「叛-共謀罪」とリベラル勢力の統一へ(33)

《ケン Ken Kenと管理者:民守の【叛-共謀罪】キャンペーン》
<「共謀罪」法案:基礎知識「治安維持法のような拡大解釈の恐れは?」>

 [「共謀罪(テロ等準備罪)」の要件を変え]
 「共謀罪(テロ等準備罪)」新設を目指す政府に対し「個人の自由を奪う」等と批判が上がっている。「戦前に治安維持法の被害に遭った人はいまだに闘っている。こんな時に共謀罪をつくるのは愚の骨頂だ」。1月20日に都内で開かれた集会で、1967年の布川事件で再審無罪が確定した桜井昌司さん(70)はそう語気を強めた。続いて木村まきさん(67)が訴えた。「一般市民も巻き込まれるのは歴史が証明している。普通の人も他人事ではなくなる」戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」で逮捕された中央公論社の編集者、木村亨さん(故人)の妻。1925年に制定された治安維持法は、国体(天皇を中心とした国のあり方)の変革と私有財産制度の否認を目的とした組織や宣伝を禁じた。拡大解釈や法改悪を経て、市民を弾圧する道具となった。先月2日の衆院予算委員会。「共謀罪」を治安維持法になぞらえた質問に対し、安倍(独裁)首相は「そもそも戦前の旧憲法下の法制。そういうイメージは間違っている」と反論した。しかし「一般人は対象でないという今回の政府の説明は、治安維持法制定時の政府の言い分とそっくりだ」と、日本弁護士連合会で共謀罪法案対策本部の副本部長を務める海渡雄一弁護士は指摘する。政府は、以前に廃案となった共謀罪と比べて「要件を厳しくした」と説明する。例えば犯罪の計画だけでなく「準備行為」も必要とする点だ。これに対し、海渡弁護士は指摘する。「政府は、準備行為が構成要件になると明言していない。何が犯罪になるか曖昧だ。また犯罪計画の前から捜査が始まれば、監視社会につながる」「処罰対象に歯止めがかからないのでは」という懸念は学者の間でも根強い。
 刑法学会の理事7人が呼びかけ、1日には「市民生活に重大な制約をもたらす」等とする「共謀罪反対声明」を発表。学者140人以上が賛同した。立命館大の松宮孝明教授(刑事法)も呼びかけ人の1人だ。「テロ対策なら銃刀法に予備、爆発物取締罰則に共謀等、実行の前段階を罰する規定があり今でも十分」と指摘。予備行為そのものに「共謀共同正犯」を認めれば実行前でも幅広く処罰され得るのが実情といい、「新たに共謀罪を設けるのは屋上屋を架す行為。広範囲に対象を広げたいならば、それこそ『現代版治安維持法』だ」

 関西大の木下智史教授(憲法)は「テロ対策をするのであれば、憲法の定める人権保障といかにバランスをとるかが重要だ」と話す。「安全のために個人の自由を制限するなら、もっと明確な説明が必要だ。『危険人物に人権なし』という社会は、自由で多様な社会と言えない」(文責:民守 正義)


《【マスコミの歪】シリーズ》

<NHK等の大手メディア、皇太子の憲法発言を報じず!海外では好意的反応!>

 皇太子が55歳の誕生日に平和憲法の大切さを話したが、NHKや読売新聞等の大手メディアはこれを無視していたことが判明した。司会者として有名な池上彰氏も自身のコラムで「皇太子の憲法への言及なぜ伝えぬ」と疑問を投げ掛けている。

 皇太子の発言を全て報じたのは報道ステーション等の朝日系列くらいだ。
 海外では皇太子の発言はかなり評価されており、日本との領土問題を抱えている中国でも多くの方が「皇太子は素晴らしい」「賢明な君主が人の上に立つべきだ」「これぞ責任」「こんなに堂々と総理大臣に異を唱えていいのか?」「中国や世界の人々に対する罪を認めてください!」「皇太子はよく分かっている人。安倍は早晩、日本に災いをもたらす」等とコメントしている。因みに憲法改悪正を主張している日本の右翼層の多くが皇太子の発言を無視した。具体的には報道によると、皇太子は23日の55歳の誕生日を迎えられるに先立って行われた記者会見で、戦後70年を迎えたことについて、「私自身、戦後生まれであり、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返ると共に、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本が辿った歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」と述べた。
 なお余談だが、最近のNHKの政権プロパガンダ・偏向報道は、公共放送として目にあまるものがあるが、それをNHK周辺から批判運動を行っている「NHK退職者有志」の活動について、それはそれなりに活動の意義を認めるが、そもそも個々人によって事情があるとは思うが、一般的に言って、何故「退職せずに、左遷されても冷遇されても、放送現場で闘わなかったのか」正直、NHK改革の本気度に疑問を持つ。中には退職後に安定ある職に就いた者もいるが、その一方、左遷・冷遇されても、今も細々と、そのかわり精一杯、少数でも闘っている現職NHK職員も知っている。これ以上の口上は僭越だと思うが、少なくとも「NHK改革運動」の最大の弱点は、日放労も含め、NHK内部で闘う部隊が極少である事に有り、「NHK退職者有志」が、その一端を担いだとの自己責任自覚は、持って欲しい。(参考文献-情報速報ドットコム/文責:民守 正義)


<TBS「ビビット」の皆様へ:悪意のある放送はホームレスの人を危険に晒すので、止めてください/認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい 理事長>

 TBS「白熱ライブ・ビビット」の皆様へ:悪意のある放送はホームレスの人を危険に晒すので、止めてください2月2日に水島宏明さんが、下記の記事をYahoo!ニュース個人でアップした。水島宏明さんは元日本テレビ「NNNドキュメント」のディレクターで、「ネットカフェ難民」の名付け親でもあるジャーナリスト。僕は、この記事で取り上げられている1月31日に放送されたTBS「白熱ライブ・ビビット」の内容を記事で知り、とても驚きました。本当にこんな内容で放送されていたのか、と。リアルタイムでは、僕は番組を視聴していなかったのですが、少し時間は経ってしまいましたが番組の内容をみる機会を得ました。番組の内容は、ホームレスの人の生活を丁寧においかけて社会問題として可視化する、等と言う内容とは全く違います。ホームレスの人が不法行為をしている、近隣に迷惑をかけている、ホームレスの人はこんなに怖い人達だ、的な事を煽って煽って煽りまくっている、という印象を受けました。字幕(テロップと言うのでしょうか)の書体とかもオドロオドロしいようなものだったりと、かなり驚きました。特に僕からは、こういった放送がもたらすもの、ホームレスの人がおかれている状況について記述します。

〔よくある取材依頼〕
 僕個人にも、僕が理事長を務める〈もやい〉にも、メディアからの取材依頼は、とても多くきます。基本的に貧困問題やホームレスの問題を取材したいと考えてもらえるのはとてもありがたい事なので、どのようなメディアであっても丁寧にお応えします。
 しかし残念ながら、近頃とても増えているのは「当事者を紹介してほしい」といった内容の依頼です。実際に過去のメールを掘り起こしてみたら、このTBSの「白熱ライブ・ビビット」からも2回、取材依頼をもらっていました。いずれも内容は「当事者の紹介をお願いしたい」でした。基本的に「当事者を紹介してほしい」という依頼をもらっても紹介はしません。(日頃から丁寧な関わりをもってくれているメディアや記者・ディレクターの人とは丁寧なやりとりをして、ご本人の意思があれば紹介する事もあります)カメラの前で、例えモザイクなどプライバシーへの配慮が行われるにしても、当事者の人が自分自身の話をする、という事はとても大変な事です。またメディア等での拡散により、心ない誹謗中傷を浴びる可能性もありますし、本人が望まない形で報道されてしまうリスクもあります。ですので、それこそ取材の方も、何度も現場に足を運んだり、当事者の人と接する中で信頼関係を一から作って貰うことをお願いしています。
しかし残念ながら、そこまで丁寧に実直に取材をされる方は多くはありません。
TBS「白熱ライブ・ビビット」の取材陣はどうだったのでしょうか。「犬男爵」「多摩川リバーサイドヒルズ」等の呼称をつける彼らが丁寧な取材をしたとは思えません。
 そして取材対象者の了承を得て報道しているのか…等、いろいろな疑問が浮かびます。
〔放送されることの影響と危険性〕

 そしてホームレスの人への取材に関しては、より一層の配慮が必要です。何故なら彼ら・彼女らは、特に取材を受ける事ができる人の多くは、ある程度「決まった場所で野宿している」からです。だからこそ取材を受ける事ができたり、やりとりができる、という事でもあるのですが、その「決まった場所で野宿している」という事は、その場所に誰でも行く事ができる、という事でもあります。ホームレスの人の多くは駅や公園、河川敷などの公共の場で野宿しています。ですので、誰でもいく事のできる場所で寝泊まりをしています。なので中には悪意をもった人がその場所に行く事もありますし、ホームレスの人を「対象」に悪意のある行為をする事もあります。ですのでホームレスの人の取材をする際には「そこがどこであるのか特定できないこと」が明確に必要です。
 今回のTBS「白熱ライブ・ビビット」の放送ではどうだったでしょうか。

 僕にはそういった配慮がなされていた、とは思えません。
〔この20年間に都内で10代の若者に殺されたホームレスの人は10人いる〕
 ホームレスの人への襲撃の問題をご存知でしょうか。この20年間に都内で10代の若者に殺されたホームレスの人は、わかっているだけで10人います。
〔頭がい骨陥没、外傷性ショック、内臓破裂〕
 加害少年・少女の多くは「ゴミを掃除した」「あいつらは怠けている」「警察に言わないと思った」等と供述していたそうです。この少年・少女達は、自分達自身でホームレスの人達の生活を知る中で「怠けている」「ゴミ」だと思ったのでしょうか。
 僕はそうは思えません。社会の差別や偏見、大人達のホームレスの人達への「眼差し」が、彼ら・彼女らの暴力行為の背景にあるように思えてなりません。ホームレスの人の多くは生活が苦しく、住む場所を失い、路上に生きる術を求めてホームレス状態に至っています。決して彼らのテントや小屋は「リバーサイドヒルズ」ではないでしょう。また、こういった姿勢の番組放送がもつ影響というものを真摯に考えてもらいたいのです。
〔ホームレスの人の4割が暴力を受けた経験がある〕
 2014年に都内の各支援団体の協力で「野宿者への襲撃に関する実態調査」を行いました。
 都内でホームレス生活(主に野宿)をしている347名からアンケートをとり、その結果を基に、東京都に対して(当時の都知事は舛添氏)、啓発活動や襲撃の防止に関する要望等も行いました。(因みに当時の舛添都知事からは要望内容を施策に反映させる旨を定例記者会見で表明して貰えたのですが、実現する前に辞職してしまいました)

 この調査からは、野宿生活中に約40%の人が何らかの暴力を受けた事がある、という事が分かりました。これはホームレス生活をする事は、決して安全な事ではなく、暴力被害等の様々な危険が隣り合わせである、という事を端的に現しています。

 TBS「白熱ライブ・ビビット」で放送されていたホームレスの人達は、ある側面から見ると充実した生活をしているように見えたり、不法行為をしながら悪びれない人達に見えるのかもしれません。しかし、こういった彼ら・彼女らが抱えているリスクや、生活実態についてはあまり報道される事も知られる事もありません。そういった安全ではない環境で寝泊まりしている彼ら・彼女らが、配慮のない取材による番組や記事をきっかけに、危険な目にあう可能性がある。考えただけでおそろしいことです。
〔丁寧な番組作りを望みます〕
 TBS「白熱ライブ・ビビット」の皆様へ。悪意のある放送はホームレスの人を危険に晒すので、止めてください。もちろん放送局、新聞、雑誌等、各々のメディアで各々の基準で番組や記事を作っている事でしょう。それについて僕がどうこう言える立場ではありません。
 しかし丁寧な取材による番組作りを望みます。ホームレスの人を面白おかしく消費するのは止めてください。差別や偏見を助長するような描き方、ニュアンスで取れるような番組内容は避けてください。
これは、現場で支援活動に従事する者からの、お願いです。(管理者:部分編集)

********************************

《共謀罪反対集会のお知らせ》

日時 3月10日(金)18時30分~
場所 大阪弁護士会館2Fホール
共謀罪名前を変えてもレッドカード
~共謀罪法案の問題点を浮き彫りに~
ゲスト 平岡秀夫氏(元法務大臣・弁護士)

<共謀罪反対デモ>

日時 3月13日(月)12時~
場所 大阪弁護士会館前~大阪市役所前


《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談
(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談意見等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)

(民守 正義)