リベラル勢力総結集・奴隷労働法制等阻止!(77)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【南北デタント】「成果」強弁は屁理屈/青木理(ジャーナリスト)》

 信州の田舎で育った僕は幼い頃、母の実家で夏休みを過ごしました。
 農業を営む実家はもっと田舎にあって、子供には遊び場の宝庫。畦道を駆け、森で昆虫を捕ったり、かくれんぼをしたり。養蚕もやっていたので、納屋の棚には桑の葉が敷かれ、たくさんのカイコがいました。見た目は白い毛虫ですが、大量の桑の葉を食べて成長し、絹の原料となる繭玉をつくるのです。納屋の中で耳をすますと、桑の葉を食む音がまるで合唱のように聞こえました。昔ながらの開放的な造りの家屋ですから、夜は大きな蚊帳をつり、いとこや兄弟と雑魚寝しました。明かりのともる蚊帳の中にいると安心感に包まれるのに、小用等で蚊帳から出ると周囲は真っ暗闇。幼心に怖くて寂しくて、とにかく早く蚊帳の中に戻ろうと急ぎ足になったのを覚えています。朝鮮半島情勢を巡る日本外交も、そんな状態にあるのではないか、というのが「蚊帳の外」論です。政権や支持者も意識しているらしく、少し前に首相が単独インタビューに応じた産経新聞には<日本は蚊帳の外ではない>と見出しが掲げられていました。気にしているからこその見出しでしょう。
 首相は「日本が蚊帳の外に置かれていることはありません」と訴え、しかも南北首脳会談等は「まさに日本が国際社会をリードしてきた成果」とまで断言。
 頭に浮かぶのは大量の「?」と「!」マークです。もし本当に必要なら、怖くとも寂しくとも、僕は「蚊帳の外」に出る選択があってもいいと思います。むしろ問題は、現在の日本が朝鮮半島の平和と安定に殆ど貢献できていない点でしょう。中国が飛躍的に成長したとはいえ、日本は地域の大国であり、歴史的にも半島分断の責から逃れられません。
 何よりも地域の平和と安定は日本の利益。なのに「圧力」を呼号するだけなのは無策に近く、緊張は高まってしまうばかり。その果てにあるのは何か。当事者として強い危機感を抱いたからこそ、韓国の文在寅政権は懸命に動いたのです。それを「日本がリードしてきた成果」等と言い放つのは屁理屈で、まさに言葉のごまかし。ただ、これこそがあらゆる面に通底する現政権の特性であり、そんな言動が平然とまかり通ってしまう現状こそ、「蚊帳の外」より恐れるべきだと感じています。(毎日新聞)


《【加計学園疑】柳瀬参考人招致シリーズ》
《幕引き遠く:柳瀬参考人招致》

<疑問(1)「報告せず」不自然>

 学校法人「加計学園」による国家戦略特区を利用した獣医学部新設を巡って衆参両院で10日開かれた参考人招致。キーマンの一人とされる柳瀬唯夫元首相秘書官は、学園理事長の親友である安倍(欺瞞)首相の関与は「一切ない」と繰り返し、報告もしなかったと強調した。
 だが質疑では、柳瀬参考人(以下、敬称略)が特区に関して数カ月間に学園側とだけ3度、面会していた事等も新たに明らかになり、野党は「むしろ疑惑は深まった」と反発。
 与党が図る幕引きは一層遠のいた。「首相秘書官は首相の目となり耳となり報告をまめにする。(獣医学部新設計画を知って)2年弱の間、首相に何も報告しなかったのか」。
 立憲民主党の長妻昭委員は衆院予算委で問い質した。柳瀬は2015年2月か3月に学園側と初めて首相官邸で面会した時に計画を知り、4、6月にも官邸で面会したことを認めたが、その一方で「首相には一切報告しておらず、指示も受けていない」と首相の関与を否定し続けたためだ。柳瀬は追及に「首相にいちいち報告したことはない」等と繰り返したが、首相の親友である加計孝太郎理事長率いる加計側との面会を首相秘書官の柳瀬が報告しない不自然さが際立った。面会の時期は、14年9月の国家戦略特区諮問会議で、獣医学部新設の規制緩和が項目に追加された約半年後。柳瀬参考人は「制度をどうするかが当時の関心で、(どの自治体を認定するか)個別プロジェクトは関心外だった」とし「この時点で首相に報告する必要は全くなかった」と釈明した。しかし柳瀬は13年5月の大型連休に、山梨県の首相の別荘で加計らと知り合い、首相の親友である事も「認識していた」。橋本龍太郎首相の秘書官を務めた経験を持つ無所属の会の江田憲司委員は、柳瀬が加計側と官邸で2回目の面会をした5日後の15年4月7日に首相と加計が会ったと指摘。「『(柳瀬が)数日前に加計学園の皆さんと意見交換した』と耳打ちするのは秘書官の職責ではないか」と追及した。
 柳瀬は「敢えて首相の耳に入れるほどの話とは思わなかった」と反論したが、江田委員は「首相と秘書官は一心同体。日々、日程調整の打ち合わせをする。雑談でもしないのはおかしい」と厳しく批判した。疑問は自民党内からも上がった。石破茂元幹事長は石破派の会合で「世の中の感覚からすると本当かなと思われるやりとりもある」と苦言を呈した。
 柳瀬が、もし首相に報告していれば、首相が昨年7月の衆院予算委で、計画を国家戦略特区諮問会議が加計学園を事業者に認定した「17年1月20日に知った」と答弁した事が崩れかねない。江田委員は委員会後、「あり得ないことを言っているのは、首相の答弁ラインを守りたいからしかない」と語った。

<疑問(2)面会なぜ学園とだけ?>

 「加計学園は公募した後に出てこなきゃおかしい。最初から『加計ありき』そのものじゃないか」。共産党の宮本岳志氏は質疑で指摘した。国家戦略特区を利用した獣医学部新設計画の事業者として加計学園が公募に応じたのは17年1月。柳瀬の説明では、これより2年近く前の15年2~3月に、自治体の頭越しに学園側が面会を取り付けていたことになる。柳瀬は質疑で、面会の要請は学園側だったとした上で、15年4月の前後を含めて計3回、首相官邸で学園関係者と面会していたことを明らかにした。学園への厚遇ぶりが窺える事実に、柳瀬は「政府の外からアポイントがあれば、物理的に不可能な時を別にすれば、私がお断りしたことはない」と疑いを否定したが、特区に関わる他の事業者とは「お会いしたことはない」と認めた。結果的に面会相手は限定されたとの疑いが拭えない。
 首相秘書官は、政策等を助言する首相の側近ともいうべき立場だ。本来、面会相手はごく限られ、ある政府関係者は「首相の代理である以上、それなりの立場の人が選ばれる」と証言する。面会の理由を野党は、首相の親友である加計が理事長だからではないかと質した。
 これに対し柳瀬は「官邸にいると拘束が極めて長く、世の中とずれているのじゃないかとは思って、そういう意味でお会いするようにしていた」と否定。学園関係者との面会の理由も、安倍(欺瞞)首相が獣医学部の新設について「政府の検討案件」と述べていたことを挙げ「学部新設の制度設計に関心があった。加計学園を特別扱いしたことはない」と述べた。
 ただ同時期に特区で獣医学部新設を目指した新潟市の担当者とは面会していなかった。
 特区による獣医学部の新設では、京都産業大と連携する京都府も16年3月に計画を提案している。柳瀬は15年8月に秘書官を退任しているものの、日本維新の会の井上英孝委員から「秘書官時代に京都から面会の申し入れがあったら会っていたか」と問われると、柳瀬は「時間があれば会っていた」と答えた。だが同大関係者からは最近になっても「公平でない」との声が漏れる。

<疑問(3)記録より記憶>

 「記録と記憶はどちらが信用されるか」。愛媛県文書との食い違いをこう質す立憲民主党の蓮舫委員に、柳瀬は「片方がメモを取り、片方が取らなければ、メモを取った方が(後でやりとりは)こうだと言えるのはおかしい」と開き直った。柳瀬は「個人の備忘録だ」と県文書の信用性を疑問視する半面、自らの「記憶」には曖昧さも目立った。
 昨年7月の国会では今治市職員との面会を否定していたが、この日は学園関係者との面会を認める一方、愛媛県と今治市が同席していたかは記憶が定かでないと釈明。
「(学園関係者との面会なら)一貫して記憶にある。記憶喪失ではない」と強弁した。
 昨年の答弁前、柳瀬は今井尚哉首相秘書官に面会の事実を伝えていた。
 にも関わらず、国会で「学園関係者」と聞かれなかったから面会を伏せただけ、という論理に、野党は「真相に蓋をした」と反発した。柳瀬側の物的証拠の乏しさも浮かんだ。
 15年4月の面会は政府職員3人が同席しており、長妻委員は「メモをしているはずだ」と提出を求めたが、柳瀬は「私は全くメモを取っていない。(他の職員が)取ったかは分かりかねるし、出せと言う立場にもない」等と拒否。政権が記録より記憶を優先する、昨年同様の光景が繰り返された。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)


《注目の柳瀬招致 「話す中身」が事前に漏れるアホらしさ》

 ある程度、予想されていたとはいえ、予定調和の質疑に釈然としない思いを抱いた国民も多かったに違いない。学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り10日、国会で行われた柳瀬唯夫元首相秘書官(現経産審議官)の参考人招致のことだ。とにかく摩訶不思議の現象だったのは、参考人招致の開催が決まる前から、新聞・テレビで柳瀬の答弁方針や内容がワンサカと報じられていたことだろう。〈柳瀬氏は参考人招致で学園関係者との面会は認める一方、県や市の職員は学園関係者の後ろにいて記憶に残らなかったと説明する見通し〉〈自民党幹部は「大勢の面会客の中に県や市の職員が交じっていて気付かなかったのなら、柳瀬氏が嘘をついたことにはならない」と指摘した〉〈柳瀬氏は参考人招致で、県と市の担当者については「周りにいる関係者の全てを把握しているわけではない」などの表現を検討しているとみられる〉〈自民党幹部は「すとんと落ちる話になる」として、野党の追及をかわせると自信を示す〉国政調査権に基づく参考人招致で、開かれる前から参考人の予定答弁が細かく報道されたケースは聞いたことがない。柳瀬自身がベラベラと話していたとは思えず、誰がメディアにリークして報道させていたのかといえば容易に想像がつく。政府・与党しかない。つまり柳瀬は「誠実にしっかりとお話しさせて頂きたい」なんて言っていたが、所詮は安倍政権の操り人形で、参考人招致は単なるガス抜きの舞台回しに過ぎない。
 そんな状況で、とてもじゃないが真相解明を期待できるハズもない―との諦めのような雰囲気が国民にもジワジワと刷り込まれていたため、シラケムードが漂っていたのだろう。

■新聞・テレビは柳瀬の虚偽答弁を正当化するアリバイ作りに加担

 今回の問題は、柳瀬が「記憶にない」と否定し続けてきた2015年4月2日の愛媛、今治両県市職員との官邸での面会や、その際に「本件は首相案件」と発言していたのか、どうかの事実の有無に尽きる。愛媛県では職員が柳瀬と面会した際に作成した発言内容のメモが見つかり、文科省や農水省でも同様の文書が確認された。冷静に考えれば「動かぬ証拠」が突き付けられた柳瀬の国会答弁が大ウソだった事は明々白々で、ならば「なぜ虚偽答弁したのか」「なぜ首相案件と発言したのか」という動機の部分が最も重要なポイントだ。
 それなのに、どういうワケか「加計学園関係者と会った事は認めるけれど、他の人の事は覚えていないから虚偽答弁じゃない」―なんて、論理のスリ替えにもならない陳腐で奇妙な屁理屈がバンバン報じられるようになり、いつの間にか既成事実化してしまったからアングリだ。それもこれも新聞・テレビが何ら批判的な視点を持たず「柳瀬の方針」等と称する政府・与党の言い分をタレ流し、結果的に虚偽答弁を正当化するためのアリバイ作りに加担していたからだろう。「野党や国民の地道な活動によって、ようやく漕ぎ着けた加計問題の参考人招致を、政権側は幕引きのセレモニーに逆利用しようとした。本来であればメディアがきちんと分析して報じるべきなのに、それを怠ったワケです」(元共同通信記者の浅野健一氏)貴重な国会審議を台無しにした責任は大マスコミにもあるのだ。

<メディアも野党も安倍政権の描いたシナリオに踊らされている>

 そもそも政府・与党は、柳瀬が加計学園関係者との面会を認めても問題ナシ―と考えていたようだが、冗談ではない。国家戦略特区を所管する事務担当の首相秘書官が、よりによって国家戦略特区を活用して獣医学部新設の申請を検討している、いわば“利害関係者”と官邸で面会していたのだ。「当時、獣医学部新設を検討していた京産大関係者は選考過程中に官邸に呼ばれたことは一度もない」語っていたというから、行政の手続きとしては不公正、不公平極まりないのは明らかだ。まさに「加計ありき」で、前川喜平前文科次官が指摘していた通り、「行政のプロセスが歪められた」証左であり、エコヒイキだ。
 しかも柳瀬と会っていた加計学園関係者は単なる事務担当じゃない。9日、柳瀬が政府関係者に明かした話として、面会した相手は〈当時の加計学園系列の千葉科学大副学長で現岡山理科大獣医学部長の吉川泰弘氏〉だった。ナント!現獣医学部長が獣医学部新設について直接、首相秘書官に「陳情」していたワケで、自治体の公共事業担当者に猛プッシュするゼネコン営業マンと変わらない。国家公務員であれば、「ヘタをすれば贈収賄を疑われかねない」と考えて、特定業者とは絶対、面会しないだろう。ましてや首相秘書官であれば尚更だ。にも関わらず柳瀬がリスクを冒してまで何故、加計学園関係者と接触したのか。
 フツーの感覚を持ったメディアであれば、多くの新聞・テレビはスルーだったから、加計問題を本当に理解しているのかとクビを捻ってしまう。

■「疑惑は深まった」野党、柳瀬の証人喚問求める

 野党各党は10日、柳瀬が衆参両院の予算委員会で、首相官邸で加計学園関係者と2015年に計3回会っていたと答弁したことを巡り、追及する姿勢を強めた。「加計ありきの疑惑は深まった」として、柳瀬の証人喚問等を求める構えだ。(基本文献-日刊ゲンダイ)
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《【学校・社会に人権の風を!】「君が代」裁判と卒・入学式から考える》

〇開催日:2018年5月18日(金)18時30分~21時
〇場 所:エルおおさか研修室2:大阪府大阪市中央区北浜東3番14号
 ●利用可能駅:天満橋駅(徒歩約500m)/北浜駅(徒歩約800m)
〇主催:「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
〇資料代500円:FAX06-6942-2444:HP有り


全国大学人権教育交流会/第50回企画《研究会のご案内》

テーマ:「『在日』をめぐる状況は変化したか」
○開催日:2018年5月20日(日)13時~17時(受付は12時30分~)
○場 所:大阪人権博物館(リバティーおおさか)大阪市浪速区浪速西3-6-36
        Tel:06(6561)5891/FAX:06(6561)5995/http://www.liberty.or.jp
司会:金 洪仙さん(大阪国際大学講師)
報告1「ヘイトスピーチと闘う」呉 光現さん(聖公会生野センター総主事)
報告2「在日コリアンの権利獲得運動と私」飛田 雄一さん(神戸学生青年C館長)
*なお管理者は、本交流会の事務局を担っています。


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。【費用:交通費等、実費+α(委細相談)】
②「企業内人権研修」等の講師派遣も行います。【但し有料(2万円程度-委細相談)】
③採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp

(民守 正義)