「叛-安倍」リベラル勢力の総結集!(2)
《Ken Sway Kenと管理者:民守の【共謀罪】キャンペーン》
<〔基礎編〕「テロ防止に役立つ」って本当?>
質問:電力供給システムに関わるコンピューターをウイルス感染させて大規模な停電を起こそうと、海外のテロ組織がサイバーテロを計画しているという情報が日本の警察当局にもたらされた。ウイルスはまだ作成されていないようだが、グループの一人が国内に潜伏し、協力者から資金を調達していることを捜査員がつきとめた。
回答:現在の法律では、このテロ組織のメンバーを逮捕することはできないというのが法務省の見解だ。法案が成立した場合、メンバーが資金調達をしたり、電力会社を下見したりといった「準備行為」が確認できれば、電子計算機損壊等業務妨害罪等の「共謀罪」でメンバーを逮捕できる可能性があるという。政府関係者は「全てのテロを事前に防げるとは思わないが、テロ対策にプラスになることは間違いない」と話す。これに対し日本弁護士連合会で共謀罪法案対策本部事務局長を務める山下幸夫弁護士はこう反論する。「そもそもテロ情報の入手自体が難しく、実効性はない。『テロ対策』というのは共謀罪を成立させるための後付けの理由でしかない」。
電子計算機損壊等業務妨害罪について、予備罪を加える改正で十分だと批判する。
一方、元東京地検公安部長の若狭勝・衆院議員(自民)は「大規模テロを未然に防ぐには、この法案では不十分だ」と言う。仮にテロの情報を得ても、テロに関わる「合意」や「準備」の証拠を得ることが難しいためだ。「東京五輪・パラリンピックに向け、緊急かつ重大なテロ情報がある場合は、事後的に裁判所の令状をとれば身柄を拘束できるような新しい法制度をつくるべきだ」と主張する。
質問:昨年8月にブラジルで開かれたリオデジャネイロ五輪。同国の警察はテロを計画していたとしてブラジル人十数人を逮捕した。警察は数ヶ月前から仲間同士の電話の内容や対話アプリのやりとりを盗聴。容疑者達は過激派組織「イスラム国」(IS)への称賛を繰り返し、自動小銃を買おうとしたり、格闘技や武器の操作の訓練をしたりしていたという。
回答:ブラジルでは、五輪開催の数ヶ月前にテロ防止に特化した法律を整備した。
同国の法相は「逮捕に踏み切ったのは、ISへの称賛に留まらず、実際にテロの準備が始まったからだ」と内部情報を掴んでいた事を示唆した。ただ「メンバーが直接、ISと連絡していた証拠は見つかっていない」とも語った。海外のテロ情勢に詳しい公安調査庁OBの安倍川元伸・日本大学危機管理学部教授は、ブラジルは取り締まり対象をテロ組織に限定したため国民に受けいれられたと指摘。「日本の法案は対象が曖昧で、国民に不安を抱かせてしまっている。人権侵害の恐れがあるテロ対策を整備するためには、恣意的な運用ができない仕組みを明記し、国民の理解を得ることが大切だ」と話す。
《【反・脱原発】シリーズ》
<原発で事故が頻発する本当の理由!元現場責任者の証言に慄然!>
平井憲夫さんという方は、約20年間、原子力発電所の現場責任者として働いていた。
従って原発内部の実情を良く把握している。平井さんは1997年1月に御逝去したが、その前年の1996年、下記文章を書き残された。その前に平井憲夫さん自身の経歴を引用する。
「1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。」
上記には、原発の現場監督を長年していた人でないと知り得ない情報、原発のお寒い実態が詳細に書かれている。以下に、一部を引用する。
引用始め
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〔素人が造る原発〕
仮に自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。一昔前までは、現場作業には、棒心と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。
それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、何が不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。
例えば東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくのです。そうすると今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障が頻繁に起こるようになった原因の一つです。
また原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。
原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなのです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから余計に素人でもいいという事になってしまうんです。
また例えば溶接の職人ですと、目がやられます。30歳過ぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラント等では使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。ですから素人が造る原発という事で、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。
〔名ばかりの検査・検査官〕
原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちり、やればいいという人がいます。
しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするのだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来る訳がないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。原発の事故があまりにも頻繫に起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまで酷いとは知らなかったです。というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいのですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。
そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このように全くの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。
東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。
何故、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。
だから何も知らなかったのです。そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。
ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。
この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。
つまりメーカーから上も素人、その下の工事会社も殆ど素人ということになります。
だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。
このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。
〔定期点検工事も素人が〕
原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。
そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。また安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。
それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういう恰好で現場に入り、放射能の心配をしながら働く訳ですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とは全く違うのです。そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。
言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。例えばボルトをネジで締める作業をするとき「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まる訳ですが、その現場が、20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって現場に行きます。
そこではボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。
アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚も一片に写した位の放射線の量に当たります。
ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。
〔普通の職場環境とは全く違う〕
放射能というのは蓄積します。幾ら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。
これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。例えば定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから三日分とか、一週間分を一遍に浴びせながら作業をさせるのです。
これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが…。電力会社はこういうことを一切教えません。稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。
一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。
行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。
中には走って行って「ネジを締めるスパナはどこにあるのだ?」といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。何故、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。
〔だれが助けるのか〕
また東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも電力会社も慌てていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。
救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。皆が大怪我をして出血の酷い人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。一人でも、こんなに大変なのです。
それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。他人事ではないのです。この国の人、皆の問題です。
〔住民の被曝と恐ろしい差別〕
日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。
でもそういうウソがつけなくなったのです。原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているのではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。
ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡が滲んでいました。
「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも親達から、貴方が福井県の敦賀で十数年間育っている。
原発の周辺では白血病の子供が生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔は不憫で見たくない。だから結婚するのは止めてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なのですよ、東京で。
皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、全く他人事ではないのです。こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなのです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなのだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。
それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは今作っている以上のエネルギーになることは間違いないのですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私達の子孫なのです。そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。だから、私はお願いしたい。
朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。
果たして、このまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。ですから私は、これ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。
そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っています。
原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。
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引用終り
繰り返しになるが、上で引用した文章の筆者である平井さんは1997年1月に逝去した。
引用元の文章を書いたのは、その前年の1996年のこと。「このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまう」という平井さんの心配は、15年後の2011年3月に現実化した。
チェルノブイリ以来の最悪事故が福島第一原子力発電所で発生し、周辺の広大なエリアが放射性物質に汚染された。事故はいまだに収束しておらず、最終的な汚染規模が、どの程度になるか予想もつかない。健康被害も含めて今後、何世代にも渡って事故の影響が続くことは確実・常識だ。原子力マフィアはもちろん、日本国民の多くも事故の深刻さを認識できておらず、「臭い物に蓋をする」という安倍政権の方針に喜んで従っている。
心地よい嘘に逃げ込んでおり、事故・失敗から学ぶことができない国民性は、戦前から全く改善されていない。危機感の無い安倍政権がやっている事は次のような事だ。
①放射線管理区域に相当する高線量地域に何百万人も居住している状態を放置している。
②避難者への援助を打ち切り、高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする。
➂放射能汚染レベルの測定が不十分で、しかも、わざと数値を低く見せている。
④健康調査の対象範囲を狭くし、被曝による健康被害を小さく見せている。
⑤特定の医療機関だけに健康調査・診断を許可し、その結果を住民たちに教えない。
⑥安全だと偽り、東京オリンピックを誘致する。
⑦福島県の農産物を福島県内の学校給食に用いて、「安全性」をアピールしている。
⑧汚染地域への企業進出や学校新設を許可している。
⑨東京電力など原子力村の人間は罰せられず、賠償費用を国民負担にしている。
⑩安全性の確認ができないばかりか、放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないのに、全国の原発を再稼働しようとしている。
⑪原発の新設や輸出を目論んでいる。
⑫その他いろいろ・・・
上記の醜態を、天国の平井さんは、どのように感じているだろうか?
最後に:日本国民の中で原子力発電所での作業に従事したことがある人は、ほんの一握りだ。国民の殆どは作業経験も無く、その実態を知らない。現場の実態を知っている人の中で、それを文章として記録に残してくれる人は稀だ。その稀な人の内の一人が、この記事で紹介した平井憲夫さんなのだ。とても貴重な記録だ。「実際に自分が経験していないことであっても、他人の書いた記録から危険性を想像し、真摯に受け止めて判断・行動を行う。」
こういう種類の知性が、現在の我々に求められている。:以 上
(参考文献-お役立ち情報の杜/文責:民守 正義)
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《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談
(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
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