リベラル国民の拡大・結集で憲法改悪阻止!(73)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《【追悼-対談と管理者の言葉】保守の立場で差別と闘う!野中広務氏》
■ 生涯にわたって差別と闘い続けた野中氏
1月26日、内閣官房長官や自民党幹事長等を歴任した野中広務氏(92)が死去された。
管理者としても心からご冥福をお祈りする。野中氏は、被差別部落出身者として初めて政権中枢にまで上り詰めた政治家だ。そこに至るまでには、壮絶な差別との闘いがあった。
そこで先ず野中氏と辛淑玉さんとの対談を読んでいただきたい。
<野中氏と辛淑玉さんとの対談>
辛:野中さんは戦後すぐには政治家にならず、徴兵前からお勤めだった大阪鉄道局に復職なさるのですね。
野中:僕は19歳の時に兵隊から帰ってきて、20歳になってから、大阪の吹田にある鉄道教習所に新人を教えに行っていたのです。昇級も「もう頼みますから昇級させないでください」とお願いするぐらい、とんとん拍子で上がっていた。(略)そんな中で、僕の人生を変える出来事が起こったわけです。
辛:それはどんな?
野中:自分の町から中学の後輩を二人、大阪鉄道局に入れたのです。そして自分の隣に座らせて手取り足取り仕事を教えてやった。ある時、後輩にこう言ったのです。「俺は旧制中学より上の学校に行けなかった。せめて関西大学の夜学、つまり二部へ行きたかったけれども、戦後の男のおらない時代で重宝がられて、その内に競争の渦の中に巻き込まれたから学校に行く暇がなかった。俺はお前達の仕事をコントロールしてやるから、おまえたちは関大の二部へ行け」(略)彼に対しては、学校から帰ってきて遅くなったら、僕が下宿で飯を炊いてやって大学を卒業させた。そいつに裏切られるとは夢にも思わなかったけど、忘れもしない1950(昭和25)年、偶然、こんなやりとりを耳にしてしまったのです。
会議室のところで、僕より給料もポストも下の先輩が、僕の昇級に不満を持っているのか、こう言った。「なんであいつだけ特待生みたいに昇級するのだ」って。
塀一つ隔てた部屋に僕がいることは、その先輩は気づいていない。するとその先輩に地元の後輩がこう言うわけ。「野中さんは大阪におったら飛ぶ鳥落とす勢いだけど、地元に帰ったら部落の人だ」僕は「ええー!」と思った。自分の下級生を、自分の町の人間を連れてきて、将来の道が開けるように大学に行かせて、夜学から帰ってきたら味噌汁も作ってやった。これだけ誠意を持って世話した人間に、何故こんなことを言われなければならないのかと思ったら、ガクーと落ち込んだですよ。パアーッと一目散に下宿へ帰った。
帰って四日間ぐらい僕は七転八倒したですよ。ほんとに苦しんだ。けれどもその時に出した結論が、僕は大阪で幾ら一生懸命やっていたってダメなのだと。地元には部落という位置づけで差別の対象にされる現実があるのだと。だから自分の出自を知ってくれているとこへ真っ直ぐ帰って、今からやり直そうと。そこからもう一度自分の生き方を考えてみようと。
<管理者から野中大先輩への追悼の言葉>
実は管理者は、野中大先輩の講演を聞き、その後、親しく話した事がある。
管理者も二十歳代の頃、職場の同僚から「●●(私の本名)の家はエタや!四つや!」と言われて、悔しくて職場の屋上で泣きまくったのを覚えている。野中大先輩に、その話をしたところ、「差別と闘い世直しするために政治家(園部町長から)を志した。君のように部落解放運動を一生懸命、やる若者も、私のように保守の立場で闘う者も、(差別を無くすという)目指すところは同じ。頑張れよ!」と声をかけて励ましていただき、涙ぐむほど嬉しかった。
ちょうど、その頃には野中大先輩は国会議員になっていたが、やはり国会議員になっても「差別が付きまとう」と苦労されていると、噂で聞いた事が有る。
野中大先輩の政治手法には批判も多いが、管理者は人情的に「目の離せない大先輩」の思いは、変わらなかった。野中大先輩の政治活動には、遅咲きなながら、這い上がってきた政治家だが、それだけに安倍や麻生のような、親の金と権力のおかげで何の苦労もなく伸し上がった連中とは、器が違うと断言できる。野中大先輩にも「総理大臣に!」という時もあったようだが、麻生が「日本のトップ、総理大臣にエタでもいいのかよ!」と異論を呈した事も有ったようで、その事は野中大先輩自身が、部落解放同盟大阪府連が、野中氏を招聘し、講演後の雑談の中でも言っていたようだ。野中大先輩は、政治の世界の中で、批判的な行為も有った事は否めないと思うが、被差別部落出身者として、戦争体験者として【反差別・反戦―平和】を固い政治信条として貫いた事だけは、確かだと断言し、哀悼の意を表する。(総合文責:民守 正義)
《【森友学園疑獄】森友側「どうするの僕の顔は」昭恵氏の存在ちらつかせ》
学校法人・森友学園(大阪市)が開校を予定していた小学校の名誉校長だった安倍(汚職)首相の妻・昭恵氏。学園側は、土地の値引きを求める場でも「首相夫人」の存在に言及していた。財務省の異例の値引きに昭恵氏は影響したのか。野党は衆参両院の予算委員会で引き続き昭恵氏の招致を求め、追及する方針だ。「籠池園長の熱い熱い教育に対する思い、お手伝いできれば」園児に「教育勅語」を唱和させていた森友学園の塚本幼稚園(大阪市)。2015年9月に同園であった講演会で、昭恵氏は聴衆に語りかけた。
学園の籠池泰典前理事長はこの日、新設を目指した小学校の名誉校長になってほしいと打診。昭恵氏は引き受けた。前理事長は、小学校建設を予定していた国有地の取引で、昭恵氏の存在を国に示すようになる。15年秋には政府の昭恵氏付職員が財務省に土地に関して照会。対応した同省担当室長(当時)は16年3月15日、予定地から「新たにゴミが見つかった」という前理事長との面会にも応じた。今回入手した音声データの協議は、同月24日に学園側が土地を買い取ると申し出た直後にあったとみられる。
記録されていたのは、こんなやり取りだ。「新たなゴミ」の撤去費を最大限、反映して値引くよう求める学園。「現場を確認した上で、それをいかに評価上、反映させるかということですね」と応じる国側。学園側はゴミ問題で工期が遅れていると主張し、前理事長が切り出した。「棟上げのときに首相夫人が来られることになっている。日にちの設定をした。どうするの?僕の顔は。サミットが終わったついでにこっちに寄ろうかといったら」。
「サミット」は同年5月、昭恵氏も参加した三重県でのG7伊勢志摩サミットを指すとみられる。その暫く後。国の担当者が説明を始めた。「3メートルより下にあるゴミは国が知らなかった事実なので、きっちりやるというストーリーをイメージしている」
学園側は「3メートルより下から出てきたかはわからない」「虚偽を言うつもりもない」と疑問を呈した。だが国側が「言い方としては『混在』と。9メートルまでの範囲で」と述べると、学園側も「言葉遊びかもしれないけど、9メートルのところまでガラ(廃棄物)が入っている可能性を否定できるかと言われたらできない」「その辺を、うまくコントロールしてくれたら我々は資料を提供する」と述べた。それを受けて国の担当者は言った。
「虚偽にならないように」「ある程度3メートル超もあると。ゼロじゃないです、ということですね」同年6月、国は最深で9.9メートルまでゴミがあるとして8億円あまりを値引き、1億3400万円で土地を売った。
<政府答弁、問われる妥当性>
財務省は何故、異例の契約を結んだのか。安倍(汚職)首相は「丁寧に説明してきた」と繰り返すが、問題が発覚して、ほぼ1年を経ても真相は不明なままだ。
国会での過去の政府答弁の妥当性が問われる事実も相次いで明らかになっている。
財務省の佐川宣寿・前理財局長は、学園との交渉内容に関する記録を「廃棄した」と答弁してきた。だが近畿財務局が今月、「局内の記録」として新たに開示した文書には、交渉の経緯や内容が記されていた。同省は事前の価格交渉も否定してきたが、開示された文書には15年12月に「(売買金額は)できる限り学園との事前調整に努める」と明記されていた。
特別国会でも、鑑定結果が出る前に財務局が学園側に「1億3千(万円)」等と示すやりとりをしたと財務省が認めている。野党は「虚偽答弁だ」等と批判を強めており、国税庁長官に就任した佐川氏の更迭を要求している。(基本文献-朝日新聞デジタル/管理者:部分編集)
《【トランプ流帝国主義】トランプ大統領TPP参加の可能性示唆。トランプ政権は軍産複合体、米国金融大企業の利益優先へ》
◎トランプ米大統領は25日、米CNBCテレビのインタビューで、離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)協定について、「当初の協定より、ずっと良いものになるなら参加するだろう」と述べた。(読売)
◎評価:
1:トランプが金融界や軍産複合体という既存勢力と異なる政策を持っていたとすれば、それはバノンの影響が強い。バノンは大統領選挙参謀として、クリントン候補を破った功績が大きい。
2トランプの掲げた代表的なのは「アメリカ・ファースト」である。
主要産業界や金融界は「アメリカ・ファースト」ではない。何も米国国内に工場をおく必要がない。税制や法的規制の緩い海外で事業展開した方が企業にとって有利である。
それを担保する法的枠組みがTPPである。
3トランプは政権発足の第一日目にTPP離脱を述べた。トランプ政権はその逆に、米国国内に企業を取り戻すことを最重視した。更に米国の海外軍事展開も米国本土に直接の利益はない。バノンは朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)への軍事攻撃に、当初から反対である。
4:しかし米国軍事関係者は緊張を高める方向の政策をとってきている。
5:トランプはバノンの影響力を排除することによって、政策面においても一段と金融界や産業界、軍産複合体の要請に答える動きを増している。
6:今回のTPP参加の可能性言及は当然の流れである。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)は、①分野が関税のみに留まらず。経済のほぼ全分野に及ぶこと、②裁定が国際仲裁裁判所に委ねられること、③裁判の主たる基準は企業の利益が侵害されたか否かであり、生命・健康、労働者保護、地域発展と言う国家の政策を形成する主要な価値観は殆ど考慮されない。
私達は、国会が国権の最高機関であり、全ての裁判は最高裁判所を頂点とする司法によって裁かれると見做している。憲法第41条は「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」としており、第76条は「すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する」もし実態的に、この原則を覆す事態になれば、それは日本国憲法を基礎とする日本の政治、裁判の秩序を著しく傷つけるものである。
従って環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に合意し、その中の投資家対国家間の紛争解決条項(ISD条項)を受け入れるならば、まさに憲法の根本原理に抵触する事態を招く。
ISD条項については、日本に投資している外国の企業が、日本の法律、裁判、行政によって被害をうけたと判断する時には、日本の司法に救済を求めるのでなく、国際仲裁裁判所に訴えることが出来るという制度である。この際、その法律や裁判が健康・生命への配慮、地域の発展、労働者の保護と言う広い社会的正義、必要への配慮が殆どなされず、企業に害を与えたか否かの論点で判断される。(基本文献-孫崎享のつぶやき/管理者:総合編集)
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《【報告と問題提起】国家と徴兵制~韓国の兵役拒否者に聞く》
◎【日時】2月9日(金)午後6時開場:午後6時30分開始
【場所】エルおおさか5階-視聴覚室
【資料代】800円
◎主な報告者:●チェ・ジョンミンさん(NGO「戦争ない世界」活動家)
●藤井たけしさん(成均館大学講師・梨花女子大学講師)
●アキ・アンさん(アンチミリタリズム活動家)
●韓国の兵役拒否者から
◎主催-29「国家と徴兵制」集会実行委員会
*連絡先:℡06-6364-0123/FAX06-6364-5247中北法律事務所気付
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*出版実績:『公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー』絶賛発売中!
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
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