リベラル国民の拡大・結集で憲法改悪阻止!(59)

《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》

《櫻井よしこ様の頭の中─憲法:改憲を求める“根拠”が間違いだらけ

/黒澤いつき(「明日の自由を守る若手弁護士の会[あすわか]」共同代表)》

 「憲法改正」推進の先頭に立つ櫻井だが、なぜ変えたいのか、の根拠が漠然としすぎていて、よくわからない。憲法が嫌、という一心のみで改憲を主張しているのだろうか。
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<理想の時代ってあった?>

 例えば昨年の憲法記念日、自ら代表を務める団体のイベントで同氏は「立憲主義」について、こう述べる。「日本国の統治の仕方を振り返ってみるときに、国と国民が対立してきた。
 そして、その国を縛るために基本ルールが憲法であるというような考え方は、私達には馴染みません」(2016年5月3日『産経ニュース』)。そりゃあ、イギリスから独立を勝ち取ったアメリカ側の人々だって、それまで権力を憲法で縛ってきた経験はなかった。
 フランス革命に成功して憲法を起草した人々だって、憲法で権力を縛る経験など初めてだった。「今まで経験がないから、馴染まない」は立憲主義否定する理由にはならないのである。長い間DV(ドメスティック・バイオレンス)やモラルハラスメントをし続けた夫が「妻にも尊厳があるなんてうちの家庭には馴染まない」と蹴飛ばすようなものである。
 同じ報道で「私達が目指しているのは、一人一人の国民をかつて大御宝と呼んだ、あの穏やかで公正な国の形でありましょう。…そのために憲法は根本から変えなければなりません」とも述べているが、「あの穏やかで公正な国」とはいつの話なのか。
 貴族や皇族内部の権力闘争続きの貴族政治時代、文字通り戦ばかりの戦国時代、身分で将来が決められていた幕藩体制、明治以降の中央集権全体主義体制…。この国の歴史のどこに、何よりも国民一人一人が大切にされてきた時代があったのだろうか。

<本当にジャーナリスト?>

 もう一つ、同氏の言動には根拠が不明確ないし“虚構”に近いことが、ままある。
 上記発言をしたイベントに先立って行なった記者会見で、同氏は緊急事態条項の必要性について、こう述べた。「(東日本大震災では)ガソリンとか燃料が足りなくって、車も動かない、暖房も不十分であったということで、このとき緊急事態条項等があれば、物資の流通ということにおいて、被災者の皆さん方を困窮状態におく事は無かったのではないかと。これは客観的に分析されていますよね」この“事例”は緊急事態条項の必要性を訴える人々からは頻出であるが、残念ながら、これはデマである。これが事実だったのかを検証すべく行われたアンケート取材では、被災地3県全36ヵ所の消防本部から「燃料不足によって救急搬送できなかった」という回答はゼロだった(2016年4月30日TBS「報道特集」)。
 消防本部がガソリンスタンドと連携を組んで優先的に緊急車輌に給油できたり(岩手県大船渡市)、全滅したガソリンスタンドに代わって民間業者が所有する給油設備を利用できたり(同県陸前高田市)、「燃料不足故の困窮」など起きていない事が分かっている。
 同氏が、このデマを信じているのか、デマだと知りながら発信しているのか、どちらにせよ事実を追い求める「ジャーナリスト」としての資質に疑問を感じざるを得ない。

<史実を学ぶ気はある?>

 同様のものとして、ちょっと遡るが「心強い日本の女性達が憲法改正を後押ししている!」と題した寄稿(2015年7月25日「DIAMOND ONLINE」)で同氏は日本国憲法の制定過程について「美しい日本の憲法をつくる会」の世話人の一人である細川珠生氏の以下の発言を引用する。「40代のママ達の中には連合国軍総司令部(GHQ)が作り、当初は日本に自衛権も認めない酷い内容だった事も知らない人がいます。マッカーサーが『外敵の侵略を受けても、日本は戦ってはならない。自衛のための戦争であっても戦ってはならない』という条項を設けようとしたのを、さすがに、これは酷すぎるという事で削除した。削除はしたけれども、それだけ日本を徹底的に潰してしまおうという精神で作られた憲法だった」これは一体、どの史実を指摘したものなのか、困惑するばかりである。
 確かに吉田茂首相(当時)は憲法制定の帝国議会の審議の中で9条1項は「自衛権を否定していないが9条2項において一切の軍備と国の交戦権を否定した結果、自衛権の発動としての戦争も、交戦権も放棄した」と答弁したが、どこも「酷すぎるという事で削除」されてはいない。
 いわゆる「芦田修正」により、自衛のための戦争が可能であるという解釈は可能にはなっているが、事実として「削除」ではない。更に自衛隊を合憲とする従来の政府解釈は、「芦田修正」を根拠にせず(根拠は憲法13条)、あくまでも自衛隊を戦力ではなく「自衛のために必要最小限度の実力」だと言って譲らなかった。近年、幣原喜重郎首相(当時)がマッカーサーに対し戦争放棄の条項を提案した、という史料も見つかり、マッカーサーが日本を徹底的に潰すために自衛権否定の憲法を「押しつけた」という言説の虚構性は高まるばかりである。
 櫻井に、歴史的事実を誠実に探求しようという姿勢が、見受けられないのが残念である。

<改憲で拉致問題を解決?>

 最近の記事では、櫻井は朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)の拉致問題を引き合いに、改憲の必要性を語っている(2017年9月30日『ダイヤモンド』)。
 ここでは、現行の安保法制のままでは「来るべき」北朝鮮有事の際に、自衛隊が拉致被害者を救出できないから、憲法を「改正」して、それができるようにすべきだと主張している…としか読めない。しかし同氏が指摘する自衛隊法の要件は、外国で日本人が誘拐されたり、日本大使館が占拠されたり等「平時」の存外邦人救出に関するものである。
 安保法制への根本的な誤解がある。仮に自衛隊が、北朝鮮の了解を得ずに上陸しても戦争が起きないという奇跡が起きても、どこにいるのか、経年でどんな容姿になっているかもわからない拉致被害者を具体的にどう救出できるのだろうか。同氏はトランプ大統領の「北朝鮮を全滅させる(totally destroy)」という発言を「金正恩氏の圧政を憎む人々にとっては心強い限りである」と歓迎するが、むしろ有事になれば当然、拉致被害者にも命の危険が及ぶ。
 だからこそ拉致被害者の家族は「戦争しないで」と言っているのに。
 「憲法改正さえすれば拉致問題が解決する」という言説は妄想に近い。櫻井の主張は理論的とは言い難く、客観的な事実や史実に忠実であろうという姿勢も見受けられなかった。
 現行の日本国憲法への溢れんばかりの嫌忌が同氏の妄想をかき立てているのだろうか。
(基本文献-週刊金曜日)


《【傲慢-対韓政策】韓国に居丈高で抗議“変節漢”河野外相が天狗に》

 随分と偉くなったものだ。慰安婦問題を巡る日韓合意の見直し方針を公表した韓国政府に抗議の意思を示した河野太郎外相のことだ。「日韓合意は国と国との約束だ。政権が代わっても責任を持って実施されなければならないというのが国際的かつ普遍的な原則だ」とカンカンだったが、そんなにエラソーなことを言えるのか。そもそも近年、慰安婦問題を深刻化させた原因の一つは安倍政権だ。過去の宮沢政権は慰安婦問題について、慰安所の設置や管理に旧日本軍が直接、間接的に関与していたことを認め、多くの女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題だった―と指摘。河野外相の父親である当時の河野洋平官房長官が1993年、お詫びと反省の気持ちを表明する談話を発表し、歴代の内閣は、この「河野談話」を踏襲することも決めていた。ところが第2次安倍政権が突然、「河野談話」の作成経緯を検証する方針をブチ上げた事から、再び慰安婦問題がこじれ始めたといっていい。
 竹島領土問題の「一時棚上げ」じゃないが、せっかくオヤジが苦労して慰安婦問題を前進させようと尽力したのも水の泡となったのだ。息子だって分かっているはずだろう。
 大体、国民生活を一切顧みず、モリカケ疑惑でも説明責任を果たすどころか、逃げ回るばかりの破廉恥政権が他国の政府に約束を守れ!なんて居丈高に言える資格があるのか。

■浪費する気マンマン

 河野外相にしても、かつては外務省を「害務省」と批判し、行革担当相時代には在外公館の人員削減を主張。ところが自分が外相に就いたら「これからは人を増やすよ」と方針を百八十度転換だ。自民党の行政改革推進本部長、無駄撲滅プロジェクト座長として「頂いた税金を無駄遣いする訳にはいきません」「無駄なものは削除する」と言っていたのに「夜の空港待ちが我慢できない」なんて子供染みた理由で外相専用機がほしい―とおねだりである。
 それもウン十億円もする米ガルフストリーム社のプライベートジェット機「G650ER」を指定したというから呆れる。税金の無駄遣い撲滅は一体どこへやら。
 浪費する気マンマンではないか。千葉・我孫子市長時代に事業仕分けを導入した“先駆者”で、消費者庁長官も務めた福嶋浩彦中央学院大教授はこう言う。「(在外公館の人員削減は)『誤りだった』と素直に認める政治姿勢はある意味、評価できるとはいえ、従来の(税金の無駄削減という)主張とは逆行しているように見える。どう誤っていたのかについて国民がきちんと納得できるように説明してほしいと思います」外相専用機にしても、日本にはリッパな政府専用機がある。公用車と同じで安倍(メディア公金会食)首相と使い回せば済む話だ。(基本文献-日刊ゲンダイ/管理者:部分編集)


《【セクハラ感覚】「壁ドン」はセクハラ、でもクビは重すぎ…元教授に判決》

 「壁ドン」はセクハラ―。部下への嫌がらせを理由に懲戒免職となった東京の私立女子大の50代の元男性教授が処分の無効確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁が12日、そんな判断を示した。若松光晴裁判官は漫画やドラマの影響でブームになった壁ドンには「性的な意味が多少含まれる」と指摘。一方で「懲戒免職の処分は重すぎて無効」と結論付けた。
 判決によると男性は2014~15年、女性助手の悩みを聞いて抱きしめたり、廊下の壁際にいた女性に他の学生の前で「壁ドン!」と言いながら、片手を女性の頭近くの壁に押し当てたりした。女性は15年、大学側に苦情を申し立て、その後退職した。
 判決で若松裁判官は、女性と交際関係にないのに、壁ドンをしたり、女性の頭を撫でたり抱きしめたりした行為について「猥褻な意図は認められない」としつつ「幼稚で非常識な感覚だ」と指摘。壁ドンを含む一連の行為はセクハラに当たり「免職以外の懲戒処分が適切だ」とした。男性の代理人弁護士は「処分が重すぎるという判断で妥当だ」と評価。
 大学側は「判決は残念に思う。内容を精査した上で、対応したい」としている。
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《「辺野古ゲート前の人々」上映のご案内》

1.ご案内の日時:1/20(土)~1/26(金)12:00(~13:43終)-以降未定
2.場所:シアターセブン (大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5階)
*TEL/FAX:06-4862-7733
(お電話による、お問い合わせは、基本的に12時~18時の時間帯でお受けします)
3.鑑賞料金【一般:1,500円/シニア:1,100円/専門・大学生:1,200円
       /中学生・高校生:1,000円/小学生以下:700円
       /シアターセブン会員:1,000円】


《全国大学人権教育交流会の会員を募集、及び「大学生等『公正採用』ホームページ―アクセス方法の追加について》

◎【全国大学人権教育交流会の会員を募集】
 ご希望の方はg_jinken@yahoo.co.jpまでご連絡ください。
 詳細は全国大学人権教育交流会のホームページをご覧下さい。
【http://zdaigakujinkenkyoikukoryukai.web.fc2.com/】
◎大学生等就職活動において、就職差別に繋がる問題事象に関する知識啓発と告発システム等を掲載した「大学生等『公正採用』ホームページ」をご覧ください。
 また大学生等(高等専門学校含む)の方、及び、その家族に方に周知して頂きますよう、お願いします。同HPアクセス方法は、検索キーワード<全国大学・高専学生の就職差別を防ぐには>、または次のHPアドレス[https://yutan0571.wixsite.com/daigaku-kouseisaiyo]をアドレスバーに転記(貼り付け)してください。
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(民守 正義)