「叛-共謀罪」とリベラル勢力の統一へ(59)
《Ken Sway Kenと管理者:民守の【叛-共謀罪】キャンペーン》
<【共謀罪】基礎学習編(B)>
〔4月中に審議入り、できるか?〕
犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織的犯罪処罰法の改悪案について、一連の与党の事前審査は完了。政府は総理大臣の欠席で、「閣議決定(?)」したが、総理大臣欠席による「閣議決定」の有効性から対立争点になることも予想される。
*参考:①内閣法第4条〈閣議は、内閣総理大臣がこれを主宰する。この場合において、内閣総理大臣は、内閣の重要政策に関する基本的な方針その他の案件を発議することができる〉②2000年:森内閣質問主意書〈閣議は、その主宰者である内閣総理大臣及びその他の国務大臣全員が集まって開かれるのを原則とする〉
しかし政府・与党は4月中に法案を審議入りさせ、6月18日の通常国会会期末までの成立を目指す。自民党の茂木敏充政調会長は記者会見で「テロの防止、情報の収集、国際社会との協力のために、ぜひとも必要な法案だ。今国会での成立に向けたしっかりした議論を期待している」と法整備の意義を強調。公明の石田祝稔政調会長も「国民理解が進むように、国会審議でもしっかり説明をしていきたい」と語った。なお一応、公明党が与党内クレームつけていた適用対象となる「組織的犯罪集団」の文言の前に「テロリズム集団その他の」が追加されたが、実質的な内容は修正されなかった。
〔「共謀罪」に厳しい視線:2000年代に廃案-当時の論客は!〕
「共謀罪法案」は2000年代に3度国会に提出されたが、「市民団体や労働組合も対象になる」等と批判が相次ぎ、いずれも廃案になった。当時の議論に関わった人達は、今の状況をどう見ているのか。「対象犯罪の絞り込みが不十分。このままでは拙い」と話すのは、弁護士の早川忠孝・元自民党衆院議員だ。「共謀段階での処罰は、日本の法体系では極めて異例で、懸念があるのは当然だ。払拭する必要がある」3度目の提出後の07年、党法務部会小委員会で事務局長として、対象犯罪を123~155まで絞った修正案をまとめた。
今回、閣議決定する法案では277。「せめて議論の出発点を当時の修正案まで持ってきて欲しい」と願う。「共謀罪は必要」との立場だが、懸念するのは「乱用のおそれ」だ。
「捜査当局の大変な武器になるのは間違いない。組織の暴走を抑止する仕組みも考えないと、大変なことになる」早川氏と丁々発止の議論を交わしたのが、社民党衆院議員だった保坂展人・東京都世田谷区長だ。「目配せでも共謀が成立する」との政府答弁を引き出した。
「今の議論を聞いていると、政府側はガタガタだ」と保坂氏。例えば政府が「現行の予備罪では対処できない場合がある」と根拠に挙げたクーデター未遂事件の東京高裁判決(1967年)。政府要人の暗殺を企てて武器を用意した旧軍人らが事前に摘発された事件だが、「あまりに杜撰な計画だったため、予備罪の適用を退けられたケース。共謀罪の必要性を証明するものでは全くない」と手厳しい。危惧する点は以前から変わらない。
「日常会話や態度の中から犯罪の芽を探るとなると監視社会になる。法律の根幹を変えるという意味では『安全保障法制』よりも重大な問題だ」政府は今回「テロ等準備罪」という呼称を使い、共謀罪とは別物だと強調している。早川氏は「説明の仕方を変えても、モノは同じ」。日弁連も「名前を変えても『共謀罪』」保坂氏も「両者が別の代物というのは全くのでたらめだ」と話す。(文責:民守 正義)
《【森友学園疑獄事件】シリーズ》
<政府説明「納得できず」74%>
日本経済新聞社とテレビ東京による3月24~26日の世論調査で、森友学園を巡る問題では、政府側の説明に「納得できない」と答えた人は、内閣不支持層では95%、内閣支持層でも65%に達した。平均して74%までに及んだ。以前にも掲載したように読売・産経(FNN・日経含む)・NHKの世論調査(特に内閣支持率)は「改竄されている」との内部告発が、本ブログに有り、内偵調査の結果、極めて信憑性が高いため、基本的には世論調査結果は掲載しない事にしているが、〔森友学園疑獄事件:政府説明「納得できず」74%〕は、あまりにも特徴的な数値のため、掲載する事にした。(文責:民守正義)
<籠池氏証人喚問で重要ポイントー借地の問題と売却はゴミ処理問題とは連動!「私や妻が関係していれば、総理大臣首相も国会議員も辞める」に関連>
籠池氏訊問に関しては、昭恵夫人を通して安倍首相から100万円の寄付がなされたことが一つの争点であり、これに関しては特に新しい点が出てこなかったが、昭恵夫人が定期借地権の交渉に関与していることが明らかになった。
A:事実関係
衆院予算委員会での尋問に移った学校法人「森友学園」の籠池泰典氏に対する証人喚問で、籠池氏は、大阪府豊中市の元国有地での小学校建設を巡り、元国有地の定期借地権の10年から50年への期間延長などについて安倍晋三首相夫人の昭恵氏本人に相談していた事を明らかにした。民進党の枝野幸男委員の質問に答えた。籠池氏は、相談後の平成27年11月に昭恵氏のスタッフから届いたとする「希望に添うことはできない」との内容のファクスを示した上で、相談そのものはスタッフではなく、昭恵氏本人に行ったと強調した。枝野委員は「にわかに信じがたい。安倍首相が従来、仰っていることと違う、大変重い発言。貴方の証言が事実と違っていたら偽証罪に問われる」と確認すると、籠池氏は「間違いありません」と断言した。
B:問題点
(1)安倍(金権)首相はこれまで森友学園への関与を明確に否定した。
・2月17日、「私や妻が(認可や国有地払い下げに)関係していたということになれば、これはもう、まさに、私は総理大臣首相も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい」。
(2)森友学園の国有地の話は、途中まで借地権の話で、その後ゴミが出てきたことで、籠池氏が財務省に掛け合い、ここから流れが売却に変更されていく。借地権を巡るやり取りは、売却との一連の中にある。
(3)借地権の段階で「希望に添う事はできない」との返事を秘書から貰った事は、安倍夫人の依頼をうけて、秘書がしかるべき官庁に問い合わせをしたことを意味し、安倍夫人の関与は明確である。この秘書は経済産業省からの出向者である。
(4)枝野委員は「にわかに信じがたい。安倍首相が従来、仰っている事と違う、大変重い発言」と述べ、枝野委員が再度、籠池氏に再確認するも、同様の「安倍夫人関与」を明確に述べ、いよいよ「重い安倍責任」が問われる事になった。(基本文献-孫崎享のつぶやき/管理者:部分編集)
<安倍が「タマゴ」松井が「ニワトリ」?松井が責任ボールを投げ返し>
大阪の森友学園の国有地売買を巡る問題で、大阪府の松井知事は25日、「本質を説明できないのは皮肉にも安倍総理だ」と述べ、これまでの安倍(独裁)総理の対応を批判した。松井府知事「この問題の本質をきちっと説明できない、わからなくしているのは、僕は皮肉にも安倍総理だと思う。忖度(はないと強弁しすぎているんです。何故、籠池さんが言う神風が吹いてきたというスムーズに手続きが進んだのかという部分。これはまさに忖度だったというのを認めるのが一番だと思います」この問題を巡って野党側は、安倍(独裁)総理側の意向を財務省等が忖度したため森友学園に有利な土地取引になったと追及している。
松井府知事は「国民の思いを忖度して、それを実現していくのは政治家の当然の仕事だ」と強調し、今回は法律に反するような「悪い忖度ではないとはっきり言うべきだ」と強調した。また、野党側が求めている自らの証人喚問については「国会に呼ばれればいつでも行く」と強弁したが、これは、実際は自民党はもう証人喚問を行わない事を見越した詭弁というのが、大方の見方だ。(基本文献-NNN/管理者:部分編集)
<籠池理事長が大阪W選挙で松井府知事と橋下市長を応援!>
3月23日の森友学園・籠池泰典理事長の証人喚問では、安倍昭恵夫人への口利き依頼がファクスという物証をもって明らかになった。だが、もう一つ見逃してはいけないのは、籠池理事長が日本維新の会と、同党代表の松井一郎大阪府知事の関与を証言したことだ。
籠池氏は参院証人喚問の中で、自由党共同代表・山本太郎議員から「はしごを外されたと強くお感じになる怒りを覚えた政治家は誰ですか?」と問われ、二度に渡って「大阪府知事です」と語気を強めた。しかも籠池理事長は「先代の頃から昵懇」だったという大阪府議会で議長も務めた政治家・畠成章氏(故人)の名前を具体的にあげ、畠氏を通じて「松井大阪府知事にも働きかけをして頂いたと記憶しています」と証言。
松井府知事の関与を強く印象付けた。籠池理事長によれば、畠氏は「松井知事のお父様とも親しいお付き合い」があったという。一方、この爆弾証言に松井府知事はブチ切れ。23日正午頃には自身のツイッターで〈籠池氏は、僕にはしごを外されたと恨んでいるようですが、申請書類に虚偽記載濃厚となれば、手続きを見直すのは当然です。逆恨みはやめていただきたいものです〉と投稿し、一夜明けた24日の会見でも「昨日はむちゃくちゃ頭にきた」「もう(籠池氏が)当たるところは僕しかないんかねえ」等と妄言。
そして畠氏との関係についてはこう述べて疑惑を全否定した。「畠成章さんというのは僕が自民党時代の議員の先輩だけど、(平成)26年9月にお亡くなりになってね。籠池さんが申請してきたのは26年の11月頃なんでね。だから全く、そういう口添えとかもない訳ですよ」要するに松井府知事にとって畠氏はただの「先輩議員」にすぎず、 籠池理事長の小学校認可申請時点で亡くなっており「口添え」なんてできるはずがないとの言い訳だ。
しかし、これにはごまかしがある。確かに認可申請時点で畠氏は亡くなっているが、そもそも籠池氏が大阪府に小学校の設置基準緩和を要望したのは2011年で緩和したのは2012年、畠氏は存命中である。更に『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)が、この畠氏を通じた籠池理事長との関係について、松井府知事の説明と真っ向から食い違う“スクープ証言”を報じた。更なるトドメに3月27日に放送されたテレビ番組「Mrサンデー」において2011年の大阪W選挙のときに畠先生と籠池先生が、橋下さん、松井さんの応援をしていた映像-動かぬ証拠を放映!詳しく調べると畠氏の元秘書が、松井府知事と畠氏、そして籠池氏との“接点”があった事をゲロした。そして更に、こんな具体的なエピソードまで明かした。「松井府知事の後ろで(畠氏と籠池氏が)一緒に練り歩いていた」因みに、このW選挙の年、籠池理事長は小学校の設置基準緩和を大阪府に要望している。更なるトドメに元秘書は、今回の小学校認可の件について「力添えは当然あったのでは?」との問いに「『(籠池氏を)全く知らない』はあり得ない」「畠さんは“人情を大事にする”ので頼まれたら引き受ける」「籠池さんからの頼みは引き受ける」「松井知事は大先輩からの紹介を断れない」と語った。事実であれば、やはり籠池理事長が答弁したように、松井府知事は畠氏と深い関係にあったことになる。とすれば俄然、その畠氏を通じて籠池理事長から松井府知事に何らかの働きかけがあった可能性も高まる。しかも実は、この畠成章という元大阪府議の名前は、今回の証人喚問で初めて出てきたことではない。籠池理事長の長男・佳茂氏が、「週刊文春」3月23日号の中で、畠氏の名前を挙げ、このように語ったのだ。「父は(自分に)バッチをつけさせたかったのだと思います。私が31歳の時、畠成章先生(元大阪府議長、故人)の後釜で(2011年の)府議選に出ないかという話がありました。(略)其の頃、大阪維新の会が躍進しており、私は維新から出馬できたのですが、気持ちの整理がつかず断りました。この選挙で畠先生の後継の維新議員が当選し、父から『お前、アホやな』と言われました」これが事実であればつまり、畠氏は籠池一家と維新を強固に結びつける“接着剤”だったとしか思えない。
今、維新関係者は、籠池氏の証人喚問での発言を受けて、「偽証罪に問われるぞ」と重ねて脅し、自分達との関係性を必死に否定しにかかっているが、それは、やはり無理筋なのだ。前々から維新と籠池理事長の“接点”は腐るほどある。籠池理事長が維新所属の中川隆弘大阪府議に小学校認可の協力を要請していたこと。過去に塚本幼稚園が隣接する公園を巡った住民トラブルで維新所属の大阪市議2名が籠池理事長に加担して、地域住民が求める公園の緑地化の工事を中止させたこと。母親が「橋下徹後援会」の元会長で、父が塚本幼稚園のPTA会長から口利きの依頼をされ、息子は橋下氏の元私設秘書で、次期衆院選で維新からの出馬が内定している奥下一家の存在…。そして証人喚問でも、籠池理事長は国有地購入等について協力を依頼したとして、維新の東徹参院議員を名指し。その後、東議員は会見を開き、府に対する働きかけこそ否定したものの、府議時代の5年前に籠池理事長から直接、小学校設置の規制について相談を受けたことを認めた。いずれにせよ今回、松井府知事や維新議員達が否定する籠池理事長との“関係”については、今後も徹底追及していく必要がある。(参考文献-リテラ等/文責:民守 正義)
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*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
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(民守 正義)
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