とし、この際に学部新設の意向を把握したという。
 4月の面会は学園側からのアポで実現し、中心的に発言したのは獣医学部長に就任した吉川泰弘氏で、文科、農水両省からの出向者も同席。その後も官邸で学園関係者と一度会ったという。加計孝太郎理事長との面識については、13年5月に山梨県鳴沢村にある安倍(欺瞞)首相の別荘で顔を合わせ、BBQやゴルフに興じ「(安倍首相と)友人関係だろうとは認識していた」「それ以外に会った記憶はない」とした。この別荘会合には学園事務局長もいたという。柳瀬の他、特区ワーキンググループ座長の八田達夫大阪大名誉教授まで出席していた。(基本文献-日刊ゲンダイ/管理者:部分編集)


《3度の面会、浮かぶ厚遇:柳瀬「特区関係は加計だけ」》

 加計学園は、やはり特別扱いを受けていた。10日の衆参両院の予算委員会での審議を通じて浮かんだのは柳瀬唯夫・元首相秘書官が3度に亙って学園関係者と官邸で面会する等の手厚い対応だった。柳瀬は安倍(欺瞞)首相への報告を否定した事も含め、野党からは疑問の声が上がった。
     ◇
 「加計学園の事務局の方から申し入れがあり、面会いたしました。相手方は10人近くの随分、大勢でいらっしゃいました」10日の衆院予算委員会。参考人として出席した柳瀬は冒頭、2015年4月の首相官邸での面会について説明を始めた。淡々とした語り口で続いた答弁から浮かんだのは、加計学園に対する厚遇ぶりだ。柳瀬が加計学園の関係者と接点を持ったのは、安倍(欺瞞)首相の別荘で13年5月にあったバーベキューの際だったという。
 首相の親族や友人らが集まる中、「加計学園の理事長と事務局の方がいた記憶がある」と述べた。2年後の15年2~3月頃「上京する際にお伺いしたい」との学園側からの申し入れを受けて、首相官邸で面会をした。学園関係者は、愛媛県今治市で獣医学部新設を計画しながらも、何度も頓挫している経過を説明したといい、柳瀬は「獣医学部新設を、今治市と一緒にやろうと考えている事を認識した」と振り返った。
 次の面会は、予算委の冒頭で明らかにした15年4月。学園側は「国家戦略特区制度を活用する方向で、獣医学部新設を検討している」と話したという。
 愛媛県が作成した、面会の様子を記録した文書によると柳瀬は、この時に「本件は首相案件」と述べ、国家戦略特区での申請を助言する内容を語ったとされる。
 この面会から2カ月後、愛媛県と今治市はこの制度を使って申請し、獣医学部新設は実現に向けて動き出す。柳瀬氏と学園関係者はこの頃にも官邸で面会し、「今治市が国家戦略特区の提案をする」と学園側から伝えられたという。柳瀬は「首相案件」という言葉については反論した。「獣医学部新設の解禁は、総理が早急に検討していくと述べている案件だと紹介した」とした上で「総理は岩盤規制に穴を開けるんだという強い決意を仰っていた」と説明。あくまで獣医学部についての一般論だったとの立場を取り、「今治市の個別プロジェクトが首相案件になると申し上げるとは思わない」と述べた。

 その根拠として挙げたのは、学園の獣医学部が正式に決定した時期。政府が獣医学部の新設を認める事を決めたのは16年11月で、加計学園が選ばれたのは17年1月。15年8月に首相秘書官を離任した柳瀬は「離任後も制度設計の検討が1年以上続いた。私が具体的な事業者の選定に介入するような余地は全くない」と強調した。
 面会した理由について柳瀬は「官邸にいると外の方の話を伺う機会が極端に減る。自分が世の中とずれているのじゃないかと思っていた」と述べ、時間があれば極力外部の人と会うようにしていたと話した。ただ「特区の関係でお会いした民間の方は加計学園だけ」だったという。柳瀬は「何回お会いしたからといって特別扱いするとか、配慮するとかということは全くない」とも述べた。だが参院予算委で福島瑞穂議員(社民党)は国家戦略特区の制度を使って獣医学部が認められた経緯に触れ、「試験の監督官が、受験生に合格答案を教えるようなもの」と批判した。柳瀬が、この日の答弁で繰り返し強調したのは、3回に亙る面会を、安倍(欺瞞)首相に「全く報告していなかった」という事だ。「この時点で総理にそのようなことを申し上げる、ご報告する必要は全くなかったという判断」だったという。
 安倍(欺瞞)首相が獣医学部新設計画を知った時期は、これまでも焦点となっている。
 柳瀬によると、安倍(欺瞞)首相と学園理事長の加計孝太郎氏が「親しい関係」であることは認識していた。その上で加計学園の職員と面会し、安倍政権が推進する国家戦略特区で獣医学部新設を進めたいとの説明を受けながら、何も報告していなかったのか。
 橋本龍太郎元首相の首相秘書官を務めた江田憲司氏(無所属の会)は、衆院予算委で「聞いた話を報告しなかったら総理秘書官としての職務懈怠。そんなことをするはずがない。あなたみたいな優秀な官僚が」と強烈に疑問を呈した。

 15年4月の面会を記録した愛媛県の文書では柳瀬が「本件は首相案件」と語ったと記されているが、獣医学部新設の過程では、首相官邸の影響を窺わせる文書が他にも複数、明らかになっている。文部科学省では16年9月頃、獣医学部について「総理のご意向」や「官邸の最高レベルが言っている」等と書かれた文書が作成されていた。
 一方、「国家戦略特区会議」座長である安倍(欺瞞)首相が、獣医学部新設計画を知ったのが、加計学園が特区の事業者として正式に決定した「17年1月20日」だったと、どう考えても有り得ない大嘘を国会で答弁。加計からの働きかけ等は「一切なかった」と「一度、ついた嘘は繰り返すしかない」とばかりに繰り返している。それは15年に相次いだ面会を安倍(欺瞞)首相が知っていた事がバレると、首相の答弁の整合性が問われる事になるからだ。
 参院予算委で蓮舫委員(立憲民主党)は、「(面会が)スタートになって、一気に動き出した」と指摘。「加計ありきだったのじゃないか」と語気を強めた。(基本文献-朝日新聞)


《JNN世論調査、柳瀬招致で「疑惑深まった」74%》

 加計学園問題を巡り先般、行われた柳瀬元総理秘書官の参考人招致を受け「疑惑が深まった」と感じた人は74%に上る事がJNN世論調査で解かった。安倍内閣支持が40.6%。
 一方、不支持は57.7%で、2か月連続で不支持が支持を上回る結果となった。
 安倍(欺瞞)総理と「義理孫同士」が理事長を務める加計学園の獣医学部新設問題を巡る「柳瀬元総理秘書官の参考人招致」に関して、柳瀬が3年前、加計学園の関係者と少なくとも3回、官邸で会いながら、安倍(欺瞞)総理に「報告した事も指示を受けた事も一切ない」と述べた事について「この説明に納得できるか」は「納得できない」が80%に上った。
 柳瀬の参考人招致を受け、与党からは「一定の区切りがついた」と幕引きを合唱しているが、野党側は「疑惑は深まった」と主張している。どちらの考えに近いか聞いたところ、「疑惑は深まった」と思う人が74%に上った。財務省の福田前事務次官によるセクハラ問題を巡り、麻生財務大臣が「セクハラ罪という罪はない」等との発言について、この発言について「問題がある」と思う人は76%に上った。事務次官のセクハラ問題や決裁文書の改竄問題を受け、麻生大臣が辞任すべきかどうか聞いたところ、「辞任すべき」は49%で、「辞任する必要はない」の37%を大きく上回った。(参考文献-TBSNEWS:文責:民守正義)
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(民守 正義)