リベラル国民の拡大・結集で憲法改悪阻止!(8)
《Ken Sway Kenと管理者の【緊急事態条項等、憲法改悪阻止】》
《立憲民主党躍進に見た一条の光/望月衣塑子(東京新聞記者)》
選挙速報を伝えるテレビ画面で次々と自民党議員の当確が映し出されていく様を目の当たりにし、森友・加計疑惑や自衛隊の日報隠し等、国会の委員会の場で野党が問題視していた争点が、選挙の争点とされていなかった現実を突きつけられた。
自公は国会運営を有利に進められる絶対安定多数を確保し、安倍晋三首相が勝敗ラインとした「自公で過半数」は優に超え、安倍首相は続投する。選挙期間中に取材した幾つかの市民団体からは「自公圧勝に拘らず、改憲勢力は3分の2を超える」と話し「次なる国民投票への改憲議論をいかに市民に伝え、喚起できるかが今の私達の課題だ」との声を耳にしていた。
9条改憲を危ぶむ市民は、すでに選挙の先を見据えて動いていた。
希望の党の小池百合子代表による排除発言の果てに、希望は当初の期待とは裏腹に大きく失速し、全国で235人の候補者を擁立したにも拘らず、50議席の確保に留まった。
小池代表による憲法改正や安保に反対しないとの“誓約書”を踏み絵にさせるとのニュースは全国に拡散し、小池代表を水面下で支持する自民党の女性議員からでさえ「今回の彼女の排除の論理にはついていけない」との批判の声が溢れていた。政治家が発する一つ一つの言葉が情勢を一気に変えてしまう、その怖さを改めて知らしめた。
一方で希望の党に排除された議員らによって、結成された立憲民主党は「共産党、社民党以外に改憲や護憲の受け皿がない」と憂える市民を、選挙戦では熱狂の渦に巻き込んだ。
選挙戦での手応えからか、選挙後、枝野幸男代表は「永田町の数の論理で動くのではなく、党の理念や政策を最優先に行動したい」と語っていた。
<9条加憲議論の加速化>
選挙結果を受けて、自民党の憲法改正推進本部は今後、党内で安倍首相が提案した9条加憲についての議論を加速化させていく。「2項を削除せずに、3項を明記する事が矛盾を生じさせる」等、批判的かつ慎重な自民党議員が少数だがいた一方で、今回の選挙での圧勝は、これまで以上に反政権的ととれる発言や、9条加憲の是非を議論する事そのものを難しくしていくかもしれない。そんな中でも、立憲民主党が当初の予想を遥かに超え、野党第一党として躍進したことは、一条の光を見る思いだ。戦後72年間、日本が憲法9条を守り「戦争をしない国造り」を貫いてきた姿勢こそ継続してほしいという声を持つ国民が、潜在的にかなりいる事が露呈されたからだ。今後、安倍政権が一気に進めるだろう改憲論議の内容を、如何に市民に伝え、議論を重ね、国民投票の結果に結実させられるか。
メディアは、政治の実相を伝え、改憲を我が身に置き換えて考えられる情報発信をしていけるのか。メディアの側にも、大きな課題が突きつけられた。
同時に、森友・加計疑惑で見せた政権の隠蔽体質についても、繰り返し官房長官会見で追求していく必要がある。戦後、9条の創設を提案し、後世に平和への願いと祈りを託した幣原喜重郎首相(当時)はじめ、戦争を経験した政治家が遺した言葉やその思いに、再び耳を傾ける事が、今こそ必要ではないか。さもなければ私達はまた、過去と同じ苦しみを、後世に残される子供達に再び与えかねないであろう。(週刊金曜日)
《【似非「日本の伝統】それホンモノ?「良き伝統」の正体》
日本人は「伝統」という言葉に弱い。例えば選択的夫婦別姓制度の是非を巡る議論。
反対派は「同姓が日本の伝統だ」と主張し、幾ら専門家が「同姓は明治中期以降の新しい制度」と指摘しても聞く耳を持たない。このように最近は、新しくウソに近い「伝統」が、やたらと強調されている気がするのだが…。
〔銀座はゴミの山だった 〕
中国の旧正月・春節が近い。流行語にもなった中国人観光客の「爆買い」だが、彼らのマナーはどうだろう。「(ホテルで)酔って従業員に絡む人も」「寝間着にスリッパでロビーをウロウロする人は少なくなったが、絨毯にツバを吐いたり、たばこを捨てて焦がしたり」「酷いのはロビーのイスで足を開いて高イビキ」…中国人は、礼儀正しさを伝統とする日本人とは違うなあ…と、敢えて、そう思い込んでしまうが、実は全て日本人が、かつて、やらかしたこと。東京五輪の年、日本人のマナーの悪さを嘆くホテル側の声の一部。
前年7月1日付-毎日新聞では「汚れ放題東京の顔:銀座の歩道はゴミの山」との見出しで、通行人のゴミのポイ捨てや住民が路上にぶちまけた「台所の残り物」が散乱する様子を伝えている。そして今、日本のマナーに反する中国人観光客はいる。
列に並ばなかったり、ゴミを捨てたりする人を見た事がある。だが−−「そこは『お互い様』です。最近まで私達もそうでした。70年代に米国留学したのですが、向こうで何に驚いたかというと『割り込み』せず、皆が列を作ること。当時の日本と大違いでした」と振り返るのは、社会心理学者で一橋大特任教授の山岸俊男さんだ。
日本の駅で当たり前になっている「整列乗車」が生まれたのも戦後である。
東京では47年頃、営団地下鉄(現東京メトロ)渋谷駅が最初らしい。
駅長や駅員が整列乗車を訴えるプラカードを首から下げ、並び方を指導したのが始まりだ。これが後年、国鉄(現JR)等に広がった。整列乗車の成り立ちは「営団地下鉄五十年史」(91年)等が伝えている。銀行やスーパー、コンビニ等でも客に並んでもらうためにロープを張る、床にテープで線を引く、といった工夫をしてきた。街も、東京など各自治体が罰金・罰則を設けたり、「美化デー」を設けて清掃活動に力を入れたりしたことで清潔になっていった。つまり戦後の様々な取り組みによって今のマナーの良さがある、ということ。
これ自体は素晴らしいのだが、なぜか山岸さんは顔を曇らせる。「怖いのは、そうした過去を忘れ、今あるものを『これが日本の伝統だ』『昔からそうだった』、そして『だから日本人は昔から優れていた』と思い込むこと。これは非合理的な思考だし、他国を見下す思想につながる。近頃はそんな風潮が広がっているようで心配です…」
〔現状否定のため過去を美化〕
では冒頭の選択的夫婦別姓はどうなのか。戸籍が作られた奈良時代から明治中期までは別姓が基本だったし、初めて同姓を強制したのは1898年の明治憲法下の旧民法で、当時は同姓が基本だった欧米に倣ったのだ。「でも現在では、同姓を強制している国は極めて例外的。なぜ日本はこれほど不自由なのでしょうか」と首を捻るのは武蔵大の千田有紀教授(現代社会論)である。欧米でも近年は別姓も選べるようになっているし、逆に別姓が基本だった中国では同姓も選べる。「明治以降の夫婦同姓が家族本来の形-という考え自体が『日本の伝統』と呼べるのかは疑問だし、『別姓を認めると家族の一体感が損なわれる』という反対論も根拠があるのでしょうか」。確かに別姓で家族の絆や一体感が崩壊した、あるいは別姓夫婦の子供の「個」の形成に問題が生じた-という国は聞いた事がない。
離婚や再婚、事実婚や一人親が珍しくない今、親の姓が同一ではないことを問題にするのは意味がある事なのだろうか。中央大の山田昌弘教授(家族社会学)も苦笑いする。
「『多数派がやっていること』を伝統と言い換え、少数派を従わせようとしているだけです。自分と異なる考えを認めない。それを正当化するために『家族が崩壊する』と言い出す。そもそも結婚には昔、通い婚等があったし、家族の形も各地で本家や分家、隠居制のあり方等に違いがあって様々でした。それが、本当の日本の伝統なのですが……」
では、なぜ新しいものを「伝統」と考えたがるのか?「根底にあるのは『伝統の捏造』と同じ考え」と分析するのは著書「江戸しぐさの正体」で知られる作家で歴史研究家の原田実さん。現在の道徳や公民の教科書が取り入れている「江戸の商人・町人の心得・風習である江戸しぐさ」なるものが、実は1980年代に創作された事を2014年に著書で指摘し、今もなお教育界に波紋を広げている。 原田さんによると、「江戸しぐさ」を創作したのは高校教員や雑誌編集長を務めたとされる芝三光さん(99年死去)。
彼は日本人や社会のモラル低下を嘆いていた。現状を否定し「昔は良かった」とばかり「ユートピア」を過去に求めた結果、道徳が優れている「想像上の江戸時代の人々の風習=江戸しぐさ」を生んだ。「『昔は良かった』という考えがクセもの。この考えに従うと『今ある良いものは昔からあったはずだし、昔は更に良かったはずだ』との考えに陥りやすい。
だから『日本人の道徳・マナーは昔から優れていた』と考えてしまう。『戦後日本から道徳やモラル、公の心が失われた』と言う人は戦前を評価する傾向にあるが、これも同じ。本当にそう言えるのでしょうか」 試しに統計を見れば、戦前・戦中(1926〜45年)の殺人事件の人口10万人当たりの発生件数は1.25〜4.14件で、2014年の0.83件より高い。
「現状否定のために過去を美化しても、史料に裏切られるのがオチ」と原田さん。
〔「理想の人間づくり」行く末は〕
「昔は良かった」と考える人が強調する、その道徳教育。山岸さんは「二十世紀で、最も道徳教育に力を入れたのは旧ソ連や中国など社会主義国家でした。自分より公を大切にせよ、と。でも結果は御存知の通り。歴史上、どんな国・社会も道徳教育で『理想の人間づくり』に成功した事例はありません。これこそ『伝統』なんですが」。
今、道徳教育の必要性を叫ぶ人々は、「良き伝統を…末永く子孫に継承する」とある。
その「伝統」の正体を注視したい。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)
《【反・脱原発】原電の廃炉費、大幅不足:原発建設に流用、全基停止後も》
原発専業会社の日本原子力発電(原電)が、廃炉のために準備しておくべきお金を流用し、残高が大幅に不足している。原電が保有する原発4基の内、東海第二(茨城県、停止中)は来年11月に運転開始40年を迎え、敦賀原発2号機(福井県、同)は建屋下に活断層が走っている可能性が指摘される。これらの原発が廃炉の判断を迫られても、作業に必要な費用を賄えない可能性がある。原電は近く、東海第二の運転を最長60年に延長できるよう原子力規制委員会に申請する方針だが、廃炉にするにも、その資金を確保できない事も背景にある。経済産業省の省令では、原発事業者は保有する原発の廃炉費用を見積もり、毎年、解体引当金の名目で積み立てるよう義務付けられている。
ただ積み立てたお金を一時的に別の用途に使う事は禁じていない。
原電の場合、廃炉作業中の東海原発(茨城県)、敦賀原発1号機を含む4基の廃炉にあてるため、総額1800億円前後の解体引当金がある計算だが、「大半を流用してしまった」(関係者)という。複数の関係者によると、東京電力福島第一原発事故の前、原電は解体引当金を敦賀3、4号機(建設中)の建設費に流用する事を決めた。
金融機関からの借金を増やさない目的だったという。原発事故後、原電の全原発が停止して資金繰りが厳しくなると、穴埋めする余裕はなくなり、流用が続いた。
原電は解体引当金を、どの程度使ったかを明らかにしていない。
一方、緊急時に直ぐに使える手元の現預金は3月末時点で187億円しかない。
朝日新聞の取材に原電は「解体引当金に相当する資金の運用については、各事業の現状や将来の見通しを踏まえながら、適切に判断している」として、流用は問題ないとしている。
経産省も解体引当金の流用は問題ないとの認識を示す。ただ電力自由化によって電力会社の突然の破綻が起きうる時代に入り、解体引当金の流用を規制するようルールの見直しが必要との意見は経産省内からも出ている。ある幹部は「今のままで廃炉の将来が安泰とは言えない」と話し、見直しが必要との認識を示す。金融機関は、原電の全原発が止まっている状況では、新たな融資はしない姿勢だ。規制委が東海第二の再稼働や運転延長を認めない場合、資金繰りが行き詰まり、原電は廃炉資金を調達できなくなる。
逆に再稼働が認められても、原電は1700億円超の安全対策費を調達する必要があり、廃炉資金を穴埋めする余力は乏しい。(基本文献-朝日新聞デジタル)
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《「公正採用と採用選考・応募と人権のハーモニー」
書籍:販売の案内(管理者-作成・出版)》
この本は、「公正採用ルール」に基づき、求職者も求人側も、「採用選考・応募」について「ここがポイント」と、具体的な面接・実技試験や筆記試験などの選考方法や評価方法等々を、コンパクトにまとめ、最近、特に企業に求められる人権コンプライアンスで包み込んだ、今までにない求職者にも、求人側にも、実務的に役立つ、史上初の「採用選考・応募」と「人権」の視点をミックスした「採用選考・応募ノウハウ本」です。
また第三編では「人権エピソード・物語集」を特別編集し、「ショートタイム人権研修」や早朝スピーチ等に活用できるように12話を用意しています。この第三編「人権エピソード・物語集」だけでも、本書の「付加価値は高い」と監修の専門家の方々から定評を頂いています。ぜひとも求職者一人に一冊、求人企業の人事・労務担当セクション(者)にも最低、一冊、教師には就職指導と人権教材として、備えて頂く事をお勧めします。
<販売価格・購入方法等>
◎販売価格:1100円(消費税込み)
*発送料は、当方が負担します。但し、大量購入等の場合においては、できるだけ安価な発送方法を、委細相談させて頂きます。
〔購入方法等〕
1.下記メールアドレスに【記載項目】を記載して送信申し込みをしてください。
【記載項目】郵便番号:住所:氏名(フリガナも付けてください):
@1100円×冊数=合計金額:電話番号
(携帯でも構いませんので、連絡のつき易い方を記入してください。)
【当方のメールアドレス】yutan0571@yahoo.co.jp
2.代金の支払い-次の金融機関のいずれかに振り込んでください。
①三菱東京UFJ銀行あびこ支店/ 上田 雄二(ウエダ ユウジ)
店番 056 普通 口座番号0258356
②他銀行からゆうちょ銀行への振り込みの場合
ゆうちょ銀行 口座名義/ 上田 雄二(ウエダ ユウジ)
店名 四〇八 店番 408
普通 口座番号 5145010
③直接ゆうちょ銀行に出向いて振り込む場合
記号 14020 番号 51450101 口座名義/ 上田 雄二(ウエダ ユウジ)
*但し、振込手数料は申込者の自己負担で、お願いします。
3.メールでの申し込みと代金の振込確認の上、送付します。
*緊急連絡先:090-1906-8924(できるだけメールでの連絡でお願いします。)
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
*著作「採用面接」労働条件確認
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
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