「叛-共謀罪」とリベラル勢力の統一へ(38)
《Ken Sway Kenと管理者:民守の【叛-共謀罪】キャンペーン》
<衆議院法務委員会速報(7/7)「テロ等準備罪は呼称で正式罪名は未定」?>
7日、衆議院法務委員会で民進党-山尾委員・階委員が連続して質疑に立ち、組織犯罪処罰法改悪案に「テロ等準備罪」の文言が入るのか等を中心に金田法務相等を質した。
金田法務相は相変わらず、のらりくらりと答弁をはぐらかしながらも、階委員の質疑終盤で、ようやく「テロ等準備罪」という名称自体は盛り込む事を認めた。但し「『テロ等準備罪』は法文条項にも盛り込む正式な罪名か?」との質問には「『テロ等準備罪』は『呼称』で、正式な罪名は『未定』だ」と答弁した。これに対し階議員は「世論を誘導しようとする印象操作だ。テロ等というが、『等』の方が実は大きく、全く適切でない」と批判した上で、「誤解を招くので、共謀罪という従来通りの言葉でいいのではないか」と指摘したが、金田大臣は「呼称である」と言いながら「テロ等準備罪という呼称は本罪を新設する趣旨、あるいは本罪が対象とする犯罪を端的に表すものとして適切だと考えている」と、全く焦点ずらしの答弁だけはヌケヌケと行った。
ここで管理者の独自取材も含めて推察するに「『テロ等準備罪』の『テロ』との用語は法文自体に盛り込む事が『定義条項』を別条項でも設けないと立法技術上、困難。しかし別途『定義条項』を設ければ、それはそれで新たな与野党論議の火種になる」として「法案説明概要等に盛り込むのが関の山」との考え方と、安倍(独裁)総理を中心として「とにかく条文中に『テロ等準備罪』を入れろ!」との主張対立で「成案をまとまるのに手間取っている」というのが実情のようだ。これと類似の過去の議論として「男女雇用機会均等法-セクシュアルハラスメント」用語使用の際にもあり、当初の「男女雇用機会均等法」では「女性労働者への性的嫌がらせ」となっており、「セクシュアルハラスメント」は、その後の法改正で「定義づけ」も含めて法改正が行われている。(文責:民守 正義)
<「共謀罪」各党のスタンダード>
[亡霊の「テロ等準備罪」]
犯罪を計画した段階で処罰する「共謀罪」について、一旦は死滅した「テロ等準備罪」を、再び「復活する」と政府は見解を変えながらも3月1日現在で、与党内のみに配布した「組織犯罪処罰法改正案」では、どこにも「テロ等準備罪」との文言はなく、3月3日の参議院予算委員会では「政府がいう『テロ等準備罪』は、あくまでも便宜上、国民を騙し説得するためだけの用語だ」と社民党-福島みずほ委員は、強く問題指摘した。
また金田勝年法相は2月21日の閣議後会見で、処罰の対象となる「組織的犯罪集団」の定義について「正当な活動をしていた団体が1回だけ重大な犯罪を行うと決め、準備行為をしたとしても『組織的犯罪集団』とは言えず、適用対象にはならない」との見解を示した。
金田法相は、重大な犯罪を行うことを1回意思決定しただけでは「直ちに結合の目的が一変して、犯罪を実行することが目的となるわけではない」と説明。計画された犯罪がテロ行為であったとしても、同じ判断になるという。しかし、その一方「正当に活動する団体が犯罪を行う団体に一変したと認められる場合は、処罰の対象になる」との見解を文書で示しており、実際的には「組織的犯罪集団」定義の曖昧性は、なお拭えず、運用後は拡大解釈等、裾野が拡がる余地は否めず、政府が盛んに強調した「一般の市民は対象にならない」の欺瞞性は、今後の与野党論議の焦点の一つになりそうだ。
[「一般市民含む」リベラル野党「反対」を明確に]
民進党の法務部門会議は2月21日、「共謀罪」の本質は変わらずに「『テロ等準備罪』の用語を用いる」とする「組織犯罪処罰法改正案」に対して「現時点における見解」をまとめ「次の内閣(NC)」に報告した。特に政府が転々と「用語と定義」が変わる事から、この際「包括的で不明確な共謀罪の創設に強く反対する」と明記した。見解は衆院予算委員会での質疑等を基にまとめた。「現時点での政府の説明を前提にすれば、『組織的犯罪集団』は一般市民を含みうる広範なもので、『準備行為』も甚だ不明確だ」と批判。続けて「この(政府説明の)ままでは、国民の言動を過度に萎縮させ、内心の自由など基本的人権を侵害する可能性が極めて高い」と指摘した。これらの見解までは共産党等の他のリベラル野党の見解とも、ほぼ一致している。但し民進党の場合、「テロ対策の重要性は高まっている」とも明記。「現行法に不備があれば、必要最小限の範囲で個別具体的な立法を行うべきだ」と主張し、共産党等よりは「右ブレ-妥協的対案」の可能性を示している。
民進党は「今後、政府から法案が提出されれば改めて、賛否や対案提出について態度を決定する」として「右ブレ-ニュートラル」の余地も残している。(文責:民守 正義)
《【沖縄-反基地】こういう連中のために新たな基地を造ってやるのか:目取真俊》
昨年4月に名護市出身の女性を殺害した元海兵隊員の米軍属が、被害者の女性に責任転嫁する見解を示している。2月15日は朝っぱらから怒りと不快感を駆り立てる記事を目にして辺野古に向かった。こういう連中のために辺野古の海や高江の森を破壊し、新しい基地を造って米軍に提供しようというのだ。それは愚劣の極みであるだけでなく、新しい犠牲者を生み出すことでもある。人を殺すことへの心理的抵抗を減らす。
それは一人前の兵士を育てるために不可欠の訓練である。その最悪の「成果」がこの元海兵隊員だ。海上保安庁の職員や作業員は、自分たちが辺野古の海でやっていることが沖縄県民に何をもたらすか、真剣に向き合うべきだ。15日は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。晴れて海は穏やかだったが、浜には米軍の水陸両用車が訓練に出る準備をしていて、物々しい雰囲気を作っていた。本来ならこの砂浜は、人々の憩いの場となるべき場所なのだ。それを米軍が占拠し、沖縄県民は立ち入ることすらできない。
沖縄戦から72年が経っても、いまだ米軍に強奪されたままなのだ。
長島の周辺は澄んで海底がよく見えた。こういう海を破壊することの愚かさを実感する。
辺野古岬から長島の近くまで漕いで休憩をとったあと、勝丸に乗ってフロート沿いに辺野古弾薬庫下まで往復し、状況確認を行った。辺野古弾薬庫下や米軍のリゾートビーチの前に停泊したバージ船のコンクリートブロックはだいぶ減った。前日14日までに40個近くが投下されただろうか。押し潰されて破壊されるのはサンゴだけではない。
海草や貝など海底には多くの生物が生息している。臨時制限水域を設定して市民の立ち入りを禁止するなかで、破壊の実態を押し隠し作業が続けられている。
フロートでは作業和船が移動しながらロープを張り替える作業を行っていた。
鉄棒の穴にロープを通すと擦り切れてすぐにダメになるので、穴から細い紐を付けてロープを張っている。しかし、そうするとロープがだらりと垂れ効果は半減してしまう。
カヌーからすれば、もともと大玉のフロートは越えにくいので、ロープを張られても大した差はない。余計な作業を増やして時間を浪費してくれるのはありがたいことだ。
しかし血税の浪費は許されない。鉄棒は海の危険物でもあり、観光ホテルが目の前にある海域に、こういうフロートを設置してはならない。即座に撤去すべきだ。
辺野古岬と長島の間に張られた網付きフロート。緑の網の向こうにある茶色いロープが擦れても立っている。木の枠や鉄の鎖、鉄棒の爪等に擦れてこうなっている。既に切れたロープも何か所かある。海が荒れると鉄の鎖でも切れてしまうほど波の力は強い。
フロートにフェンスを張るというバカげた発想で、作業員達は果てしなく補修を強いられ、血税が無駄に使われるのだ。沖縄防衛局の愚かな指示がもたらした結果である。
コンクリートブロックの投下に対し、カヌー7艇がフロートを越えて抗議した。
赤いクレーンの台船が投下している場所では、午前中で12個と11個(もしくは12個)の指標のブイが2列に並んでいるのが確認された。その後、赤いクレーンの台船は次のコンクリートブロックを積むために浜の方に移動した。この日は午後から沖縄防衛局への交渉と抗議行動があり、海上行動は午前中で切り上げとなった。2月もはや中旬となった。
広い海での行動は厳しい条件下にある。寒いなか毎日6~7時間カヌーを漕ぐのは簡単なことではない。それでも新たな基地を造らせない、という思いで頑張っている。
これ以上、基地あるが故の犠牲者を出してはならない。テント2ではカヌーを片付けている間も猫が寝ている。猫には猫の苦労があるのだろうが、喰う寝る遊ぶで過ごしてみたい。
[目取真 俊(めどるま しゅん):小説家。1997年、『水滴』で第27回九州芸術祭文学賞、第117回芥川賞受賞。2000年、『魂込め』で木山捷平文学賞と川端康成文学賞を受賞。]
《【反・脱原発】孫崎享の「福島原発事故は収拾していない。危機的状況が継続」》
原発の危険を発信続けている元駐スイス大使村田光平氏からのメールを紹介する。
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元国連職員の松村昭雄氏から寄せられたメールをお届け致します。
同氏とは福島4号機の危険性を協力して世界に訴えた経緯がありますが、この度、竹本修三京大名誉教授の見解を踏まえ、新たに浮上した福島2号機危機への真剣な対応を共に世界に呼びかけ出しております。紀男熊本大学名誉教授の見解は、下記の通り日本の将来を深刻に憂慮させるものであり、また、予見される国際社会の反応もあり、対策として建設費が100兆円ともいわれる石棺の要否についての検討を急ぐ必要があると思われます。
「1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応であろうと考えられます。その未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。すると熱エネルギーと同時に広島原爆約7,000発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成される可能性があります。使用済み燃料は、常に水中になければ、そこから発せられる中性子によってヒトは敷地全体に近づけません。一方、未反応のデブリは、逆に周囲に水があると、それが中性子減速剤となって、あるとき、例えば無理に取り出そうとしたときに再臨界を迎えかねないという矛盾をはらんでいます。デブリを奇跡的に取り出すことができない限り、その(再臨界の)可能性は、これから100万年間続くでしょう。」
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原子炉デブリについての某氏と入口先生のFB上での質疑応答
原子炉デブリに関する質疑応答(Toshiko Kato ― 入口 紀男)
【Toshiko Kato】4基の原子炉、石棺は可能なのでしょうか?今も、これからも大量の水で冷却していますが、冷却水ストップして、デブリ臨界に達しないのでしょうか?
教えてください。
【入口 紀男】1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応であろうと考えられます。その未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。すると熱エネルギーと同時に広島原爆約7千発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成される可能性があります。使用済み燃料は、常に水中になければ、そこから発せられる中性子によってヒトは敷地全体に近づけません。一方、未反応のデブリは、逆に周囲に水があると、それが中性子減速剤となって、あるとき、例えば無理に取り出そうとしたときに再臨界を迎えかねないという矛盾をはらんでいます。デブリを奇跡的に取り出すことができない限り、その(再臨界の)可能性は、これから100万年間続くでしょう。
【Toshiko Kato】ありがとうございます。未反応デブリはウラン235と中性子減速材等が溶けて固まった物。デブリから中性子が出ていて、水が減速材として働くと再臨界が起こるのですか?なぜ減速材が再臨界に必要なのかが分かりません。これとは別に石棺は可能なのでしょうか?
【入口 紀男】一つの中性子が「ほど良いスピード」で核燃料に衝突すると、核燃料の中から二つ以上の中性子を叩き出します。二つの中性子が「ほど良いスピード」で核燃料に衝突すると、核燃料から四つ以上の中性子を叩き出します。このようにして、ねずみ算のように増えていくのが核分裂連鎖反応ですね。中性子のスピードが速すぎると、核燃料の表面で弾かれてしまいます。これは本当です。そこで中性子減速材として周囲に「水」や「カーボン」(黒鉛)があると、中性子は減速されて「ほど良いスピード」になるのです。核燃料棒を水の中に沈めて数センチの距離に近づけると、効率よく核分裂連鎖反応が起きます。これが原子炉ですね。石棺は、先ず原子炉の地下を掘って水が流れ込まないようにコンクリートを流し込みます。次に全体を石棺で覆います。しかし建造する前に、デブリが水につかって再臨界(核分裂連鎖反応を起こすこと)をしないように「水なし」となるようにしなければなりません。これも困難です。チェルノブイリは黒鉛炉でしたので「水なし」にする工程が省けました。福島第一の1~3号機では、まだ水冷が行われていますね。水冷を止めても格納容器の底(1インチの厚さの鋼鉄)にあると思われるデブリが発熱で底を溶かしてメルトアウト(格納容器からデブリが地下などの環境に出ること)しないように熱を外部に上手に逃がしながら行います。また中性子は、デブリが水に沈んでいないと格納容器を通り抜けて環境に出てきますので、それが周囲の作業者を被爆させないように上手に建造していくことが必要です。これも容易でありません。100兆円かかるでしょうが、できても何十年かで、やがて老朽化するでしょう。外側に大きな石棺が必要となるでしょう。
【Toshiko Kato】程よいスピードが必要、わかりました。汚染水を止められない日本の科学・技術・工学では、石棺も無理ですね。燃料取り出しも無理。分厚い圧力容器を破ったメルト燃料は、格納容器内に止まるほどラッキーではない、とメルトスルーも考えられますね。1号機は格納容器にみずを循環させて冷やしているらしいですが。
【入口 紀男】「メルトスルー」(炉心貫通)とは、デブリが圧力容器の底を突き抜けて格納容器の中に出ることで、それは既に1~3号機で起きました。「メルトアウト」(炉心露出)はデブリが格納容器の底を破って環境(地下)に出ることですが、それが起きているかどうかはまだ分かりません。
*管理者:先日、孫崎享さんと直接、お会いできる機会を得て、今後とも本ブログ「リベラル広場」への原稿活用等、御協力頂くことに承諾を得ました。
改めて孫崎享さんへ感謝と御礼を申し上げます。
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《共謀罪反対集会のお知らせ》
日時 3月10日(金)18時30分~
場所 大阪弁護士会館2Fホール
共謀罪名前を変えてもレッドカード~共謀罪法案の問題点を浮き彫りに~
ゲスト 平岡秀夫氏(元法務大臣・弁護士)
<共謀罪反対デモ>
日時 3月13日(月)12時~
場所 大阪弁護士会館前~大阪市役所前
《「森友学園:国有地不当購入事件」真相究明:緊急集会》
●第一弾「瑞穂の国小学院」国有地売却疑惑の真相究明を
求める市民集会(仮)
☆日時: 3月11日(土) 午後2時~4時半
☆場所:豊中市立文化芸術センター多目的室(阪急・曽根駅下車東へ3分)
☆講師:菅野完さん(『日本会議の研究』著者)
☆協力金:500円
●第二弾「瑞穂の国小学院」と「日本会議」
☆日時:3月19日(日)午後2時~4時
☆場所:豊中市立中央公民館視聴覚室(阪急・曽根駅下車東へ3分)
☆講師:上杉聡さん(『日本会議とは何か』著者)
☆協力金:300円
お問い合わせ:瑞穂の国小学院問題を考える市民の会
TEL/FAX 06-6844-2280
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談
(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
(民守 正義)
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