リベラル国民の拡大・結集で憲法改悪阻止!(98)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《憲法を求める人々-大石芳野/評論家-佐高信》
ノーベル物理学賞を受けた湯川秀樹や日本婦人団体連合会会長の平塚らいてう等が始めた「世界平和アピール七人委員会」は現在、上智大教授の島薗進、作家の髙村薫、慶大名誉教授の小沼通二、作曲家の池辺晋一郎、国際政治学者の武者小路公秀、名古屋大名誉教授の池内了、そして写真家の大石で構成されている。生前は井上ひさしもそのメンバーだった。
大石は戦争や紛争の地に足を運んでカメラを向けるが、その中で暮らす、あるいは暮らさざるをえない人々を撮ろうとしている。私は大石と何度か対談したが、ある時の対談前記にこう書いた。〈コンデンスされた人だと思う。詰まっている人である。しかも自分ではそう思っていないらしく、少しもぶることがない。前に対談したときに、「ヘタリこむことはあまりないでしょう?」と尋ねたら、笑って「終ってからヘタリこみますよ」と言われた。
「それはヘタリこまないということですよね」と返したが、小柄な大石さんのどこにそんなエネルギーが潜んでいるのか。大石さんはまた、いつも疑問を絶やさない人である。
どうしてなのかと常に考えている。そんな生真面目さをもった同年代の彼女に今度は少し横から崩して迫ってみようと思ったが、あまり成功しなかった。左横から攻めようとすると、体をそちらに向けて正対する。右横から攻めても同じ。かといって堅苦しいわけでもない大石さんの魅力をうまく伝えられたかどうか、ちょっと不安が残る〉
「軍事力よりも力のあるものが憲法九条だ」と考え、海外への取材先で、それを紹介することで、細やかな民会外交を行なってきたと密かに自負していた大石が、恥ずかしくなって海外に出向くことに消極的になったのは安倍内閣が集団的自衛権を認めることを閣議決定してからだった。その安保法制反対の集会で何度か彼女と一緒になった。
しかし「戦争は終わっても終わらない」と考える大石が、いつまでも心屈しているわけがない。落合恵子を含めて私達は、ほぼ同い年だが、大石と落合の書く字が似ているのである。
よく言えば奔放でハネている。要するに枠に収まらない大石は既に立ち上がって、会話のキャッチボールをしながら世界の苦しむ人達の写真を撮っている。
私は大石の『小さな草に』といったエッセイも好きだが、1986年夏に出した写真集『沖縄に活きる』で彼女は「共有し合うこと」と題して、こう書いている。「沖縄の空と海は青く、引き込まれそうに澄んでいる。けれど私達、多くの日本人は、沖縄に漂う暗い陰りに陽気になれない『何か』を感じる。それは沖縄の色彩が、一つ一つは眩しいほどに鮮やかやなのに、離れて眺めると、逆に淋しく見えるのに似ている」いろいろ探したら、大石の『カメラを肩に見た世界』というブックレットが出てきた。「メッセージ21」というシリーズの21冊目で、表紙に40代の彼女の写真が出ている。20冊目が私の『日本の会社と憲法』だった。
もちろん大石の風貌は現在とは、かなり違っているが、はかなげな面影は同じである。
傲岸不遜とは対極にある、ちょっと不安な感じさえ漂わせる眼差し。
私達は、やはり終われない人なのだろう。 (週刊金曜日)
《【腐蝕の安倍政権】安保から働き方まで一事が万事-欺瞞の安倍政治》
予算委員会は「働き方改革」を巡る論戦で紛糾している。裁量労働制の方が、労働時間が短いという比較データは「不適切だった」として安倍(欺瞞)首相が謝罪、引用した答弁を撤回したが、野党側は法案を通すためにデータを捏造した可能性を追及。
このデータが、財界の意を汲んで裁量労働制の拡大を目指す安倍政権にとって「美味過ぎる話」だからだ。そもそも全く基準の違うデータを比べるなんて、通常の役所仕事では考えられないし、あまりに単純な数字の食い違いは鉛筆ナメナメで偽装したと断定せざるを得ない。自民党の竹下総務会長も20日の会見で「小学生とは言わないが、高校生なら分かる間違いだ」と指摘したくらいだ。法案の前提となるデータが不適切で、土台が揺らいでいるのだから、ここは一旦、法案を撤回し、ちゃんと再調査した上で提出するのが筋だ。
ところが安倍は、再調査は「考えていない」と言い切り「答弁は撤回するものの、データそのものは撤回しない」と居直った。準備が整い次第、関連法案を国会に一括提出するつもりだ。ここが許し難いのだ!「安倍政権のやり方は、一貫しています。結論は最初から決まっていて、それに合わせた都合のいいデータだけ出してきて、一定の時間が過ぎたら数の力で強行突破する。国会審議はアリバイ的に時間稼ぎをすればいいという態度です。途中で問題が起きても、数の力で予定通りに押し切ってしまう。安保法もそうだったし、誰の目にも失敗が明らかなアベノミクスも都合のいいデータだけを並べて正当化する。モリ・カケ問題も根っこは同じです。疑惑が出てきても説明責任を果たさずにゴマカし続け、最後は数の力で封じ込めようとする。これは議会制民主主義への冒涜であり、誠実さのかけらもありません」(政治学者の五十嵐仁氏)
■国民はバカだと思い上がっている
こんな政権だから、データ捏造くらい朝飯前というわけだ。国会を軽視し、国民をナメ切っているから、前提データに疑義が生じても、このまま法案を成立させるつもりでいる。
菅官房長官も働き方改革関連法案について「今国会での法案提出と成立の方針は全く変わりない」と居直っているから唖然だ。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)が言う。
「安倍政権が先の衆院選に勝ち、真っ先にやったのは野党の質問時間を削ることでした。野党はツベコベ言わず黙って法案を通せばいいと思っているのでしょう。本音では、どうせ数の力で法案は通るのだから、審議・討論なんて不要だと考えている。だから情報隠蔽も捏造も厭わず、都合の悪い話が出てくればゴマカし、はぐらかし、批判に真摯に向き合わずに、野党に言いがかりをつける。これでは議論になりません。安倍政権によって国会は、政府が提出した法案を自動的に成立させるだけの下請け機関にされてしまいました。こうして国会審議を骨抜きにするのがファシズムの手法なのです。選挙民の声を聞くというより、『オレの言うことを聞け』という上から目線で、国民はバカだと思い上がっている。それは予算委員会での閣僚のフザケた態度にも表れています。安倍首相だけでなく、自民党全体が民主主義政治を壊そうとしているのです」
<立憲民主党敵視、国会軽視は過去のどの政権にもない危険水域>
野党の質問を小バカにするような閣僚のニタニタ笑いを見ていると、腸が煮えくり返るという人は少なくない。それも当然で、あの態度は有権者をバカにしているのだ。
麻生財務相は虚偽答弁の佐川国税庁長官を庇い、納税者の抗議デモは「立憲民主党の指導で街宣車がやっておられたという事実は知っている」なんてデマを平然と言って野党を愚弄する。いかにも面倒くさそうに答弁する茂木経済再生相は、自分の立場を分かっているのか。“線香・手帳”の買収問題がクリアになったわけではないのだ。審議中に爆睡していた河野外相なんて税金泥棒以外の何ものでもない。専用機をおねだりしている場合か。
本当に国民をナメている。一事が万事で、バカな国民には説明しても分からないから黙って従えという「由らしむべし知らしむべからず」の傲慢な姿勢は、戦争法から憲法改悪まで全てに共通する安倍政権の本質なのである。働き方改革で偽造データを出してきたのは、野党や議会を蔑視する姿勢の到達点といっていい。
大メディアも国民も、ペテン内閣の欺瞞政治をいつまで放置しておくのか。
■法案だけでなく安倍政権の撤回が必要
早大法学学術院教授の水島朝穂氏もブログでこう書いていた。【安倍流統治には5つの手法がある。すなわち「情報隠し」「争点ぼかし」「論点ずらし」「異論つぶし」、そして「友だち重視」である】【「情報隠し」は、歴代政権に例を見ない執拗で徹底したもので、隠していることが明白にわかっても堂々と居直る姿勢が特徴的である。特定秘密保護法という「究極兵器」を保持するとともに、立憲主義敵視、国会軽視・無視は過去のどの政権にもない危険水域に入っている】【今、この5つの手法を憲法改悪に応用している。安倍首相は憲法改悪について問われれば、ある時は「国会でお決めになることです」といって逃げ、ある時は自らの改憲論を前面に押し出し、「いよいよ実現する時を迎えている」と前のめりになる。憲法を巡る論理も法理も投げ捨てて、ただ自らの手で憲法を変えたという実績だけを狙うかの如くである。改憲が自己目的化されているとしか思えない。昨年5月に「9条加憲」を提唱してから、国会答弁では「9条を改正しても自衛隊について何も変わらない」と言い続けている。議員任期の延長についての憲法改悪の議論も「フェイク改憲」である】
ハッキリしているのは、このまま安倍1強体制が続けば、政治も行政も私物化され、安倍の好き勝手がまかり通り、おそらく憲法改悪の発議も数の力で強行されるということだ。「安倍首相の独裁的な国家運営の手法はヒトラー同然で、民主主義を敵視しているとしか思えません。戦前・戦中も大政翼賛体制で議会が無力化し、国が進む道を誤った。
今も同じことが目の前で起きているのです。安倍首相の支援者も、今の政府のやり方を見て、本当にこれでいいのか考えるべきでしょう。このままいけば、基本的人権も民主主義も葬り去られてしまう瀬戸際に来ています」(金子勝氏=前出)働き方改革関連法案の撤回はもちろん、安倍政権の撤回を、今こそ国民は本気で立ち上がるラストタイムだ!(基本文献-日刊ゲンダイ/管理者:部分編集)
《【憲法改悪-論乱】あまりに国民騙し茶番!自民党憲法改悪の教育部門》
今次憲法改悪の主眼は「自衛隊を米国戦略のために海外で戦闘できるようにする」ことを目的とした九条改悪にある。それが焦点になって、国民の反発を招くのを恐れ、かつ少しでも改憲に賛成する人々を増やそうと教育問題を持ち込んできた。
「教育無償化」を書き込む論もあるが、それは非現実的かつ憲法と法律との基本的役割を、全くわかっていない稚拙論だ。現に自民党憲法論議でも「維新」がなんと騒ごうが、却下のようだ。その代わりに「教育環境を整備するため、国の努力義務」を書き込むという。
そもそも「努力することを義務付ける」なんて、日本独特の法文(法論理)だが、いわんや憲法条文に「努力義務規定」を書くなんて具の骨頂!ましてや何も実現しなくても「努力している」と言えば済む話。憲法論議にしては、あまりに幼稚・茶番だ。自民党-高村・丸山議員のチンピラ弁護士のレベルの低さが、目に余る!
しかし、このバカげた憲法改悪というより「劣化案」が、国民には「とにかく改憲を!」という自民党-日本会議等のゲス右翼勢力の騙し宣伝に乗せられたら、エライこっちゃ!
とにかくは、政治力学や政治ハメワザ等も知らない「お嬢様エリート」立憲民主党-山尾志桜里議員の「9条改憲案」も含めて、今、「改憲論議の戸口」を開けてはならない!
立憲民主党-枝野代表は「右でもなく、左でもなく、真ん中だ!」とのスローガンを掲げたが、政治力学・政治テレンテクラ・自民党等の彼我の力関係等々で、同志社大学-浜矩子教授も類似の事を言っていたが、「右でも、主観的に真ん中と思っても、その先にある扉は『ファシズムへの道程』だけだ!」今、重要な事はただ一つ「改憲阻止!」でリベラル勢力が一つにまとまること。リベラル派であっても、あるいは称しても今、「あれや、これやの分散を呼び起こすだけの『提案』など、するな!」全的共闘・統一なんて、そんなに甘くない。
多少、意見相違や自分なりの意見があっても、リベラル勢力の行うべき事は、ただ一つ!
「改憲阻止」だけの合言葉でリベラル勢力の総結集・総行動だけだ!(文責:民守 正義)
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《「旅券没収と渡航制限付き旅券」撤回訴訟:本ブログ読者:フリーカメラマン杉本祐一さん支援のお願い》
<「旅券没収と渡航制限付き旅券発給の経過と争点/旅券強制没収の経過/裁判の経過と情勢報告等」については、昨年9/10の本ブログ【「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-27)】「ご案内コーナー」を、ご一読ください。なお現在は、最高裁に上告・審理中です>
〔杉本祐一裁判支援カンパを、よろしくお願いいたします。〕
① フリーカメラマン杉本祐一の裁判を支える会 代表 杉本祐一
フリーカメラマン スギモト ユウイチ 店番231 普通 口座番号1691517
/第四銀行白山支店
② 他銀行からゆうちょ銀行への振り込みの場合
ゆうちょ銀行 口座名義フリーカメラマン杉本祐一と友の会 店名一二八 店番128
普通 口座番号3551231
③ 直接ゆうちょ銀行に出向いて振り込む場合
郵便振り込み口座は11200-3-5512311 「フリーカメラマン杉本祐一と友の会」
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①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
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◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
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