リベラル勢力総結集・奴隷労働法制等阻止!(57)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《佐川宣寿、今井秘書官との関係で偽証疑惑深まる/前川喜平さん》
森友・加計両学園疑惑で奇しくも脚光を浴びた2人の元エリート官僚。
だが退官後の各々の身の処し方は、天と地ほどに違ってしまった。その分岐点は、自身の良心を最後まで失わなかったことではないのか。
**********************
「改竄関与の“司令塔役”は首相の側近中の側近・今井尚哉首相政務秘書官ではないか」との推論を証人喚問前に述べた前川喜平前文科事務次官が、全国各地を飛び回り、講演行脚を続けている。佐川宣寿前国税庁長官は3月27日、国会証人喚問で安倍晋三・昭恵夫妻らの関与は明確に否定する一方で、文書改竄の経緯については全く答えなかった。
一方、前川氏は翌28日、改竄の“財務省忖度説”を否定しながら“官邸指示説(今井首相秘書官関与説)についてインタビューに応じた。
<偽証の可能性>
Q:(自民党の丸川珠代参院議員の質問に)佐川氏が安倍夫妻を含めて政治家や官邸の関与を次々と否定したことをどう考えますか。
前川:否定の連続であっても、私が実は「あれっ!」と注目したやりとりがあって、やはり(追及力で定評のある)森ゆうこ参院議員なのですね。森議員が「今井(尚哉)首相秘書官と森友問題について話をしたことはないですか」という質問をしたのです。それで3回、同じ質問をしたのです。佐川さんは2回はぐらかしたのです。1回目は「答弁については官邸とのやりとりは課長クラスがやっています」と答えた。かなり話をすり替えて答弁しました。二度目に聞かれた時には、「理財局長自身の答弁について今井さんとすり合わせることはない」という言い方をしました。敢えて(質問と)違うことを答えています。
それで森議員が「そんなことは聞いていない。今井首相秘書官と話をしたことはないのですね」と聞いた。そこで「森友学園問題で話をしたことはない」と言い切りました。
二度躊躇した上で答えているのです。本当は言いたくなかったのだと思います。
Q:「(証言の信憑性が)怪しい」ということですか。
前川:私は「(証言内容と食い違う)反証があれば、佐川氏は偽証(議院証言法違反)になる可能性がある答弁だな」と思いました。
Q:偽証になる可能性がある答弁だったので「2回も躊躇したのではないか」ということですね。
前川:3回同じことを聞かれて、三度目に答えた。一度目と二度目は聞かれていないことを答えたのです。それで森議員は3回同じことを聞きました。ついに「森友学園問題について今井秘書官と話をしたことはない」と言ったのですが、それではなぜ、最初にそう言わなかったのか。2回質問をはぐらかして、三度目に追い詰められて否定していました。
あのやりとりは「あれっ」と思いました。
<忖度でなく指示か>
前川氏と同じ見方をするのが、元東京地検特捜部副部長の若狭勝・前衆議院議員。
3月28日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演した際、「答弁&表情にみる佐川氏の心理」と題して証人喚問内容をこう分析していた。「人はウソをつくと、本能的に『ウソ反応』が出る。典型的に出ているのが、森ゆうこ議員がきいている部分なのです。つまり、最初の質問に対してはぐらかす。はぐらかし方は一般論を述べる。これはウソ反応の典型なのです。2回目に聞かれて少し小出しにする。3回目で曖昧な事が言えないから思い切って言ってしまう」
Q:前川さんは、証人喚問前から「今井首相秘書官が文書改竄に絡んでいるのではないか」とおっしゃっていました。
前川:私は、今井首相秘書官が絡んでいるだろうな、と思っています。財務官僚が忖度したのではなく、官邸の誰かから「やれ」と言われたのだろう。それは今井氏ではないかと睨んでいますが、何か具体的な証拠があって言っているわけではありません。
<異名は“陰の総理”>
今井氏は第1次安倍政権でも秘書官を務め、経産省時代は事務次官候補にも名前があがったエース級官僚だ。“陰の総理”とも呼ばれる。因みに叔父は新日鐵会長や旧経団連会長を務め、経団連名誉会長になった今井敬氏である。昨年の籠池泰典森友学園前理事長の証人喚問で、財務省国有財産審理室長への問い合わせが暴露された谷査恵子・昭恵氏付職員(当時)は経産省ノンキャリア出身。今井氏と谷氏は上司・部下の関係で、谷氏を昭恵氏付職員に抜擢したのも今井氏とみられている。財務省出身の小黒一正法政大学教授も「忖度ではなく指示」だと話す。前川氏と同じ見方だ。「決裁文書を書き換えれば、虚偽公文書作成罪(刑法156条)等に問われる可能性がある。だから相当の圧力がない限り、あり得ない対応なのです。国家財政や税制を担う誇り高き財務官僚が『忖度』で対応できる水準を明らかに超え、何か相当な政治的圧力があったとしか思えない」改めて前川氏に聞いた。
Q:官僚は誰に向けて仕事をするべきだと思いますか。
前川:それはもう国民ですよね。国民に対して国民の信託を受けて仕事をしているわけですから。
Q:昨年の国会で財務省理財局長として答弁した佐川宣寿前国税庁長官の国会証言を聞いて、どのような印象を。
前川:佐川さんは「鉄壁の守り」というか「現職の理財局長の時と変わりはないな」という感じですね。しかし「苦しいだろうな」と思いますし、ある意味、同情をするし、気の毒だとも思います。「君君たらずとも臣臣たらざる可からず」という言葉が、儒教の経典『古文孝経』にあってね。「どんなに主君がひどい人であっても、仕えるものは誠心誠意仕える、命がけで仕えなければならない」という封建時代の倫理みたいなものを感じました。
Q:安倍首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡って、前川さんは17年7月10日にあった衆参両院の閉会中審査で、〈学部新設を巡り「背景に官邸の動きがあった」と指摘。その理由として、和泉洋人首相補佐官から早期新設への対応を促されたことなどを挙げた〉(『東京新聞』同年7月11日付)としています。
和泉さんは、どんな表情で「総理のご意向」を前川さんに伝えたのですか。
前川:当然のような顔で言いました。彼(和泉氏)は本当に無理筋を通すのが上手いのです。安倍首相や菅官房長官にしてみれば、政治的案件をうまく実現してくれる非常に役に立つ人材だと思います。和泉さんはずっと国家戦略特区制度を担当してきたエキスパート、知恵袋です。特区制度で何ができるのかを熟知しています。「泣く子と和泉首相補佐官には勝てない」という言葉があるほどです。自分の言うことを聞く役人と、聞かない役人を振り分け、自分の言うことを聞く人間に話をしていく。私は、「言いなりになるだろう」と思われていたのでしょう。
Q:それで「総理のご意向だ」と告げられたわけですか。
前川:「前川は官邸に弓を引くような人間ではない」と思っていた人が多いと思います。
だから和泉さんは「総理は自分の口からは言えないから」と安心して言った。
結局、加計ありきだったのだと思います。「こんな問題(森友・加計学園問題)にいつまで関わっているのか。もっと大事な問題があるだろう。森友や加計問題以外にもっと議論するべきことがあるじゃないか」という人がいますけれども、これは権力そのものが根本から腐り、国家権力が私物化された疑いが濃厚だという大きな問題なのです。
*****
官僚の内在論理を熟知している前川氏の分析は重い。官邸のウソは明らかになりつつある。(週刊金曜日)
《【加計学園疑獄】林文科相「加計学園」獣医学部新設を巡り、愛媛県職員らが2015年柳瀬首相秘書官(当時)面会予定のメール発見と説明:それは「2017年1月20日に初めて知った」という首相の答弁を覆す》
学校法人「加計学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設計画を巡り、林文科相は20日、愛媛県職員らが2015年4月2日に柳瀬首相秘書官(現・経産審議官)と面会する予定を記したメールが見つかったことを明らかにした。内閣府から文科省に送信されたメールを印刷したもの。愛媛県が作成した文書には柳瀬が首相官邸で対応して「本件は、首相案件」と発言した等と記されているが、柳瀬は「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」等と説明している。今回のメールは、面会予定が政府内で共有されていた事実を示しており、柳瀬の説明の信頼性が一層、問われることになる。
<評価>
何故、面会したという、かつ当然嘘がばれる事実を、元総理秘書官である柳瀬が否定してきたか。それは「2017年1月20日に初めて知った」と首相が国会答弁しているからである。
もし2015年4月2日に県と今治市の担当者らが、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と会っていれば、秘書官がこの事実を首相に報告しないことは考えられず、「2017年1月20日に初めて知った」という事が虚偽答弁となるからである。では何故、安倍(欺瞞)首相は、こうした虚偽と見做される答弁をしたか。加計学園獣医学部新設は、国家戦略特区諮問会議の諮問を受けて決定するというプロセスを得ている。2016年9月9日の諮問会議等の発言を見ると、安倍(欺瞞)首相の意向を反映して、決定していった事が分かる。
そして安倍(欺瞞)首相は、長年に亙り、加計孝太郎・加計学園理事長とは極めて親密(義理孫同士)な個人的関係を持ってきた。つまり加計学園の獣医学部新設の決定は、安倍の意向をうけて実施されて来たことを意味する。その事実を隠すために、安倍(欺瞞)首相が「2017年1月20日に初めて知った」という虚偽発言を行い、この虚偽発言との整合性を保つために「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」等と説明してきた。これで柳瀬首相秘書官(当時)が2015年4月2日に愛媛県等の関係者と会談した事が①愛媛県内文書、そして②今回の内閣府から文科省へのメールで確認された。
安倍(欺瞞)首相の国会への虚偽答弁という問題を抱えているだけに事態は深刻である。
(基本文献-孫崎享のつぶやき/管理者:部分編集)
***********
◎5月3日(木・祝)午後1時半~扇町公園で大集会&デモ!!
全国大学人権教育交流会/第50回企画《研究会のご案内》
テーマ:「『在日』をめぐる状況は変化したか」
○開催日:2018年5月20日(日)13時~17時(受付は12時30分~)
○場 所:大阪人権博物館(リバティーおおさか)大阪市浪速区浪速西3-6-36
Tel:06(6561)5891/FAX:06(6561)5995/http://www.liberty.or.jp
司会:金 洪仙さん(大阪国際大学講師)
報告1「ヘイトスピーチと闘う」呉 光現さん(聖公会生野センター総主事)
報告2「在日コリアンの権利獲得運動と私」飛田 雄一さん(神戸学生青年C館長)
*なお管理者は、本交流会の事務局を担っています。
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
0コメント