リベラル勢力総結集・奴隷労働法制等阻止!(45)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【紹介論文】「思いつき」の大量リストラ、大企業の信じ難い判断の裏側》
<偉大なリーダーの意思決定は、苦悩と深い思索の末にあるのか>

 辻一弘氏がオスカーを受賞した事でも話題のアメリカ映画「チャーチル」。
 映画では、第二次世界大戦初期に世界の命運が英国首相チャーチルの双肩に重くのしかかる。ナチスとの厳しい交渉の中、イギリスはもはや降伏しか道はないのかという崖っぷちに立たされる。政権内を覆う空気は、ドイツとの圧倒的な戦力差の前には降伏もやむなしというものだった。チャーチルは深く苦悩する。しかしハーケンクロイツがバッキンガム宮殿に掲げられる絵図を想像して「ダメなものはダメ」だと立ち上がり演説する。
 国民の闘志を呼び起こし、勇気を掻き立てる。チャーチルファクター。まさにチャーチルの決断によって、歴史は書き換えられ、ナチスの世界制覇は阻まれたのだ。
 現代の日本の話をしよう。「○○という事業から撤退。子会社を売却」「△△との経営統合。単独の生き残りは難しいと判断」等、日々報じられる企業や組織の大きな意思決定の背景には、チャーチルほどでないにせよ、重圧に耐えたリーダーが重い決断を下すものだと思っていないか。これらの背景には、深い思索や逡巡や苦悩があってほしい。
 その上で「仕方ない」「それ以外の選択肢はなかった」と言ってほしいと思う。
 しかし、その実態はチャーチルとはかけ離れている。かなり前の話だが、ある店舗展開をしている会社から、店舗の「採算性分析」の依頼を受けた。既に別のプロジェクトで関わっていた会社で、あくまで、これもついでにやってほしい、という位の軽い依頼だった。

<気軽に頼まれた数字上の分析が、予想だにしない結果に…>

 地域の市場性分析:対象年齢となる住民数の増減、世帯年収の増減、競合店の状況等。
 個店毎の成長性や収益性分析:売上の増減、投下資本に対して必要なリターンを得ているか。投資回収見込みはあるか等。全ての店舗を上記のような分析にかけ、ABCDの4つのランクに分けて、Aは優秀、Dは撤退の検討を、とレコメンドして提出し、元のプロジェクトに戻った。その2ヵ月後、驚くべき事が起こった。新聞に「XX社、店舗の〇割を削減。希望退職○○人」と出たのである。まさかと思って依頼主に問い合わせてみると「あの分析どおりにやることにした」との信じられない回答。「待ってください、私がやったのは、あくまで、数字上、データ上だけの分析だと申し上げたはずです。個店の状況を逐一考慮する事の無い、極めてアバウトな比率分析にすぎません。そのまま使うなんて乱暴なことはやめてください」と懇願した。もちろん人員削減にまで踏み込むとは聞いていなかった。
 どうも、この意思決定の背景には次のような思惑があったようだ。
 経営トップは「そういえば、店舗網の見直しをしたらどうだ」と担当部長(私の依頼主である)に言う。担当部長は「ははーん、店舗を削減せよ、ということだな」と解釈する。
 しかし「自分がやったら、いろいろシガラミがあって面倒だ。遺恨の生じないよう、使い勝手のいい外部を使おう」と思い、外部コンサルタント(私)に前述の依頼をする。
 私は「採算分析をやれということだから、単に数字上の分析をして、おおまかに区分けすればいいだろう」と思って実行する。担当部長は提出されたものを見て「なかなか、うまい具合に区分けしてくれた。これを使えば採算性は大幅に上がることは間違いない。トップに進言すれば喜ぶだろう」と算段する。経営トップは「(その事業は自分の手掛けた事業でないため)おお、このDランクの店は、前の経営者の負の遺産として片付けられるではないか。店舗閉鎖のコストは特損に入れて、今年は大幅な赤字にしてしまえ。全部前のトップのせいにすれば我々には何の痛みもない。来年からは一転真っ黒。これでIRでも有利にはたらく」。格の如く、タイミングよく会社の状況に、私の仕事が嵌ってしまったのだった。
 残念ながら、意思決定の際にチャーチルのような深い懊悩も、会社を去る人達に対する断腸の思いも、その先に描く将来ビジョンもない。ただ目先のIR対策が最重要課題であっただけなのだ。

<思いつきでも結果オーライで、“立派な経営者”然とする>

 実は更に続きがある。この会社が店舗クローズを発表した後、競合もこぞって店舗数の大幅削減を発表して実施した。業界全体が過剰供給だったのだ。店舗削減とリストラをして供給能力を減らした結果、事業の採算性は大幅にアップし、大いに利益の上がる事業体になってしまった。つまり結果的にこのトップは、当該事業を大成功に導く経営判断をした、立派な経営者として記憶されることとなった。先方からは、とても感謝されたが、私の想いは複雑だった。私はあくまで「ビーンカウンター(bean counter:数字の計算ばかりしている人の意)」の仕事をしたにすぎない。つまり計算しただけだ。 
 そして仕事の依頼主は単に上司である経営トップの意向を「忖度」したにすぎない。
 経営トップは、元はといえば「店舗網の収益性を、もう少しどうにかできないか」と思っただけ(事後に直接尋ねたらそう答えたのだ)。目先のIRが気になっていただけだった。
 そこにお誂え向きの分析が提出されたので「乗った」というのである。
 企業や組織の、多くの人の将来を左右するような大きな意思決定の背景にはチャーチルのような深い分析や、大いなる煩悩やそれを乗り越えるリーダーとしての胆力があってほしいし、あるものだと思いたい。しかし実際には私が遭ったケースのように「ちょっとした思いつき」と「忖度」と「ビーンカウンター」と「当座をやりすごす言い訳」くらいの、極めて皮相的で、浅くて、浅くて、とても人には言えないような要因の絡まり合いによって、いとも簡単に決定されていることも多いのではないか。特にトップにとって思い入れのない事業や子会社の扱いとなると、かなり酷い事がある。結果的に成功すればそれでよいのかもしれない。冒頭のチャーチルのような意思決定とその歴史的な結果は例外で、途方もない大事ほど、些事の積み重ねにすぎなかったり、偶然の成功も多い。
 その陰で、翻弄される善良な名もなき多数の人々がいるということも、とりたてて騒ぐほどのことではないのだろう。歴史とは往々にしてそういうものかもしれない。
 それでもビーンカウンターの小賢しい計算と、上の意向をうかがい媚びへつらうような忖度で、社会が動いているとすれば、やりきれない気持ちになるのだ。
(プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役 秋山進、構成/ライター 奥田由意:ダイアモンドオンライン)


《【教育国家介入】前川前次官:文科省を批判「教育守る義務の放棄」》

 文部科学省の前川喜平前事務次官は8日、自らの授業内容を報告するよう名古屋市教育委員会に要請した文科省について「不当な政治的な力から教育現場を守る義務があるが、それを放棄するようなことをした。職員は教育と行政の関係を勉強し直した方がよい」と批判した。同市内で記者団の質問に答えた。名古屋市が地盤の池田佳隆自民党衆院議員らが経緯を同省に照会した点に関しては「権力を握る人が教育内容に踏み込むことは控えないといけない。政治の限界を超えている」と非難した。同省は前川氏が組織的天下り問題で処分を受けたため、主体的に判断した調査と主張している。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)


《【人権虐待】強制不妊:堕胎逃れた奇跡-ハンセン病母への手術「失敗」》

 白い砂浜から水平線にかけて続く、青のグラデーション。渚に沿うように建てられた国立ハンセン病療養所「宮古南静園」(沖縄県宮古島)を訪れた女性が呟いた。
 「生まれたことに感謝している」かつて「奇跡の子」と言われた。強制的な人工中絶をくぐり抜け、生まれてきたからだった。旧優生保護法(1948~96年)は、ハンセン病も強制手術の対象にしていた。生まれた当時、沖縄は米軍統治下で同法の適用はなかったが、園では戦時中から「妊娠すれば堕胎」が続いていた。ハンセン病が子に感染するとの誤解があり、同法と同じように「不良な子孫」が生まれないようにするためだった。
 身ごもった母は、堕胎を当然視され、腹部に薬液のようなものを注射された。
 しかし、失敗した。女性は奇跡的に生を受け、感染もなかった。

「弟や妹がほしい」。子供の頃、そうせがむ度に両親が言葉を濁していた理由を知ったのは、40歳を過ぎてからだった。2001年、国の強制隔離政策を違憲とした国賠訴訟の判決の確定を機に、父から真相を告げられた。「命を奪われ、声も上げられなかった他の子の分も生きなければ」。そう考えるようになった女性は16年、元患者の家族らが起こした新たな国賠訴訟の原告となった。

    ◇
 強制隔離されたハンセン病患者が結婚する際、不妊や人工中絶の手術は逆らう事のできない「条件」にされていた。東京都東村山市の多磨全生園に14歳で入所した平沢保治さんは「明治期からの富国強兵政策の中で、病や障害のある者は人間であることを許されなかった」と振り返る。障害のある当事者も洗脳され、あらがう意思を奪われていたのだ。
 平沢さんも結婚した際、断種を強いられた。宮城県の60代女性の提訴を知ったとき、思った。「ハンセン病に続き、知的障害者らが『私達も人間だ』と世に問う時代がやってきた。非常に価値のある事です」「6回、6回だよ」。95歳の女性が宮古南静園で注射により堕胎させられた回数だ。目の開かない子、もう髪が生えていた子。死んで生まれた6人の姿は忘れられない。7人目の子は園を逃げ出し産んだ。「子供がほしい」一念だった。
 今では曾孫までいて、その写真が部屋に飾ってある。国の報告書によると、旧優生保護法に基づくハンセン病患者の不妊手術は1551人、人工中絶も7696人あったという。


《【軍部「隠匿独走」】南スーダンPKO日報、新たに発見:情報本部で》

 小野寺五典防衛相は9日の参院決算委員会で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣した自衛隊の日報1年分以上が情報本部で新たに見つかった事を明らかにした。
 自衛隊の宿営地があった首都ジュバで「戦闘」が行われたかどうかが焦点になった2016年7月7日~11日の分も含まれていた。防衛省は昨年3~7月の特別防衛監察で、同省全体で南スーダンPKOの日報を探索した。今回見つかった分は監察では報告されていなかった。
 防衛省は今回問題になっているイラク派遣時の日報を再探索中だが、そもそも探索そのものの信頼性が問われている。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)
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《「9条改憲NO!森友疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!」緊急集会》

とき:4月14日(土)午後3時~4時/終了後デモ
ところ:靭公園(地下鉄四つ橋線「本町」駅下車)
主催:おおさか総がかり集会実行委員会
協力:戦争をさせない1000人委員会、大阪憲法会議・共同センター、
   しないさせない戦争協力関西ネット、市民団体など


《森友疑惑徹底追及街宣》

とき:4月19日(木)午後6時~7時半
ところ:梅田ヨドバシカメラ前


《働く人のための「働き方改革」を一緒に考えよう!》

とき:4月21日(土)午後1時~3時
ところ:PLP会館5階
主催:大阪労働者弁護団(尾辻かな子衆議院議員参加予定)
参加費:1千円


◎5月3日(木・祝)午後1時半~扇町公園で大集会&デモ!!


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)

(民守 正義)