「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(1-84)

《Ken Sway Kenと管理者の【憲法改悪・戦争体制阻止】》

《音楽から人権を考える:歌謡曲に潜むステレオタイプの女性観-ジェンダーの捻じれを読み解く》

 「歌は世につれ世は歌につれ」とよく言われる。世相を反映した歌がはやる一方で、歌謡曲が価値観を創り出して、我々は、それを刷り込まれてはいないだろうか。
 8月26日、東京・芝の東京都人権プラザで開催された歌謡曲とジェンダーの関係についての人権問題都民講座から報告する。

<価値観の刷り込み>

 舌津智之さん(立教大学文学部教授)は、「現代はメディアリテラシー、つまりメディアを読み解く力、より深く理解する能力が求められている」と切り出した。
 歌謡曲というメディアは、テレビやラジオと結び付いて、日本人全体に発信されてきた。
 舌津さんは「とりわけ1970~80年代は歌謡曲豊穣の時代であり、この頃に子供時代、青春時代を過ごした人にとって、歌謡曲は、とても大きなメディアだったはず」という。
 映画や小説の場合は、意図して見たり読んだりしなければ内容に触れることはできないが、歌謡曲は本人に聞く気がなくても耳から自然に入ってくる。「歌謡曲は戦後日本の強力な思想として、歌が価値観などを発信していたといえる」と舌津さんは説明した。
 70年代は様々な価値観が入り乱れていた時代だ。戦後生まれの人口が戦前・戦中生まれより多くなり、見合い結婚と恋愛結婚の比率が逆転した。
 歌謡曲の歌詞の中にも古い価値観と新しい価値観が交錯している。

<「ジェンダー交差歌唱」>

 歌人の塚本邦雄は、小林旭の歌う「昔の名前で出ています」をテレビで見て違和感を覚えたという。女性が恋心を訴える歌を、マッチョな小林旭が仁王立ちで歌っていたからだ。
 日本の歌謡曲では、男性歌手が女性の言葉で歌ったり、女性歌手が男性言葉で歌う歌は多いので、私達は、あまり違和感を感じていない。しかし、このような歌唱は世界的には特殊なもので、ある文化人類学者は「ジェンダー交差歌唱」(cross-gendered performance 以下、CGP)と名付けた。海外の歌曲では、性別の違う歌手の歌をカバーするときには、歌詞の中の「He」を「She」に変えたりして違和感のないように歌っている。

 なぜ日本ではCGPが成立するのか。舌津さんは理由を2つ挙げた。①日本語の特殊性。英語のI love youを日本語にすると、「愛しているわ」「愛しているぜ」のように話し言葉でも性別が区別される。異なる性で歌うことによりドラマ性が出るため、聞き手が受け入れやすくなる②歌舞伎、浄瑠璃のような語り物の伝統があり、男性が女性を演じるのが日本文化の中で不自然ではなかった─。歌謡曲の中で描かれてきた類型的な女性像がある。
 「それは男性にすがってきても脅かす存在ではなく、おとなしく捨てられていく女性で、男性に都合のいい女性だ。このような女性像が、男性歌手による女性ストリートとしてCGPを通して描かれてきている」と舌津さんは指摘する。逆に女性が男言葉で歌う例は「柔」(美空ひばり)や「いっぽんどっこの唄」(水前寺清子)等がある。こちらも力強く男気があるといったステレオタイプな伝統的男性像が歌われていることに変わりはない。
 それが70~80年代の歌謡曲では男性像の変化が見られる。女性歌手が男目線で歌っている「なごり雪」(イルカ)では、駅のホームで女性を見送る、優しいが頼りない男性の姿が描かれている。男だからといって強くなくてもいいという新しい男性像が出てきた。
 また「しあわせ未満」(太田裕美)では、相手を選ぶ権利が女性側にあると歌われている。
 古い文化の中では男が女を品定めする価値観があったが、ここにきて変化が出てきた。

<固定化された母親像>

 歌謡曲で好まれるテーマに「母」がある。「おふくろさん」(森進一)、「おかあさん」(森昌子)等を聞くと、日本の母親は、いつも苦労ばかりをしている。母を歌った歌謡曲は、短調のメロディーで母親とは苦労するのが当たり前のように歌い、聞いている我々は、そう刷り込まれてきたのではないか。また、これらの曲に共通しているのは、母親は他から評価されるのみで、母自身は語っていない、母は声を持っていないことだ。
 舌津さんは「いろいろな価値観があってしかるべき母親像なのに、日本の歌謡曲は固定されたイメージを繰り返し補強してきた」と話す。歌謡曲におけるジェンダーの捻じれは複雑だ。
 「恋の奴隷」(奥村チヨ)は、女性歌手が女性の言葉で歌っている。CGP的には問題ないように見えるが「あなた好みの女」という歌詞を書いているのは男性の作詞家なかにし礼であり、ここでも男性が「こうあってほしい」というリアリティのない女性像が描かれている。
 「奥村チヨさんは歌うのを止めさせてくれと言ったそうですが」と当時のエピソードが紹介された。舌津さんは最後に「このような捻じれを、どこまで読み解くことができるかがメディアリテラシー。歌を聞いて世界観が刷り込まれてきたことも考えてほしい。
 新しい目で古い歌を聞き、新しい発見をしてください」と締め括った。(社会新報)


《【労働者虐待】香川県立病院:年2258時間残業-3病院67人が月80時間超え》
<県立病院‐専門家「労働基準法違反の疑いも」>

 香川県立病院で2016年度の1年間に計2258時間の時間外労働をした勤務医がいたことが6日、毎日新聞の情報公開請求で分かった。3病院の医師計207人の内67人の残業時間が「過労死ライン」とされる月80時間を超えていた。勤務医の長時間労働が常態化している一端が明らかになり、専門家は「常軌を逸した状況で、労働基準法違反の疑いがある」と指摘する。
 情報公開されたのは▽県立中央(高松市)▽白鳥(香川県東かがわ市)▽丸亀(同県丸亀市)-の県立全病院に16年度に在籍した正規・嘱託の医師の勤務状況。法定労働時間は1日8時間、週40時間だが、労使協定(36協定)を結んで労働基準監督署に届け出れば、上限を超えて労働させる事ができる。36協定で中央、白鳥両病院は「月100時間を、6回を限度に年800時間」、丸亀病院は「月70時間を、3回を限度に年480時間」まで延長可能としている。
 公開資料によると、3病院で月の残業時間が協定上限を超えたのは計38人、年間では計46人。「過労死ライン超」が、常態化していたといえる年1000時間以上の時間外労働は計20人に上った。年2258時間の残業をしていたのは丸亀病院の精神科医で、単純計算で月平均188時間、6時間以上の残業を365日続けたことになる。同病院の医師は7人で、定員(9人)を割っており、この医師は宿直と日勤の連続勤務を週2、3回していた。下村健次・事務局次長は「厳しい勤務状況という認識はある。ただ精神科は、救急患者が、それほど多くなく、宿直中は、ほぼ寝る事ができる」と述べた。医師には正当な理由なく診療を拒めない「応招義務」がある。各病院は長時間労働の背景に救急患者への対応や医師不足があると説明。

 中央病院の和泉誠司・事務局次長は「医療はストップできない」と強調する。
 医療現場の長時間労働を巡っては、新潟市民病院の女性研修医(当時37歳)が鬱病を発症して昨年1月に自殺。鬱病発症直前1カ月の残業時間が160時間を超えていたとして、労基署が労災認定した。
 過労死弁護団全国連絡会議代表幹事の松丸正弁護士(大阪弁護士会)は「多くの医療現場は勤務医の善意に支えられており、勤務医が壊れるか、医療が壊れるかの瀬戸際といえる。
 香川県立病院の実態は氷山の一角であり、国全体として医師を増員し、必要なところに配置する必要がある」と話している。なお本件は、前述のとおり、情報公開請求により判明したもので、具体的な労働基準監督署への申告(告発)は為されていないため、労働基準監督署の具体的な行政指導等は行われていない。(基本文献-毎日新聞)


《【トランプ-「安倍」癒着】シリーズ》

<トランプ横田基地より入国。米国軍人は、入国に関し、日本の法律は適用されないという地位協定の条項を利用しての入国。>

 トランプ大統領の来日。しかし今回の訪日に「あれ?」と感じた人が多かったのでないか。トランプ大統領は、羽田や成田経由ではない。横田米軍基地に到着した。
 そして日本での最初の演説は日本人向けではない。横田基地にいる米国兵向けだ。

 横田基地から日本に入るというのはどういう事か。日本政府の入国審査(実際には大統領等に行わないが)を踏まずに入国した事になる。日米地位協定第九条「1 この条の規定に従うことを条件として、合衆国は、合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれらの家族である者を日本国に入れることができる。2 合衆国軍隊の構成員は、旅券及び査証に関する日本国の法令の適用から除外される。」の規定を利用しての入国である。
 米国大統領は米軍の最高司令官であるにしても、こうした入国は異例である。
 感覚的に今回の入国は異例であると感じたが、詳しいデータを持っている訳ではない。
 それでツイートで「教えてください」と聞いた。その返事を列挙してみたい。
・レーガン大統領(羽田)以降で、日本の米軍基地に降り立ったのはトランプのみ。
 他に帰国の際、沖縄嘉手納の空軍基地から帰国したのはクリントン氏で、他の人は羽田と大阪国際空港利用。(アメリカン・センター記録より)
・属国扱いじゃあ無くて属国ですよ、敗戦後ずっと。
・副大統領ですが、昭和天皇の大喪の礼の時に、クエール副大統領が横田基地に降りたと思います。息子ブッシュ大統領が2008年に新千歳空港から入出国というのが、ありました。
 基地はフォード大統領まで遡ってトランプ一人です→洞爺湖サミットの時です。
・ほんとに何故マスコミはこの事態の検証をしっかり行わないのでしょう?(意図的に隠している?)

・マッカーサーと同じってことでしょ?
等の返事があった。今回の入国の仕方は異例なのである。それは「日本には米軍がいて、日本の法律に従わない」その象徴が横田基地からの入国である。だから、これまでの大統領は、そんな露骨な入国の仕方をしなかったのである。日本は独立した。
 だが、その独立は当初予定されたものと異なった形になった。1945年8月15日、日本が受諾したポツダム宣言は次の約束がある。「責任ある政府が樹立された場合には、連合国の占領軍は直ちに日本国より撤収する」日本は、独立はした。しかし、それはあるべき独立の仕方ではない。ポツダム宣言と違う形でである。サンフランシスコ講和条約と同時に日米安保条約が結ばれ、実質的合意は行政協定(今日の地位協定)でなされた。
 1951年1月26日、日本との交渉に先立ち、ダレス(米国の交渉責任者)は最初のスタッフ会議において『我々は日本に、我々が望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保できるだろうか、これが根本問題である』と指摘した。
 そしてそれが今日まで続いている。トランプの横田基地からの入国は、日本国が米軍に屈していることを象徴的に示した。そして日本ンおマスコミ等それを何も異常ととらえない。(基本文献-孫崎享のつぶやき)


<トランプ氏「日本の膨大な兵器購入、重要」日米首脳会談>

 安倍(戦争)首相は6日、トランプ米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で首脳会談を行った。朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)に対する圧力を最大限(先制攻撃含む)に高めることで一致。安倍(戦争)首相が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」=中国対抗戦略(米国のインド太平洋への支配介入)」を共通の方針として掲げる事でも合意した。良好な同盟関係を示したものの、米側が貿易赤字の解消を求める通商問題は継続協議とした。トランプの就任後、5回目となる首脳会談は北朝鮮への対応が主要議題となった。
 会談で両首脳は、日米が北朝鮮に「最大限の圧力(先制武力攻撃含む)をかける局面」との認識で一致。安倍(戦争)首相は日本独自の制裁措置(実際には、もう手玉はない)を強化し、北朝鮮の35団体・個人の資産を凍結する方針(実際には実効手法は困難)を伝え、トランプは歓迎した。会談後、共同会見に臨んだ安倍(戦争)首相は「日米が百%共にあることを力強く確認した」と日米軍事同盟を強調した。トランプも「我々は黙って見ていない。『戦略的忍耐』の時期は終わった」と好戦応答した。首脳会談では、日本が米国製の防衛装備品を更に購入していく事も求め、会見でトランプは「非常に重要なのは、日本が膨大な兵器を追加で買うことだ」と指摘。米国での雇用拡大と日本の「安全保障」と絡めて「武器セールス」を強調した。首相も首相で「日本の防衛力を質的に、量的に拡充していかなければならない」と、破綻寸前の国家財政も無視して、色よい返答をした。

 一方、通商問題ではトランプは首脳会談の前、日米の経営者らを前に演説した中でも対日貿易赤字への不満を表明。会見で「慢性的な貿易の不平等さや貿易赤字の解消のため米国の輸出産業が平等に、信頼して日本市場にアクセスできることを求めている」と重ねて不満を示した。(参考文献-朝日新聞デジタル/文責:民守 正義)
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*著作「採用面接」労働条件確認
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(民守 正義)