リベラル勢力総結集・奴隷労働法制等阻止!(78)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《【セクハラ世相】今、性被害を語る:「報道機関は取り組み不足」セクハラ被害で退職:元記者の訴え》

 前財務事務次官の福田淳一氏のセクハラ問題で、週刊新潮の取材に応じた被害者はテレビ朝日の女性社員だった。報道機関の女性記者は、強い立場にある取材相手からセクハラ行為を受けるリスクを抱えながら働く。実際に性的嫌がらせを受け、退職に追い込まれた記者もいる。ある地方紙で記者をしていた性被害者の女性が語った。女性は心的外傷性ストレス障害(PTSD)と診断され、今は福祉の仕事に従事する。前次官のニュースも体調を崩す虞があるとして、なるべく見ないようにしていた。「セクハラ被害を未然に防ぐ取り組みが報道機関に不足している」と訴えている。

<酒の席で「裸が見たい」>

記者:どういった被害に遭われましたか。
元新聞記者の女性:2016年5月の事です。私は地方支局の記者で、その日は地元の祭りの取材に出かけていました。そこで役場の50代後半の男性幹部に出くわし、「終わったら飲みに行こう」と誘われました。その男性幹部に元々、苦手意識がありました。
 会社の幹部と知り合いだったことから、その飲み会に誘われ、3~4回同席しましたが、度々、私の体つきに言及するような、言葉によるセクハラが何度かあったためです。
 祭りの場では断り、支局で仕事をしていたのですが、その後電話で何度も誘われ、やむなく午後6時ごろから男性と合流しました。2人で居酒屋、スナックとはしごし、3軒目のスナックで酔った幹部からセクハラを受けました。「裸が見たい」「裸で走ってみろ」と言われた他、背後に立たれ、首筋を触られました。体が硬直し、言葉は全く出ませんでした。
 その幹部はニヤニヤ笑っていました。午後11時頃、ようやく帰宅することができましたが、不快感が強く、手帳に記録したことを覚えています。今から思えば「これは相手に抗議すべきことだ。せめてメモだけでも取っておこう」と考えたのだと思います。

<支局の上司に相談したが…>

記者:被害を誰かに報告、相談しましたか。結果はどうでしたか。
女性:数日間迷った後、支局長には伝えました。「相手に抗議しようか」と言ってくださいましたが、その時点では抗議はありませんでした。推測ですが、狭い田舎町で、支局と役場の関係や抗議の影響等を考え、どう伝えるべきか迷ったのではないかと思っています。
 幹部が所属する部署の担当は外してもらいましたが、その後も取材で役場に出入りせざるを得ず、相手との遭遇を避けたいあまりに行動範囲が狭まりました。
 やがて役場に行くことそのものが苦痛になり段々、原稿量が減り、仕事に支障が生じ始めました。被害から約3カ月後の8月頃、胸に圧迫感を感じたり、心臓が痛んだりすることが続きました。当初は「何かの病気か」と疑い、通院しました。狭心症の薬を飲んでも改善せず、会社の産業医にかかった際に「ストレス性のものではないか」と言われ、その医師のサポートでセクハラ被害が原因だと自分の中でも整理がつくようになりました。
 精神科にかかり、セクハラによるPTSDと診断されました。

<体調を崩して内勤に異動>

記者:その後も、仕事は続けられましたか。
女性:睡眠導入剤や抗不安薬を服用しながらだったので、通常の業務はドンドンこなせなくなりました。明け方まで眠れず、出社がぎりぎりになってしまったり、取材をキャンセルせざるを得なかったりということも多々ありました。長い原稿は書けず、短いお知らせ記事に何時間もかかってしまったり。支局は通院を全面的にサポートしてくれましたが、自分の中で「記者を続けることは無理だ」という思いが強くなっていきました。
 診断が出て1カ月後、希望して本社の内勤業務に異動しました。イレギュラーな人事ですが支局長、本社、産業医が連携して迅速に対応してくれました。
 会社は役場への対応を検討し、顧問弁護士にも相談しましたが、しっかりした証拠がないこと、2次被害の恐れがある事等から、弁護士は「正式な抗議は難しい」という見解でした。私の勤務自体は異動してからは問題なくこなせましたし、1年後には医師から、ほぼ治癒したとして「寛解」の診断も出ました。

<「取材相手と飲むのも仕事」>

記者:なぜ退職を選択されたのですか。
女性:内勤に異動してほっとしましたが、暫くすると「以前はあんなに記事を書いていたのに、今は満足に仕事ができない」「あの被害さえ受けなければ、今も記者の仕事が続けられたのに」と自責の念が強くなり、同期と自分を比べて劣等感に苦しむようにもなりました。
 自傷行為に走ったこともあります。食べても吐くことが続き、1カ月で5キロほど体重が落ちました。栄養ドリンクでどうにか体力を維持していました。
 寛解の診断を頂き、産業医からも「外勤に戻れるのではないか」という言葉があったので、少し取材して記事を出したこともあります。会社にも希望の部署への異動を検討して頂いていました。ですが体力的な不安もある上に、夜の飲み会に出る必要がある現場に戻ることは難しいと思っていました。入社以来、主に酒席で取材先と個人的なコネクションを築くことが大切だと擦りこまれてきたからです。取材先から「3回飲まないと仲良くなれない」と言われたことも。様々な場で情報を仕入れ、スクープを狙う記者として「行動に制限がある記者が通用するのか」という不安が先に立ちました。被害を経験したことで福祉の道に進みたい、転職するなら若い内に、と考えるようになり、退職を選びました。

<セクハラは乗り越えるもの?>

記者:今回、テレビ朝日の女性記者が財務次官のセクハラを告発した事を、どう受け止めますか。
女性:私自身はセクハラと闘えず、心の傷に耐えることで精いっぱいだった、という後悔があります。テレビ朝日記者の告発を知り、「自分の権利を主張しても良かったのか」と勇気づけられましたが、当時の私は家族にすら被害を打ち明けることができませんでした。
 女性の先輩から、社内で周囲に人がいるにも関わらず「何があったのか話してほしい」と言われて、不信感を抱いたこともあります。「#MeToo(私も被害者)」のムーブメントは基本的に支持していますが、先ずセクハラの被害者は我慢してしまいがちなこと、被害を訴えづらいこと、今回の告発は氷山の一角である事を社会には理解して頂きたい。
 告発しなければ被害がなかったこととされたり、告発を強要したりするムードが広がっては本末転倒です。
記者:振り返って何故、御自身がセクハラを我慢してしまった、抵抗、抗議できなかったと思われますか。
女性:支局の取材先には、セクハラを暗黙の内に許容する男尊女卑の文化がありました。
 役場の女性は大半が臨時職員で、私に「女性なのに正社員なの?」と驚いたり、懇親会等で女性がお酌をして回り、男性もそれを当然のように受け入れる様子にショックを受けました。また別の地方都市で勤務していたころも、政治家秘書に飲み会に誘われた際、「女だから呼び出している」と言われ、驚いた事もあります。「記者として、一人の人間としては見てもらえない」と痛感しました。こうした文化の中で、セクハラをあしらう事が大人の女性のマナーであり、乗り越えてネタを取るのが記者の仕事だと徐々に受け入れてしまっていました。男性優位の社会、メディアの取材手法といった構造的な問題を放置してきたツケが女性記者へのしわ寄せとなり、今回のセクハラ告発として表面化したのではないでしょうか。

<性被害の傷は一生消えない>

記者:勤めていた新聞社の性被害者への対応をどう思いますか。
女性:そもそもセクハラ被害を未然に防ぐ取り組みが不足しています。新人記者研修でも、こうした危険性のある仕事であることを周知し、1対1の酒席での対応の仕方や同伴者を付ける等の具体的な対策を教えるべきです。事後の対応も未熟でしょう。多くの会社がハラスメントの相談窓口を設けていますが、見ず知らずの人に性被害を訴えるのは難しいと感じました。被害者の立場に立った調査や解決策を充実させてほしいと思います。
記者:現在は平穏な暮らしを取り戻せましたか。
女性:元通りに戻るのは難しいと思っています。今も夜の飲み会で親しくない男性が隣に座ると極度に緊張してしまいます。前財務事務次官の問題が盛んに報じられたころは具合が悪くなることが多く、ニュースをあまり見ないようにしていました。
テレビ番組のコメンテーターは、記者の仕事を十分に理解せず被害者に非があるような意見を述べる方もいて、自分が責められているような気分にもなりました。
一生、この傷を抱えて生きていくのでしょう。でも今回の取材を受けたことで一歩踏み出せた気がします。後輩達にはセクハラのない社会で、女性記者であることに引け目を感じず、のびのびと活躍してほしいと願っています。今は福祉の職場で働きながら、通信大学で学び、社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得を目指しています。
 将来的に精神障害者の方の自立支援に携わり、セクハラに苦しんだことを糧にしていきたい、と思っています。(毎日新聞)


《【南北デタント】南北首脳会談:文氏、金氏にUSBメモリー:散歩中手渡す》

 韓国の文在寅大統領は4月30日、南北首脳会談後初めてとなる青瓦台(大統領府)の幹部会議を開いた。文大統領は「(合意に基づき設置される)南北共同連絡事務所で常に協議ができる枠組みを準備するように」と述べ、南北対話の推進を各省庁に指示した。
 最初の措置として、軍事境界線付近で、北朝鮮向け宣伝放送のため使用していた拡声機の撤去を始めた。任鍾(イム・ジョンソク)大統領秘書室長をトップとする南北首脳会談準備委員会は、今後、履行推進委員会に移行する。会議で文大統領は「軍事境界線付近の拡声機放送と宣伝チラシ配布をはじめとする全ての敵対行為を中止し、非武装地帯を事実上の平和地帯にする」と明言した。朝鮮民主人民共和国(以下「北朝鮮」)に向けて韓国のニュースや音楽を大音量で流す拡声機放送は首脳会談に先立つ23日に中止したが、放送手段も廃棄し、南北融和の象徴とする目的もある。なお文大統領は会議で、27日の首脳会談後に金正恩朝鮮民主主義人民共和国労働党委員長と散歩しながら「単独会談」した際、発電所を含む南北共同の「新経済構想」の資料が入ったUSBメモリーを手渡したと明らかにした。「(制裁)解除後に備え、一緒にどんな経済協力ができるか研究しようという趣旨だ」と説明した。会談では議題にはしなかったという。
 韓国は、北朝鮮に対する国連の経済制裁に同調し、独自に解除はしない立場だが、南北共同連絡事務所を通じて、経済協力の「準備」は進める方針とみられる。(毎日新聞)
**********************************

《【学校・社会に人権の風を!】「君が代」裁判と卒・入学式から考える》

〇開催日:2018年5月18日(金)18時30分~21時
〇場 所:エルおおさか研修室2:大阪府大阪市中央区北浜東3番14号
 ●利用可能駅:天満橋駅(徒歩約500m)/北浜駅(徒歩約800m)
〇主催:「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
〇資料代500円:FAX06-6942-2444:HP有り


全国大学人権教育交流会/第50回企画《研究会のご案内》

テーマ:「『在日』をめぐる状況は変化したか」
〇開催日:2018年5月20日(日)13時~17時(受付は12時30分~)

〇場 所:大阪人権博物館(リバティーおおさか)大阪市浪速区浪速西3-6-36
        Tel:06(6561)5891/FAX:06(6561)5995/http://www.liberty.or.jp
司会:金 洪仙さん(大阪国際大学講師)
報告1「ヘイトスピーチと闘う」呉 光現さん(聖公会生野センター総主事)
報告2「在日コリアンの権利獲得運動と私」飛田 雄一さん(神戸学生青年C館長)
*なお管理者は、本交流会の事務局を担っています。


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp

(民守 正義)