「叛-共謀罪」とリベラル勢力の統一へ(40)

《Ken Sway Kenと管理者:民守の【叛-共謀罪】キャンペーン》
<話し合っただけで罪になる!共謀罪は運動の弾圧を狙う:福島みずほ講演録>

 狙われる沖縄─辺野古・高江・南西諸島の軍事化から共謀罪について話します。
 先ず日本の軍事化は急ピッチで進んでいます。防衛予算は補正予算を含めると約5兆3千億円で、その内アメリカからの武器購入額は5千億円です。かつては500億円くらいだったのが、今は軍事費の1割です。オスプレイは現在、普天間基地に24基、横田基地に10基、そして日本が17基を買う。オスプレイを買っているのは世界で日本だけです。
 イスラエルさえ中止しました。合計51基のオスプレイが日本の空を飛べば、必ず重大事故が起こります。どこの空にもオスプレイはいらない。止めなければなりません。
 辺野古の新基地を止めたい。私には強い思い入れがあります。2010年5月に連立政権が辺野古建設の閣議決定をしたとき、私は絶対に署名できないと拒否し、大臣を罷免されました。
 その記者会見で「全力で新基地を阻止します」と宣言しました。
 沖縄の民意ははっきりしていますし、決して諦めてはいません。
 次に高江です。高江の現場は法律が適用されない戒厳令状態です。昨年7月、防衛局は県道上のテントを壊しました。どこにそんな権限があるのか。経産省前テントは最高裁まで争って強制執行されたのです。9月には自衛隊ヘリコプターが重機を運びました。

 これには管轄する大阪航空局がびっくり仰天。申請、許可が必要なのにやっていなかった。機動隊は東京、神奈川、千葉、愛知、大阪、福岡から動員され、走り回っています。
 まさに本土が沖縄に襲いかかっているとしか思えない。やめさせなければならない。
 憲法改悪の緊急事態宣言条項や共謀罪が先取りされているのです。
 南西諸島では与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島に自衛隊とミサイルが配備されます。

 今まで何もなかったところです。山城博治さんは「沖縄を二度と戦場にしない」とよく言う。南西諸島の人々も「ここが戦場になるのでないか」と心配しています。
 もし米中戦争が起これば、どこが戦場になるのか。米国、中国ではありません。
 沖縄、南西諸島です。「二度と沖縄を盾にするな、捨て石にするな、戦場にするな」と訴えましょう。共謀罪はこの10年間で3回廃案になっています。犯罪は共謀、予備、未遂、既遂と進む。犯罪は原則として既遂でなければ処罰されません。
 予備は殺人予備、強盗予備など刑法の重大犯罪の7つにしか規定がない。予備罪で処罰できないのに、予備よりずっと手前の共謀で処罰できるというのはおかしい。
 トランプ大統領は卓袱台を引っくり返して殴りかかる、いかにも分かりやすい暴力夫という感じですが、安倍は「おまえを愛しているよ、愛している」と言いながら殴ってくるタイプ。騙せると思ったら、騙し捲くる。「テロ等準備罪」等と名前をかえればいいか、と口先三寸のインチキをする。そして沖縄のようにまつろわない(服従しない)人々は徹底的に弾圧する。安倍は「沖縄に寄り添う」とはもう言わなくなりました。山城博治さんは3ヶ月以上も拘束され、接見も禁止。妻や家族、友人にも会わせない。酷い見せしめです。山城さんの3つ目の容疑は威力業務妨害。昨年1月にゲート前にブロックを積んだ事で、11月に逮捕、12月に起訴。その組織的威力業務妨害罪等が共謀罪には入ります。「ブロック積もうか」「座り込みやろうか」と皆で話し合っただけで、まだ何もしていないのに共謀罪になるのです。

 共謀罪は、人と人とのコミュニケーションを絶ち、様々な運動の弾圧に使われます。罪から逃れる唯一の方法は「密告、自首」です。「○○しよう」と皆をけしかけておいて、密告すれば、その人物は免れ、後は一網打尽という可能性もあるのです。埼玉や関西で原発や基地への反対行動のバスが「白バス、白タク行為」とされた事がありました。お花見のバスなら摘発しません。原発や基地反対だから摘発する。運動が狙われているのです。
 法務省は「一般の団体も性格が一変すれば対象となる」との見解を発表しました。
 そうなれば、その団体は組織的犯罪集団とされてしまいます。現代の治安維持法を止めなければなりません。共謀罪が先取りされている沖縄では人々の生活、環境、民主主義が壊されています。どこよりも弾圧され、どこよりも闘い、どこよりも民主主義をつくろうとしているのが沖縄です。沖縄の人から「『沖縄との連帯』と言うなら、本土で勝てよ」と言われます。あらゆるところで民主主義のウネリを作り出しましょう。


《【リベラル野党戦線】シリーズ》
<民進、原発ゼロ法案提出を苦渋の検討:党大会表明へ調整>

 民進党執行部が、原発エネルギー政策について「原発依存からの脱却が前倒しで実現可能となるよう総選挙に向け検討を進める」と明記した「論点メモ」案をまとめた。
 また「原発ゼロ基本法案」の国会提出も盛り込んだ。7日の党会合に諮り了承を得た上で、蓮舫代表が12日の党大会で表明する方向で調整する。

 民進党は、これまで「2030年代に原発稼働ゼロ」と掲げてきた目標について、逆に「2030年代まで原発稼働を認めるという事で、それでは原発容認も同様」と強い批判を浴びてきた。特に新潟知事選挙で反原発派の米山候補が勝利する等、国民世論も「反・脱原発」気運が市民レベルでも盛り上がり、「『原発-反対か、賛成か』が国政・地方選挙を決する」(古賀茂明氏)と言われるほど、原発に対する態度表明は喫急の課題となっている。
 しかし民進党の一応の支持団体「連合」傘下の電力労連が「労使癒着-原発推進」で「民進党:反・脱原発」方針に異議・阻んできた。せめての折衷案として「2030年代」を「30年」と明確に期限を区切る案も浮上したが、それでも電力労連は難色。
 そこで蓮舫代表は、年限明示は断念し、そのかわり次期衆院選に向け、単に「反・脱原発」を強調する事で乗り切ろうとするのが、「『原発依存からの脱却が前倒しで実現可能となるよう総選挙に向け検討を進める』-論点メモ」だと見るのが妥当だろう。
 なお管理者自身の「連合・民進党」への基本見解(批判)は、これまでも度々、論述してきたが(下記:参考)、これに基づき、民進党の「原発-『論点メモ』」対応について、批判するならば、そもそも民進党が幾ら「『連合』は支持団体」と言っても「連合」自体、組織率と言い、動員・組織力と言い、低下の一方で、殆ど選挙の運動・票田としても当てにならないのが実態だ。現に最近の連合アンケート調査で「連合組合員の内、民進党支持者よりも自民党支持者が上回った事」や「連合-大企業役員は会社お抱え役員」の実態がある事等、管理者自身が、元連合役員だったからこそ、証言したい事は山ほどあるし、そんな「自民党擦り寄り路線⇒経団連労務部」(古賀茂明氏)を追いかけるより、真に「市民本位」「圧倒的多数の中小労働者」等のための政策(例:反・脱原発等)を掲げ、「四野党共闘」の主力勢力を目指した方が、現実的な民進党伸長に繋がると自信をもって断言する。

[追伸:民主党-野田政権について]某読者から、以前に「民進党-野田は売国奴」との誹り意見を頂き、管理者として特段の返答を行わなかったが、管理者が野田政権を検証したところ、基本政策は「社会保障を切り捨てて、八ツ場ダムなど大型公共事業を推進するなど、自民党政権と変わらない」との批判が強く、具体的には「TPP交渉参加に向けた協議」を表明したこと、本稿冒頭の「2030年代に原発稼働ゼロ」曖昧方針を提起した事、福島原発事故終息宣言した事、等々、「売国奴」が適切表現かは別として、他の野党からも「増税・公共事業優先」批判の声が強く「某読者の野田批判」は一定、的を得ており、かつ心情的に理解できると表明する。
[参考]【2014.12.05 07:29「連合統一は、期待に応えたか」https://riberaruhiroba.theblog.me/posts/549703】
【2016.07.12 08:02リベラル勢力の再構築で安倍ファシズム政権退陣へ(2)https://riberaruhiroba.theblog.me/posts/1651367】他。】」(文責:民守 正義)


<ズバリ吠える!:自由党共同代表・小沢一郎衆院議員【参考資料】>

〔次の衆院選で負ければ政権交代は諦める〕
 小沢一郎・自由党共同代表がアツい。過去2度、自民党を下野させた「剛腕」が、今度は安倍政権打倒を掲げて永田町を駆け回り、3度目の夢に挑戦中だ。

 野党共闘と政権交代の道筋をどう描くのか、小池百合子・東京都知事との連携はあるのか。松田喬和・毎日新聞特別顧問が直撃した。
〔「格差是正」の大義の旗立てる/野党がまとまれば100%勝つ〕
Q:小沢さんは1994年成立の選挙制度改革を主導しました。政権交代が可能な選挙の仕組みにするのが目的でしたが、今や永田町は「安倍1強」と評される有り様です。
この状況を予想していましたか。
小沢氏:もちろん。今の状況は、議会制民主主義の中で、野党に政権を担うだけの資質が育ちきっていない、ということです。日本人はせっかちで、すぐ結果を求める傾向があるが、あの英国だって、民主主義が今のように育つまで長い時間がかかっている。
日本は今、少しもたついているが、日本人に民主主義を叩き込むには、もう一度政権交代をしなきゃ。「二度あることは三度ある」のです。
Q:野党が国民の受け皿になっていないことが問題です。
小沢氏:そこなんです。「安倍1強」と言うが、よく考えてほしい。
民主党だって、115議席から2009年の政権交代選挙で308議席に増えて「民主1強」になった。つまり「1強」といっても大した事はないんです。だから先ず国民が「政権を任せてみてもいい」と思える体制を野党が作ること。そこを国民に見せなきゃ。
そうすれば間違いなく政権交代は起きます。
Q:世界各国や日本で格差拡大が問題になっています。格差をなくす、という意味では、小沢さんの師匠、田中角栄元首相が再び脚光を浴びています。田中さんは地域格差の是正に力を入れていました。

小沢氏:小泉純一郎、安倍両政権の源流を辿れば競争原理主義社会です。
しかし自由競争を放任していたら弱肉強食がはびこる200年前の初期資本主義に逆戻りです。しかも日本は急速にそうなりつつある。そこを正す事こそ政治の役割なんです。野党がその大義の旗を立てて頑張らなきゃいけない。
Q:ずばり聞きますが、野党の共闘が国民にアピールを与えることができるのは、野党合併による新党ですか?

小沢氏:僕はそれがベストだと思う。次善の策として、次期衆院選でイタリアの中道左派勢力が結集した市民運動「オリーブの木」を模して、野党の比例候補は統一名簿を作って戦うなど緩い連合を組む手もある。だが、やはり最大野党の民進党が旗を振って、我が自由党と社民党の3党で新党を作るのが一番いい。共産党とは選挙協力を密にする。現時点で共産党は新党に入るつもりはないし、こちらも加わってもらうつもりはないですから。
Q:新党に共産党は入らないといっても、共産党と手を組むこと自体に拒否感がある人もいるのでは?
小沢氏:それは違う。メリットしかない。共産党は600万の票があるが、中には保守の無党派層も含まれているんです。僕らの支持者にも「自由党がいなければ共産党に入れる」という人もいる。昔は共産党と聞くと拒否反応を示すのが普通だったけれど、今の若い人は違う。一緒に新党を作るならともかく、選挙協力なら何の問題もない。連合(民進党最大の支援組織)が「共産党と一緒に選挙は戦えない」と反発する声を聞くが、何も一緒に選挙支援をすることはない。別々に支援すればいいのです。
候補者も共産党の支援が嫌なら断ればいい。ただ今の野党で独力で、それだけの票を取れる人はそういないと思う。
Q:それでは新党で内紛が起きませんか。

小沢氏:それはない。民主党政権時の失敗は繰り返させない。まず野党が一つの旗の下で闘うなら、何を共通の政策の柱にするか。原発でも消費税でも安全保障法制でもいい。三つ、四つは必ず合意できます。原発で言えば、民進党は「2030年代に原発ゼロにする」と言っている。皆でそれに合意すれば、後はプロセスをどうするかという問題だけです。「安保法」も憲法の否定で、歴史の針を戻すものだ。絶対やるべきじゃない。
でも選挙を制しなければ政策は実現できない。選挙は勝たなければいけないのです。
Q:次の衆院選はいつだと睨んでいます?

小沢氏:常識的には秋以降でしょう。とすれば野党の結集は、夏の東京都議選が試金石になります。今のままでは野党は共産党以外全滅ですよ。その前に(野党共闘の)けりをつけなければ。
Q:都議選では、絶大な人気を集めると思われる小池都知事の動向が鍵になります。
今後の国政を見据え、野党と小池さんとの連携は可能ですか。
小沢氏:でも小池さん、自民党の籍を抜いてないでしょ。
Q:自民党との関係を清算していないことが弱点になると?
小沢氏:小池さんの人気も、かつて日本維新の会が台頭した理由も、野党が反自民の立場を発信できなかった裏返しなんですよ。維新は反自民の有権者の人気を集めたが、どんどん自民党寄りになって有権者が離れた。小池さんも「自民党と闘う」というイメージで人気を得ているが、自民党に足を置く今のスタンスを続ければ必ず維新の二の舞いになる。そうではなく、体制批判のリーダーたらんという覚悟があれば、彼女はいい線いきますよ。
Q:つまり自民党への反発は有権者に根強い。
小沢氏:そう。だから次の選挙で勝つ。野党がまとまれば100%勝ちます。
政権を目指さない政治家は即時退場すべし。次、勝てなきゃ野党は、半永久的に政権は取れない。そうなれば僕も諦めるしかない。
Q:政権獲得には無党派層を掴む事が“決め手”ですが、勝算をお持ちですか?
小沢氏:野党が一体になって国民に問えば、選挙に関心が高まり、投票率が上がります。しかも増えた票は自民党に行かず、多くは野党に来る。

Q:野党共闘による新党の魅力をどうつけますか。
小沢氏:「似た者同士がまた一緒になっただけ」と国民に受け止められるだけでは、話題にもならない。しかし仮に今、自由党と社民党が一緒になれば、数は10人しか増えないが、支持率は増えるはず。それは政権交代の目的を果たすために大同団結したと国民が見るからです。
 ■人物略歴
おざわ・いちろう:1942年生まれ。69年以来連続当選16回。自治相、自民党幹事長等を歴任。93年に離党し、細川護熙連立政権や2009年の民主党政権の誕生に動いた。
新進、旧自由、民主、生活の各党で代表も務めた。(基本文献-毎日新聞)
********************************

《共謀罪反対集会のお知らせ》

日時 3月10日(金)18時30分~
場所 大阪弁護士会館2Fホール
共謀罪名前を変えてもレッドカード~共謀罪法案の問題点を浮き彫りに~
ゲスト 平岡秀夫氏(元法務大臣・弁護士)

<共謀罪反対デモ>

日時 3月13日(月)12時~
場所 大阪弁護士会館前~大阪市役所前


《「森友学園:国有地不当購入事件」真相究明:緊急集会》

●第一弾「瑞穂の国小学院」国有地売却疑惑の真相究明を
求める市民集会(仮)
 ☆日時: 3月11日(土) 午後2時~4時半
 ☆場所:豊中市立文化芸術センター多目的室(阪急・曽根駅下車東へ3分)
 ☆講師:菅野完さん(『日本会議の研究』著者)
 ☆協力金:500円
●第二弾「瑞穂の国小学院」と「日本会議」
 ☆日時:3月19日(日)午後2時~4時
 ☆場所:豊中市立中央公民館視聴覚室(阪急・曽根駅下車東へ3分)
 ☆講師:上杉聡さん(『日本会議とは何か』著者)
 ☆協力金:300円
お問い合わせ:瑞穂の国小学院問題を考える市民の会
   TEL/FAX 06-6844-2280


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談
  (ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)

(民守 正義)