リベラル国民の拡大・結集で憲法改悪阻止!(52)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《知覧での取材で見えてきたもの:特攻隊を美化し続けるこの国の病/相星雅子(作家)》
世界記憶遺産登録の動きまで出た特攻隊。「国のために命を捧げた」という類いの「英霊美談」が盛況だ。だが軍事的に無意味な自殺行為に若者を追いやった事への怒りがないのは、何故なのか。
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戦前、鹿児島・知覧で食堂を経営し、多くの特攻隊員の面倒を見て、“特攻の母”と呼ばれた鳥浜トメさんを描いたノンフィクション『華のときは悲しみのとき』を出版しました。
1992年の事です。元々、満州出身で、特攻隊については然程、関心がなかったのですが、出版社の社長さんから「ぜひ書いてくれ」と頼まれたのです。それで住んでいる鹿児島市から知覧町(現南九州市)に3年ほど通って取材し、当時を知る人々から話を聞きました。
知覧特攻平和会館にも足を運びました。2014年と15年に南九州市が、知覧特攻平和会館の特攻隊員の遺書等を世界記憶遺産に登録を申請しました。結局は実現しませんでしたが、申請理由として「平和の尊さを世界に伝える」ということだったようです。
しかし、それは少し違うのではないか。実際、私が見学した際には、特攻隊員が戦争という時代の犠牲になったというトーンではなくて、何か英雄視しているような印象を強くしました。明らかに賛美しているのです。多くの人達は、会館の特攻隊員の「遺書」を読んで感激し、涙を流すようですが、実態を知った者としては「どうなのかな」と感じます。
一般に特攻隊員が一途に「国のため」「天皇のため」と出撃して命を捧げたようなイメージがありますが、確かに特攻作戦が開始された当初は、そのような若者はいました。しかし時間が経つにつれてより年長で高学歴の若者が特攻隊員に選ばれるようになると、戦局の絶望的状況が見えてきていた事もあり、特攻という作戦に懐疑的な人が多くなってきます。
<「命を捧げる」のが尊い?>
そういう人達は、本当に辛かったのです。多くは苦しみ抜いた末に出撃していきましたが、何とか生きようとする人も少なくありませんでした。夜中に戸を叩く音がする。
何だと思って玄関に出てみると、特攻隊員の若者が「おばさん、晩ご飯の醤油が足りなくなったので、くれないでしょうか」とお願いするのだそうです。住民は、軍隊には自分達の手に入らないような食べ物が沢山あるのを知っていますから「何で醤油が足りないのだろう」と不審に思いながらも、ビンか何かに詰めてあげていた。でも本当は、明日の出撃を控えた隊員が飲むためだったのですね。一度に醤油を大量に飲むと、痙攣や高熱、不整脈等が生じ、大量に汗をかいて発作が起きるようです。飛行機には乗れず、出撃が取りやめになる。
そうした話を、あちこちで聞きました。国を挙げての「狂信的」な空気の中で、それでも生きながらえようとする勇気は出しづらいはずですが、そうした個々人の精神的苦しみを無視し、検閲があったために勇壮な文句を書かざるを得なかった展示されている「遺書」だけ読んでも、どこまで実態がわかるのか。そもそも男性はともかく、生命を生み出す女性としては、人の命の愛おしさとかが真っ先に思い浮かぶので、大義名分はどうあれ、何かのために「命を捧げる」等という行為を讃える価値観には、どうしても馴染めません。
世の中がキナ臭くなると、特攻作戦が将来、行なわれなくとも、特攻隊を美化する事で「国のために命を捧げるのは立派なことだ」みたいな雰囲気が醸成されるのではないでしょうか。
そのことを、私は恐れます。(週刊金曜日)
《【沖縄-反基地】米軍ヘリ不時着:「被害なしは偶然」住宅まで130m》
また沖縄で米軍機が住民に不安の影を落とした。6日午後に米軍ヘリが砂浜に不時着した沖縄県うるま市の伊計島。一番近い住宅までは約130メートルに迫っていた。
島では1年前にも米軍ヘリが不時着している。のどかな島に響いた爆音に、住民からは「またか」「もうやめて」と悲痛な訴えが聞こえた。現場近くに住む男性会社員は、午後4時頃に、ヘリが低い高度で飛行していることに気づいた。慌てて見に行くと、自宅の目と鼻の先にヘリが不時着していた。島では昨年1月にも米軍ヘリが不時着したばかりだ。
「前回は畑の方だったが、今回は集落に近い。不時着した付近の海は漁師の父が素潜りをしている場所だ。たまたま今日は自宅にいたが、父が漁をしていたらと思うと怖い。ぞっとする」と話した。60代男性は島内をウオーキング中に「バラバラバラ」と異常な爆音を立てながら急降下してくるヘリを目撃した。「この浜は夏場なら観光客が多く、冬場の今でも時間帯によってはサーフィン客がいる。被害が出なかったのは、たまたまだ。もうこんなことはやめてほしい」と憤った。近くに住む病院職員の金城健さんも「またかという感じ。前回に引き続く不時着なので、自治会にも状況確認をさせるように県警に申し入れをした」と話した。現場では機体から約100メートルの距離に規制線が張られ、日没後も投光器で照らして米兵らが波打ち際にある機体を調べる様子が見られた。(毎日新聞)
《【怠慢-緊急事態】首都直下:特措法活用されず‐緊急対策区域、計画未策定》
国が首都直下地震対策特別措置法で「緊急対策区域」に指定した1都9県の309区市町村の内、同法に基づき緊急輸送道路を整備したり、燃料備蓄を増やしたりする計画を作った自治体が一つもない事を、内閣府が明らかにした。区域指定から約3年9カ月が経つのに特措法が生かされていない事に、自治体からは「国は説明不足だ」と声が上がっている。
特措法は東日本大震災の被害等を受け、今後、発生が予想される首都直下地震対策を推進するため、2013年12月に施行された。政府は翌14年3月に緊急対策区域を指定。
区域となった309区市町村と1都9県は、重点的に防災対策を進める必要があり、自治体ごとに地震に備えた対策計画を作ることができる。例えば309区市町村は「特定緊急対策事業推進計画」を作り、国に認められれば、建物内に現在の法律で認められた以上の燃料を備蓄できる。更に本来の目的以外には使えない公共施設を避難所に転用することも可能になるが、全く活用されていない。また309区市町村の内、国の重要施設や企業の本社が集まる東京都心の千代田、中央、港、新宿区は水道などライフラインの耐震補修や、帰宅困難者対策を重点的に進めることが必要な区に指定された。この4区が「首都中枢機能維持基盤整備計画」を作れば、街の再開発等を行う際、物資輸送がしやすくなるよう特例で道路を拡幅したり、一時避難等に使える公園を整備したりすることができるようになるが、計画を作った自治体はない。東京都港区の防災課は「特措法で具体的にどんな防災対策ができるのか分からず、動けない」という。他に特措法に基づき自治体が作ることができる計画には、1都9県が住宅の耐震化や防災施設整備等の目標を定める「地方緊急対策実施計画」がある。
しかし計画を策定しているのは千葉、神奈川の2県に留まる。国は新年度予算案に1千万円を計上し、自治体が求める支援策の把握から取り組む悠長さだ。
<財政措置なく実効性に疑問>
東京都心南部で発生すると、最大で死者2万3千人、家屋の全壊・焼失は61万棟と想定される首都直下地震。全域が緊急対策区域になったが「地方緊急対策実施計画」を策定していない東京都は、その理由として特措法には自治体への財政措置が盛り込まれていないことを挙げている。都防災計画課は「財政上の配慮をお願いしたい。地震に対しては既に地域防災計画等を定め、対策は進めている」と特措法の実効性に疑問を呈す。
明治大の中林一樹特任教授(都市防災学)は「特措法は緊急対策に必要な規制緩和には目を向けているが、自治体への財政支援がなく活用されていない。首都直下地震は首都圏のどこかで起きる。各自治体の課題解決に使える交付金を創設するなど、柔軟に緊急対策を推進すべきだ」と強調している。こんな程度の浅知恵しか働かず、何が「緊急事態条項」だ。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)
《【軍国歴史観】外国人の眼で日本史を問う:「明治」とは何か》
<徴兵令は、憲法も議員制度の前に成立/ハーバート・ノーマン(1909年生まれ。カナダ外交官>
・この徴兵令は多年に亙る封建制度に、すぐ引き続いて出来たものだけに、影響が非常に大きく、殆ど革命的と言っていい程の法律であった。封建制度の時代には、武器を携える支配階級が厳重に規定され、制限されていたのに対して、農民を主とする、武器をもたない被圧迫階級は、卑しい階級であるとか、武器を持たせるほどに信頼できないとか考えられていた。実際のところ、普通徴兵制を敷くことは余りにも革命的な考え方であったから、それを最も頑強に提唱した大村益次郎は,1869年、兵部大輔の時、憤慨した同藩の反動武士に暗殺された位である。
・この関係の内には、封建支配階級のごく一部分が農民を非常事態に対処するため、兵員を吸い上げる貯水池として認めていく過程の不均衡かつ不完全な発展がみられる。
・見逃してならない事実は、近代日本の徴兵制度の型を規定した最初の徴兵令は、憲法も何らかの代議員制度も確立しない時に布告されている事である。
・日本の新しい産業家達は、気忙しげに、その若い産業と銀行の市場や投資の場を探し始め、軍国主義者等は市場と植民地を求めて自ら進んでアジア大陸に押し渡っていった。
・侵略的行動において、一般日本人は、自身徴兵軍隊に召集された不自由な主体でありながら、自ら意識せずして、他の諸国民に奴隷の足かせを打ちつける代行人となった。
他人を奴隷化する為に真に自由な人間を使用することは不可能である。
反対に、最も残忍で無恥な奴隷は他人の自由の最も無慈悲かつ有力な強奪者になる。
・徴兵制度の主な建設者、山縣有朋を動かしていた暗黒な反動の精神は「軍人訓誠」に見る事が出来る。中で山縣は軍人が民主的、自由主義的傾向の政治参加を禁じ「民権、自ラ任」ずる事を厳重に戒めている。この事は今日まで日本軍隊の支配的な精神となっている。
・明治政府の指導者達が一度、日本の社会と経済の民主化への道を閉ざし、国内の反動と国外の侵略に通ずる道にきっぱりと顔を向けてからは、日本の国民の生活のあらゆる面を益々、軍国化していく傾向が、取り返しのつかないまでに決定されてしまった。
過去半世紀に亙って、日本の戦争機構は、日本国民の肩と精神の上にいよいよ苦痛となって圧し掛かかり、その近隣民族に対する脅威は益々、恐るべきものになってきた。
<「考察への問」>
(1)明治政府は憲法制定という骨格を決定する前に徴兵制を制定したという事を、どのように考えるか。
(2)旧軍には「民権的」なものに反発する流れがあったが、どうしてか。
(3)自らが「奴隷」であるから他国の人々に残虐に対峙できるとの見解をどう見るか。
(4)その後の軍の動向をみると、農民等の悲惨さを背景に、既存の特権軍人に対抗する形で青年将校が力を持ち始める。このような事態を大村や山形が予想していたと思うか。
(基本文献-孫崎のつぶやき/管理者:部分編集)
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《「旅券没収と渡航制限付き旅券」撤回訴訟:本ブログ読者:フリーカメラマン杉本祐一さん支援のお願い》
<「旅券没収と渡航制限付き旅券発給の経過と争点/旅券強制没収の経過/裁判の経過と情勢報告等」については、昨年9/10の本ブログ【「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-27)】「ご案内コーナー」を、ご一読ください。なお現在は、最高裁に上告・審理中です>
〔杉本祐一裁判支援カンパを、よろしくお願いいたします。〕
① フリーカメラマン杉本祐一の裁判を支える会 代表 杉本祐一
フリーカメラマン スギモト ユウイチ 店番231 普通 口座番号1691517
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(民守 正義)
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